映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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RECOMMEND
【20-031】犬鳴村 ★★☆☆☆
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie
いかにもB級ホラーの臭いがプンプンする犬鳴村を鑑賞。

臨床心理士の森田奏(三吉)の周りで、不思議な出来事が起こる。
奇妙なわらべ歌を歌う女性、行方不明になった兄弟など、彼らに共通するのは心霊スポット「犬鳴トンネル」だった。
さらに突然亡くなった女性が、死ぬ間際にトンネルを抜けた後のことを話していた。奏は何があったのかを確かめるため、兄たちと一緒に犬鳴トンネルに向かう。


いわゆる「都市伝説ホラー」です。
自分は犬鳴村と言う都市伝説は知らないし、ガチで犬鳴村ってのが存在するのかも知りません。なので、あくまでも映画の中のお話と理解して観ましたよ。

毎度毎度書いてますが、ホラー映画であるからには「怖い」事が正義なんです。怖けりゃ筋とかどうでもいいとすら思ってました。
そういう意味で、この映画の「恐怖度」はどうだったかというと、自分採点では少し甘めにしても「中の下」くらいで、特段の怖さはありません。
割とオーソドックスな幽霊系の画だし、一部「急な音でビビらせる」ってのもありますが、総じて目新しさはありません。
そうなってくると、それを補完すべきストーリーや演出の工夫が必要となって来るわけですが、ハッキリ言ってこの映画の筋は散漫でとっ散らかってます。言ってみれば「一貫性が無い」とでも言うか・・・。

都市伝説であるからには、メインは「犬鳴村」に踏み込んだら祟られる話なんだと思いますが、並行して「森田家の呪われた家系」みたいな話があり、まあそれはまだ良いんですが、更に訳が分からないのは「遼太郎くんの周りに現れる実の母親の霊」の話です。
もはや遼太郎くんに至っては犬鳴村とは何の関係も無いように思えるんだけど意味ありげにストーリーに食い込み、挙句の果ては最後に牙まで生えちゃう。
もっと言えば、山野辺医師がターゲットになる理由も今イチ弱いし、死に方自体も無理矢理「溺死」にしている感じもします。

そんな感じで話が散らかってるので、それが収束に向けてクライマックスが盛り上がるのかと言うと、何だか時空を超えちゃったり、もう何でもありになってきていて緊張感は完全に喪失してしまいました。
色んなレビューを見ると、やっぱり「前半はいいけど終盤が残念」というコメントが非常に多いのも頷けます。

まあ、自分は半分以上は三吉彩花のホラークイーンっぷりを楽しみにしてたクチなんですが、三吉彩花ってガタイはいいし、顔も美人顔ゆえに「恐怖に怯える女の子」が板についてません。
ハッキリ言って、高島礼子の方が数倍もぶっ飛んでて良かったです。
こういう事ならむしろ幽霊とバトルする強い女を演じた方がサマになりそうな三吉彩花・・と思ったのは自分だけでしょうか?

結論:怖くない。話がとっ散らかってて意味不明。でも序盤はなかなか面白い。
と言う事で2点です。
清水監督よ、このまま落ちぶれてしわないで欲しいです・・・。

◆パンフレット:850円

犬鳴村

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【20-030】ドミノ 復讐の咆哮 ★★☆☆☆
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie
入場特典のチラシ欲しさにドミノ 復讐の咆哮を鑑賞。

デンマーク市警の刑事クリスチャン(ニコライ・コスター=ワルドー)とラース(ソーレン・マリン)は、市内パトロール中にある殺人事件に遭遇。
クリスチャンは、犯人タルジを取り押さたが、隙を衝かれた際に、同僚ラースが重傷を負い、さらには謎の男たちに犯人を連れ去られてしまう。
拳銃の不携帯という自身のミスでラースを危険に晒したクリスチャンだったが、自身への失望と怒りから、上司からの謹慎処分を無視、同僚の女刑事アレックスと共に元特殊部隊員の過去を持つ犯人・タルジを追う。
その頃タルジは、事件の際に、米国CIAの男・ジョー(ガイ・ピアース)らに拉致され、家族を人質に、あるミッションを命じられていた―。


久々のデ・パルマ作品ですよ。
結果、随所のデ・パルマらしさは垣間見えたものの、話がクソ過ぎて入り込めませんでした・・・。

まず、主人公のクリスチャン刑事。こいつがとんでもないポンコツのダメ刑事過ぎてまずダメでした・・・。
早朝待ち合わせて出動すると同僚に約束したのに寝坊した挙句に女とイチャイチャして余裕かましたおかげで拳銃を部屋に忘れ、更に現場で拳銃が無くて困ったクソ刑事は、同僚の拳銃を借り、その間丸腰になった同僚は犯人に首を切られて瀕死状態に。
その犯人を追跡する過程で借り物の拳銃を落としてしまい、みすみす犯人を逃した上に、拳銃不携帯の責任を問われると、「車に忘れただけだ」と見苦しい嘘の言い訳。
こんなクソ刑事が主人公になっても、感情移入できませんよ・・・。
その瀕死の同僚の代わりに捜査に加わった女刑事だが、実はこの女と同僚とが不倫の関係とか・・。
奥さんは身体に障害が有っても夫を愛してるのを分かってるのにゲス不倫。どいつもこいつも何なんでしょう?
女刑事の方は、不倫相手の分際で堂々と男の病室を訪ねて死にそうな彼氏相手に涙なんか流しちゃって(直後、廊下で奥さんとすれ違うも堂々としてる)、こいつもゲスいです。

肝心の筋書きの方も、同僚を殺した(瀕死だったけど結局死んじゃう)男を追ってるはずが、いつのまにかイスラム系のテロ組織相手の話へと変わってきてしまい、何だか軸がブレてます。
(件の同僚殺害犯も、途中から髪と髭が無くなり、別人みたいになったおかげで話が良く分からなくなりそう)
かと思ったら、ラストは超が付くほどアッサリと終わってしまいます・・・。何コレ??と思う事必至。
正直、「デ・パルマらしさ」が見える演出に満足する人も多いかもしれませんが、自分は「作品自体がクソ」という思いが勝ってしまい、楽しめませんでした。

最後に、テロ組織のボスがタルジの親父の首を切るシーン。。。あれは無いよな・・。
⇒生きてる親父の首をグイっと引き寄せ、片手でちょっと力を入れて首に刃物当てる(もっとも、その局部は画面外で見えない)と、あっという間に綺麗に切り落とされた親父の頭部を手に持ってるという・・・。

◆パンフレット:600円

ドミノ

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【20-029】ヲタクに恋は難しい ★★★☆☆
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie
個人的には「変態仮面」以来久々の「福田コメディ」となるヲタクに恋は難しいを観てみた。

26歳の会社員・桃瀬成海(高畑)は、転職先で幼なじみの二藤宏嵩(山崎)と再会する。
イケメンで仕事もバリバリこなす宏嵩はかなりのゲームヲタクで、成海もボーイズラブを愛する隠れ腐女子だった。
成海は周りの人にヲタクと知られる“ヲタバレ”を恐れており、家族や友人にも内緒にしていた。


まあ、自分もヲタクのはしくれと自認しているわけで(坂道ヲタだったりホラー映画ヲタだったり、複数あるってのも相当だが)、この手の話には共感できそうという期待はあったわけです。
しかし、結果として、この映画の柱となるべき「ヲタク度」があまり感じられず、正直ガッカリでした。

まず高畑充希。
BL系のアニヲタねぇ・・。まあ、一般的には「恥ずかしい趣味」と言う風に思う気持ちは分からなくは無い。
でも、言うほど「重度なヲタ」なのか?と言うとそうでも無いでしょ。
現に就職して友達も居て、趣味との両立も出来てる。
多少「ヲタバレしそう」な言動はありつつも、あの程度なら何も隠さなくても「ええ、アニヲタですが何か?」と堂々としてりゃいいレベルじゃないの?と思ったのは自分でしょうか?
その点、山崎扮する宏嵩の方は、比較的気軽にゲーヲタである事を公言しつつ仕事もちゃんとしてる草食系イケメン。
ゲーヲタと言っても、この映画を観ている限りは「寝る間も惜しんで」とか「仕事に影響出るほど」という事は一切無く、普通に人とのコミュニケーションも取れるレベルじゃないですか。
そんな2人が「恋は難しい」ってタイトルつけられても、普通に「幼馴染同士の恋愛」としか見えず、原作がある話とは言え、タイトルに偽り有りと言わざるを得ません。

で、これは多くの人が指摘している事だけど、「ミュージカル部分が長い・多い」ってのはマイナスですよ。
たいしたテンポでは無い話だけど、あのミュージカルシーンで確実に作品の「流れ」ってのがいったん止まるんだから頂けません。

と、不満たらたらで低評価かと言うと、それだけでは無く、プラス要素もある事はあります。
何よりも高畑充希ですよ。
この人はもともとコメディエンヌの素質は大いにあると思っていたし、まだ「高畑充希」と言う人があまり知られていない2014年には福田監督の「女子ーズ」という馬鹿馬鹿しい(褒め言葉)映画で既に「うんこ!」とか連呼させられてた(笑)事もあり、面白かったですよ。
前述のミュージカルシーンも、長かったけど、高畑充希の歌唱に関しては安定の高レベルであったのもGoodです。
この映画を「高畑充希見たさ」という目的で鑑賞したのであれば、一定以上の評価が出来ると思います。

もう1人、注目は菜々緒ですよ。
ただの「いつもバーに居る女」だと思ったら、最後に見せたガチのコスプレ姿はキマってたし、そこで「菜々緒ポーズ」かましてたのも大ウケでした。

そんなわけで、トータルではプラマイゼロの平均点です。
おっと、エンドロールの曲って、意図的に「残酷なあの曲」に似せたのか!?という疑問が・・・(; ̄Д ̄)
ちなみに、福田作品の常連・佐藤二朗の芝居は相変わらずだけど、いい加減飽きて来ている自分が居ます・・。
また、逆にムロツヨシが若干抑え気味だったのは残念。
佐藤二朗の尺をムロさんに回して欲しかったです。
更に言うと、何気に福田作品常連になりつつある若月佑美の出番も少なくて残念でした。(ヲタ度の高い役柄は引き気味になってしまったが)

◆パンフレット:820円

ヲタクに恋は難しい

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舞台『飛龍伝2020』観劇
category: 舞台 | author: moeru-movie
久々の舞台です。
今回は、欅坂46の菅井友香主演の飛龍伝2020です。

春、駿河台方向から聞こえてくるシュプレヒコールの中、一人の少女が進学のため愛と希望を胸にいだき上京した。
四国高松から上京した神林美智子(菅井友香)である。
しかし、時代は学生運動の真っ只中、やがて美智子は、全共闘作戦参謀の桂木純一郎(味方良介)に出会い、その理想と革命に燃える姿に憧れ、恋に落ちる…。
やがて、美智子は全共闘40万人を束ねる委員長に、まつり上げられてしまう。
11・26最終決戦を前に、作戦参謀部長の桂木の出した決断は、美智子を、女として機動隊員の部屋に潜入させる事であった…。
そして、その機動隊員とは、四機の狂犬病の山崎こと、山崎一平(石田明)だった…。
革命の夢と現実と、美智子を愛する者達に翻弄されながら、11・26最終決戦の日は近づいてくる…。


この主人公・神林美智子は、過去7人の女優が演じてきた。
初代-富田靖子、2代目-牧瀬里穂、3代目-石田ひかり、4代目-内田有紀、5代目-広末涼子、6代目-黒木メイサ、7代目-桐谷美玲。
そして8代目が菅井友香である。

話の内容としては、1970年代前半の学生運動をテーマにしたもので、平成の若者たちにはピンと来ない話では無かろうか。
自分はその時代に生まれてはいるものの、学生運動が何たるかを理解する年齢には程遠いクソガキ時代ゆえに、もっぱら映画やドラマでその内容を理解しているクチだが、その最たるものは「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」でしょう。
実際、この舞台でも「総括」という単語も出てくるし、暴力的な場面は無いものの、内容自体は人の生死が多く描かれるシュールなものです。

そんな内容ですが、舞台自体はちょっとした時事ネタ(桜を見る会とか東出とか)を織り交ぜた笑いのシーンや殺陣のシーン、そして菅井様による歌唱シーンもあり、飽きさせない構成にはなっています。
東京公演は千秋楽を迎えていますが、まだ大阪公演が残っていると言う事で内容に関するネタバレは極力控えて感想を書いていきます。

今回、もちろん菅井目当てで観に行った訳ですが、いやいや、とにかく男優陣の熱量がハンパ無かったです。
この上演劇場は、「新国立劇場 中劇場」という立派な劇場で、自分の席は「5列目センター」でした。
しかし、実際に席に向かうと、5列目が最前列で、舞台は目の前。
そんな中で観劇したわけですが、主役級のノンスタ石田/味方良介をはじめ、多くの男優は皆汗びっしょりになって演じているんですよ。
場内、暖房で蒸し暑いと言う事もない環境だし、多少の殺陣は間に入っても、終始激しいアクションという事でもないのにあれだけの汗というのは、よほど全力で台詞(またこの台詞の量が凄いし、それを早口で捲し立てる場面も多い)に力を入れてたかが分かります。
もうね、最前列で見ていたせいか、汗やらツバやらが大量に吹き出しまくる迫力はただただ圧巻です。

そんな激熱の男優陣に対する菅井友香。
けっこうえげつない下ネタをも浴びせられる場面もありますが、心配された滑舌も大丈夫で頑張っていました。
正直、男優陣の圧が凄いので、声質の細さや表現力の違いはありましたが、何よりも感情は思いっきり入っており(時おり涙を浮かべているように見える場面も数度)、そういう意味では色んなものが伝わっては来ました。
例のシーン(乳揉まれたり、キスシーンがあったり)が話題にはなっていましたが、話の流れからは非常に自然なもので、その場面だけが悪目立ちすると言う事もありませんでした。

◆◆以下、少しだけネタバレあり。注意!◆◆
全2時間10分の舞台でしたが、ハッキリ言って結末は超がつく程のバッドエンドと思えるので、決して後味は良くありません。
終わってみれば、やはり菅井の芝居よりも石田の熱演ばかりが印象に残った感じでしたが、自分の頭が悪いのか、ちょっと時間軸に納得が行ってません。
冒頭から「11.26最終決戦」に向けてのドラマになっているんですが、その過程で神林は出産してるわけですよね?
最初は目標の11.26って、せいぜい数か月先と思ってたんですが、出産やそれに至る時間、及び子供が少し育つ時間を入れると、2年はあるわけですよ。(実際、台詞でも「2年」という言葉があったと思う)
そんな期間(妊婦・出産・産後)をはさむと、普通に考えたら何十万人もの学生の頂点に立つ委員長どころじゃ無くなると思うのですが、そこはあまり深く考えない方が良いんですかね・・・??
◆◆ネタバレ終わり◆◆

そんなわけで、欅の冠ラジオ番組の公開録音会場に引き続き、最前列と言う至近距離で菅井さんの芝居を観られて、高い料金(S席9,500円)を十分クリアする程の満足感は得られました。

しかし、ノンスタ石田は、同じつか作品の「熱海殺人事件」で元欅坂の今泉と共演に続いて菅井ですか。羨ましい・・・。


菅井様の歌唱シーンもちょこっと観られます。


飛龍伝2020

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JUGEMテーマ:舞台鑑賞

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【20-028】スキンウォーカー ★★★☆☆
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie
またまた未体験ゾーンよりスキンウォーカーを鑑賞。

人間に寄生し命と記憶を奪い取る謎の生き物は、かつては一つの体で何年も生きることができたが、最近は数日で体が朽ちるようになっていた。
絶えず誰かに成り代わるしかない生き物は、いつも同じバーで会うジュリアに心を奪われるが、同じ姿を維持することも正体を明かすこともできない。
しかしあるとき、ついに自分の思い描いた関係を持つことができる。


一見するとボディ・スナッチャー系というか、「ヒドゥン」とかの人体乗っ取りSFなのかと思えるのだが、実際はちょっと違いました。
ある体を得ても、すぐに腐って朽ちて行ってしまうので、また新たな「器」を得なくてはならない。
その新しい器に入ると、古い器は切断・焼却して処分し、また新しい器の意識や人格を得ていく。
しかしそのサイクルがどんどん短くなっていき、頻繁に体を取り換えないといけない。
そのたびに体だけでなく人格・性格・その人の歴史が自分の精神に上書きされていく。
いったい自分は何なんだろう?という禅問答のようなテーマが根っこにありますね。

このスキンウォーカーの起源は何で、どういうきっかけでこんな「Lifechanger(原題)」になったのかは深く描かれない所はモヤっとするし、パラサイト系のモンスターSF映画を期待すると肩透かしになりますが、テーマ自体は興味深いです。
ただ、中盤までひたすらLifechangeを繰り返す流れが中心なので、ちょっと一本調子で退屈になりかけます。

うーん、やっぱり思ってたのと違う哲学的な話にちょっとついて行けなかった部分はあります。
ラストも色々微妙なので、観る方は心してください・・・。

◆パンフレット:販売無し

LIFECHANGER.jpg
この映画はチラシは出ていません。

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【20-027】DRONE/ドローン ★★★☆☆
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie
引き続き未体験ゾーンからDRONE/ドローンです。

新婚のレイチェルとクリスは、新居で幸せに暮らしていた。
ある日、クリスが放置されていた1機のドローンを家に持ち帰ると、不可解な出来事が頻発するようになる。
レイチェルは、隣に暮らす女性を盗撮した画像がパソコンに残されているのを発見し、クリスが撮ったものではないかと疑う。
ドローンには、レイチェルのかつての恋人で、彼女と別れた後に殺人を犯すようになったラムゼイの魂が憑依していた。


ま、言ってみりゃあ「ドローン版・チャイルド・プレイ」って感じでしょうか。
そうは言っても、「チャイルド・プレイ」ほどのホラー感は無く、むしろ所々にコメディ要素が入っており、おバカホラー映画とも言えるテイストです。
実際、「そんなドローン、平気でかっぱらうなよww」「そんな近くの背後にまでドローン迫ってるのに気付かないのか!?」とか、真面目に突っ込み始めるとかなり忙しくなります。
話の筋としては、凶悪犯(ドローンに怨念を移した主ね)の意外な正体とか、いちおうは綺麗にオチているとは思いますが、ホラー/コメディともに、良く言えばバランスよく描かれているが、悪く言えばどっちつかずの中途半端。
個人的には、「怨念が移ったドローンが人を襲う」って言うシチュエーション自体がズッコケなので、もう少しハチャメチャにしてコメディ色強めにしてもらった方が良かったかな。
でも、「うんこをしている時に不審な物音が聞こえたら、まずパンツを履こう」というのが教訓として残りましたww。
そのシーンも含めて、グロ度は極めて低いので、安心してコメディタッチのホラーを楽しめる1本でした。

◆パンフレット:販売無し

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【20-026】ストレイ 悲しみの化身 ★★★☆☆
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie
今週も未体験ゾーンからストレイ 悲しみの化身を鑑賞。

愛する息子ヴァーニャが失踪したイゴール夫妻は、数年後、養子を迎え入れることを決める。
妻は児童養護施設でいじめられていた子供が気になって家に連れて帰り、行方不明の息子の名前で彼を呼ぶ。
ヴァーニャは、一緒に過ごすうちに息子に似てくる。あるとき妻が妊娠し、喜ぶ夫妻だったが、ヴァーニャが母親を見る目が変わる。


一見すると「エスター」のような話かと思ったけど、実際は怪物映画でした。
養子を迎えるってのはいいけど、どこをどう考えたらあの子を選ぶ理由があるのか?
もう、のっけから歯むき出して唸り声上げて威嚇しまくって、凶暴な野良犬そのものやん。
その後も人並みの可愛げが出る訳でも無く、野獣一直線。

最初はそんなケモノ子供に愛情を注いでいたような感じだった奥さんの方が、途中からドン引きになっちゃって、気が付けばダンナの方がケモノ子供寄りになっちゃってるのも今イチ良く分からない。
そして、このケモノ子供が実は「オーメン」のダミアンみたいに「実はジャッカルの子です」という流れに・・・・全然なってないのですが、いちおうは出生の秘密に迫るエピソードもあります。
だけど、何か今イチ盛り上がらないのはどうしてなんでしょうかね?
最終的には。失踪していたガチ息子がどうなっていたかの謎も解けるので、お話としてはまずまず纏まっているんですが、ケモノ子供が●●化する場面のCGのチープさもあり、ホラーとしてもパンチ不足だよな〜というのが自分の印象です。
まあ、さすがに未体験ゾーンクオリティと言ったところかな・・・。

◆パンフレット:販売無し

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【20-025】アントラム 史上最も呪われた映画 ★☆☆☆☆
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie
もはや宣伝の煽りだけで出落ち感満載なアントラム 史上最も呪われた映画を観てみた。

1970年代のアメリカ・カリフォルニア州で映画『アントラム』が撮影されたが、ずっとお蔵入りになっていた。
この作品を観た者は不幸に見舞われるというジンクスのためだが、1988年にハンガリーのブダペストで初上映される。
すると映画の上映中に火災が起きて映画館は焼失し、56人もの犠牲者を出す大惨事となる。


まさに「惹句による出落ち映画」としか思えないものでした。
ストーリーあらすじに書かれている内容は、まさに「前フリ」でしかなく、本編内容ではありません。
「観たら死ぬ」なんていうキャッチーな煽り文句に釣られて観に来ているお客さんが大半なんじゃないかと思うのですが、まさか本気にしている人は居ない・・・えっ!?少しは本気にしてる人が居るの?って所はありますが、過去にも
・本当にライオンに人が食われたらしい:グレートハンティング
・映画の中で本当の殺人が行われているらしい:スナッフ
・本当に人喰い族に遭遇してやたれちゃったらしい:食人族
・本当に車に引っ張られて腕が千切れてるらしい:カランバ
といったような怪しい宣伝文句の映画はありましたが、ハッキリ言って全部フェイクですからね。やったもん勝ち・話題になればOK・あくまでも「噂」だからね・・という有様ですよ。

実際、本編の方は良く分からない姉妹が大した台詞も喋らず、起承転結も無い話をサブルミナル映像を挟みながらひたすら退屈に続けるだけの見どころの無い内容でした。
確かに見ようによっちゃあ「何かコワイ」「不気味」と感じる人もいるかもしれませんが、「観たら死ぬ」という惹句に完全に本編が負けてます。
むしろ、突然現れる「パンイチ切腹日本人」のインパクトが強くて、しばらく「あのオッサンは何だ!?」という事で頭がいっぱいになり、話が入って来なくなります。
そして気が付くと、記憶が飛んでます。ってか、睡魔に負けちゃいます。
もしかして、これも呪われた結果なのでしょうか?でも、当然死んでもいなけりゃ病気にもなってませんし、怪我もしていません。

と言う事で、観たら死ぬかどうかの自己責任と共に、観て面白く(怖く)感じるかどうか、胡散臭い映画に入場料払うのかどうかも自己責任でどうぞ。
自分は声を大にして言いたい。
「死なねーし!面白くねーし!どう見ても本編は70年代製作じゃねーし!切腹日本人、あんた何!?」と。。。。

◆パンフレット:600円

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【20-024】続・荒野の用心棒 デジタル・リマスター版 
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie
入場特典のチラシ欲しさに続・荒野の用心棒 デジタル・リマスター版を鑑賞。

鞍を背負い、棺桶を引きずり歩く流れ者ジャンゴ(フランコ・ネロ)は、底なし沼の前で男たちに鞭打たれている女マリア(ロレダナ・ヌシアック)を、得意の早撃ちで彼女を救う。
二人はマリアが逃げ出した村へやってくるが、村はジャクソン少佐(エドゥアルド・ファヤルド)率いる元南軍兵士と、ウーゴ将軍(ホセ・ボダロ)率いるメキシコ革命軍との抗争によりゴーストタウンと化していた。
両軍から裏切り者とされたマリアは村の厄介者だ。ジャンゴは、彼女を取り戻しにやってきたジャクソン少佐を一掃すると、ウーゴ将軍相手に、メキシコ政府軍の駐屯地から黄金を奪おうと持ちかける…。


タランティーノの「ジャンゴ」がきっかけでこの映画の存在も比較的知れ渡っていますが、初回公開時は「何にでも用心棒をつけちゃう東宝東和」の流れで「荒野の用心棒」とは何の繋がりの無いにも関わらず「続」と付けられちゃった映画です。
1960年代と言えば、多数の西部劇映画が製作されていましたが、アメリカ製の「西部劇」ではなく、イタリア製のいわゆる「マカロニ・ウェスタン」に分類される映画です。
名も無き街にぶらりと現れ、そこに巣食う悪党を退治する一匹狼的な主人公という意味では「用心棒」はあながちミスマッチなネーミングでは無いのですが、この映画は単純に「主人公ヒーロー」VS「悪の一味」という事ではありません。
敵側も南軍一味とメキシコ軍一味の対立があり、そこに主人公ジャンゴが絡んでいくと言う3WAY状態。
その主人公も、無敵のヒーローと思いきや、やられるときはボコボコにされてしまうような所もあるため、単なる予定調和には終わりません。

「棺桶」「ガトリング砲」「耳削ぎリンチ」底なし沼」・・と言った気になる要素もふんだんに盛り込まれ、場面場面としてはインパクト十分です。
主人公ジャンゴのフランコ・ネロもなかなか格好良いし、割と硬派な所もいい(でも、結局やる事はやるのだが・・)です。
ただ、愛した女を奪われた事への復讐の話と思わせておきながら、金塊奪うとさっさと逃げようとする所とか、手だけ潰して殺さない(そのおかげで最終的には自分がやられる)所とか、何だか良く分からないところがあるものの、全体的にはコンパクトな尺でしっかり見せ切っていると思います。
デジタル・リマスターという事で割と画質もクリアだし、例の「ジャンゴォォ〜」という主題歌も聞きどころ。

ちなみに、この映画は1966年製作だが、1987年にはこの映画の正式な続編「ジャンゴ/灼熱の戦場」も公開されている。(主役のジャンゴは当然フランコ・ネロ!)
その続編ではジャンゴは修道士になっているという事だが、最終的にはまたしてもガトリング砲をぶっ放しているようなので観てみたいですね。

◆パンフレット:800円

続・荒野の用心棒

続・荒野の用心棒

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【20-023】AI崩壊 ★★★★☆
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie
内心、突っ込む気満々でAI崩壊を鑑賞。

天才科学者の桐生(大沢)が開発した医療AI「のぞみ」が、国民の膨大な個人データを基に、人間を選別し殺りくを始める。
人々がパニックに陥る中、AIを暴走させたテロリストと断定された桐生は逃走を図るが、警察のAI監視システムによって徐々に追い詰められていく。
一方、桐生の義弟で「のぞみ」を運営する企業の代表を務める西村(賀来)は、事態の収束に動いていた。


まあ、この手の「IT系を題材とした話」って、個人的にはツッコミ所満載過ぎてむしろ面白いという印象があります。
まさにこの映画はそのツボにハマりそうと思ったのです。

結論から言うと、全体的には、理由は何であれ、色んな意味で楽しめました。(だから4点)
「コンピュータが人間の思った通りでない、独自の意思を持って暴走する」って話は「2001年宇宙の旅」の時代からあった話で、今さら目新しい所は無いです。
問題はその肉付け方法ですが、いや〜、やっぱり予想通りへっぽこなシーンが多くて笑っちゃうやら首を捻っちゃうやら・・・。

まず、主人公の桐生さん。
正直、この人何者なの?ってのが最大の謎なんです。
"「のぞみ」を開発した科学者"って事になってますが、まず「科学者」として何を研究して何を開発したのかがハッキリしません。
医療機器から得た情報をリアルタイムにデジタル化して保存する事なんて、例えば24時間心電図なんて普通に心電図を24時間分メモリに溜めておくとか、体の不調を感知してアラーム鳴らすとか、既に幾らでもあるでしょう。
更に、それを「のぞみ」としてシステム化すると言うのであれば、そこは科学者でなく、まさにIT屋の領域だ。
でも、「科学者」と言いながら、桐生自ら「コードも書く」という事らしく、要するに「何だか分かんないけど、医療システムの元となる事を研究・開発し、それを自分でコードを書いて製品化した立役者」として総理大臣から表彰される存在という事だと思うのだが、もはや無茶苦茶な話である。
こんなに日本に根付く重要な医療システムを開発するのであれば、数百、いや数千人月もの規模になるはずだし、仮にそのシステム化の立役者と言うのであれば、コードを書いた一介のプログラマーなんてお呼びでなく、プロジェクトマネージャこそが表彰される対象となるはずだが、そのあたりは全く無視。
もう「桐生さんはスーパーマン」ありきの筋立てになっています。

で、コンピュータが暴走し、即座に「桐生が首謀者(テロリスト)」って事で追いかけられるんだけど、何だか浅すぎる状況証拠だけで完全に凶悪犯決めつけモードってのも強引過ぎる上に、街中に溢れかえるAI機器(監視カメラとかドラレコとかスマホカメラとか)をハッキングしまくってリアルタイムで桐生の逃げる姿を生中継しながらも、全然捕まえられない警察がへっぽこ過ぎて完全に脱力します。
※前・後・右から警察来ても、必ず左には何も無くて逃げられるとか草。
そのくせ、割とあっさりと発砲する(まあ当たりませんが)のも無茶だし、極めつけは船に乗ってる事を突き止め、何故か「反AI・勘と経験こそが大事」がモットーのアナログ刑事(三浦友和&広瀬アリス)が乗り合わせてるという絶好の「犯人確保」チャンスなのに逃げられるというのも、もはやコントとしか思えません。
もっとも、この船脱出も、普通なら真冬の夜の大海に飛び込めば溺死パターンまっしぐらなのに、偶然通りかかった釣り船の網に引っ掛かって救出されてたとか、ミラクルにも程があります。

そして個人的な「突っ込む気満々」だった事前予想にピッタリはまったのが、この手の映画では定番の「天才ハッカーと言う名の魔法使い」っぷりです。
とにかく、洋画でも何でもありますが、必ずと言って良いほど「ノートパソコンを使って何かカチャカチャ叩くと、あっと言う間にサーバに侵入して情報を読み込むわ、何か書き換えるわ、何か仕込むか、何でも自由自在」なシーンがあるのです。
この映画でも、ご多分に漏れず「簡単にハッキング」シーンが登場ですよ。
あのね、あれだけ国民の個人情報を溜めこみ、インフラを支える程の超重要なシステムで、サーバルームも厳重に管理されているというものが相手なのに、何年も現場を離れ、システムにも関わっておらず、何の情報も手元に無く、自分の物でない赤の他人のノートPCを手にして何か叩いただけで、あっという間にシステムに侵入しちゃうって、どんだけ脆弱性だらけなんだよ「のぞみ」システムは!と唖然とします。
しかも、クライマックスは「鏡の反射を利用してコードをサーバに読ませる(それが実行される事で暴走を止める)」と言う全く理解不能な解決方法でミラクル終了しちゃうんだから噴飯ものとしか言えません。
今現在でも、マルウェアと言えば「ファイルに書き込む」という形からファイルレス(メモリ内で展開される)へと進化しているのに、この映画ではアセンブリ言語みたいな謎の言語のコードをプロジェクタに映してサーバ内臓のカメラに読ませると言うアナログだかデジタルだか分からない手法で決着させるのも無茶苦茶です。
この映画にも、当然のようにIT屋が監修で入っているとは思うのだが、こんな非現実的なへっぽこな描写を良く組み込んだなと感心しちゃいますよ。

他にも
・日本中が大パニックになり、死者も多数出る勢いで暴走するシステムを尻目に「サーバルームに閉じ込められた娘を救う事が最優先」で動くある意味最大級に家族思いな大沢たかおの行動の温度差
・何の罪もないのに無残に射殺される可哀想な義弟(賀来)・・・(; ̄Д ̄)
・あまりにもバレバレ過ぎる黒幕真犯人
・しかも、ラストに大勢の人の前でアッサリと自らの罪をペラペラ喋る
・自分が良しとする法案を通したいが為に、間接的にではあるが首相を殺し、日本中を大変な目に遭わせる「内乱罪級のテロリスト」と化す政治家(そこまでするかよww)

と、突っ込み始めると止まらない所がとにかく面白かったですよ。
「ゴチャゴチャ能書きばかりの下らねー奴だ」とワイの事を思った方、その通りだと思います。
まったくもって捻くれた扱いにくい観客だと思いますが、ハナから突っ込むことを楽しもうと観たわけですし、しょせんワイなんて「のぞみ」に選別されたら死んじゃう側のちんけな存在なんだから、これぐらい書かせておくれよ。

で、エンドロール曲の歌手は「AI」って・・・上手いじゃねーかwww
(最後まで突っ込んでみたww)

◆パンフレット:820円

AI崩壊

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