| 2008.03.30 Sunday/23:42 |
【037】memo ★★★★☆ |
category: 2008年映画レビュー | author: moeru-movie |
今日も単館レイト公開のみという小粒のmemoを鑑賞。
閑静な住宅地に住む本橋繭子(韓英恵)は、日常生活の中であるタイミングがくると、紙にメモをとらなくてはいけないという衝動が起こる「強迫性障害」をもった女子高生。ある日突然、繭子と家族の前に長い間音信不通だった叔父の純平(佐藤二朗)が現れ――(公式サイトより)
この「強迫性障害」(「脅迫」ではない)は、実際に佐藤二朗が持っている病だと言う。
しかしながら、映画の方は、特別この病を深く描いている訳ではなく淡々としたタッチで描かれており、「この病は辛い」とか「分かって欲しい」というようなメッセージは、むしろ抑えられている。
カウンセリングに通う繭子は、ドクター(白石美帆)に「闘っちゃダメ」と言われるが、純平には「闘っていこう」と相反する事を言われる。
どっちが良かったのかは、その後の展開を見れば明白であり、そこでこの映画のコピーでもある「闘わないよ、ただ生きていくから!」に繋がるのである。
繭子は前半は闘っていた。
試験中に発作に見舞われると、裏面にメモを殴り書きしては塗りつぶして消していた。
しかし純平と出会って、メモ紙を千切ってバラ撒いてからはふっきれたようで、試験用紙の表に堂々とメモを書いたまま提出する。
今まで発作のせいで点数が低かったテストが、その時から普通の点数が取れるようになったのだ。
それ(闘わなくていい)を象徴するシーンがもう1つある。
繭子は、食卓に上がる里芋の煮付けを食べようとするが、ツルツル滑って全然掴めないでいた。そんなシーンが何度と無く流れる。
しかし、終盤では、箸を置いて手掴みで食べ始め「うん、味はいっしょだ」と呟く。
生きていく為に、拘りを捨てればいいんだよね。無理しなくていいんだよ。
主役の韓映恵ちゃんだが、今まで「誰も知らない」と「疾走」の2本を見ているが、この子の芝居は独特だ。
意識してやっているのかどうか分からないが、この映画でも表情には感情を出さず、台詞の抑揚も無い(要するに棒読み)事が多いのである。
ツンデレならぬツンツン系なのだ。
でも、何故か「何かヘタだなぁ」とは思えない所が韓映恵ワールド(と勝手に命名)たる所以のようだ。
そんなツンツン系の韓映恵だが、佐藤二朗との掛け合いシーンでは、恐らくほとんどアドリブなのだろう、クレヨンしんちゃんのモノマネまで披露し(けっこう上手い)、素で笑い、明らかに抑揚の無い芝居とは一線を画していたのが非常に印象的でした。
他に意外な収穫だったのは、繭子のお母さんを演じた高岡早紀の天然ホンワカ癒しムードたっぷりの芝居だ。
親子3人で外で座って他愛も無い話をしている最中に繭子の発作が現われるが、シャーペンの芯が出ない場面でそっとペンを父⇒繭子へとリレーしていくシーンはとても暖かい場面だったねぇ。
全体を通して見ると、非常に変わったタイプの映画で評価が分かれそうな感じだが、自分はけっこう好きな1本になりました。
いかにも単館公開といった内容だけど、せめて予告編だけでも見てみてください。

閑静な住宅地に住む本橋繭子(韓英恵)は、日常生活の中であるタイミングがくると、紙にメモをとらなくてはいけないという衝動が起こる「強迫性障害」をもった女子高生。ある日突然、繭子と家族の前に長い間音信不通だった叔父の純平(佐藤二朗)が現れ――(公式サイトより)
この「強迫性障害」(「脅迫」ではない)は、実際に佐藤二朗が持っている病だと言う。
しかしながら、映画の方は、特別この病を深く描いている訳ではなく淡々としたタッチで描かれており、「この病は辛い」とか「分かって欲しい」というようなメッセージは、むしろ抑えられている。
カウンセリングに通う繭子は、ドクター(白石美帆)に「闘っちゃダメ」と言われるが、純平には「闘っていこう」と相反する事を言われる。
どっちが良かったのかは、その後の展開を見れば明白であり、そこでこの映画のコピーでもある「闘わないよ、ただ生きていくから!」に繋がるのである。
繭子は前半は闘っていた。
試験中に発作に見舞われると、裏面にメモを殴り書きしては塗りつぶして消していた。
しかし純平と出会って、メモ紙を千切ってバラ撒いてからはふっきれたようで、試験用紙の表に堂々とメモを書いたまま提出する。
今まで発作のせいで点数が低かったテストが、その時から普通の点数が取れるようになったのだ。
それ(闘わなくていい)を象徴するシーンがもう1つある。
繭子は、食卓に上がる里芋の煮付けを食べようとするが、ツルツル滑って全然掴めないでいた。そんなシーンが何度と無く流れる。
しかし、終盤では、箸を置いて手掴みで食べ始め「うん、味はいっしょだ」と呟く。
生きていく為に、拘りを捨てればいいんだよね。無理しなくていいんだよ。
主役の韓映恵ちゃんだが、今まで「誰も知らない」と「疾走」の2本を見ているが、この子の芝居は独特だ。
意識してやっているのかどうか分からないが、この映画でも表情には感情を出さず、台詞の抑揚も無い(要するに棒読み)事が多いのである。
ツンデレならぬツンツン系なのだ。
でも、何故か「何かヘタだなぁ」とは思えない所が韓映恵ワールド(と勝手に命名)たる所以のようだ。
そんなツンツン系の韓映恵だが、佐藤二朗との掛け合いシーンでは、恐らくほとんどアドリブなのだろう、クレヨンしんちゃんのモノマネまで披露し(けっこう上手い)、素で笑い、明らかに抑揚の無い芝居とは一線を画していたのが非常に印象的でした。
他に意外な収穫だったのは、繭子のお母さんを演じた高岡早紀の天然ホンワカ癒しムードたっぷりの芝居だ。
親子3人で外で座って他愛も無い話をしている最中に繭子の発作が現われるが、シャーペンの芯が出ない場面でそっとペンを父⇒繭子へとリレーしていくシーンはとても暖かい場面だったねぇ。
全体を通して見ると、非常に変わったタイプの映画で評価が分かれそうな感じだが、自分はけっこう好きな1本になりました。
いかにも単館公開といった内容だけど、せめて予告編だけでも見てみてください。







