燃える映画軍団【ブログ編】
http://blog.moeru-movie.com/
映画感想を中心とした管理人の戯言です。
ja
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995072
【24-012】マッチング(ネタバレあり) ★★★★☆
楽しみにしていたマッチングを観てみた。
ウエディングプランナーの輪花(土屋太鳳)は恋愛に消極的だったが、同僚に勧められてマッチングアプリに登録する。
間もなくある男性とやり取りが始まり初デートに向かうと、現れたのはプロフィールとは程遠い雰囲気の男だっ...
マッチング を観てみた。
ウエディングプランナーの輪花(土屋太鳳)は恋愛に消極的だったが、同僚に勧められてマッチングアプリに登録する。
間もなくある男性とやり取りが始まり初デートに向かうと、現れたのはプロフィールとは程遠い雰囲気の男だった。
同じころ、アプリ婚をした利用者が殺害される事件が相次ぎ、彼女が出会った男が捜査線上に浮かぶ。
どことなく『スマホを落としただけなのに』(2018)、『キャラクター』(2021)あたりの作品と同種と思えるこの作品。
率直に言うと、昨年観た『おまえの罪を自白しろ』のレビュー で書いた事と全く同じ感覚だった。
最初は「これは面白い!」と夢中になってたのに途中から何故かツッコミモード全開になる、又は観終わってから色々と思い返すと、ツッコミ所やおかしな所がボロボロ出てくる
そう、あまり深く考えずに観てるととても面白いんですが、一度「どういう事だ?」「おかしくね?」と思い始めると出るわ出るわ「?」の嵐となっちゃう作品でした。
監督による原作もあるようですが、「原作を読めば分かる」と言うのは言い訳になりません。原作を読まないと分からない映画なんて不完全ですから。
どこから突っ込んでいいのか分からんので思いつくまま書くと、結果的に一連の連続殺人は吐夢と影山2人によるものだったが(この「犯人が2人」っていうのもいささかアンフェアな気はするが)、どちらもその殺人の目的が良く分からんのだ。
吐夢は何でマッチング婚カップルばかり狙うのか?吐夢自身はマッチング婚とはほぼ関係無いにも関わらず、見ず知らずのカップルを「マッチング婚」という理由だけで惨殺する理由が全く分からない。
マッチング婚みたいに軽い感じで結婚しちゃう事が許せない何かがあるとしても、世の中にはナンパ婚だってできちゃった婚だって幾らでも「軽い」と感じられる(実際に軽いかどうかは一概には言えないが)カップルは居るでしょう。
更に吐夢が輪花に接触する理由もなんだかよく分からない。
「母を不幸にした憎らしい男の娘」という事なら、それこそマッチング婚カップルじゃなく輪花を拉致でも何でもして●せばいいと思うが、むしろ輪花を助ける側だった・・・と思いきや、最後に輪花とのデート中に不敵な笑みを浮かべるショットを入れちゃったもんだから混乱する。
とにかく何らかの目的があって輪花に接触したと思われるが、その手段がマッチングアプリというのも非常に効率が悪いと言うか確率の低い手段だとも言えるし、初めて会うというのに靴が長靴じゃあ速攻で逃げられそうだろ!と突っ込んじゃいます。
吐夢と影山と輪花なんだけど、果たして吐夢と影山が異父兄弟であり、吐夢と輪花は異母姉弟である事は誰がどれだけ知ってたのだろうかも疑問。
吐夢と影山はあの廃アパートの一室で対峙した場面から、少なくとも共犯関係にあったとは思えないのだが、結果的に共犯の形になっている。
吐夢が輪花を姉と認識していたかについては前述の通りアプリで接触した事から当然知っていたと考えるのが自然ではあるが、それと連続殺人がやっぱり結びつかないんだよね・・・。
その他にも、吐夢と影山母(斉藤由貴)は何であんなに長きに渡って輪花母を拉致監禁しているのかもよく分からん。
男(杉本)を自分のものにしたい一心で奥さんを拉致したという事のように思えるが、やっぱりここも拉致自体が目的に見えてしまい(本来なら、拉致というのは何かの望みをかなえるための手段であるはず)、生かさず殺さずにしておく事で復讐心が満たされているのか大いに疑問である。
もう1つ、この車椅子女が途中、輪花一家の写真(顔が×で削られてる)を見てニヤっと笑うシーンもあるが、あれも良く考えると不自然。
あの場面を見せられると、車椅子女は不倫女だと思えるのだが、結果的にそれはミスリード(車椅子女はその写真の母親本人)だったわけで、笑みを浮かべる意味も全く分からない事になってしまう。
更にこの母(斉藤由貴)、吐夢を身籠っている中、男への殺人未遂事件を起こしている訳だが、そうなると吐夢をどこで産んだのか?というのも疑問になってくる。
吐夢自身はコインロッカーベイビーと言ってるが、そうなるとあの殺傷沙汰は軽い傷害事件(実刑は食らわない)程度で済んだって事なのか?そこらへんの事情はまあ本編とはあまり関係無いから触れてくれるなって事ですかね。
そんな感じで何となく見過ごすと気にならない描写でも、よくよく考えると「??」が多い映画と言う事で★をマイナスにしました。
他にも「マッチングアプリに表示される男の写真からわざわざチャラくてヤバそうな金髪男を薦める土屋太鳳同僚がおかしい」とか、「土屋太鳳のプライベート私服がダサすぎる(そういう事に無頓着なキャラという設定なのだろうが)」とか、「吐夢を訪ねにわざわざ特殊清掃(要するに傷んだ死体があった激臭の部屋)の現場に入って行くか?」とか、どうでもいい所もいちいち突っ込んでしまいました。
結局、ツッコミ所も含めてそれなりに楽しめたと言う意味では良しとしますが、こういう内容はあまり深く詮索し過ぎない方が幸せなのかな・・・(いや、でもやっぱり引っ掛かるよね)
◆パンフレット:1200円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-03-23T10:53:19+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995071
【24-011】ハンテッド 狩られる夜 ★★☆☆☆
自分が大好きな『ハイテンション』『ヒルズ・ハブ・アイズ』のアレクサンドル・アジャ製作と聞いてハンテッド 狩られる夜を観てみた。
製薬会社フィンザーでSNSマーケティングを担当するアリス(カミーユ・ロウ)は、不倫中の同僚との逢瀬を終えて、夫の待つ家に向かっ...
ハンテッド 狩られる夜 を観てみた。
製薬会社フィンザーでSNSマーケティングを担当するアリス(カミーユ・ロウ)は、不倫中の同僚との逢瀬を終えて、夫の待つ家に向かって車を走らせていた。
人里離れたガソリンスタンドに立ち寄ったアリスと不倫相手は、従業員の姿がなかったことから店を出ようとするが、その瞬間にどこからか銃弾が飛んでくる。
腕とスマートフォンを撃たれ、彼女が戻らないのを案じて店内に入ってきた不倫相手も射殺される。助けを呼ぶすべもない中、アリスは謎のスナイパーから逃れようとする。
アジャ作品を観るのは、2019年の「クロール −凶暴領域−」以来かな。
やっぱり冒頭で記した2作品がホラーとしては実によく出来ていると自分は評価しているだけに、恐怖度やグロ度も一定レベル以上を期待していました。
が!
結論から言うと、かなり期待を下回る残念な出来に感じました。
「夜中に人気の無いGSで何者かに急に狙撃されて身動きが取れない」というワン・シチュエーションのホラー(というかサスペンス寄り)です。
誰が狙撃してるのかはもちろん分からないし、ターゲットの女の不倫相手は速攻で射殺。
こうなると「どうにかして逃げる」か「犯人を倒す」というオチが普通ですが、この手のシチュエーションものだとオチよりもオチに向かう過程をどこまで緊張感持って引っ張れるかだと思うんですが、その過程がダレて感じたというのが残念と感じた要因です。
開巻早々にして狙撃される掴みは良いんですよ。
でも、そこからなかなか事態は進展しないし、途中で第三者が何人か件のGSに立ち寄るんだけど映画の起伏に貢献する事無くやはり速攻で射殺されてしまう。
更に中盤以降は犯人が色んな事をベラベラと喋りまくる始末。
こういう展開だと、「犯人はダンナ」に落ち着かせるか、「全くどこの誰か分からない」と言う「激突!」的なオチにするかであり、結果的に後者だったわけですが、それならあの喋りはあまりストーリーとは関係無く、自分は完全にこの後半で飽きてしまいました。
クライマックスは狙撃を免れた女の子と合流した主人公が遂に狙撃犯と対峙する(何のために犯人がGSまで入って来たのかも今イチよく分かりません)わけですが、まあ詳しくは書きませんが「ん〜、そういう終わり方・・・」と一応は腑に落ちたようなモヤっとするような結末でした。
って言うか、あのラスト前の刺された時点で犯人致命傷じゃ無いの?急にジェイソン化しちゃった?とやっぱりモヤっとする。
主人公女も不倫女なのでどこか因果応報みたいな感じで共感は感じにくいのもマイナスかなぁ。。。
今回、アジャは「製作」って事だったので、ぜひ今度は「監督」の作品を観てみたいものです。
別に必要以上にグロくしてくれとは言いません。面白ければいいので・・・。
◆パンフレット:600円
先着特典チラシ(右)配布があると言う事を完全に見逃していた(シネマート新宿は土曜で終わったらしい)が、普通に日曜にイオンシネマセンター北で観てチラシもらえてラッキーでした。
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-03-08T00:28:51+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995070
【24-010】マーダー☆ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 ★★☆☆☆
正直、地雷臭が高いと感じながらもマーダー☆ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿を観てみた。
「一夜のうちに3人のいけにえの血を滴らせると死者が蘇生する」という伝承が残る鬼灯村。その伝承を基にした「三つ首祭り」が行われている夜に、村長を務める一乗寺家の当主...
マーダー☆ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 を観てみた。
「一夜のうちに3人のいけにえの血を滴らせると死者が蘇生する」という伝承が残る鬼灯村。その伝承を基にした「三つ首祭り」が行われている夜に、村長を務める一乗寺家の当主が、屋敷で何者かに殺害される。
鬼灯村への一本道で土砂崩れが発生して警察の到着が遅れる中、屋敷にいた探偵・斑目瑞男(劇団ひとり)とその助手・村城和兎(剛力彩芽)ら、8人の男女が事件の真相を追う。
だが、彼らはそれぞれ人には言えない秘密と当主殺害の動機を抱えていた。
【体験型ゲーム「マーダーミステリー」をベースにしたドラマの映画版】との事ですが、ゲームの事もドラマの事も1ミリも知りませんでした。
【全部“ガチ” 全アドリブ】って言うのが一つの"売り"みたいですが、どこまでがアドリブなのかも分からんし、何よりもアドリブ中心にしている効果がほとんど見られなかった印象です。
言うなれば「初心者ばかりの下手くそな人狼ゲーム」を見ている気分とでも言いましょうか。
アドリブと言っても結局芝居なわけで、密室の登場人物の中には非常に芸達者と言うか芝居が上手い人も居れば(誰とは言わん)、思うようにしゃべる事も出来ずに見せ場が極端に少ない人(誰とは言わん)が居て、映画としては非常にバランスが悪い。
そんな即興劇だけど、結局本筋のミステリーが面白いかどうかと言う事になるんですが、まず短時間に重要な証拠がポンポンと出過ぎると言う事と、開始早々にして「犯人はこいつらのどっちかだろう」と二択くらいまでに簡単に絞り込めてしまった事(結果、そのどちらかでアタリでした)で、意外性も無く面白くありませんでした。
やっぱり『マーダー☆ミステリー』っていうのはゲームとして自分が参加するものであり、観るものではないのでは?という事に落ち着いてしまいます。
もちろんそれは人それぞれの好みもありますけどね。
#ラストのオチ(カットがかかった後)の流れは「シベリア超特急」かと思った
#剛力彩芽が何の為に居るのかサッパリ分からん。ハッキリ言って不要なキャスト
#一乗寺初乃役の文音がアドリブに対して半笑いになってるのが目に付いた。
#ドラマ版っていうのは関西ローカルなのか。知らないのも当然だな
#公開2週目にして上映は夜の1回のみでした
#その1回も客は自分入れて5人という大爆死
◆パンフレット:1000円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-03-03T12:14:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995069
【24-009】ホビッツベイ ★★☆☆☆
引き続き未体験ゾーンからホビッツベイを鑑賞。
1978年、オレゴン州。ベンと妻のジュールズは、海岸沿いの廃虚をベンの亡くなった母親から相続する。
その廃虚の様子を知らない夫妻は、7歳の娘レイアと犬のアーチーを連れて人里離れたその家へと向かう。
そこからは...
ホビッツベイ を鑑賞。
1978年、オレゴン州。ベンと妻のジュールズは、海岸沿いの廃虚をベンの亡くなった母親から相続する。
その廃虚の様子を知らない夫妻は、7歳の娘レイアと犬のアーチーを連れて人里離れたその家へと向かう。
そこからは入り江とビーチが一望でき、40年間放置されていたのが不思議に思えたが、やがてある秘密が明らかになる。
●●観てからだいぶ経ってしまったので、ワンポイントレビュー(という名の手抜き)で失礼します●●
#簡単に言うと「庭の地下タンクに巨大狂暴オオサンショウウオが居る」という話
#じゃあ通報して捕まえてもらえばいいのに何故か秘密にしてまんまと喰われる。アホなの?
#それから何十年も経って息子夫婦が越して来るが、オオサンショウウオは生きてる。何喰って生きてたの?
#この一家もタンクに何か居ると分かっても何故か通報しない
#まあ通報したらそこで映画は終わっちゃうけど
#それはそうと、タンク内を探したりで尺を使い過ぎでなかなかオオサンショウウオが出てこなくてじれったい
#この一家はオオサンショウウオに喰われたと思いきや何故か大した怪我を負わない
#特に娘は自宅部屋から咥えて拉致されたのにほぼ無傷。何それ?
#水面から顔を出すオオサンショウウオと見つめ合うシーンはむしろカワイイ
と言う事で、いかにも未体験ゾーンクオリティの「何じゃこりゃ」クリーチャー映画でした。
◆パンフレット:販売無し
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-03-03T02:07:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995068
【24-008】DIVE/ダイブ 海底28メートルの絶望 ★★☆☆☆
こちらも未体験ゾーンからDIVE/ダイブ 海底28メートルの絶望を観てみた。
メイとドリューの姉妹は、人里離れた美しい海域へダイビングに出かける。
水中散歩を楽しむ二人だったが、落石がメイに当たり、彼女は28メートル下の海底へ沈んでいく。
メイの酸素レベルは...
DIVE/ダイブ 海底28メートルの絶望 を観てみた。
メイとドリューの姉妹は、人里離れた美しい海域へダイビングに出かける。
水中散歩を楽しむ二人だったが、落石がメイに当たり、彼女は28メートル下の海底へ沈んでいく。
メイの酸素レベルは極めて低い状態で、さらに海中の低温のため、25分以内に助けなければ彼女は命を失くしてしまう。
刻一刻とタイムリミットが迫る中、ドリューは姉を救おうと奮闘する。
●●観てからだいぶ経ってしまったので、ワンポイントレビュー(という名の手抜き)で失礼します●●
#「オープン・ウオーター」をはじめとする「絶体絶命な状況からどう脱するか」のソリッドシチュエーションもの
#でも海の底というのは「海底47m」で既に題材になっているので目新しくない
#姉の救助に奮闘する妹がやる事なす事不運続きなのはだいたい想定の範囲内
#何度か流れる姉妹(特に姉)の過去トラウマ場面の意味が良く分からないのは残念
#あんな海の底まで迷わずに何往復も出来るのは凄いのかご都合主義なのか
#あれを見ちゃうと「ああ、深く潜った後に減圧しなくてもどうって事無いのね」と軽く思われそう
#あれだけ重い岩を木の棒きれでどかすのは当然無理
#結局風船みたいな原理で岩を動かしたようだけど、いやいやあんな布製の風船じゃあ岩が持ち上がる前に破けるだろ
#結局あんまりハラハラしなかった
ん〜、この手の映画も何本も観ちゃってる人にはあまり刺さらないと思います・・・。
◆パンフレット:販売無し
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-02-27T23:54:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995067
【24-007】アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション ★★★☆☆
未体験ゾーン2024からアリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッションを鑑賞。
依頼人のためにアリバイを作る会社「アリバイ・ドット・コム」を経営していたグレッグ(フィリップ・ラショー)は、恋人フローとの結婚を機に会社をたたむ。
二人は結婚式の準備を始...
アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション を鑑賞。
依頼人のためにアリバイを作る会社「アリバイ・ドット・コム」を経営していたグレッグ(フィリップ・ラショー)は、恋人フローとの結婚を機に会社をたたむ。
二人は結婚式の準備を始めるが、自己中心的な詐欺師の父親とセクシー女優の母親という両親を持つグレッグにとって、二人とフローの顔合わせは難題だった。
かつての同僚を呼び戻して「アリバイ・ドット・コム」を再び立ち上げた彼は、フローには偽の両親を用意する一方で、本当の両親には偽の婚約者を会わせようとする。
●●観てからだいぶ経ってしまったので、ワンポイントレビュー(という名の手抜き)で失礼します●●
#1作目は観てないけど今作の鑑賞には大きな支障は無い
#一言で言えば「馬鹿馬鹿しい」。でもコメディでは馬鹿馬鹿しい事は最重要
#「有り得ね〜」「それは気づけよ!」「アホかお前」と突っ込みながら観られる
#適度な下ネタ・エロネタもいい。熊の着ぐるみサイコーww
#動物や子供までアレしちゃうのはいいね
点は平均点ですが、気軽に楽しめて良かったです。1作目も観てみたいな。
◆パンフレット:販売無し
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-02-27T23:54:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995065
【24-006】ある閉ざされた雪の山荘で ★★☆☆☆
評判がイマイチと言う事を分かった上である閉ざされた雪の山荘でを観てみた。
オーディションに合格した男女7人の役者が、早春の乗鞍高原のペンションに集まる。
大雪に見舞われ、孤立した山荘が舞台の殺人劇という設定の舞台稽古がスタートするが、現実の世界でも一...
ある閉ざされた雪の山荘で を観てみた。
オーディションに合格した男女7人の役者が、早春の乗鞍高原のペンションに集まる。
大雪に見舞われ、孤立した山荘が舞台の殺人劇という設定の舞台稽古がスタートするが、現実の世界でも一人また一人と参加者たちが消えていく。
これは本当に芝居なのだろうかという疑心が、やがて役者たちの間に生まれていく。
自分が調べた情報通りであれば、この原作は叙述トリックになっているそうな。
となると、映像化ではその面白さは表現できないし、その為に原作を改変せざるを得なくなる。
実際、結末も原作とは異なるようなので、昨今の「原作改変の是非」を語るまでもなく、あくまでも原作とは別の映画として観ないといけないのかな。
いずれにせよ、自分は原作未読なので、原作との違う云々はどうせ分かりません。
ただ、単刀直入に思った事は「面白く無い」って事。
舞台がタイトルにある「閉ざされた雪の山荘」感が無いとか言う事はこの際どうでもいい。
だけど、途中から急に出てきて「この人が犯人」みたいな展開が唐突に感じてしまったのよ。
そこに至るまでの伏線とか流れがあればまだしも、意図的かどうか知らんが端折られている気がして、あれじゃあこっちはポカーンとしてしまう。
一方で「死んだ人の死体が無い」って時点で「死んでねーんだな」というのがほぼバレバレなのも興覚め。
結果として、犯人捜しや動機をはじめとした犯行の全体像が徐々に明らかになるといったハラハラ感が薄く、何となく時が過ぎるのを見ていただけ(要するに短調に感じた)になってしまいました。
レビューを見ても、内容よりも「重岡くんの芝居は良い」とか「〇〇は可愛い」といったキャスト個人の贔屓目な感想が目立ち、内容についてはあまり響いてない様子が見て取れます。
自分はキャストとしては西野七瀬目当てで観たクチだが、正直この映画では見せ場が薄かった印象です。
(他にもクセのある女優が揃ってたからね)
そんなわけで星は2つです。
これはやっぱり原作小説を読む方が良いのかな・・・。
◆パンフレット:買って無いのでうろ覚え。850円だったか880円だったか・・・。
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-02-12T16:37:37+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995064
【24-005】エレクション 黒社会 ★★★★☆
「ジョニー・トー 漢の絆セレクション」よりエレクション 黒社会を鑑賞。
香港黒社会で最大の組織、和連勝会で2年に1度行われる会長選挙。今回、新会長の座を争うのは、冷静沈着で年長者を敬うロクと、血の気が多いが実行力を持つディーの2人。
ディーはなりふり構...
エレクション 黒社会 を鑑賞。
香港黒社会で最大の組織、和連勝会で2年に1度行われる会長選挙。今回、新会長の座を争うのは、冷静沈着で年長者を敬うロクと、血の気が多いが実行力を持つディーの2人。
ディーはなりふり構わぬ買収工作を進めるが、組織の調和を重んじる長老幹部たちはロクを新会長に選出。
だがこの結果に憤慨したディーは、味方しなかった人々に即座に報復を開始し、現会長のチョイガイを、会長のシンボル的彫像、竜頭棍をロクに渡すなと脅す。
要するに黒社会(日本で言う所の893)の後継者争いの話です。
と言っても、争いの結果は早々に出て、ロクが新会長になるわけですが、それを良しとしないディーが造反するような展開です。
まあ、どう見てもロクの方が人望も厚く、リーダーの資質は上だと思うんですが、ディーも強引な手法を駆使しながらも「売上」は稼いでおり、このディーを推す者も居ました。
ただ、のっけから若者に「レンゲ喰え」と無茶苦茶な指示を出す(言われた若者はレンゲを砕いてバリバリ喰っちゃう)ようなパワハラ気質。
そんな2人の争いは、途中から何故か「竜頭棍」という彫物の奪い合いになっちゃう。
ちょっと個人的にこの流れは「インディ・ジョーンズかよ!」と思っちゃって違和感を感じてしまい、若干の減点要素になってしまいました。
そんな2人の争いも、終盤で電撃的に和解。手を組むと言う事になった・・・と思いきや?という流れは何となく推測する事が出来そうな内容です。
個人的には、「馬場(ロク)と猪木(ディー)が手を組んだーー!!」みたいなイメージだけど、冷静に見えた馬場が猪木に対して意外な行動を取るのは「やっぱりそうなるよね」と大納得。
そのラストの舞台が猿山ってのも意味ありげ(ボスは1人だ!ってね)なのも良かったです。
正直、単なる時間潰しで、且つ半分寝る気で端の方で観てましたが、実際は全く寝る事無くとても面白く観る事ができました。
⇒その前日、続編となる「エレクション 死の報復」の方は入場特典のチラシだけもらって時間の都合で本編観なかったのがちょっと悔やまれます。
ぜひWOWOWででも「ジョニー・トー 漢の絆セレクション」を一挙放送して欲しいものです。
◆パンフレット:「ジョニー・トー 漢の絆セレクション」のパンフが出てたみたいだけど買ってないので詳細不明。
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-02-04T14:50:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995063
【24-004】悪魔のシスター デジタルリマスター版 ★★★☆☆
ちょうどいい感じに時間がハマったので悪魔のシスター デジタルリマスター版を観た。
モデルの女性ダニエルは、テレビ番組のエキストラ役をきっかけに知り合った青年と一夜をともにする。翌日、向かいのアパートに住む女性記者グレースは、ダニエルの部屋で青年が惨殺...
悪魔のシスター デジタルリマスター版 を観た。
モデルの女性ダニエルは、テレビ番組のエキストラ役をきっかけに知り合った青年と一夜をともにする。翌日、向かいのアパートに住む女性記者グレースは、ダニエルの部屋で青年が惨殺される場面を目撃。探偵ジョセフの協力を得て調査に乗り出したグレースは、ダニエルがかつて結合双生児であったことを知る。
日本初公開は1974年。デ・パルマ監督作品の日本初登場の1本と認識しています。
当時はまだ「ホラー」というジャンルもいかがわしいもので、ましてや「サイコホラー」なんて言葉も無かった時代。
さすがに今観ると全編通して古臭いのは仕方の無い所でしょう。
デ・パルマ作品のホラーと言えば「キャリー」が代表作ですが、それよりも前の作品でありながら、既に「デ・パルマ演出」が印象的な作品。
そんな映画を実は自分は観た事がありませんでした。
これ、TVとかでオンエアされてなかったのかなぁ?何で今まで観て無かったんだろ?と思いながら、けっこうハードルを上げて観たんですが、結果的にちょっとハードル上げ過ぎました。
文字通り「シスター」って事で、体の一部がくっついたシャム双生児姉妹の話なんですが、とにかく感じるのは、そこかしこに見受けられるヒッチコック作品オマージュ(悪く言えばパクリ)の数々です。
向かいのアパートから殺人を目撃と言うシチュエーションは「裏窓」だし、刺殺場面は完全に「サイコ」。
その他にもヒッチコックの作品を想像させるような場面がチラホラあるんだけど、オチまで「サイコ」のパクリってのはちょっと興覚め。
そんなヒッチコック風演出よりも、デ・パルマの代名詞とも言える画面分割での見せ方はやっぱり良い。
特に序盤の「男を殺しちゃったので、それを片付ける」という場面と、その隣のアパートでの「殺人らしき事をを見ちゃったので警察呼び、向かいのアパートに警官が来るまで」というそれぞれのシーンを並行で見られるのはなかなかサスペンス感が高まります。
しかし、自分はもっとこの作品に「禍々しさ」や「インモラルさ」「いかがわしさ」を求めてたんですよ。
初期のクローネンバーグ作品みたいな何とも言えない気持ち悪さみたいなのね。
そういったのが特に中盤過ぎまであまり無く、辛うじて終盤のモノクロシーン等でようやく「ヤバい描写」が出てくるわけですが、それまでは良くも悪くも手堅く纏まっちゃってる感じです。
そうなると、初公開当時はかなりショッキングだったのかもしれないが、今観ると新鮮さは無い(そりゃそうなんだが)ぶん、あまり刺さらないという感覚が勝ってしまいます。
50年以上前に作られた作品に新鮮さを求める方が間違っているのは分かってるんです。
でも、実はこの作品のリメイクである「シスターズ」を自分は観ているんです。
そっちなら面白かったのかと言うと、当時のレビューを見ても、半分寝てしまっている始末で、やっぱり刺さってません。
う〜む、古いとか関係無く、今イチ内容的に合わなかっただけなのかなぁ・・・。
そんなわけで、「スーパーマン」以前のマーゴット・キダーの振り切った芝居は良かったですが、映画自体は上げたハードルには一歩届かず、並評価です。
70年代ホラーは大好きなんだけど、こういう事もあります。めげずにまた古いホラーも観てみたいと思います。
◆パンフレット(リーフレット):500円
左は初版
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-02-02T01:24:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995062
【24-003】みなに幸あれ(ネタバレあり) ★★★☆☆
何かヤバいホラーがあるって事でみなに幸あれを観てみた。
祖父母に会いに田舎へやってきた看護学生の孫(古川琴音)は、家族水入らずの楽しい時間を過ごす中、祖父母の家に何かがいることに気づく。
やがて、人間の存在自体に関わる根源的な恐怖が彼女を襲う。
「...
みなに幸あれ を観てみた。
祖父母に会いに田舎へやってきた看護学生の孫(古川琴音)は、家族水入らずの楽しい時間を過ごす中、祖父母の家に何かがいることに気づく。
やがて、人間の存在自体に関わる根源的な恐怖が彼女を襲う。
「地球上の幸せには、限りがある」
そんな惹句が躍るこの作品、見ようによっては「ラストサマー」的な、もっと言えば全体的にA24っぽさがあるというか、とにかく変化球ホラーです。
いや、もっとハッキリ言おう。ズバリ「何じゃこりゃ」なホラーです。
ものすごく簡単に言えば、惹句にもある「限りある幸せ」を得るために、一家に1人、不幸を背負ってもらう人を生贄として(?)軟禁すると言う話です。
それだけだと別に面白くも怖くも無いんですが、その描き方とか場面場面とかがことごとくヘンなんです。
「怖い」と思わせる場面も、例えば白い服の髪の長い女が怖い顔して迫ってくるとか分かりやすい描写はありません。
この映画では、祖父母の田舎に帰った主人公が夜廊下を歩くと、そこに婆さんが立ってるんです。
何してるわけでは無いんです。ただボーっと立ってたり、無言で頭をゴンゴン壁に打ち付けたりするんです。
「何それ」と思う反面、夜に廊下でただ立ってるだけの婆さんって怖いよなとも思う。
それはまだ軽い方で、その生贄はブリーフ姿のオッサン(目と口は開かないように縫い付けられてる)というのもある意味すごく怖い。
で、そのオッサンを主人公が逃がそうとしちゃうもんだから一家に不幸が来ちゃう的なお話なんです。
が!そんな事はあくまでも分かりやすく言葉にしただけのもので、実際の映画はとにかくヘンです。
色々な「??」シーンが連発されますが、それが何なのかは一切説明されません。
何で食事中に急に豚のモノマネを始めるのか?(「幸せになる」事との関連性が不明)
何でババアがジジイの指をチュパチュパ舐めるのか?
その他のババアジジイの数々の奇行は何を意味するのか?
あの「味噌」は結局何か秘密があったのか?
畳擦ってボイパ始めてそれに合わせて踊るブリーフ生贄爺さん・・・全く意味不明
何で孫は急に自分の瞼を縫い付けようとし始めたのか?
そもそも何で主人公の「孫」だけがこの村の風習を全く分かって無いのか?
そして極めつけは、ババアがなんで急に孕んだのか?
そのババアの出産のために何で組体操始めるのか?
もう全てが「何じゃこりゃ」「意味分からん」の連続のわけで、それが映画の評価になっても仕方ないし、「意味分からんけど、とにかくババアジジイ怖ぇ」と感じるのもまた真実。
そういう意味では、どこかシャマランの「ヴィジット」的な感じもするが、それ以上に気持ち悪い。
あえて素人も多くキャスティングしたとの事だが、ババアもその1人で、あの超棒読み台詞も演出なのかナチュラルに台詞が言えてないのか分からんのも興味深い。
そんなストーリーも一応のオチは付くが、もはやそんな事はどうでもいい。
オチに行き着く頃には、自分の中では「あぁ、この映画は不条理ブラックコメディのホラー仕立てなんだな」と無理矢理納得してました。
さて、この映画を評価する上で欠かせないのが主人公の「孫」を演じた古川琴音でしょう。
この映画では数少ない「マトモな人」ですが、このシチュエーションに翻弄される不幸っぷりも板に付いてます。
この古川琴音が気になった人も多いと思いますが、自分が個人的に思う「古川琴音・不幸なベストアクト」は、有村架純主演の「前科者」のWOWOWドラマ版『前科者 −新米保護司・阿川佳代』の出演です。
全6話のうちの5話目・6話目に主役級で出演してますが、普通の可愛いJDだった琴音嬢が悪い男に引っ掛かって風俗に飛ばされ、クスリ漬けにされ、裁判で執行猶予付き判決を受けて有村架純の保護観察下に置かれるも、再び悪い男が現れてボロボロにされると言う壮絶な役です。
もし古川琴音と言う子が引っ掛かったなら、ぜひ(いや、絶対)観て欲しいドラマです。
※アマプラで配信 されてます。アマプラ会員なら無料で観られます。
次に観る機会があったら、その時は思いっきり「笑ってやろう」「突っ込んでやろう」モードで観てみようかな・・・。
◆パンフレット:1000円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-01-31T01:16:08+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995061
【24-002】ゴジラ-1.0 ★★★★★
観よう観ようと思って観れていなかったゴジラ-1.0をようやく鑑賞。
出兵していた敷島(神木隆之介)は日本へ帰還するが、東京は焼け野原と化し、両親は亡くなっていた。
人々が日々を懸命に生き抜いていく中、浩一は単身東京で暮らす大石典子(浜辺美波)に出会う。
...
ゴジラ-1.0 をようやく鑑賞。
出兵していた敷島(神木隆之介)は日本へ帰還するが、東京は焼け野原と化し、両親は亡くなっていた。
人々が日々を懸命に生き抜いていく中、浩一は単身東京で暮らす大石典子(浜辺美波)に出会う。
しかし、これから国を立て直そうとする人々を脅かすように、謎の巨大怪獣が現れて……
「ゴジラ」の近作だと思ってた「シン・ゴジラ」も思えばもう7年以上前の公開だったのね。
その後、洋モノの「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」なんてのもありました。
後者は今ひとつって感じでしたが、前者は個人的にはまあまあ気に入ってたんですよ。
単に怪獣モノと言うよりも政治を皮肉った所もあり、でも割とVFXは良い出来じゃん!と思ったりでした。
そして今回の「-1.0」です。
何と言っても最大の特徴が、背景となるのが戦後、敗戦国として瀕死の状態の日本と言う事です。
その戦場で、戦闘機が故障と嘘をついて戦を離れ、立ち寄った島ではゴジラにやられる整備兵を見殺しにしてしまうと言う腰抜け男が主人公です。
この映画には、ゴジラに対処すべく日本を守る精鋭チームも出て来ませんし、ゴジラを倒そうと勇敢に戦うヒーローが出てくる訳ではありません。
戦後と言う事と、米国は対ソ連との緊張関係を理由に協力を拒むと言う事情が重なり、民間の自衛団みたいのがゴジラに対峙すると言う展開です。
先に記した腰抜け帰還兵は、高額バイトと言う事で参加した海の爆弾除去という仕事を通じて再びゴジラと出会い、最後には勇敢に戦うんですが、映画の方は前半はゴジラの登場はかなり控えめで、その帰還兵と他人の赤ちゃんを引き取って育てている浜辺美波との奇妙な共同生活っぷりが中心です。
このドラマを退屈と見るか興味を持って観続けられるかでこの映画の評価が分かれそうですし、「シン・ゴジラ」派なのかどうかの分岐にもなりそうです。
自分は割と興味を持って観続けられた派で、「早よゴジラ見せろや」とイラつく事はありませんでした。
中盤からは爆破除去の船・・・と言っても金属探知機に引っ掛からないような木製のボロ船とゴジラのニアミス等で徐々にゴジラの出番も増えてきますが、さしずめこの展開は「オルカ号」で巨大鮫と対峙する『ジョーズ』を思わせます。
(もっとも、ジョーズとゴジラとでは比較にならないほどゴジラが危険度MAXですが)
そしてクライマックスは民間の自衛団が知恵を振り絞ったギャンブル的な作戦でゴジラを倒そうとする緊迫の展開です。
繰り返しですが、東京の(いや、日本の)一大事なのに日本政府は全く出て来ません。戦うのは民間人だけです。
かなり不利な戦いですが、果たして結末は・・・・・。
と言う事で、全体的には割とオーソドックスな起承転結で分かりやすいし、人間ドラマとしても面白い。
そして肝心のゴジラの存在感や狂暴さもとても良く、特に力を貯めてから放たれる熱線の描写は見た目としても分かりやすくて迫力もあって(それでいて乱発はしない)かなり高評価。
そしてそして何よりも白組によるVFXがこれまたハリウッド大作に見劣りしない出来にも見え(ちょっと持ち上げ過ぎかな・・)、全体的にかなり楽しめます。
※アカデミー視覚効果賞へのノミネートも期待されているようですが、果たして・・・。
強いて言うと、ターミネーター2のT-1000ばりのゴジラの自己再生能力(要するに不死身)設定はちょっとやり過ぎかな・・・と言う気がするくらいです。
まあ、終わってみれば、ゴジラ以上に誰かさんが不死身過ぎたのはちょっと出来過ぎでしたけどね・・・。
(誰が不死身だったかは最後の最後まで見れば分かります)
最後に、浜辺美波の連れ子(明子)として出演しているのは子役の永谷咲笑(ながたにさえ)ちゃん。
その泣き芝居がスゴイ!と話題になってますが、いやいや、あれはもはや泣き芝居じゃなく、ガチで泣いてるでしょ。
あれが芝居だとしたら恐ろし過ぎますよ・・・ってくらいリアルな泣き場面は必見です。
心残りはこの映画はIMAXで観たかったな・・って事かな。
◆パンフレット:1100円
※「ゴジラ-1.0/C」公開を記念して配布された「70 周年記念オリジナルアートボード」表裏です。
(厚紙過ぎてチラシとするにはかなり無理がありそう)
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-01-17T00:07:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995060
【24-001】サンクスギビング ★★★☆☆
2024年一発目から18禁ホラーという事でサンクスギビングを鑑賞。
日々の恩恵に感謝して祝福するサンクスギビング。その発祥地であるアメリカ・マサチューセッツ州プリマスの町では祝祭に沸き上がるが、ダイナーで働く女性が何者かによって惨殺される。
その後も、住民...
サンクスギビング を鑑賞。
日々の恩恵に感謝して祝福するサンクスギビング。その発祥地であるアメリカ・マサチューセッツ州プリマスの町では祝祭に沸き上がるが、ダイナーで働く女性が何者かによって惨殺される。
その後も、住民たちがサンクスギビングの食卓に並ぶ料理を模した方法で殺されていく。
一方、高校生のジェシカは、自分や仲間がジョン・カーヴァーを名乗る人物のインスタグラム投稿にタグ付けされたことに気づき、豪華な食卓に自分たちの名札が配された写真を目にする。
【クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督が手掛けた『グラインドハウス』内で上映されたフェイク予告編『感謝祭』を長編映画化したホラー】
という事らしいです。
「グラインドハウス」は「プラネット・テラー」も「デス・プルーフ」も観ています(プラネット・テラーはB級映画BEST1でした)が、そんな劇中予告編があった事は全く覚えておりません。
まあ、それを観ていなくても全く問題無いので、シンプルに18禁ホラーとして評価します。
まず、イーライ・ロスの18禁って事で、どれだけぶっ飛んだ展開・描写になるかという所が興味の的でしたが、色々と全体的に「想定の範囲内」で、正直ハードルが上がっていた分、ちょっとガッカリでした。
話としては、あるイベントでの惨劇で不幸な目に遭った人がいたのに、後にそのイベントを再開と言う段になって、そのイベントで不幸に遭った関係者による惨劇再び・・・というパターン。
これは80年代スラッシャー映画のテンプレートとも言えるもので、「13日の金曜日」もそうだし、最も近いのは「血のバレンタイン」とかもあります。
今回も、感謝祭を前にした量販店での惨劇(ワッフルメーカーを求めて暴徒と化した客に巻き込まれた人が亡くなった)がきっかけになります。
この量販店での暴徒シーンはなかなか良かったですよ。
たかがワッフルメーカーにそこまで必死になる!?という気はするが、暴徒客が多いのに店の警備員は少なく止められず、ちょっぴり残酷な形で亡くなります。
ここの残酷描写はまだ控えめな感じですが、その翌年にまた感謝祭のシーズンになり、当の量販店もちゃっかりパレードに参加しようとするために「誰か」が1年前の惨劇の元となった人を次々と殺していきます。
この手の映画は、メインは残酷シーンだと思っており、「誰が犯人か?」というミステリー要素は付け足しだと思っていますが、まあこの映画の犯人も分かってみれば後付けの理由や伏線もあったりして「んなの分かんねーよ」って感じです。
で、そうなると18禁残酷描写って事になりますが、まあ確かに色々と人体(特に顔面)損傷や切株シーン、はらわたも出るし当然血もたくさん出ます。
しかし、こんな事を書くとド変人(というかもはや異常者)と思われるかもしれないが、そういった残酷描写も何となく既視感があると言うか思ったほどワクワクしないというか、たぶんその手の残酷描写を見過ぎてる影響で麻痺してるんでしょう。とにかく今イチ響きませんでした。
犯人がお面を着けてるってのも「ハロウィン」から始まる一覧のスラッシャー映画の定番だけど、今回の「ジョン・カーヴァーのお面」ってのは日本人には全然ピンと来なくて効果的とは言えない小道具に成り下がっちゃってるのも残念。
そして極めつけはラスト。
これも定番中の定番「やっつけたと思ったけど、死体が出てこない。まさか生きてる?」と思わせるもの。
ハッキリ言ってウンザリなオチです。さんざん「誰かさんによる復讐劇」みたいにしておきながら最後は結局不死身のモンスター扱い。
実際、続編も予定されているようですが、ブギーマン(マイケル)やジェイソン、テリファーみたいに続けるつもりなんですかね・・・。
と言う事で、ホラー(残酷描写)麻痺している+イーライ・ロスへの期待度バイアスという状況から考えて「並」の評価です。
切株とかの造形がちょっとチープなのはいいんですよ。でも、もっと笑っちゃうくらい派手に(又はネットリと陰湿に)じっくり見せて欲しかったと思うのはやはり自分が異常と言う事で納得しておきます。
※と言っておいて、続編が出来たらまた観るけど。
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2024年の映画レビュー
2024-01-13T11:48:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995059
2023年鑑賞映画回顧
またまた今年も年始ずいぶん経っての回顧となってしまいましたが、2023年の映画鑑賞を振り返ってみます。
2020年=77本
2021年=75本
2022年=77本
と言う最近の推移でしたが、2023年は58本と激減です。
正直言って、映画館に出向くのがだいぶ億劫になってきてるの...
2020年=77本
2021年=75本
2022年=77本
と言う最近の推移でしたが、2023年は58本 と激減です。
正直言って、映画館に出向くのがだいぶ億劫になってきてるのが要因ですが、ちょっと低調過ぎましたね・・・。
それでは2023年もベストやワーストを選んでみましょう。
【BEST部門】
2023年は、5つ星が5本と、鑑賞本数が減った事を加味してもだいぶ減った形です。
4点と言うのは割と多かったんですけどね・・・。
Winny
ロストケア
エスター ファースト・キル
search/#サーチ2
怪物の木こり
<洋画BEST>
洋画は共に「1作目が5つ星だった映画の続編」対決となりましたが、今回はsearch/#サーチ2 に決定です!
どちらも面白かったんですが、「1作目以上」とも思えた点を評価してサーチ2としました。
いや〜、現実的かどうかは別として、映画としては最高に面白かったので、ぜひ3作目にも期待(作られるかどうか知らんが)したいです。
<邦画BEST>
邦画5つ星は3本。
その中から、作品テーマ自体が個人的にすごくツボだったWinny に決定です。
実際に起こった事件ベースですが、こちらは「映画として」というよりも「ドキュメンタリー的な面白さとして」という選定です。
Z世代には「Winnyって何?」状態だと思いますが、まさに自分のような50オーバー世代のオジサンには響くお話でした。
【ワースト部門】
次にワーストですが、今年も「星ゼロ」というのは洋画/邦画共にありませんでした。
星1の方もかなり少なく、今年はたった3本となっております。
マンイーター:捕食
DOOR2 デジタルリマスター版
ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド 4Kリマスター版
洋画は2本ですが、「ヘル・オブ・・・」は旧作と言う事で除外すると1本しか残りません。
残った<洋画ワースト> は・・・・・。
マンイーター:捕食 です。
まあね、これも未体験ゾーンからなので致し方ない所でもあります。
<邦画ワースト>
これは1本しかないのですが、こちらも旧作と言う事で除外しちゃうと残りません。
かと言って「該当無し」というのも面白く無いので、無理矢理★2から選びます。
忌怪島/きかいじま
★2つとは言え、レビューは結構酷評ですし、実際「何だこりゃ」な映画だったので自分的にはワーストで違和感ありません。。
そして毎年恒例の賞となっている底抜け映画大賞 を選んでみます。
もうこれは即決ですね。
旧作ではありますが、何もかもがチープで馬鹿馬鹿しかったヘル・オブ・ザ・リビング・デッド 4Kリマスター版 で即決です。
2024年はせめて鑑賞本数を70本くらいまでは戻したいんですが、気力次第ですかね・・・。
]]>
映画一般
2024-01-09T01:15:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995058
【23-058】トーク・トゥ・ミー ★★★★☆
2023年最後の1本になるであろう映画としてトーク・トゥ・ミーを選択。(と言うのを年明けだいぶ経ってアップと言うのがズボラな所)
母を亡くした女子高生・ミアは友人たちに誘われ、SNSで流行している降霊術「#90秒憑依チャレンジ」に参加する。
呪物の「手」を握り...
トーク・トゥ・ミー を選択。(と言うのを年明けだいぶ経ってアップと言うのがズボラな所)
母を亡くした女子高生・ミアは友人たちに誘われ、SNSで流行している降霊術「#90秒憑依チャレンジ」に参加する。
呪物の「手」を握り、「トーク・トゥ・ミー」と唱えると霊が取り憑くというもので、その「手」は90秒以内に離さなくてはならないという。
挑戦した若者たちはそのスリルや快感にはまり、ゲーム感覚で繰り返していくが、ミアの友人の一人にミアの母親の霊が降りてくる。
いわゆる「降霊ホラー」とでも言いましょうか。
降霊と言うと、黒魔術的なものを連想しそうだけど、テイストとしては日本で言う所の「コックリさん」みたいな感じです。
元霊媒師の手(の剥製みたいなの)を握って「トーク・トゥ・ミー」言うと霊が見えるようになり、「レット・ミー・イン」と言うとその霊が自分に憑依する。
90秒以内に手を離せば霊は抜けていくけど、それを過ぎると霊が自分の中に留まってしまうというもの。
そこで主人公がチャレンジする訳だけど、周りの馬鹿どもと調子に乗った挙句、90秒を超えてしまって以降、何かおかしくなっちゃうと言う流れです。
だけど、物語はこの主人公よりも友達の弟の方がむしろ中心になります。
弟くんはまだ子供なんだから止めりゃいいのに「50秒ならいいっしょ」と挑戦させてしまうと、50秒どころか90秒も遥かに超えても手を離せない状況になり、弟くんは自ら顔面を机の角に打ち付けたり明らかにおかしくなっちゃう。
霊が見える主人公が何とか弟くん(繰り返しだけど、友達の弟ね)を助けるべく奔走するのが終盤の流れです。
この過程で、主人公の母(つい最近亡くなったばかり)が見えたりという場面もあるが、これは悪霊たちが見せる「嘘」であるとも解釈でき、主人公の精神力が試される形に。
まあ、ホラーだけど特段グロいと呼べる場面も無いし(但し、「痛い」と思わせる描写は幾つかある)、直接の恐怖描写も薄味な感じだけど、全体通してじわじわと「取り返しのつかない事になっていく」と言う怖さは感じられる。
主人公も善良キャラに見えて、周りに感化されて調子に乗って霊で遊んじゃう事から「自業自得だろ」とも思えるので、半分同情しながらも半分は「ざまあみろ」的な感情も出てきてしまうのは自分だけかな?
クライマックスは弟くんに憑いた霊を何とかしようとする主人公VS自分の母親の霊(のフェイク)を含めた悪霊軍団という感じだけど、ちょと分かり辛いかな・・・というのが正直なところ。
いやね、主人公の結末は分かるんだけど、それで弟くんが助かると言う理屈が分かり辛いと感じました。
主人公が弟くんに憑いた霊を引き寄せて自分もろとも・・・・という事なんでしょうけど、この儀式で憑いちゃった霊を取り去る方法っていうのがそれまでの物語の中でヒントも何も無かった(と自分は理解してました)ために少々強引な幕引きに思えてしまったと言う所が唯一の減点です。
全体的にはとても面白く、冒頭の掴みから引き込まれて最後まで緊張感も維持していました。
この映画内のシチュエーションと同様に、何人かで見るっていうのも効果的かもしれませんね。
最後に・・・「ワンちゃんが酷い目に遭うのでは・・??」とちょっとハラハラしますが、動物愛護の観点からむしろ人間よりも安心安全な扱いなのでご心配なく。
◆パンフレット:1000円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2024-01-09T00:20:42+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995057
【23-057】カサンドラ・クロス ★★★★☆
久々に午前十時の映画祭にてカサンドラ・クロスを観てみた。
ジュネーブにある国際保健機構に侵入した過激派ゲリラが研究中の伝染性病原菌を浴びたまま逃亡。
追跡調査を開始したアメリカ陸軍情報部のマッケンジー大佐はゲリラが大陸横断列車に乗り込んだことを掴む。...
カサンドラ・クロス を観てみた。
ジュネーブにある国際保健機構に侵入した過激派ゲリラが研究中の伝染性病原菌を浴びたまま逃亡。
追跡調査を開始したアメリカ陸軍情報部のマッケンジー大佐はゲリラが大陸横断列車に乗り込んだことを掴む。
客を乗せたまま密閉された列車はコース変更し、カサンドラ・クロスと呼ばれる鉄橋へ向かうことに。
大佐は細菌の処理と事件の隠蔽をたくらんでいたのだ。チェンバレン博士を始めとする乗客たちは抵抗を試みるが……。
1976年公開の映画と言う事で、約50年近く前のものという事になります。
当時流行のパニックムービーをオールスターキャストで魅せるというものですが、自分はこの映画を確か水曜ロードショーで1回観ただけだった気がします。
もともと70年代のパニック映画が大好きという事もあり、今回映画館で観てみようと思ったのです。
この映画は、自分も大好きな書籍『映画宣伝ミラクルワールド』(洋泉社)でも「キングコング」と正月興行を競った宣伝手法が取り上げられ、映画の質以上の成績を収めた事が記事になっていました。
そう、この映画がヒットしたのは日本だけと言っても過言では無いのです。
今回改めてこの映画を見返してみて、オールスターではあるものの、内容的にはかなりヘッポコのB級パニックである事が分かりました。
でも、ヘッポコさを感じさせない雰囲気で押し切ってしまう力技も70年代ならではです。
冒頭、国際保健機構にゲリラが侵入という所から始まりますが、何を目的に侵入したのか良く分かりません。
そして後にパニックの根源となる変な伝染病を培養している秘密の部屋で、犯人が病原菌を浴びちゃう訳ですが、国を挙げて隠蔽しようとする程の病原菌なのに、その培養部屋の警備がほぼ無いに等しく(でも、警備員が銃を所持しててバンバン発砲しちゃうww)、アッサリと侵入を許しちゃうんだけど、そんな事はもうどうでもいいです。ここは犯人が感染する事が大事なんです。
(この出だしは『復活の日』もほぼ同じでしたね)
そしてウイルスを浴びた男がストックホルム行きの特急列車に潜り込みますが、もうこの頃には汗びっしょりで病気を発症しています(早っ!)
で、パニック映画と言えばグランドホテル形式というのも定番ですが、この列車に乗り込んでいる様々なキャラクターがこの後時間をかけて描写されます。
(しばらくは軽い人間ドラマが続いてパニック映画としては少し退屈)
潜り込んだ犯人は、逃げてる身で且つ具合も悪くなってるというのに何故か列車内をウロウロし始めます。
でもいいんです。そうしないと車内に感染が広まりませんから。
そしてよりによって食堂車の調理部屋にも立ち寄って、わざわざ台の上にあった米の上でゲホゲホと咳き込んだりします。
でもいいんです、その米を食べた人は確実に発症してパンデミックになりますから。
そんな犯人と病原菌の秘密開発を隠蔽しようとするのがアメリカ陸軍大佐のバート・ランカスター。
国家ぐるみの隠ぺいで1000人を抹殺しようとするとんでもない対応の割にはこの大佐1人しか出向いていないのはどういう事かを詮索するのは野暮でしょう。
一方、列車内で犯人を見つけて何とかしようとするのがいかにもヒーロー然とした格好いい男・・・じゃなく、ちょっと有名な医者のおじさん(リチャードハリス)と、そのおじさんと別れたりくっついたりをしているソフィア・ローレン(ダンナがこの映画の製作者)。
物語も後半になると、この2人を中心に、列車を闇に葬ろうとする大佐+防護服軍団に乗客の一部が対峙して何とか列車を止めて逃げ出そうとする展開。
ちょっとシチュエーションは違うけど、邦画の「新幹線大爆破」と似た感じです。
列車は崩落しそうな「カサンドラ・クロス」に向けて走り出し、そこまでに列車を止めて脱出しないとみんな死にそうです。
そんな車内から辛うじて搬出されたのは1匹のワンちゃん。
このワンちゃんも病気を発症していたため詳しく調べたりしていましたが、間もなく回復します。
どうやら高濃度の酸素を与えると急に治るとの事。
でも列車は途中駅で密閉され、破滅の道中に向かおうとしています。
と、列車内の感染者たちも、密閉の過程で車内に注入された酸素のおかげで急激に回復していきます。
発症も早かったけど、治るのもめっちゃ早いです。せいぜい数時間の出来事だと思うけど、何なら風邪以下ですよ・・・。
でも大佐にとっては感染者が回復しようが知ったこっちゃありません。もう隠ぺい一直線です。
と、ここで幾つもの疑問にぶち当たります。
防護服軍団もこのまま列車に居たら一蓮托生で死んじゃうってのは分かって無いのか?という事と、「新幹線大爆破」で言う所の宇津井健が(立場はだいぶ違うけど)バート・ランカスターだとすると、果たして列車の運転士でもある千葉真一的なキャラはなんで1回も出てこないんだ?って事。
特に列車内との通信手段である無線機も途中で壊れて連絡つかなくなる描写もあるけど、運転士は何の連絡も無くバカみたいに破滅の橋に向かってひたすら列車を動かしてたと言う事なのでしょうか?(この時代だし、無人運転って事は無いでしょうよ)
そんな疑問もありながら、車内では防護服軍団と乗客(O・J・シンプソンは一応刑事だけどあとは素人だらけ)の銃撃戦とか始まります。
しかしカサンドラ・クロスに列車は差し掛かろうとする所で何とか車両の切り離しに賭けるリチャード・ハリス・・・・。
って事で、全車両じゃないけど列車は橋に乗り、その瞬間アッサリ崩落した橋により大事故になります。
この事故シーンのミニチュアをショボいと見るか、当時にしては上出来と見るかはあなた次第です。
普通なら橋の手前で列車を止め、全員助かってハッピーエンドになりそうな所、こういったアンハッピーな結末にした所は個人的には拍手したい所です。
色々とツッコミどころもあるし、今の時代の映画と比べるとショボい所もありますが、オールスターキャストの密室列車パニック&サスペンスとしては全部ひっくるめて楽しめます。
自分もこの記事では突っ込んでばかりですが、実際楽しんではいます。っていうか、70年代のこういう映画は本当に大好きです。
2024年もぜひこういう映画を「午前十時の映画祭」に入れて欲しいものです。
◆パンフレット:販売無し
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-12-29T12:05:25+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995056
【23-056】怪物の木こり ★★★★★
クレイジーな自分にピッタリのクレイジー映画怪物の木こりを公開早々から鑑賞。
絵本「怪物の木こり」に登場する怪物の仮面をかぶり、おので頭を割って脳を奪い去る猟奇殺人事件が続発する。
次の標的として弁護士・二宮彰(亀梨和也)が狙われるが、彼は殺人鬼を上回...
怪物の木こり を公開早々から鑑賞。
絵本「怪物の木こり」に登場する怪物の仮面をかぶり、おので頭を割って脳を奪い去る猟奇殺人事件が続発する。
次の標的として弁護士・二宮彰(亀梨和也)が狙われるが、彼は殺人鬼を上回るほど狂気じみたサイコパスだった。
一命を取り留めた彰は復讐を誓い自ら犯人を突き止めようとするが、警視庁のプロファイラー・戸城嵐子(菜々緒)らさまざまな者たちの思惑が絡み合い、捜査は混迷する。
「サイコパスVSシリアルキラー」という事で設定からしてクレイジーです。
観ていて、「何じゃそりゃ」とか「そりゃねーわ!」という場面が少なくなかったんですが、それでも面白かったんです。
だいたいそういうツッコミ所とか有り得ない描写があると冷めちゃうんですけどね。何故かこの映画はあんまり気にしないで楽しめたのです。
もう内容的には現実離れ度が高いって事は間違いないので、多少の粗はどうでもいいっていう気分になったのかもしれません。
そもそも、あんなクレイジーな絵本(それが「怪物の木こり」ね)なんてある訳ないし(あんな本を幼い子供に読ませられるかよww)、事もあろうにサイコパス弁護士のどこに吉岡里帆が惹かれてるのかも良く分からんといった具合におかしな所だらけなんですよ。
って、さっきから全然褒めてないんだが、色んな意味でクレイジー過ぎて、半周回って面白く思っちゃいました。
殺された挙句、脳みそゴッソリ取られるという猟奇的な犯罪だけど、意外と直接表現は無いので(流血量は多めだけどね)、グロ度と言う意味ではさほど高くないし、話自体もまあまあシンプルで分かりやすいってのも良かったよ。
あの「木こり男」は誰なのか?ってのは予想は難しいけど、一応はハラハラはできるし、菜々緒も相変わらず綺麗なので観ていて飽きないのも良しです。
でも、やっぱり吉岡里帆は何だか話の中では浮いてた感があるのは残念(ラストだけは良かった)だったけど・・・。
と言う事で、あまり細々と内容を書いちゃうと面白く無くなるのでネタバレ無しで書こうとしたらあまり書けなくなってしまいました。
正直、客入りはあまり良く無かった(内容が内容だけに、それほど大きな動員には結び付きにくいよね)し、それほど評価も高くないみたいですが、完全に絵空事だと思って観てみればそこそこ楽しめると個人的には思っています。
そしてそして、本編以上によかったのがエンディングのSEKAI NO OWARI『深海魚』です。
10年前の映画『マダム・マーマレードの異常な謎』のエンディングに使われた『Death Disco』がかなりお気に入りだったけど、今回も非常に良い曲ですっかり気に入りました。
ぜひエンドロールも最後まで観て聴いて余韻に浸って欲しいものです。
VIDEO
◆パンフレット:880円
こちらは入場者プレゼントでもらった海外ビジュアルミニポスター(A3サイズ四つ折り)
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-12-24T01:13:25+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995055
【23-055】隣人X 疑惑の彼女 ★★★★☆
公開早々から隣人X 疑惑の彼女を鑑賞。
紛争により故郷を追われた“惑星難民X”が世界中にあふれ、日本政府は彼らの受け入れを決定する。
人間の姿をコピーして社会に紛れ込んだXがどこにいるのか、Xとは何者なのか誰にも分からず、人々の間に不安や動揺が広がっていく...
隣人X 疑惑の彼女 を鑑賞。
紛争により故郷を追われた“惑星難民X”が世界中にあふれ、日本政府は彼らの受け入れを決定する。
人間の姿をコピーして社会に紛れ込んだXがどこにいるのか、Xとは何者なのか誰にも分からず、人々の間に不安や動揺が広がっていく。
そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎(林遣都)はスクープを狙ってX疑惑のある柏木良子(上野樹里)の調査を開始。
正体を隠して少しずつ距離を縮めていくうちに彼女への恋心が芽生えるが、憲太郎は良子がXかもしれないという疑念を取り払うことができずにいた。
設定自体はSF映画チックなんだけど、内容としてはSFっぽさは無く、人間ドラマみたいな感じです。
自分はこの映画を観て、過去に観た1本の映画を思い出しました。
『ブルー・クリスマス』(1978)
世界各地に現れたUFOに遭遇した人たちの血が青くなるが、血が青いと言う以外は普通の人間だし、むしろ温厚になったと言われていた。そんな青い血を持つ人を「危険」と見做して排除しようとする政府はクリスマスの夜に抹殺を計画すると言うお話です。
人間って、普通でないマイノリティな存在を異質と思い、排除しようとする本能があると思う。
だから肌の色で差別したり障がい者を下に見たりする。最近で言えばコロナ罹患者も煙たがられたりしました。
この「隣人X」も、実際のXが社会において害を与えていると言う事実は無く、むしろ他の人間に攻撃しない温和な存在であるとされているにも関わらず「Xだから」という理由だけで周囲の「人間」はその存在を暴き、ありもしないレッテルを貼ろうとする。
そんな「Xは誰だ?」という疑念の中、疑惑の人物となるのが上野樹里であり、取材目的で近付く男が林遣都だ。
最初は単なるターゲットという存在だったはずなのに情が移ってしまうという流れは先の『ブルー・クリスマス』の竹下景子と勝野洋との関係も同じである。
映画としては「誰がXか?」で見せて行くと思いきや、むしろ上野&林の男女ドラマにかなり比重が置かれ、良く言えば丁寧に2人の間の感情の移り変わりを描いていると言えるし、悪く言えばダラダラといつまでも2人の日常を描いていて話が進展しないとも言える。
自分としては、もう少しコンパクトに纏めて欲しかったかなという印象(正直、中盤ちょっとダレたので)でした。
もう1組、台湾留学生の女とその女と交流があるバンドマン男の話もあるのだが(その留学生女も上野樹里と同じくX候補としてマークされている)、正直そちらの話は付け足し感があってあまり刺さりませんでした。
映画の方は「今時もこんなにクズなの?」という程のマスゴミの過熱報道も交えて上野樹里一家の受ける差別を経て、一応は「誰がXなのか」はうっすらと分かります。
(但し、林遣都はある場面ではXだと思わせる描写があったのにラストではXでは無いと見え、何だか良く分かりません)
終わってみれば「やっぱりXっていい人だらけじゃん」って言う事で、むしろ害悪だったのは差別する側の人間だという事と理解します。
この1本前に観た「正欲」もマイノリティの生き辛さがテーマでしたが、こちらはむしろマジョリティの低俗っぷりがテーマとも思える展開でした。
個人的には、もう少しXという存在を掘って欲しかったかな・・・・。
それにしても上野樹里は落ち着いた年相応のいい女になってますね。(しかも外見は大して変わってない)
そして珍しくクソみたいな嫌な感じだったバカリズムも印象的でした。
まあ、一番のクソは嶋田久作だったけどね・・・・。
◆パンフレット:850円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-12-09T12:25:22+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995054
【23-054】正欲 ★★★★☆
何か重たそう・・・くらいの気持ちで正欲を鑑賞。
不登校になった息子が世間から隔絶されることを心配する検察官・寺井啓喜(稲垣吾郎)。
ある秘密を抱え、世間との関わりを断つように生きる販売員・桐生夏月(新垣結衣)。
彼女の中学時代の同級生で、夏月の誰にも...
正欲 を鑑賞。
不登校になった息子が世間から隔絶されることを心配する検察官・寺井啓喜(稲垣吾郎)。
ある秘密を抱え、世間との関わりを断つように生きる販売員・桐生夏月(新垣結衣)。
彼女の中学時代の同級生で、夏月の誰にも言えない秘密を共有している佐々木佳道(磯村勇斗)。
容姿に恵まれ華やかな大学生活を送っているように見えながら、他人との交流を避ける諸橋大也(佐藤寛太)。
彼と同じ大学に通い、学園祭実行委員を務める神戸八重子(東野絢香)。
一見何の接点もないように見えるそれぞれの人生が、ある事件をきっかけに重なり始める。
何とも評価が難しい映画です。
非常に違和感を覚える場面が多かった半面、映画としてはまずまず興味を持って観られたと言う事で4点にしていますが、恐らくこの映画が表現したかったであろう「多様性」に関しては一言言いたい気分が高いです。
話は3つのパートが最終的に1つに結びつくような構成。
稲垣扮する検事一家の描写に関しては今風の「多様性」をテーマにしていると言える。
不登校の小学生がユーチューバーになるという下りは現実でもゆたぼんとか何人も居る。
不登校で病んでるくらいならユーチューバーでも生き生きとできる事で今を生きる事を是とする母と、普通の小学生生活を何とか歩んで欲しい父。
短期的には母の考えも理解できるが、小学生同士2名でのユーチューブ活動なんて永遠では無いし、長期的に見れば「普通」に生きて欲しいという父の考えも間違いでは無い。
この映画でももちろん結論は出ない訳で、それでも考えの相違から父と母は別居という形を迎えてしまう。
モヤっとはするがこれが現実でしょう。
次の女子大生の話はこの映画の中では一番薄い内容。
女の子の方は「男性恐怖症」なのだが、唯一ダンスサークルの男の子には恐怖を感じずに接する事が出来る。
これって多様性というよりも極めて個人的な話であり、何か映画全体の空気にハマって無い感じです。
男の子の方のコミュ障っぷりも極端なんですが、この男の子が次のエピソードに絡んでくるってだけの話な気がします。
最後は磯村君&ガッキー。
要するに「水フェチ」なんです。
別に水でも何でもいいけど、フェティシズムっていうパーソナリティを持っている人は意外と多いでしょう。
そういう人の多くは普通に生活を営みながら、自分の趣味としてフェチをも愛している。
それがエスカレートして犯罪に走るケースもあるでしょうけど、それはごく一部であり、そういう極端な事にならなければ特段差別される程でも無いとは思ってます。
で、磯村君もガッキーも一見すると普通に働いて生活しながらも1人になると悶々と水に心が支配されちゃう。
まあそれはいいんですよ。
でも、この2人はやっぱり他者との関わりにおいてどうも障害を持っているようなキャラなんです。
そんな他者との関わりに問題がある2人が何故か「愛は無いけど結婚する」という形を取ります。
これがまず分からない。
独身のフェチ(且つコミュ障)だとそんなに世間的に生きにくいのでしょうか?
偽装結婚する事で何の問題が解決するのか?そこには多様性とか関係無く、単に誰かに依存し合わないと生きていけないという「変人」っぷりが感じられてしまいます。
それこそが多様性を阻害する偏見で合ったり差別なのでは?と思ってしまったのが最大の違和感でした。
そんな水フェチ仲間としてネットで知り合ったのが、先の大学生エピソードで出てきた男の子。
コミュ障がちな彼も水フェチって事で、何かフェチ持ち=コミュ障っていうレッテルを貼ってるような設定にやっぱり違和感。
更にもう1人同じ趣味の男を加えた3人でオフラインで会う事になり、公園の子供たちと一緒に水に戯れて幸せな一時を過ごす・・・と思いきや、その最後に加わった男が水フェチというよりもペドフィリア(小児性愛者)だったと言う事でおかしな方向に転がって行く。
やっぱりここでも「フェチの奴ってやっぱりヤバい」というバイアスがかけられているように思えてしまい、フェチ男くんがどうしようもない特異な人間にしか見えなくなってる(もはや多様性を認めるとかいう思考は吹っ飛んでる)のは残念な気がします。
そのロリ男が逮捕されたのに伴って磯村君も連行(逮捕でなく何らかの参考人として引っ張られたと理解してます)されるんですが、まあ警察も酷い事酷い事。
一緒に居たと言うだけで頭っから「こいつもロリコン犯罪者」と決めつける無能っぷりには辟易します。
実際、例えば押収したPC等を調べれば彼には小児性愛癖は無い事はすぐに分かりそうなもんだけど、まあ映画では警察と言えば無能ってのはある意味定番ですからね。。。。。
※この一連の流れで最終的に検事である稲垣と「容疑者の妻」であるガッキーが対峙するという所が終着点となっています。
そんなわけで、多様性をテーマにしながらも何やら偏った描写も自分には目立ってしまった事がしっくり来なかったので微妙な評価となりました。
最後に・・・・「恋愛感情は無い」と言いながら、興味本位で磯村君とガッキーが「SEXごっこ」をするんだけど、思わず「何じゃそりゃ」という珍場面に見えてしまったのは自分だけでしょか・・・・。
◆パンフレット:1000円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-12-08T01:18:16+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995053
【23-053】法廷遊戯 ★★★☆☆
楽しみにしていた法廷遊戯を観てみた。
セイギ(永瀬廉)、彼の幼なじみの美鈴(杉咲花)、馨(北村匠海)らの通うロースクールでは、「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判が行われていた。
あるときクラスメートに過去の出来事を告発されたセイギは、異議を申し...
法廷遊戯 を観てみた。
セイギ(永瀬廉)、彼の幼なじみの美鈴(杉咲花)、馨(北村匠海)らの通うロースクールでは、「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判が行われていた。
あるときクラスメートに過去の出来事を告発されたセイギは、異議を申し立てるために美鈴を弁護人に指名して模擬裁判に臨む。
ロースクール卒業後、セイギは弁護士、馨は法学の研究者になっていたが、ある日、セイギは無辜(むこ)ゲームを再び開くという馨に呼び出されるが、そこで彼が目にしたのは馨の死体と、その隣でナイフを手にした美鈴の姿だった。
ん〜、自分は法廷モノは大好きなんだけど、この映画はあまり「面白い」と感じる所が少なかったというのが率直な感想。
予告編以上の情報は入れないで観たのですが、てっきりロースクールでの言ってみれば「法廷ごっこ」で話が進むのかと思ったらまさかのガチ殺人事件&ガチ法廷。
それは別に良いんだけど、肝心の事件がねぇ・・。何と言うか、手段と目的が釣り合ってないと思うのですよ。
簡単に言えば「父の無念を晴らす」と言うのが馨の目的なはずなのに、その手段が「自分を刺させる」というのは確実性に欠けるしリスクも高すぎる。
それをやる為に、父を死に追いやった美鈴と正義とは結構な期間、同じ学校で一見仲良く生活してたって所も「用意周到」と言えばそうなのかもしれないが、時間をかけすぎな気がしました。
そんな目的が明るみに出る過程で色々な相関図が明らかになるんだけど、何か凄く狭い範囲で「実はxxが▲▼でした」と都合よくピースがハマるのも何だか白ける。
その割に、父の痴漢冤罪事件を目撃していたはずの馨の訴え(当然警察には目撃した事を話したんだよね?)は「警察は取り合ってくれなかった」くらいで済ましちゃってるの??だから自分で私刑を行う事を選択したわけだよね?
映画では「警察は無能」というのは定番だけど、仮にもロースクールに通ってるならもっと違うやり方があったのでは?とも思えてしまうのです。
(「そんな事言ったら映画の話が全く成立しなくなるよ」という話なんですけどね)
いつもならこの手の映画にはあまり「リアリティ」なんて求めないんですよね。
あくまでも劇映画でありエンタメなんだから、いかにも映画的な話の展開も受け入れて楽しめばいいんだけど、何でだろ?この映画にはそういう気分になれなかったです。
杉咲花の芝居も、何だか狂気的というかサイコパスみたいな一面を見せている所はとても興味深いし「上手いな」と思う反面、結局美鈴という人の内面はどうなってるのか?(何考えてるの?)というのが掴みづらいし、何故か終盤になって行くにつれて狂っていく様は何となく「過剰演出だよな」とも思えてしまった。
そんなわけで、簡単に言えば「自分には全く刺さらなかった」という事に尽きると思うんですが、それはもうしょうがない。
作品が良いとか悪いとかでなく、「刺さらない」って事は珍しくない事です。
一旦「刺さらない」という道に入ると、色々な所が全て疑問に思えてしまう(例えば裁判でやたらと具合が悪くなる裁判員のオバサンって必要?とか、大森南朋の変人っぷりも少々過剰に見えるし、挙句の果ては「女性裁判官って監督の奥さんじゃん!」って後で分かって興覚めしちゃうとかもう頭の中が否定的になっちゃう)というのも悪循環でした。
もうちょっと寛容な心で映画を楽しめるようにならないといけないのに、まだまだですね・・・・。
◆パンフレット:850円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-11-30T01:58:39+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995052
【23-052】人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした ★★★☆☆
元乃木坂の深川麻衣が主演という事もあり人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をしたを観てみた。
元アイドルのアラサー女子・安希子(深川麻衣)は、心を病んだことから仕事を辞め、収入が途絶えてしまう。
そんなとき、友人から都内の一戸建てで...
人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした を観てみた。
元アイドルのアラサー女子・安希子(深川麻衣)は、心を病んだことから仕事を辞め、収入が途絶えてしまう。
そんなとき、友人から都内の一戸建てで一人暮らしをする56歳のサラリーマン、通称ササポン(井浦新)との同居を勧められ、貯金もなくなった彼女はやむなく同居に踏み切る。
恋人でも家族でもない赤の他人との共同生活を通じ、安希子は少しずつ日常を取り戻していく。
元SDN48の大木亜希子が原作の実話小説の映画化です。
アイドルはそこそこ詳しい自分も、さすがにSDNとなると一部の有名なメンバーしか知らず、大木亜希子の事は知りません。
ただ、この話自体は一時期ネットでもだいぶ取り上げられていた事もあり内容はだいたい知ってました。
この映画で言う所の「おっさん」世代の自分が見ても、仮にも芸能界に居た30前の女を家に住まわせる(ルームシェアという形)という事は、否が応でも何らかの「事件」のリスクを考えちゃう。
大木亜希子氏はそういう目で見られる事にかなり戸惑っていたようだが、まあさすがに「襲ってヤっちゃえ」って事は無くても、盗撮されるとか干している下着を見られるとか、この映画でもあったけど、酔っぱらって寝込んじゃってる所でおっぱいくらい触られちゃうとか、どうしてもそういう事を考えちゃう。
でも、この映画でのおっさんは実際そういう事は1ミリも無い仙人にようなおっさんで、それを井浦新が演じてるもんだからむしろ「ファンタジー」の域にあると言っても良いです。
そんなおっさん以外にも、この映画には「悪人」「嫌な奴」がほとんど出て来ません。
おっさんは仙人だし、独りで過ごそうとしてた誕生日をサプライズで祝ってくれる友人もいる。
段ボールを組み立てたりバラしたりという単調なバイトの職場でも気さくに話が出来る女子は居るし、家族トラブルも無い。
(ちなみに姉の奈津子も元SDNだとか)
要するにルームシェアの相手がおっさんという以外は、金欠気味かもしれないけど結構まともな幸せな人生を送っているようにも見えちゃうわけで、そうなると映画としては面白味が無くなってしまう。
やっぱり映画なら色々事件が起きたり、おっさんと1度や2度のトラブルでも無いと面白く無いんだよね。
実話だし、実在のおっさんもまだ居るわけなので、フィクション付け足したり誇張し過ぎる訳にもいかず、ありのままを描いた形なんです。
なので、波乱万丈を期待せずに、ササポン(おっさん)の仙人的な癒しと売れないまま解散したアイドルの末路を見る(でも決してバッドエンドな話じゃ無い)という点を楽しむのが吉だと思います。
そんな大木亜希子(劇中の名前は安希子)を演じたのは同じ元アイドル(但しSDNより数倍売れた)の深川麻衣。
地道に女優業を頑張っているまいまいにピッタリの役で非常に好印象です。
この映画を観ても「えっ!?この主演の娘って乃木坂だったの?」って思う人も少なくないと思いますが、むしろ乃木の看板無しでこれからも頑張って欲しいです。
そして友人役(女社長)の松浦りょう。はて、めっちゃ見覚えある顏だけど全然分からん・・と思ってたら、映画「赦し」で強烈なインパクト(と言うかインパクト顏)を残してた女優だったんだね。
ちなみに、日本全国の50代のおっさん、果たして深川麻衣でも大木亜希子でもいいけど、同じ家で暮らす事になったら理性で「イケナイ事」を抑えられますか??
自分は自信無いなぁ〜・・・(もう女子をルームシェアさせる資格は1ミリも無し)
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-11-20T00:32:31+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995051
【23-051】PIGGY ピギー ★★☆☆☆
見逃していたPIGGY ピギーをジャックアンドベティで無料鑑賞(スタンプが溜まった)です。
10代の少女・サラ(ラウラ・ガラン)はクラスメートからの度重なるいじめに苦しみ、家の中でも居場所を見つけられずつらい日々を送っていた。
ある暑い日、地元のプールへ出か...
PIGGY ピギー をジャックアンドベティで無料鑑賞(スタンプが溜まった)です。
10代の少女・サラ(ラウラ・ガラン)はクラスメートからの度重なるいじめに苦しみ、家の中でも居場所を見つけられずつらい日々を送っていた。
ある暑い日、地元のプールへ出かけた彼女はいじめっ子のクラスメート3人と鉢合わせてしまい、再びいじめの標的となる。
その帰り道、いじめっ子たちが謎の男に拉致され、血まみれの状態で連れ去られる現場を目撃したサラは、警察や親に事情を話して彼らを助けるか、それとも沈黙を貫いて見殺しにするか悩む。
主人公は誰が見てもブスでデブな女(辛辣失礼!)。
当然イジメる奴も居るわけで、同級生女3人から色々と嫌がらせをされている。
そんな「イジメる側」の女が怪しい男に拉致される所を見たブスデブ。さあどうする?って話なんだけど、テンプレート的にはいわゆる「リベンジもの」と思わせます。
いままでさんざん嫌な目に遭ったブスがこれを機会にイジメる側に復讐するか、または悪になりきれずに助けてあげて平穏な日々を取り戻すのか?
映画的には当然前者の方が面白そうで、そこに期待したわけですが、結果的に中途半端な展開を経て終わった感じです。
あらすじの所に書いてある通り、拉致を目撃したブス女は「どうしよう」って悩んじゃって何も出来ないんですよ。
まあ、それはある意味普通の感情なんだけど、そのまましばらくウジウジしてるだけで話が進まない。
元々虐められてるという事もあって、関わり合いたくないという気持ちも分かるが、映画的には少しずつイライラする流れに。
そんな流れを経て、一応は決着は付くんだけど、何かこうスッキリ感が無いんですよね・・・・。
その後、主人公はどうなるんだろうか?という想像もつきません。
もう1つモヤモヤするのが虐め女たちを拉致した犯人である。
プールの監視員を殺し、女を拉致しながらも面が割れたブスデブ女は逃す。
どうもシリアルキラー的な異常者なんだろうけど、その割に拉致した女をどうする訳でも無くただ放置しているだけだし、ブスデブを何で逃してるのかも不明。行動に恐怖感が無いので、サスペンスが盛り上がらない感じです。
殺人鬼と虐められブスとの間に何らかの共感性があった事も匂わせるけど、オチにはならないんですよね・・・。
自分は最後に「これはサラの妄想でした」っていうオチを恐れてましたが、そうでもなかったのは良かったけどね。
と言う事で「リベンジホラー」を期待すると拍子抜けします。
かなりいびつな恋愛ストーリーとも言えますので、ハードルを低くして観てみましょう・・・。
◆パンフレット:800円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-11-19T23:32:06+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995050
【23-050】おまえの罪を自白しろ(ネタバレあり) ★★★☆☆
公開早々におまえの罪を自白しろを観ていたけどレビューが遅くなりました。
政治家一族の次男・宇田晄司(中島健人)は起業に失敗し、やむなく政治スキャンダルの真っただ中にいる国会議員の父・清治郎(堤真一)の秘書として働く不本意な日々を過ごしていた。
ある日...
おまえの罪を自白しろ を観ていたけどレビューが遅くなりました。
政治家一族の次男・宇田晄司(中島健人)は起業に失敗し、やむなく政治スキャンダルの真っただ中にいる国会議員の父・清治郎(堤真一)の秘書として働く不本意な日々を過ごしていた。
ある日、清治郎の孫が何者かに誘拐される。犯人は清治郎に身代金ではなく、「明日の夕方5時までに記者会見を開き、お前の罪を自白しろ」と要求。清治郎には決して明かすことができない、国家を揺るがす罪があった。
口を閉ざす父と対立する晄司は、タイムリミットまでに真相を暴き、姪の命を救おうと奔走する。
映画を観てると、最初は「これは面白い!」と夢中になってたのに途中から何故かツッコミモード全開になる、又は観終わってから色々と思い返すと、ツッコミ所やおかしな所がボロボロ出てくるという作品がたまにあります。
この映画はまさにそういうパターンで、最初は黒澤明の『天国と地獄』ばりの誘拐サスペンス+政治の世界の裏を描いた社会派的なドラマが期待出来ました。
しかし、結果的に誘拐事件には政治の裏はほぼ関係無く、短絡的な馬鹿馬鹿しい犯罪を暴いたに過ぎない拍子抜けな話でした。
誘拐されるのは池田エライザの娘。
だけど、果たして池田エライザは誰の嫁で堤真一とどういう関係なのか、最初は良く分からない。
堤真一がダンナではないと言う事は何となく分かる(でも、誘拐された娘が孫なのか?とピンと来ない)が、中島健人がダンナのか姉弟なのかちょっと紛らわしい。
と言うのも、実際のダンナである浅利陽介がビックリする程影が薄いんですよね。。。。
そんな幼娘が誘拐されるシーンも何かおかしい。
人気の無い田んぼのあぜ道的な所を通ったタイミングを狙うのは分かる。でも、誘拐の手口が追い越しながら軽く「トン」って突き飛ばす程度。
で、その程度で転倒したエライザは気を失い、その間に誘拐されるんだけど、周りの道は土ですよ。あれで気を失うのか?何だか流血しているような感じに見えるけど、特に頭に包帯を巻くという事もその後のシーンでは無く、むしろ面が割れるリスクの方が非常に高いこの方法を選ぶ所が非常に稚拙なんですよね。
で、その後に脅迫状って事で「おまえの罪を自白しろ」って事になるんですが、この脅迫文(メールか何かで届く)が、昔ながらの「新聞の活字を切り貼りしたようなもの」なんですよ。
これってお笑い以外の何物でも無く、そもそも活字の切り貼りってのは、筆跡を隠すための手段なはずであり、ネットで文章を送るなら、むしろ良くあるテキスト平文の方が足が付かないはずでしょ。手段に必然性が無いんですよね。
更に「おまえの罪を自白しろ」なんていう抽象的な要求ゆえに、最初はどうでもいい昔の些細な不祥事しか自白させられない。
慌てて「それじゃダメ」みたいな脅迫を追加で行う事になるのだが、宇田を失脚させるのが目的であれば、最初から「上荒川大橋の一件の汚職を明かせ」と言えば良い。
もっとも、犯人の目的は競艇場移転の阻止なはずなんだが、そこには移転を阻止させる程のインパクトのある不祥事は存在せず(工事の業者の選択に忖度があった程度)、そこを突けないと言う時点で誘拐が身勝手なものである事も分かる。
そんな茶番を経て、結局宇田は自らの不正を告白し、政治家としての人生を終える事になる。
そんな犯罪の犯人と目的は・・・って事なんですが、これって非常に多くの人が指摘してるけど、もうキャスティングでバレバレなんですよ。
そう、エライザのダンナ(これも市議ね)の事務所のスタッフ(と言うより、多数のお手伝いのおばちゃんたち)の1人として尾野真千子が不自然にキャスティングされているって時点でお察しなんですよ。
その尾野だけど、上荒川大橋がかかる事を見越して増資して自営業の工場を大きくしようとしたけど、橋の計画変更でオジャン。
負債が膨らんで家族で揉めてる(その娘が尾野であり、主犯はその兄)うちに誤って父親が階段から転落死。
事故なんだから届けりゃせいぜい過失致死で済むのに、遺体を近所の田んぼに埋める。
って、この時点で人ひとり居なくなってるのにそれがバレずに有耶無耶になってるというのもアバウトだけど、後にその埋めた場所に競艇場が移転される・・・・って事は掘り起こされる・・・やばい!・・・じゃあ宇田を失脚させれば計画が中止になる・・・っていう流れなんだけど、かなり苦しい展開に見えました。
「じゃあ遺体を自分で掘り起こせばいいじゃん」と思うんだけど、近所にマンションが立ち、そこから見えるから出来ないという事なんだけど、映画の画を見る限りでは、そのマンションもまあまあ距離はあり、埋めた現場は真夜中なら見えないんじゃない?っていう風に見えちゃう。(現に、最終的には自分らで掘り起こしに行こうとしてるし)
何だかいちいち説得力が無いんですよね。
で、そうやって犯人とその背景が見えてくると1つの大きな疑問にブチ当たる。
誘拐脅迫犯ってのは、当然の如くネットで脅迫をしてくるのだが、海外の串を何本も通して足が付かないように偽装しており、割とネットのスキルが高い事を伺わせていた。
だけど実際は前述のように、犯人は事業に失敗した町工場の息子であり、当然家は破産しているわけですよ。
その後も何とか安アパートで暮らしてるような描写はあるけど「へぇ〜、PCも買ってスキルも上げて、ネットの足跡を消す事までマスターしたのか・・・・って、おい!どこにそんな金と時間があるねん!!」と思っちゃうよ。
以前も何度か書いた事があるけど、映画や小説では「天才ハッカー」とか出しておけばどんなセキュリティも簡単に破っちゃうとか、PC1台あれば、それをカタカタ打って簡単にサーバに入っちゃうという安易な設定が目立つんですよ。
この映画でも「海外のサーバを幾つも経由してるので、発信源の特定は無理ですね」とか簡単に言ってるけど、実際にそれを実行するのは一定以上のスキルが必要なんですよね。それを吹っ飛ばして非常に手軽に足跡隠しが出来ちゃう話っぷり。こういう安易なIT設定にはウンザリですよ。
そしてこの映画のもう1つの「??」な所は、中島健人演じる晄司です。
「事業を経営してたけど失敗して今は父の秘書」って設定だけど、まあ見た目で語っちゃいかんとは思いつつ書かせ居てもらうと、中島健人って事業を起こしてた若者に見えないんですよね。。。。
そんな晄司のキャラも今いち良く掴めません。
序盤は何となく父の悪事を快く思っていない正義感を持った人と言う風に見えるけど、途中から父以上の狡猾さを見せ始めたりしちゃう。
結果、失脚した親父の後にまんまと政治家になってるわけだけど、このキャラ変の内情が見えないので、何だかついていけなくなるんですよね。
で、それ以上に謎なのが、犯人逮捕に至る過程での超有能な名探偵っぷりです。
どうやら晄司によって一芝居打って犯人を遺体埋められ現場におびきよせて逮捕!って事になってるのですが、晄司がやってる事って、ひたすらキーワードでググってるだけなんですよ。
それで犯人を突き止め、それをおびき出す手段を考えるって、警察が無能なのか晄司が有能なのかよく分かりません。
もし晄司が有能なら、政治家になるよりもFBIか何かのIT捜査官にでもなる方が良いのでは?とも思えます。
と言う事で、原作は真保裕一の小説って事で、原作からして詰めの甘いへっぽこなのか、映画化にあたってへっぽこになったのかは分かりませんが、全体的には「めちゃくちゃ稚拙な犯罪ドラマだな」という印象でした。
本当はもっとたくさんのツッコミ所があった気がするので、再見する機会があったら、ぜひツッコミメモを取りながら観たいと思います。
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-11-13T12:44:57+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995049
【23-049】死霊館のシスター 呪いの秘密 ★★★☆☆
前作を観ていた流れで死霊館のシスター 呪いの秘密を鑑賞。
1956年、フランスで神父殺害事件が起きたことをきっかけに、世界に悪がはびこるようになり、特殊な能力を持つシスター・アイリーン(タイッサ・ファーミガ)は教会の要請を受けて事件の調査を開始する。
自...
死霊館のシスター 呪いの秘密 を鑑賞。
1956年、フランスで神父殺害事件が起きたことをきっかけに、世界に悪がはびこるようになり、特殊な能力を持つシスター・アイリーン(タイッサ・ファーミガ)は教会の要請を受けて事件の調査を開始する。
自らの命を危険にさらしながらも、祈りをささげ続ける彼女は、ついに悪の元凶であるシスター・ヴァラクと相対する。
原題「The Nun II」と、思いっきり続編です。
しかし「前作を観ていた流れで」と書いたものの、内容を良く覚えてない状態で観たもんだから所々「?」となる場面はありました。
特に登場人物は前作から引き続きなので、やはりこの映画を観るには前作を観ておく事は必須ですね。
※アマプラで無料で観れたので、再見してから行けば良かったと後悔しています。
でも、お話の方は意外とシンプル。
大きく言うと、シスター・アイリーンを中心としたエピソードの進行と、モリースが勤める寄宿学校でのエピソードの両面が描かれ、最終的にはその2本が1点に交わる感じです。
ちなみに、前作でも出演していた「モリース」を「モーリス」と書いている人(もしくは映画系の解説記事まで)が圧倒的に多いのはご愛敬でしょうか。
※ちなみに、前作では「フレンチー」呼びだったかな。
で、やはり最終的には「悪魔ヴァラクを倒す」という流れです。
そのヴァラクを倒すために必要なアイテムである「聖ルチアの目」を見つける下りは謎解きの面白さもありますが、最終的にはアイリーンの「秘密」が明かされ、ヴァラクを倒した・・・・かに見えますが、話はこの後「死霊館 エンフィールド事件」に繋がると、そうではない事も分かります。
このへんは一連の「死霊館」シリーズをしっかりと観ていて、且つ時系列も頭に入ってると深い部分で理解が進むでしょう。
(自分は後で調べて「そういう事ね」と分かったタイプのへっぽこです)
まあホラーはホラーなんですが、グロさは無いですし、多少ビックリする所はあるかもしれませんが、全体的に怖さ度も控えめな感じなので(あくまでもホラー麻痺してる個人的感覚)、比較的安心して観る事は出来ます。
でもな〜、やっぱり最低でも前作は観て内容を頭に入れてから観るべき作品です。
アマプラで前作を観てからすぐにこの映画を劇場に観に行くと「死霊館のシスター・サーガ」として楽しめるかもしれません。
いつかWOWOWで一挙放送してくれたらいいのになぁ・・・・。
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-11-02T00:42:03+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995048
【23-048】リゾートバイト ★★★★☆
体調面の問題から暫く映画鑑賞を控えていましたが、久々に観たのがリゾートバイトってのが自分らしいです。
引っ込み思案な大学生・内田桜(伊原六花)は周囲になじめない日々を送る中、同じ大学に通う幼なじみ・真中聡(藤原大祐)から、旅行を兼ねてリゾート地でのア...
リゾートバイト ってのが自分らしいです。
引っ込み思案な大学生・内田桜(伊原六花)は周囲になじめない日々を送る中、同じ大学に通う幼なじみ・真中聡(藤原大祐)から、旅行を兼ねてリゾート地でのアルバイトに誘われる。
二人の幼なじみ・華村希美(秋田汐梨)も加わり、アルバイト先の旅館を訪れた3人はそこでの生活を満喫し、桜も徐々に笑顔を取り戻していく。
そんな折、彼女は旅館の女将・真樹子(佐伯日菜子)が深夜ひそかに食事を運んでいる姿を見かけて違和感を抱く。
数日後、桜たちはスタッフの岩崎(松浦祐也)から、ある肝試しを持ち掛けられる。
「絶対に先が読めない86分」
この映画のキャッチコピーです。
結果的には、確かに先が読めない状態になる映画でした。
序盤は何やら怪しい雰囲気の民宿的な家での謎が徐々に見えてくる。
「何か居る」「そこに何かを運ぶ女将」「何かを突き止めようとするバイト人」と、どこか「サスペリア」チックな話だけど、「何か」が何なのかは良く分からない。
そのうちバイト男くんが何かに取り憑かれたような状態になるのだが、中盤までは「イット フォローズ」っぽい所もある。
憑かれたとなると、次に来るのは当然除霊です。
憑かれたと言うよりも、バイト男くんは既に魂を持って行かれた状態になっちゃって、次は主役女さんの番。
何やかんやで主役女さんも魂を持って行かれちゃうわけだが、ここからがまさに「先が読めない」んです。
何が読めないって、もはや支離滅裂の何でもありのコメディ主体とも言えるバカ映画に大きく舵を切っちゃうんですよ。。。。
結局、「何か」っていうのは「八尺様」とかいう幽霊だかモンスターだか良く分からん奴なんだが、もはやあのヘッポコホラーの「デスフォレスト」のヨシエに相当するような変な奴です。
持って行かれた魂を戻すためには、抜け殻になった体に一旦誰かが入らないと行けないって事で住職と(この住職が除霊の中心)、主人公の友人女とかがその体に入る・・・・と思いきや、とんでもない事が起こってしまい(どんな事かはぜひ劇場で観て欲しい)、そこから先はもはやぶっ飛びコメディ一直線と言っても過言では無い流れになります。
そんなバカ展開を経て、最終的には主人公男女に無事に魂が戻りましたとさ・・・・と思わせるんです。
でも違ってました。彼らの中に入った魂は・・・・と、最後はちょっとホラーらしいオチ。
ここから先はちょっとネタバレになりますが、あの魂を入れる事が目的で宿の女将と住職が最初から仕組んだ「ウイッカーマン」的な流れだったとすると、「生贄」は男女1人ずつで良いって事ですよね?
でもバイトに来たのは男1人と女2人。色々な意味で主人公の友人女は噛ませ犬だった事になるのがちょっと不自然だったなぁ・・・・。
って事で、真面目に観ようとすると「なんだコレ!」と怒ってみたり採点低くなっちゃうけど、色々とチープでぶっ飛んだバカ展開を「くだらね〜、でもなんか面白ぇ〜」と鼻で笑って楽しめたならある意味B級映画マスターの素質アリです。
どうせ低予算のB級映画なんだからさ、気軽に楽しむのが吉です。
最後に、伊原六花は可愛いけど、自分は秋田汐梨の方が好みでした(どうでもいいわ!)
◆パンフレット:990円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-10-27T00:52:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995046
【23-047】スイート・マイホーム(ネタバレあり) ★★★☆☆
予備知識ほとんど無くスイート・マイホームを観てみた。
冬の寒さが過酷な長野。スポーツインストラクターの清沢賢二(窪田正孝)は、1台のエアコンで家全体を暖められるという「まほうの家」のモデルハウスに興味を抱き、寒さが苦手な妻と娘のため、その家を建てるこ...
スイート・マイホーム を観てみた。
冬の寒さが過酷な長野。スポーツインストラクターの清沢賢二(窪田正孝)は、1台のエアコンで家全体を暖められるという「まほうの家」のモデルハウスに興味を抱き、寒さが苦手な妻と娘のため、その家を建てることを決める。
やがて新居が完成し、さらに次女も授かって一家は幸せの絶頂にいた。しかし、新居に住み始めた直後から、不可解な出来事が次々と起こり始める。
「家に何か居る」と言う話だと言う事くらいしか知らずに観ましたが、当の家は新築。その時点で地縛霊的な幽霊モノじゃない事は早々に分かりますが、結果的に「ホラー」と言うよりも「サイコサスペンス」と言うか「ヒトコワ」(人怖)系のお話でした。
実際、話の流れとしては、主人公(窪田)に関わりのある人が連続で不審死を遂げ、犯人(もしくは関係している者)は誰なのか?と言う犯罪サスペンスの流れと、主人公の家に何か居るっぽいが、それは何なのかと言う謎解きの2本立てという感じであり、決してホラー的な流れでは無い。
更に、意図的かどうかは分からないが、例えば音でビックリさせるとか「何か居るぞ居るぞ」とジワジワビビらせる描写もほぼ無いため、ホラーを期待するとかなりガッカリするかもしれません。
自分はこの映画は「ホラーじゃないのね」と早々に頭を切り替えてたので、ホラー不足はさほど気にならなかったし、大袈裟にビビらせようとするお化け屋敷的な映画に比べれば見やすいとさえ思っていたが、そのぶん全体的に展開がスローと言うか眠くなる要素も増えてしまったかなという印象も受けます。
で、肝心の「犯人は誰?」「家に居るのは何?」という事に関してですが、前者はもう登場人物のキャラからして二択になるんですよ。
1人は主人公の妻(蓮佛)、そしてもう1人は奈緒です。
主人公の不倫相手を死に追いやったと言う点では妻の方が断然動機が上なんですが、幼い子供が居るのにそんなに1人の人間を追いつめて殺すと言う事ができるのか?と言う疑問もありました。
一方の奈緒は、やっぱり動機が今イチはっきりしないなぁと言う事で決め手に欠けていた訳ですが、結果的には奈緒が殺人犯でもあり、主人公宅に入り込んでいた「何か」であった訳です。
この奈緒の役どころは、言ってみれば「屋敷女」の犯人と通じる所もあるんですが、色々と無理もあるんですよね・・。(それをツッコむと言うのも楽しいと言えなくも無いですが)
何よりも疑問なのが、住宅会社に普通に勤務しているように見える奈緒が過去にも担当した顧客の不審な事に関わっているっぽい事が感じられるし、実際同じ会社の甘利もそれを知ってて主人公に設計士の変更を提案している。
と言う事は、けっこう手慣れたシリアルキラーの一面を奈緒が持っていて、甘利はそれに薄々気付いていると言える。
結果、甘利は殺されるわけなんだけど、「奈緒はヤバい奴」なんて事はちょっと考えれば誰でも分かりそうなんだよね。なのに普通に勤務してる。それだけ緩い会社なんだと。
そして誰もが疑問に思うであろう「奈緒はどうやって主人公宅に出入りしてたんだ?」と言う事。
屋根裏部屋に隠れ家を作って主人公一家を監視していたとの事だけど、仮にも奥さんは幼子が居る専業主婦。そうそう家を空けないと思うし、何か寝泊まりもしている風に見えたけど、屋根裏に忍び込んで、そこから朝に出社するって不可能でしょ・・・って思っちゃう。
(あと、トイレはどうしてる?とかね)
この映画は原作アリの話だけど、この辺のおかしな所は原作ではどうなっているのかが興味がある所です。
そんな展開を経て、ラストは奈緒をやっつけてハッピーエンド・・・と思いきや、究極のバッドエンドを迎えてしまう。
中盤、赤ちゃんの瞳に映る「自分じゃない誰か」が見えてしまい恐怖におののく妻のシーンが伏線になっているとは言え、かなりエグイ(直接的な描写は無いけど)ラストがどんなものなのかは実際に映画を観て確認して欲しいものです。
主人公が「いいパパ」を装ったクズ男なので、こいつが酷い目に合うのはある意味「ざまあみろ」的なオチで良いんだけどねぇ。。。。。
と言う事で、割と地味な映画でホラー要素も低めと言う事もあって平均点としましたが、齊藤工監督の演出としては、変な拘りとか芸術家気取りのトリッキーなクセも無く、割と観やすかった点は好印象です。
また次回作があれば観てもいいかな・・・。
#スポーツインストラクターって高給なの?それとも長野は安価でオーダーメイドの家を建てられるの?
#閉所恐怖症の主人公は閉所の地下室ではすぐにおかしくなるのに、閉所の屋根裏は平気なのは何故?
#その地下室に全く照明が無いのは何故だ?
#エンドロールに竹中直人の名があるが、主人公の父役で1シーンのみ登場してました
#引きこもりの主人公兄はいい奴だった
#魚を捌いて腹から白子をたっぷり出すシーンが何かを暗示しているようで好き
◆パンフレット:1000円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-09-19T00:49:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995045
【23-046】禁じられた遊び ★★★☆☆
もはや自分の中では「底抜け監督」に分類されてしまう中田秀夫監督の禁じられた遊びを観てみた。
映像ディレクターの倉沢比呂子(橋本環奈)は、元同僚・伊原直人(重岡大毅)の家を訪ね、伊原の息子・春翔が庭の盛り土に向かって「エロイムエッサイム」と呪文を唱え続...
禁じられた遊び を観てみた。
映像ディレクターの倉沢比呂子(橋本環奈)は、元同僚・伊原直人(重岡大毅)の家を訪ね、伊原の息子・春翔が庭の盛り土に向かって「エロイムエッサイム」と呪文を唱え続ける姿を目にする。
その呪文は、伊原が息子から「トカゲのしっぽからトカゲが生えてくるか?」と聞かれたときに、他愛のない冗談として教えたものだった。
この出来事を機に倉沢と伊原の周囲で異常な現象が続発し、彼らは伊原の家の庭に何かがいるのを感じる。
あまりもの底抜けっぷりに思わず★5つ付けて、2022年底抜け映画対象に輝いた「“それ”がいる森」から1年。
またしてもB級臭プンプンの中田秀夫作品ですが、一応原作有りのお話のようです。
まず、いつも書いてますが、ホラーなんだから「怖い」が一番の正義です。怖けりゃ話の辻褄が吹っ飛んでてもまだ許せる。普段からそう思ってるんですが、この映画はどうだったのか?
う〜む・・・・・自分がホラー麻痺の変人と言う事を差し引いても怖く無いです。
ホラー耐性の低い初心者なら少しは怖いと感じる所もあるかもしれませんが、自分から見れば既視感ありありです。
話の筋はどこか「ペット・セメタリー」風でもあり、殺しても生き返ってくる様は「富江」シリーズっぽいし、その幽霊の容姿は相変わらずの「リング」(貞子)の劣化コピーです。
不慮の事故でこの世を去った女(ウイカ)が、夫に近づく女(橋本環奈)に付き纏う話なんですが、何よりもこの動機が弱すぎて説得力も感情移入も出来ません。
別に橋本環奈がダンナと寝ちゃったとかキスしたとかも無いばかりか食事にも行ってない。ただ「伊原さん、いいな」とほのかな恋心を心の中に抱いただけなんですよ。
そんな小娘相手に「絶対許さない!!!」とか言って化けて出るって、よっぽど自分に自信が無い馬鹿女なんだなと思ってしまう始末です。
そんなに呪う気力があるなら自分を轢き殺した車の運転手を呪えばいいのに・・・・。
そんな霊を払うために織田無道のパクリみたいな霊能者を巻き込むんだけど、その霊能者がシソンヌ長谷川って言う事でどこか笑ってしまうし、その霊能者の掴みのシーンでは、清水ミチコを使って下らない夫婦喧嘩のドタバタを見せるに至っては「何だこの時間は!?」と唖然とします。
一方、母を失った子供ですが、心肺停止になるも何故か落雷で復活。このガキ、ラストでも雷に打たれてるし、何か「困ったら雷落としとけ」という投げやりなシチュエーションに見えてしまいます。
でもこのガキ、けっこうなサイコパスで、死んだ母ちゃんの指の先を切り取って持ち帰ってるんですよ(笑)。
その指を庭に埋めて「エロイムエッサイム・・」と呪文を唱えるんだけど、自分のようなオッサンにとっては「エロイムエッサイム」と言えば「魔界転生」なんだよなぁ・・・。
結局、そんな逆恨みみたいな無茶苦茶な理由で離れてくれない(いくら殺してもまた土から蘇る)女と殺したり戻ったりを繰り返して最後は・・・と言う展開ですが、もう自分は緊張感が全く無くなってましたよ。
本当ならクライマックスの幽霊ウイカとの「対決」はもっと盛り上がっても良さそうなんだけど、一向に高まらなかったのは自分だけでしょうか?
と、そこまでなら星2つなんですが、何と言ってもウイカの幽霊っぷりが振り切っててとても良かったので1点加点です。
本人はこういう幽霊役にノリノリで臨んだウイカですが、生きているシーンではメイク薄め(おかげで地味顏)なのに対して幽霊時は最終的には全裸(でも、鬼神ライガーみたいな白塗りボディペイントなので乳首股間は見えず。尻は見えるが、本人のものか不明)で頑張っています。
顏も一生懸命「怖顏」という顔芸で迫ってくるし、とにかく振り切ってたのは好印象でした。
そんなわけで、繰り返しですが、ホラー映画としては「初心者向け」です。ホラー耐性がある人には刺さりません。
でも、ツッコミどころはそれなりにありますし、ウイカの幽霊っぷりも面白いので、頭の中で突っ込みながら観てはいかがでしょうか?
#心肺停止で蘇生措置中の病室に取り乱した父親を通すって有り得ない
#ダンナの職場に赤ちゃん抱いた嫁が来るなんてあるの??どんな会社よ?
#橋本環奈の顔芸はある意味見物
#でも映像ディレクター(?)には全然見えない
#ライターをキーアイテムにしたい為の無理矢理な喫煙者設定・橋本環奈
#でも、吸う寸前で場面は変わる。意地でも吸わさない。それじゃあ意味無し
#まさに「そんな奴いねーよ!」って言う程分かりやすくて酷過ぎるセクハラ部長は草
◆パンフレット:850円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-09-17T21:20:25+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995044
【23-045】地獄の謝肉祭《4Kリマスター版》 ★★★★☆
キネカ大森で行われている『ホラー秘宝まつり2023』より地獄の謝肉祭《4Kリマスター版》を鑑賞。
ベトナム帰還兵のノーマンは時折、ベトナムで部下だったチャーリーとトミーが飢えのために人肉を貪り食う異様な姿を思い出していた。
ある日、戦争後遺症により入院して...
地獄の謝肉祭《4Kリマスター版》 を鑑賞。
ベトナム帰還兵のノーマンは時折、ベトナムで部下だったチャーリーとトミーが飢えのために人肉を貪り食う異様な姿を思い出していた。
ある日、戦争後遺症により入院していたチャーリーが外出を許されるが、映画館の中でいちゃつくカップルを見たとたん襲いかかり、逃亡しながら街で惨劇を起こす。
チャーリーは再び病院に収容されるが、今度はトミーが暴れ出し、看護師に噛みついた。
かつて噛みつかれていたノーマンもこの看護婦もチャーリーたちに連帯感を抱き、彼らと結託して死闘を展開していく。
「地獄の黙示録」は「Apocalypse Now」でしたが、こちらの原題は「Apocalypse Domani」(DOMANI:明日)です。
今(Now)じゃなく明日と言う事で謝肉祭とは当然何の関係も無いのですが、いちおうは人肉喰いスプラッターホラーに分類されそうなので「謝肉祭」って事でしょうか。
初公開時に劇場で観て以来今まで再見しないで来たので、超久々に楽しもうと考えました。
公開年は1981年という事でさすがに古臭いし、B級なのでテンポも良くない上にツッコミどころも多いです。
でも、そんな事は100も承知。40年以上も前に観た記憶が所々蘇り、非常に懐かしく思いながらも古臭いホラーとして楽しめました。
この映画を広い意味で「ゾンビ映画」と分類される事もありますが、内容的には「狂暴化」「人肉を欲する」という症状を持つ伝染病パニック(劇中では「狂犬病のよう」と言われてた)映画とも言えます。
人肉喰いの事もあって精神病院に入っていたけど外出許可をもらって外に出たチャーリー、まだ病院に居るトミー、2人の上官で戦場でトミーに噛まれた事で悪夢にうなされるノーマンを中心とした鬼ごっこ的な追跡サスペンスホラーと言えるかな。
このチャーリーが外出早々に映画館内でエロい事をおっぱじめた女(席につくやいなや、エロエロな事を始めるエロカップルが悪いぞ!)に噛みついて騒ぎを起こす訳ですが、籠城場所となった室内蚤の市会場みたいな所でのポンコツ警察との緊張感の薄いシーン(警察関係者じゃない半グレ集団とかノーマンの奥さんとかが警官よりも前面に出てウロウロしてるしww)が続いたけどノーマンの説得もあって何とか確保。
そこから一旦精神病院に戻されますが、そこで再び騒ぎを起こして看護婦含めた4人(全員人肉食い病感染者)で下水道を逃げ惑うのが終盤の展開。
ここでも「D地点は出口の無い行き止まりだ」とか言って追い詰めたつもりになっていたのに実は工事中の出口があって逃げられるとか警察のポンコツ炸裂シーンもあるんですが、結局ノーマン以外はやられ、最後に自宅に帰ったノーマンは・・・・というオチ。
ノーマン一家の隣に住むエロエロJKと序盤で乳繰り合ってた事が最後に生きてきます。
開巻早々、「これで4K?」という程の画質の粗さは別の戦場記録映像の流用だからだと思いますが、ほどほどに綺麗でほどほどに粗い画質がむしろ時代を感じさせてしっくり来ます。
ジョン・サクソン以外は全く知らない役者なのもむしろ好都合で、誰が途中で死にそうで、誰が最後の方まで逃げるのか、全く想像付きません。
その裏では、彼ら「食人病」の感染者が瞬く間に増え、犠牲者は増えるばかり。でも、その割にはスケールの小さい鬼ごっこ的な展開で納まっているのはB級ならではでしょう。
グロ度も他に幾らでもエグイのはありますが、やはりこの時代のB級ですからチープと言えばチープ。それでも舌噛み切りとか目玉潰し、どてっ腹に風穴開くような被弾とか、手作り感満載で頑張ってます。
やっぱりね、今見るとそれほど引っ掛かる所が無いB級なんですが、40年以上前の作品ですからね。自分はこの頃の手作り感満載のチープなホラーは嫌いじゃない(むしろ好き)なので、それなりに楽しめてしまいました。
「ゾンビ」や「サンゲリア」は観ていても、この作品は知らんと言う人も多いとは思いますが、ブームに乗って作られた亜流の1本と思ってハードル下げて観てみる(地上波では放送は難しいかな。ちょいグロシーンカットしてテレ東か何かで放送してくれないかなぁ)と意外と面白く感じられるかもしれません。
他の1980年代B級ホラーがもっと観たくなってきましたよ・・・。
◆パンフレット:販売無し
B5二つ折りだけど広げると縦に長い初版チラシ
稀少なチラシセットの1枚(こちらは「完全版」表記)
初公開時に劇場で観た時の前売り半券がキレイな状態で残ってました!(馬車道の東宝会館で観た記憶があります)
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-09-10T01:44:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995043
【23-044】MEG ザ・モンスターズ2 ★★★★☆
一見B級に見えてそうでもなさそうなMEG ザ・モンスターズ2を観てみた。
地球で最も深いとされる「マリアナ海溝」へやって来た、潜水レスキューのプロであるジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)と研究チーム。
深海で謎の生命反応を探知した彼らは、絶滅した...
MEG ザ・モンスターズ2 を観てみた。
地球で最も深いとされる「マリアナ海溝」へやって来た、潜水レスキューのプロであるジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)と研究チーム。
深海で謎の生命反応を探知した彼らは、絶滅したはずの巨大ザメ・メガロドン(通称MEG)と遭遇する。
さらに、MEGは群れを成してビーチに押し寄せ、さらにはMEG以外の巨大生物も人間たちに襲い掛かってくる。
タイトルの通り、2018年公開の『MEG ザ・モンスター』の続編です。
「どんな内容だったか全然覚えてねぇし・・・」と思ったら、何と自分は前作を観ていませんでした。
この手の映画なら観ててもおかしくないのに、サメ映画が多過ぎて敬遠してたのかもしれません。
そんな前作を観てない人は楽しめないかと言うとそこまででもなく、一部の人間関係は一瞬「?」と思いますが、台詞の内容から何となく想像はつくので大きな問題は無いでしょう。
物語は大きく分けて2つ。
前半は、海洋研究センター「マナ・ワン」に関わるメンバーが乗った潜水艇と、海底資源を不法に採取しているテロまがいの集団との対立で、「マナ・ワン」内にもスパイが居たおかげで深海から脱出不能な絶体絶命の状況からどう抜けられるか?という深海サスペンスアクション的なお話です。
この前半パートにもMEGは出てきますが、まだそこは脇役。
深海をゴッツいバトルスーツ着て3キロ歩く(その先に改定ステーションがある)っていう場面が意外とアッサリと描かれていたり、深海からの脱出のためにスーツ無しで外(深海ね)に出るという有り得ない場面(空気圧の差で死んじゃう)も「呼吸をしなければ大丈夫」「耳とか色んな穴から空気を抜けばいい」という無茶理論で脱してしまう点はご愛敬ですが、まあここで主人公たちが死ぬはずも無く、サブキャラが何人か命を落としただけで済んで後半戦へ。
この後半ではいよいよMEGたち超巨大鮫との対決もありますが、主人公たちの面々と敵のテロ組織、そしてMEGに加えて陸には何故か恐竜みたいなトカゲモンスター(深海の穴から出てきたらしい)や巨大タコも登場し、もはやバトルロイヤル状態。
ここでは主人公が無尽蔵の強さと運の良さを見せて最後はハッピーエンドって流れです。
個人的には、そういう展開なら敵組織のボス的な存在だった派手オバサンをできるだけ無残に殺すべしと思ってましたが、あまり細かく描写されなかったのは残念です。
あと、この作品は多少砕けたお笑い要素も少しあったけど、根はB級動物パニックだと思うので、もっとハチャメチャな事やって笑いどころやツッコミどころがあると個人的には評価爆上がりでした。
でも、あまり難しい事を考えずに「何だそりゃww」と楽しんだもの勝ちでしょう。
果たしてこのB級テイストなA級パニック作に3作目は訪れるのでしょうか・・・??
最後に・・・・映画では、人が死ぬシーンは平気で入れられても、犬とか動物を殺す事は許されない!(ペット最強!)
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-09-03T22:14:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995042
【23-043】ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE ★★★★☆
客入りが下火になるまで待とうと思ったけど、いつまで経っても下火にならないので、待ちきれずミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEを観てみた。
イーサン・ハント(トム・クルーズ)率いるIMFチームは、新兵器を探すミッションを下され、悪の手に落...
ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE を観てみた。
イーサン・ハント(トム・クルーズ)率いるIMFチームは、新兵器を探すミッションを下され、悪の手に落ちる前にそれを見つけ出そうとする。
そんな中、IMFに所属する前のイーサンの過去を知る男が現れる。
仲間たちと世界各地で命懸けの戦いを繰り広げるイーサンにとって、今回のミッションは絶対に成功させなければならないものだった。
2011年「ゴースト・プロトコル」★★★★★
2015年「ローグ・ネイション」★★★★★
2018年「フォール・アウト」★★★★☆
どうですか。まさにハズレ無しの安定した面白さ。それが自分の評価でした。
今回もきっと面白いに違いない。そう確信しておりました。
結果、一定の面白さはありました。見せ場も多くて飽きさせないし、アクションも見所。
でも序盤から1つ思ってた事があります。
「これって、この間観たインディ・ジョーンズとやってる事はほぼ同じじゃね??」
「運命のダイヤル」の半欠けを求めて敵と対峙して取ったり取られたり。そしてインディと行動を共にする女。
一方、2つで1つの鍵を求めて敵と取ったり取られたり。こちらも何人かの敵か味方かの女が絡む。
これで最後にイーサンがタイムスリップでもしたらエラいこっちゃと思ってましたが、さすがにそれは無く、区切りはついたけど話はまだ終わって無くて次作に続くという展開。
この「飽きさせない」って言うのは大いに結構なんですが、インディ・ジョーンズのレビューでは「胃もたれする」と書きました。
このデッドレコニングも同じで、延々と見せ場が続くとだんだん麻痺してきちゃう。
そして上映時間は「長い」と思ってたインディよりも更に長い2時間43分。
体感は2時間くらいだったけど、やっぱり長いです。PART2に続くのにこの長さ。うーむ・・・。
そんなわけで、あえて内容についてはほぼ触れずに書いてみましたが、やっぱり映画館で観るべき映画です。
今回時間の関係でIMAX鑑賞は叶いませんでしたが、できればIMAXで観たかった映画です。
(でも4DXはいいや・・)
地上でのカーアクションに加えてバイクアクションと思ったら空飛んじゃうし・・(あ、内容触れちゃった。だけど予告でも流れてるし、トム・クルーズが実際にスタントをやったとも報じられている有名シーンだからいいよね)、最後の汽車シーンはあの「カサンドラ・クロス」を彷彿とさせるところ(更に言うと、フィアットでのカーチェイスはハッキリ言ってルパン三世だよね)でもあり、やっぱりスケールの大きなアクションなので、なるべく大スクリーンで観るのが良いです。
PART2の公開はアメリカでは来年6月。日本でも来年の今頃までには観られるのかな。
今度はIMAXで観たいなぁ・・・・。
あ、今回満点じゃ無いのは、やっぱり「長すぎて胃もたれする」って思う所があったぶんの減点です。
次作は2時間〜2時間10分くらいでお願いします・・・。
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-09-03T11:28:53+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995041
【23-042】ブギーマン ★★★★☆
予備知識も無く、軽い気持ちでブギーマンを観てみた。
高校生のセイディ・ハーパー(ソフィー・サッチャー)と幼い妹ソーヤー(ヴィヴィアン・ライラ・ブレア)は事故で母を亡くしてふさぎ込み、父ウィル(クリス・メッシーナ)も大きな喪失感から立ち直れずにいた。
...
ブギーマン を観てみた。
高校生のセイディ・ハーパー(ソフィー・サッチャー)と幼い妹ソーヤー(ヴィヴィアン・ライラ・ブレア)は事故で母を亡くしてふさぎ込み、父ウィル(クリス・メッシーナ)も大きな喪失感から立ち直れずにいた。
ある時、レスター・ビリングス(デヴィッド・ダストマルチャン)と名乗る男が彼らの家を訪ね、1年のうちに自分の子供3人が立て続けに亡くなったと話し、直後に思わぬ行動に出る。
その時以来、セイディたちは家の中に自分たち以外の何かの存在を感じ始める。
「ブギーマン」と言うと、ハロウィンシリーズのアレ(お面被ったマイケル・マイヤース)を連想するけど、この映画のブギーマンは同名の全くの別キャラです。
さすがに予備知識は無くてもその程度は知った上で観たんですが、中にはあのブギーマンと思って(ハロウィンのスピンオフ的な作品と思って)観た人も居たのかな・・・。
実際はスティーブン・キングの短編を元に膨らませた映画ですが、一見すると「ブギーマン」なるモンスターがある一家に現れ、家人を襲っていくというお話に見えます。
ただ、その割には肝心なブギーマンは暗闇に一瞬見えるのがいいとこで、なかなか姿を見せないし、言うほど攻撃もしてこない。
「何かいる」という怖さと、必要以上に部屋を暗くしている不自然なシチュエーションがお化け屋敷効果を生んで何となく怖い(けど怖さ度は割とソフト)けど、派手さは全くありません。
そう、「モンスター映画」と言う視点で観ると、ちょっと物足りないのです。
しかし自分は全く違う見方をしていました。
果たして「ブギーマン」というモンスターは実在するのでしょうか?
「大事な人を亡くして喪失感から立ち直れていない人の心の中に現れるモンスター」と言うのが自分の見立てで、序盤で現れたビリングスなる男も、第三者から見ると末っ子を突然死で失った上に他の子どもたちを惨殺し、最後はウィルの家で自殺という風に見えるが、実はブギーマンにより「あっちの世界」に導かれるように無理心中的に自らの喪失感を終わらせたのではないでしょうか?
セイディも大好きだった母を突然失った事から立ち直れていないようにも見えるし、それは妹のソーヤーちゃんも同じ。
そんな姉妹が母を失った悲しみに負けてブギーマンにより「あっちの世界」に引きずり込まれるのか、それとも打ち勝つのか?という所が話のキモで、結果的に後者となる。
あれだけ「全部捨てるな!」「KEEP」と書いて箱詰めした母の遺品や洋服の数々がある地下室で、ブギーマンに火を放つ(=母の遺品を燃やす)という描写から、姉妹が母の死を乗り越えたとも解釈できます。
そう考えると、「ホラー映画」の皮を被ってはいるものの、実は大事な人を失った悲しみから立ち直る再生物語とも言えます。
もうね、燃え盛るお母さんの服とか、最後は涙すら出そうでした。まさかこのホラーでこんな胸熱になるとは・・・。
と言う事で、ホラーとして見ると物足りなさはあったものの、ドラマ要素を楽しめたぶん評価を上げております。
電飾巻き付けソーヤーちゃんはカワイイけど、お姉ちゃんの友達とはとても呼べないクソ女たちが何で家に招かれたりしてるのか?という所は何だか釈然としませんでした。
そしてブギーマンの造形。
まあエイリアンテイストですし、とにかく全体が見える場面が少ないので、よく目を凝らして見てみましょうね。
◆パンフレット:販売無し
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-08-24T23:28:50+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995040
【23-041】ミンナのウタ ★★★☆☆
自分の中ではもはや「ホラー界のハズレ監督」まで落ちてしまった感がある清水崇のミンナのウタを鑑賞。
ラジオ番組のパーソナリティーを務める「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の小森隼は、収録前にラジオ局の倉庫で「ミンナノウタ」と書かれた1本のカセットテープを...
ミンナのウタ を鑑賞。
ラジオ番組のパーソナリティーを務める「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の小森隼は、収録前にラジオ局の倉庫で「ミンナノウタ」と書かれた1本のカセットテープを見つける。
その後、収録中に謎の声を耳にした彼は、ライブを数日後に控えているにもかかわらず突然失踪してしまう。
マネージャー・凛(早見あかり)の依頼を受け、元刑事の探偵・権田(マキタスポーツ)が調査に乗りだすが、メンバーの周りで不可解な出来事が続発する。
この映画、ほとんど事前の情報収集も無く観に行ったので「GENERATIONS from EXILE TRIBE」(以下GENE)のメンバーが本人役で出るいわゆる「アイドルホラー」に分類される映画とは思いませんでした。
そもそもGENEの事なんてほぼ知らず、辛うじて白濱亜嵐だけは名前を知ってる(元AKB峯岸の坊主の件でねww)くらいのもんです。
従って今回は、「アイドルホラー」としての評価とします。
まず、ホラーであるからには怖いのかどうか?と言う所ですが、アイドルホラーとしては普通のレベルで、普段ホラー耐性が無いGENEファンの人は多少怖がる事は出来るかもしれません。
ただ、ホラー慣れ(特に清水監督作品)している人にとっては「どこかで見たシーンばっかりやな」としか思えず、ほぼ怖くありません。
高谷家の外観はもろに「呪怨」テイストだし、訪問すると家人が「はぁ〜い」って出てくるのが繰り返される場面も「呪怨 白い老女」で観た気がします。
他にも布団をめくるとヤバいのが居るとか、風呂で頭洗ってると自分じゃない手があるとか、やっぱり呪怨で観た気がします。
(おまけに高谷家に現れる男の子は「としお」だしね)
本題のカセットテープにしても、「リング」のビデオテープの流れだし、音楽が耳に付くという意味では「着信アリ」の着メロ的でもあります。
もうことごとく過去のJホラーの焼き直しで、Jホラーを良く観ている自分のような変態には全く刺さりません。
「でもアイドルホラーならこの程度でいいのかな」と無理矢理納得するしかありませんね。。。。
で、話の方ですが、この手の映画に整合性とかを求めるのもナンセンスかもしれませんが、かなり支離滅裂です。
肝心の女幽霊?の「高谷さな」が30年も経って出てきた理由がそもそも不明。
そして何が目的なのか?自分の曲に多くの人を引き込みたいのか?だとすると、GENEのメンバーを1人、また1人と引きずり込む意味が分からない。
むしろ自分の曲に引き込むための「道具」としてGENEを使う方が理にかなってると思うんだけどね。
そして最後のオチも全く持って意味不明。
さなは自分で命を絶ったわけだよね?それを助けようとしてるみたいだけど、もう時空を超えたSFになっちゃってる。
そんな過去の事に踏み込んでも、結局テープレコーダーを抱いて2階から出てきたらそれで解決なの??
この手の映画だと、幽霊の主が成仏すれば解決っていうのが定番なんだろうけど、何も成仏する要素が無かった気がします。
ちなみに、この「さな自殺シーン」は、今年の「ベスト・オブ・何だそりゃ」なシーン間違い無しです。
掃除機のコードを引っ張って〜と言われて、「よ〜し、お父さん頑張るぞ〜」的なノリで肩で担ぐように引っ張り、更にお母さんにも手伝わせるって、どんだけコード引っ張りに命賭けてるんだよwwwと爆笑してしまいました。
そんな映画のレビューを見ると、そこそこ点も稼いでいて、採点も悪く無い。
これはやっぱり「アイドルホラー」というバイアスをかけている事と、最近の清水作品(ナントカ村とかなんちゃら島とか)がちっとも怖くない反動で、何やら「平均以上に怖い」と錯覚している事が要因であると思っています。
個人的には、恐怖の主である「さな」の呪いの要素をもっと強くして恐怖度を上げて欲しかった(この映画の作風だと、どっちかというと可哀想な子という面が強くて「怨念」みたいなものは薄く感じた)事と、問題の「ミンナのウタ」のメロディがもっと耳に付くような覚えやすい曲であって欲しかった(それこそ「着信アリ」の着メロは強烈に印象に残ったが、時間的にも短い鼻歌程度の「ミンナのウタ」はあまり記憶に残らない)と言う点が減点要素です。
グロ要素も特になく、エロ要素も皆無なので、ホラーは苦手だけどGENEは好きというファンや、単にデートムービーとして利用したい若いカップルには無難に勧められるかなと思います。
でも、自分のようにホラー麻痺した変人には全く怖くなく、得られるものもほぼ無いのでお勧めはしません。
(いつかサブスクにラインナップされたら暇つぶしに観る程度で良いでしょう)
◆パンフレット:900円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-08-22T00:37:35+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995039
【23-040】ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド 4Kリマスター版 ★☆☆☆☆
年内にはスティングレイからDVD販売が決まってはいるが、カリコレにてヘル・オブ・ザ・リビング・デッドを観てみた。
ニューギニア奥地の化学プラントで事故が発生し、漏れ出したガスを浴びた職員たちがゾンビと化した。
調査のためジャングルの奥深くに足を踏み入れ...
ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド を観てみた。
ニューギニア奥地の化学プラントで事故が発生し、漏れ出したガスを浴びた職員たちがゾンビと化した。
調査のためジャングルの奥深くに足を踏み入れた特殊部隊とテレビ記者たちは、恐ろしい食人族やゾンビの大群に襲われ次々と命を落としていく。
この映画の監督はヴィンセント・ドーン(又の名をブルーノ・マッティ)。
あの珍作「サンゲリア2」を監督(ルチオ・フルチ監督名義だが、早々に降板したため、実質はドーン監督です)した人です。
そのサンゲリア2は、自分でもツッコミ所満載のレビュー をしたくらいのヘッポコぶりで、思わず★4つも付けてしまいましたが、本作もそれ以上のヘッポコぶり。
まあ、ヘッポコである事を分かった上で観に行ってるので、また高得点を付けてもいいんですが、こういった作品に対しては、誉め言葉として★1つとするのが筋が通ってると思っての採点です。
こういう「馬鹿・オブ・ザ・リビング・デッド」「クソ・オブ・ザ・リビング・デッド」「何じゃこりゃ・オブ・ザ・リビング・デッド」には愛ある低得点がお似合いってもんです。
冒頭、何かの研究をしている施設(「ホープ研究所」という素敵なネーミングww)で、コンピュータ管理されているんだか、結局人が計器を読んで「正常です」とか「放射線値も正常」とか判断しています。
(なので、無駄に人が多い)
一方、ボイラー室みたいな所を点検している防護服(でもビニール製のチャっちい防護服)の2人組。
計器が異常な数値を示す中、無菌状態のはずなのにネズミの死骸を見つけます。
それをつまみ上げていた男ですが、急に蘇生して男の防護服の中に入って暴れ始めます。
ただ、その描写は明らかに男が自ら防護服に手を入れて動かしている事がバレバレです。
男はただ悲鳴を上げるだけで無抵抗のままネズミに食われて流血。
以降、いろんな人がゾンビに襲われますが、どいつもこいつも何故か全く無抵抗のまま喰われて悲鳴を上げるだけというのが脱力です。
この映画のゾンビはかなり動きが遅く、狂暴性も低いので、早期に振り解けば余裕で逃げられるのにねぇ・・・。
あ、このへんからゴブリンの音楽が使われてますが、新曲はギャラの折り合いがつかなかったので、「ゾンビ」のテーマ曲等の既成曲が使われています。
(勝手にゾンビの音楽を使ってるわけじゃないようです。一応許可を得て使ってるみたい)
やがてガスが漏れて警報が鳴り響き、所員が駆け付けますが、ゾンビと化した点検員に食われます。(当然無抵抗)
それを呆然と見ていた教授は「スイート・デス計画の実権は完全に失敗だ」とか最期の声を残しています。
(「デス」という殺人ワードを入れてるのに「スイート」って何だよww)
所変わってアメリカ領事館。
ここをテロリストが襲撃という場面だが、何だかあんまり強そうでない特殊部隊がテロリストを制圧します。
(このテロリストたちも銃装備して籠城してる割には踏み込まれると大して抵抗せずに射殺されますが、音楽は当然「ゾンビ」の音楽で無駄にテンションは上がります)
このテロリストが研究所の閉鎖を要求していたと言う事で、特殊部隊が研究所に向かうと言う事になります。
そしてニューギニアの山奥かジャングルか何だか分からない所に到着した特殊部隊ですが、放置された骸骨を見て「顔色悪いぜww」「歯磨き講習だな」とか緊張感の無い事を言ってます。
この部隊の面々ですが、どう見ても「精鋭部隊」というよりも「ふざけた奴ら」臭の方が強いです。
一方、同じ頃に同地を訪れていたTVレポーター女とカメラマン男、そして何故か親子連れ(たぶんTVスタッフか何か)の一行ですが、子供の方が酷い怪我で傷口が化膿しています。
(「地元の異常者が・・」とは言ってるが、何で子供がそんな事になってるのか詳細不明)
水を探しに出るリポーターとカメラマン、そして母親も何か探しにでかけますが、やがて何人ものゾンビと遭遇。
母親はゾンビにやられ、父親はゾンビ化した子供にやられます。
リポーターとカメラマンが逃げた所に特殊部隊の兄ちゃんたちが合流して、ゾンビと対峙します。
この特殊部隊、ゾンビを見るや無闇に発砲しまくって弾を無駄遣いしますが、うち1人が「頭を撃たないと」と気付きます。
でも、頭の悪い特殊部隊(の振りをした単なる馬鹿ども)は、以降も鳴り振り構わず発砲するばかりでイライラします。
結局、車を相乗りして山奥の村を目指す特殊部隊4人+レポーター/カメラマン。
この山奥に入ってから、何故か野生動物や鳥などの生態のスローモーション映像(何か別の映像作品からのパクリ)がたびたび挿入されるのが謎です。
もうすぐ村と言う地点になりますが、ここで急にリポーター女が「知らないと思うけど、村は危険よ」としゃしゃり出ます。
聞くと、このリポーター女は、ここで1年間暮らした事があるとの事・・・。
??こんな所で1年間く・・暮らした???何じゃそりゃwwwと思う所ですが、女はドヤ顏で特殊部隊の面々を一瞥します。
すると女はおもむろにシャツを脱ぎ始め、ノーブラのおっぱいを放り出します。(無駄に美乳です)
そして次のシーンでは、「顔にペイント+おっぱいにもペイント+ふんどしみたいな穿き物」で先頭を走って村を目指します。
どうやら同じ風貌にする事で村人に受け入れられようという作戦のようですが、女の後ろを車が追ってる時点で、おっぱい出してる事に何の意味があるのか訳が分かりません。
でも、プルプル揺れるお手頃サイズのおっぱいが気に入った現地人にアッサリと歓迎されます。すげーぞリポーター女www。
この村での描写では、映画「残酷人喰大陸」の映像を拝借したり、前述の野生動物の映像を多用したりしますが、ゾンビとの対決も小休止で、ただただ眠いだけのどうでもいいシーンとも言えます。
しかし間もなくこの村にもゾンビが大挙押し寄せ、現地人を襲って行きます。
ゾンビ/村人/特殊部隊のカオスな銃撃戦を逃げ出した一行ですが、ダラダラと締まりの無い山奥でのシーンが続くと、やっとゾンビ一行とご対面。
でも、カメラマンはスクープとばかりにゾンビを撮影するのに夢中だし、特殊部隊の男も、「怖いのか?」と仲間に言われた事をきっかけにゾンビの大群の中に入り「遊んでやるぜ」「俺を食いたいか」「どこの肉がいい?モモか?手羽か!?」などと無言でスローなゾンビ相手に息巻いています。
※ちなみに、ここでの銃撃戦でも頭を撃たずに体を撃ちまくってますww。
そんな意味の無いシーンが終わると、ジャングルの山奥のくせにやけに豪華な一軒家を発見し、探索する事になりますが、どこまでも緊張感の無い特殊部隊のイカレ兄ちゃんは、バレエのチュチュを手に取って袖を通して鼻歌交じりで探索してますwww。
するとこの家に住んでたと思われる一家(割ときちんとした身なりの裕福層っぽい)がゾンビ化して襲ってきて、チュチュを着てた兄ちゃんはやられます。
「一家」と言うにはあまりにも人数が多い(結局あいつらは何なのか不明)一行との全面対決モードに突入しますが、何とか退散。
結局このシーンも尺稼ぎのシーンでしかなく、やっぱり退屈です。
その後、海に出た一行はボートに乗ると、ようやく研究所に到着。(でも、尺はあと10分くらいですww)
さあ、クライマックスで盛り上がるか!?と思う所ですが、大量に発生した研究所員ゾンビの前では劣勢の一行は、あっという間に喰われて行きます。
⇒相変わらず動きの遅いゾンビに対して無抵抗のままただ喰われていく男たちのどこが「特殊」舞台なのか意味不明です。
そんな場面を見ているリポーター女は、いちいち目を剥いて悲鳴を上げるだけで鬱陶しいです。
やがて教授が残したテープレコーダーからスイート・デス計画(やぱり笑えるネーミングww)の事を知る特殊部隊の生き残り1人+リポーター女ですが、そこに研究所員ゾンビ+カメラマン男ゾンビ+やられた特殊部隊ゾンビ等が雪崩れ込んできます。
もはや成すすべも無く喰われる(当然無抵抗)男の横で、相変わらず目を剥いて大口を開けて叫ぶ女。
何でこんなに大口開けて目を剥くのかと思っていると、最後の最後のシーンでその伏線が回収されます。
いや〜、このラストは色んな意味で衝撃的です。
関西では「ケツの穴から手ぇ突っ込んで、奥歯ガタガタ言わせたろか!」と言うのがありますが、この映画は「口から手ぇ突っ込んで、目ん玉飛び出させたろか!」というものですwww。
後にも先にも、同じ映画でオッパイと目ん玉を放り出した女はこのリポーターだけでしょうwww
そして最後は、街に居た1組のカップルがゾンビ化した爺さんに襲われて(当然ここでも無抵抗で喰われるだけww)、いよいよゾンビの恐怖は街にも迫ってきたという事を匂わせて終了です。
まあ、とにかくゾンビ映画ブームに乗って作られたパチもの映画の1つで、「ゾンビ」+「食人族」+「ヤコペッティのドキュメンタリー」みたいな映像を薄〜く伸ばしてゾンビの音楽を被せた(そのおかげで何となくアップテンポのサバイバルホラー感は出てた)映画とも言えます。
こんなクソ映画でもお金をかけて4KリマスターするんだからB級(いや、Z級?)マニアには堪りません。
ツッコミどころも満載なので、ぜひ「馬鹿映画を楽しむ」というスタンスで観る事をお勧めします。
最後に、美乳を放り出してた女ですが、プロフィール見たら1962年生まれ。
この映画は1980年製作なので、当時18歳(下手したらJKの年代)だった事になります。
どうりで美乳なはずだ・・・。
◆パンフレット:900円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-08-14T15:12:16+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995038
【23-039】インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ★★★★☆
15年ぶりとなる新作と言う事でインディ・ジョーンズと運命のダイヤルを観てみた。
第2次世界大戦末期。考古学者のインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)らは手にした者が神になるほどの力を秘めるダイヤル“アンティキティラ”をめぐり、ナチス・ドイツの科学者ユ...
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル を観てみた。
第2次世界大戦末期。考古学者のインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)らは手にした者が神になるほどの力を秘めるダイヤル“アンティキティラ”をめぐり、ナチス・ドイツの科学者ユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)と格闘する。
そして1969年、インディの前にかつての仲間であるバジル・ショーの娘ヘレナ・ショー(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)と、フォラーが現れる。
前作「クリスタル・スカルの王国」は、このブログ初期のレビュー がありますが、意外と評価は辛いですね。
本来は冒険活劇なはずなのに、SFっぽくなった事がちょっと不満だった感じですが、それはそうと、続編があるならインディの息子くんが主役かなという予想もしておりました。
が、結論から言うと、息子のマット君はこの作品では亡くなっている設定で、主役は相変わらずの(といってももう老人となった)インディです。
冒頭、若い頃のハリソン・フォードの画をAIで組み込んだアクションシーンで30分くらい引っ張ります。
他の映画でも観た覚えがあるが、もうこうなると役者本人が出て無くてもいくらでも主演映画が作れそうなほどCG技術も上がってます。
その後は老人インディの活劇・・・と言いたいけど、さすがに老人に長時間のアクションは無理。
と言う事で、多くの割合で事実上の主役という事で活躍するのがヘレナちゃんです。
全体的には、「アンティキティラ」を巡って逃げる奪う、追う追われるというアクションを重ねる活劇が中心で、それはそれで飽きさせない作りにはなっています。
何となく、このへんの追跡アクションは、どこかルパン三世っぽい感じすらします。
でも、正直言ってこの活劇の繰り返しが胃もたれするというか、「飽きさせない」と言いつつ、ある意味アクションに麻痺してしまい、終盤は高揚感が少し落ち着く感じになってしまいます。
やっぱり個人的には2時間くらいに凝縮して欲しい所ですかね。
何たって、どんな追跡劇で銃弾浴びせられようと、決して当たらない(まあ最後の方で少し被弾するが)ので、変に安心しちゃうんですよね。
どんな乗り物に乗ってもどんな道を通っても、行き止まりになったり乗り物が壊れたりもせずに必ず逃げのびられると言うのはこの手の映画のご愛敬ですが、やっぱり変に安心しちゃうので、ハラハラ感は少しずつ薄れます。
そんな活劇のクライマックスは、まさかのタイムスリップ描写です。
言ってみれば「ファイナルカウントダウン」(1980)みたいな展開で、やっぱりどこかSFに傾いちゃいます。
個人的にはねぇ・・・やっぱりSFが入ってきちゃうと「冒険活劇」とは違う映画になっちゃうので、あまり好きじゃないんですが、まあ内容自体は面白いっちゃあ面白いです。
と言う事で、2時間30分強の映画ですが(エンドロールが10分以上あるので、実質2時間20分くらい)、見所は多いです。
今までのインディ・ジョーンズシリーズを細かく見ている人には分かる些細なオマージュも幾つかあるようですが、自分はあまり過去作を覚えてないので、他の方のレビューなりYouTubeでの解説なりを見て復習するのも良いかもしれません。
さすがにハリソン・フォードのインディ・ジョーンズはこれで打ち止めになるでしょうが、別のキャストによる若かりし頃のインディみたいな作品は作られるかもしれませんし、今作の実質主役だったヘレナによるスピンオフ的な流れになるかもしれません。
果たして、新しいインディ・ジョーンズシリーズはどうなるのか、半分期待しておきます。
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-08-10T20:23:12+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995037
【23-038】Pearl パール ★★☆☆☆
昨年観たX エックスは、正直言って「アタリ」とは思わなかったけど、流れで今作パールも鑑賞する事に。
1918年アメリカ・テキサス。華やかなスターに憧れるパール(ミア・ゴス)は、厳格な母親と体が不自由な父親と共に片田舎の農場で暮らしている。若くして結婚した夫...
昨年観たX エックスは、正直言って「アタリ」とは思わなかったけど、流れで今作パール も鑑賞する事に。
1918年アメリカ・テキサス。華やかなスターに憧れるパール(ミア・ゴス)は、厳格な母親と体が不自由な父親と共に片田舎の農場で暮らしている。若くして結婚した夫は戦地におり、父親や家畜たちの世話に明け暮れる生活にうんざりしていた。
あるとき父親の薬を買いに町へ出かけた彼女は、母親に内緒で映画を見た際に映写技師と出会い、ますます外の世界への憧れを募らせていく。
そんなとき、地方を巡回するショーのオーディション開催を知ったパールは参加を望むが、母親の非情な言葉をきっかけに抑圧されてきた感情が爆発する。
昨年の今頃に公開された『X エックス』の前日譚です。
当時のレビュー を見るまでも無く、「何か今イチ物足りなかったな」という記憶がある中、いちおう今回もR15+だし、あの激ヤバ老婆の若い頃って事で、さぞかし激ヤバなんだろうと期待しておりました。
が、今回もハッキリ言って前作以上にガッカリというのが正直な感想です。(A24って事でハードル上げ過ぎたのかも)
何と言うか、もはや「ホラー」と言うよりも「田舎の娘(ブス)が女優を目指してオーディション受けます」っていう「憧れに向かっての青春ストーリー」の方が強くなっており、ホラーを期待すると「いつ怖くなるの?いつサイコっぷりが炸裂するの?」と思っているだけで時間は経っていき、最後の方にホラー描写はあるものの、全体的なホラー度はかなり薄味。
やっぱりね、ホラーなら「怖い」が正義だと思うんだけど、薄味なぶん点数も低くなってしまいます。
今回、主演のミア・ゴスも脚本に名を連ねておりますが、それもあってミア・ゴスの過剰な芝居が一つの見所とも言えます。
具体的には義妹との長台詞シーンやエンドロールの顔芸シーンが印象に残るかと思いますが、どちらのシーンも長すぎて胃もたれするというか「これはミア・ゴスは自身の芝居を"どうだ!"と見せつけたいがためのシーンに見えるぞ」と思っちゃって、素直にその怪演をポジティブに捉える事はできませんでした。
(でも、良くも悪くも長台詞シーンは見所なのは間違いありません)
繰り返しですが、自分はこの映画をホラーとして観ており、「怖い」と感じられるかどうかを評価軸としたため、この評価です。
メンヘラ映画だし、主人公はサイコパスだけど、それほどハラハラと怖い思いをする事は無いと思います。
でも、ホラー度は優先度落として、ブサカワ女優ミア・ゴスの怪演を堪能できれば評価は高くなるかと思います。
この映画、今度は1作目の続編として『マキシーン(原題:MaXXXine)』という完結編の公開も予定されています。
当然またミア・ゴスも出ます。(監督も同じくタイ・ウェスト)
ここまで来たら流れで3作目も観るか、もうお腹いっぱいと言う事でスルーするか考えます・・・。
◆パンフレット:1000円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-07-31T07:26:22+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995036
舞台『幕が上がる』観劇
だいぶ更新間隔が空いてしまいました。
当初観る予定は無かったのですが、公演3日目の金曜に休暇が取れ、空席を見たところ辛うじてS席が少しだけ残ってたので、急遽幕が上がるを観劇する事にしました。
※チケットを取った直後、ちょうどその回が配信されると聞いて...
当初観る予定は無かったのですが、公演3日目の金曜に休暇が取れ、空席を見たところ辛うじてS席が少しだけ残ってたので、急遽幕が上がる を観劇する事にしました。
※チケットを取った直後、ちょうどその回が配信されると聞いてちょっと残念な気持ちに・・・。
ある地方の高校演劇部を指導することになった女性教師が部員らに全国大会の出場を意識させる。
高い目標を得た部員たちは恋や勉強よりも演劇ひとすじの日々に。
演劇強豪校からの転入生に戸惑い、切磋琢磨して一つの台詞に葛藤する役者と演出家。
彼女たちが到達した最終幕はどんな色模様になるのか。
「幕が上がる」と言えばももクロメンバーが出演しての映画・舞台が先発で、自分も映画の方は観ていたが、既にどんな内容かをほとんど忘れてしまっていたので、割と新鮮な気持ちで観ました。
テンプレートとしては、映画の方のレビューでも書いたけど、いわゆる「スポ根」ものの流れです。
もちろん主題は「演劇」なのでスポーツでは無いですが、大した成績も収めてなかった演劇部が新顧問を得て大会を勝ち進んで行くが、最初は上手く行かず・・・と言う流れや、やっと波に乗って、さあ大舞台!という直前で思わぬ事が起きて士気が下がってしまう・・・という流れはスポ根の王道的な流れです。
全体的に、この舞台は「演劇部」という「群」を対象に描かれており、あまり1人1人を掘り下げているとは言えない所が特徴です。
個人的には、主人公のさおりの掘り下げ(例えば大会には演者でなく演出に専念して欲しいと言われた時の心境や、脚本がなかなか書けない苦悩とか)も観てみたかった気もするが、あまり「個」に尺を使うとバランスが悪くなるからね。全体の群像劇と言うのなら、それはそれで良かったと思います。
で、やっぱり映画のレビューでも書いたけど、「銀河鉄道の夜」がどんな話なのか、ざっくりとでも知っていた方が劇中劇に対する入り方がだいぶ変わってくるんじゃないのかな?と感じました。
自分はほぼ銀河鉄道を知らないので、劇中劇にはあまり入り込めなかった事が残念です。
しかし、この芝居を観たのはそういう事が主目的ではありません。
日向坂46の森本茉莉が何と主役で、同期の山口陽世(2人とも誕生日が一緒)も出演するというのが観た動機です。
まだぱる(山口)はドラマ『声春っ!』で演技を見た事はあったが、まりぃに至っては演技経験ゼロ。
それがいきなり舞台劇の主役って言うんだからびっくりしつつ「大丈夫かよ」と思ってしまったのは当然でしょう。
でも、既に各方面で絶賛されているが、予想の100倍以上も驚愕するような圧巻の内容でした。
とにかく台詞量が多い。しかもほぼ出ずっぱり。
そして主役ゆえに、まりぃの芝居を中心にして進むシーンも多く、まりぃが「回している」と言っても過言ではありません。
あの台詞量を覚えるってのは至難の業。更に舞台全体の流れや自らの動きもしっかりしないと舞台が締まらなくなるところだけど、大きなミスも無く、途中なだぎ武のアドリブのぶっこみ(スマホの液晶を割って、そこを楊枝でグリグリしてプニプニした所までいじった話)を食らってもしっかりと芝居に戻ってたし、正直言って「激ヤバ」「アイツ」と呼ばれて弄られまくるまりぃとは大違いで本当にびっくりさせられました。
ああ見えて、影ではすごく努力して頑張ったんだろうなと言う事が分かる(でも、本人はそれがキツイとか辛いとかは全く言わない)が、本当に格好良かったです。
一方のぱるも、良い意味で目立っておらず、芝居に溶け込んでいました。
何と言うか、ぱるの芝居は割と落ち着いて観られるんですよ。(正直、まりぃは最初の方は心配だったが)
劇が終わると、スタンディング・オベーションで拍手喝采です。
うんうん。それにふさわしい舞台だったと思います。自分も「観て良かった」と思えました。
まりぃ/ぱる推しはもちろん、おひさまは観て欲しい舞台です。
DVDを購入するか、もしどこかで配信される事があれば、ぜひ観てみてください。
「出来る女まりぃ」が観られますよ。
◆特典(クリアファイル付き)の券が1万円オーバーだったので、グッズは買いませんでした・・・・。
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
舞台
2023-07-25T01:01:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995035
【23-037】クロムスカル ★★★☆☆
見逃した〜!と思ったらジャックアンドベティで1週間だけ上映と聞いてクロムスカルを観てきた。
ある女性が棺桶の中で目を覚まし、自力でそこから抜け出す。自分の置かれている状況を理解できずに混乱する女性の前に、銀色のドクロ型マスクをつけ、サバイバルナイフを...
クロムスカル を観てきた。
ある女性が棺桶の中で目を覚まし、自力でそこから抜け出す。自分の置かれている状況を理解できずに混乱する女性の前に、銀色のドクロ型マスクをつけ、サバイバルナイフを手にした男が現れ、彼女を殺そうと追いかけてくる。
男は数十人もの女性を殺害してきた連続殺人鬼・クロムスカルで、肩に装着したビデオカメラで女性を殺害する様子を録画しては映像を警察に送りつけていた。
「完成から14年、残酷過ぎて封印されていた」という宣伝文句だが、自分はこのような場合は「単に不出来で、上映しても商売にならない」とみなされてお蔵入りしてただけだと思っている。
※かつて「サランドラ」なんかも「虐殺のはらわた」という邦題でラインナップはされていながら未公開で放置されていたからね。
それはさておき、本作は要するに「殺人鬼が理由も無く殺しまくる」という映画です。
R15+にしては程良い残酷描写もある映画なんですが、どうも乗り切れなかったというのが率直な感想です。
何故か?
まず1つはあまりにも短調すぎるストーリー展開です。
と言うか「展開」ってほど展開してない。ただただ「逃げる奴ら、追うクロムスカル」という描写が続き、さして起承転結の「転」もないので、早々に飽きてきます。
登場人物はストーリーが進むにつれて少し増えてきますが、そりゃあ殺人鬼が相手でこっち(逃げる側ね)は殺されちゃうんだから人も足りなくなる。そこで殺され要員が補充されてるってだけです。
例えばクロムスカルの本性が分かってくるとか、あの録画テープは何のために撮ってるのかとか、少しでも謎解き要素でもあれば先が楽しみになってくるんですが、ほとんどそういうのも無いので「いつまでやってんだよ」と言う気持ちになってきちゃいます。
もう1つは、登場人物が頭が悪い奴が大半と言うのがあります。
その最たるものは主役の女です。
既にレビューでも多くの指摘があるけど、冒頭で棺桶から脱出した女が何とか警察に電話するシーン。
「どこだか分からない」って女は言ってるのに「どこからかけてる?」と聞く警察も既に馬鹿なんですが、「じゃあ逆探知するから待ってろ」と言われているのに受話器を持ったままフラフラと安置死体に歩み寄り(この時点で「どこまで伸びんだよww」ってほど電話コードが伸びている)、しまいには電話線がブチって切れてしまいます。
「何考えてんだよ」「バカ女かよ」「ってか、電話線切れた事にも気付いてねーよバカ女」と、逆の意味で観る者の心を掴みます。
以降も馬鹿女の行動のおかげで人が死んで行くんですが、そんな女を最後まで守ろうとするタッカー老人だけが唯一まともな人間として辛うじて感情移入できそうなキャラです。
パソコンをやってるのに電話が無い(携帯も無いのか?)という無茶な設定のヲタクっぽい青年はほぼ頼りにならないし、助けを求める馬鹿女を見て「誘われてる」とか誤解しちゃう軽い男たちもほぼ何も出来ない(銃を構えても何も出来ないとかヘタレの極み)まま殺されるだけですよ。
とにかくこの映画、「さっさと逃げりゃいいのに」と言う場面でも逃げないし、せっかく馬鹿女を逃がすために行動してもらってるのに何故か言う通りにしないで結局殺されそうシチュエーション継続するし、ことごとくイライラするんですよね・・・。
更に、劇中何度も画面がブレブレになったり焦点が合って無かったりという雑な所も散見されるのは「B級だから仕方ないよね」と諦めろという事なんですかね・・・・。
そんなわけで、ゴア描写はR15+の水準以上のものは見せてもらえます(ゴアだけ切り取ればまあ悪くは無い)が、話自体はクソなので、いっその事ストーリーは無視して、90分間ダラダラと見せられるゴアを楽しむのに徹するのが吉なのかもしれません。
そんなクロムスカルも今夏には続編が公開されます。
「えっ!?あの結末でどうやって続編が成立するの?」と思うんですが、そもそも不死身に近かったクロムスカルなので、もう何でもアリだと思って寛大な心で受け入れる事も必要そうです。
自分もね・・・いちおう観に行こうとは思ってますよ。(ハードルはうんと下げます)
どんな作品になってるんでしょうかね・・・・。
◆パンフレット:800円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-07-15T11:41:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995034
【23-036】ヒッチハイク ★★★☆☆
いかにも低予算B級ホラーなヒッチハイクを当然観に行きましたよ。
女子大生の涼子と茜は、ハイキングの帰りに山道で迷って立ち往生してしまう。さらに涼子は足を負傷し、茜の恋人も都合が悪いため、二人は意を決してヒッチハイクに挑む。
すると、山奥にもかかわらず1...
ヒッチハイク を当然観に行きましたよ。
女子大生の涼子と茜は、ハイキングの帰りに山道で迷って立ち往生してしまう。さらに涼子は足を負傷し、茜の恋人も都合が悪いため、二人は意を決してヒッチハイクに挑む。
すると、山奥にもかかわらず1台のキャンピングカーが停車し、ジョージと名乗るカウボーイの格好をした男が現れる。
彼は二人の頼みを快諾し、車内に招き入れるが、中にいたジョージの家族は異様な雰囲気を漂わせていた。
一方、親にウンザリしていた山崎健(大倉空人)は友人を誘い、涼子たちと同じ山でヒッチハイクの旅をする。
2ちゃんねる発の都市伝説だか何だか知らんが、話としては「人気の無い所で出会った一家がヤバい奴らだった」という「悪魔のいけにえ」テンプレートそのままです。
だいたい「山奥で車がパンク(又はエンスト)」というパターンが多いけど、今回はハイキングコースで道に迷った女子2人と、それとは別にたまたまヤバい車に乗ってしまった男2名が「いけにえ」です。
正直、この手の話だと、その「ヤバい奴ら」がどれだけクレイジーかが最大のポイントなんですよ。
「ヒルズ・ハブ・アイズ」「クライモリ」みたいなモンスター的な奴でもいいんです。不死身上等です。何をやらかすか分からない、そして人を傷つけたり殺したりする事を何とも思わない「ザ・残虐」なクレイジーさがあってこそ、そんなクレイジーな奴らからどうやって逃げるのか?というドキドキが生まれるんです。
そういう考えで行くとこの映画はどうだったのか?
ズバリ「全然クレイジーじゃない」ですよ。
まあ確かにちょっと頭がアレな人たちだとは思うんだけど、結局人に危害を加えてるのは一家の主人の弟だけみたいな感じで、主人公の妻(ジョセフィーヌっていう名前が全然生きてないww)とか双子の娘は完全なモブキャラですよ。クレージーさも薄ければ残虐性も無い。
こんな一家が相手では全然怖さが盛り上がらないってもんです。
例えば、あの「晩餐」で振る舞われた肉が結局人肉だったとか(そう思わせるものだと思ってたが、結局まともな羊肉っぽいよね?)、逃げる女を捕らえる際に、ただ捕まえるだけじゃなくアキレス腱切って動けなくした挙句にジワジワ殺すとか、双子姉妹だってあれだけ「硬いの、軟らかいの」って言ってたんだったら、それに引っ掛けた殺され方ってもんもあるでしょうよ・・って思っちゃう。
(ヤバい・・・自分のクレイジーさがむしろ激ヤバじゃんww)
何も闇雲にグロ描写に走らなくても、工夫次第で幾らでも観ている人に戦慄を与えられると思うんですけどね。そういうのがほぼ無かった時点でガッカリです。
まあ、この映画が「悪魔のいけにえ」的な激ヤバ集団映画ならこの映画は完全なる大失敗でしょうけど、オチは少し捻られています。
ここではどんなオチかは書きませんが、う〜ん・・・そういうオチを見せられた所で特に怖さが倍増する訳でも無く、むしろ「??」という気持ちが強くなるだけな気もします。
結局「最恐ホラー」じゃなく「世にも奇妙な話」に成り下がっちゃってるよね。。。。
って事で、本来はB級ホラーにはある程度寛大な心で受け入れたいわたくしでも、この映画は今イチ刺さりませんでした。
本編とは関係ない話で、主役(?)の涼子役・中村守里っていうのは「アルプススタンドのはしの方」の子なのねって事は気が付いても、「元ラストアイドルの子」というのは知りませんでしたよ。
また、アオとアカの双子はもちろん実際も双子の結城さと花/結城こと乃 のお二人。
素顔の彼女たちはとっても可愛いですね。
◆パンフレット:販売無し
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-07-14T12:19:59+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995033
【23-035】忌怪島/きかいじま ★★☆☆☆
駄作臭がすると思いながらも忌怪島/きかいじまを観ずにはいられずに劇場に足を運びました。
脳科学者・片岡友彦(西畑大吾)とVR研究チーム「シンセカイ」のメンバーは、現実世界とそっくりな仮想空間を作る研究のため、シャーマンがいる島で研究に勤しんでいた。
し...
忌怪島/きかいじま を観ずにはいられずに劇場に足を運びました。
脳科学者・片岡友彦(西畑大吾)とVR研究チーム「シンセカイ」のメンバーは、現実世界とそっくりな仮想空間を作る研究のため、シャーマンがいる島で研究に勤しんでいた。
しかし、システムエラーやバグが突如出現することに加え、不審死が続くなど、不可解な出来事に次々と遭遇。
友彦は園田環(山本美月)と共に、島で相次ぐ怪異の真相を解き明かそうと奔走する。
初期の「呪怨」や「輪廻」はとても面白怖かったのに、戦慄迷宮3Dあたりからは個人的にはハズレ続き。そんな清水崇監督作品も、「牛首村」はそこそこ面白かったので少しは期待したのですが、結果的にはこの作品も「ハズレ」でした。
話の方は、言ってみれば貞子みたいに、1人の女の呪い系のシンプルは話なんですよ。
それを仮想空間とか絡めてSFチックにした訳なんですが、もうバーチャルの世界とか夢とか人の意識の中とか、そういった実態の無いものを絡めると、結局オチは「ハイ。現実じゃなく想像の中の話でした」って簡単に逃げやすくなっちゃうんですよ。
実際この映画のオチだってそうでしょ?イマジョの呪いを消したと思ったら、それはVRの世界の話でした、主人公たちもVRの世界に残された形です・・・みたいな。
そのオチに行き着く過程だって、現実の話なのかVRの中の話なのか、もうぐちゃぐちゃして分かり難いです。
そこへ持ってきてイマジョ(忌女)ですよ。
ホラーなんだからこのキャラが怖く無いと成立しないんですが、多少容姿では怖さを見せつつも、何だか「怖い」というよりも命を落とすまでの描写を観ちゃうと「可哀想な女」というのが先に来ちゃうんですよ。
可哀想な目に合って殺されたという怨念というのであれば、その矛先が島の若者達に向くっていうのも意味不明なんですよね。
ホラーなら怖ければいい、話は二の次でいいとは思いつつも、やはり恐怖を構成するものがしっかりと描かれていないと結局怖くない。それではホラー映画としては成立していないと思ってしまいました。
もう1つ怖くない要因としては、「シンセカイ」の面々ですよ。
もうね、主人公を「天才科学者」とかにしちゃってるのが、ある種「卑怯」ですよ。
例えば「天才ハッカー」なんていうキャラが出てくる映画は多いけど、「天才」って付ければ何だって出来ちゃうというのが手軽過ぎるんです。
幸いこの映画の友彦クンは、何が天才なのかよく分からん感じだったので、卑怯って事は無かったんですが、どう見てもあんな若造に「天才」ってキャラ付けしても説得力は薄いですよ。
それはそもそも「シンセカイ」の面々がビジネスとして研究を行っているというよりも、高校なり大学なりの自由研究をしている若者たちにしか見えないっていうのも一因です。
それでも話は友彦クンを中心に動いていくのかと思いきや、終盤何故か「あっちの世界」に行ったままおかしくなった事を契機に一時出番が無くなり、代わりに笹野高史エピソードに変わったりするのも何だか散漫です。
結局、話的には絡みはさほど無いうちに消えたと思ったらまた友彦クンに戻ってくる。笹野高史エピって要りますか?って話です。
そして最後の最後には地元のJKリンちゃんまで何か知らんが入水自殺?で消える。
何かの呪いが付いたとか、きっと理由はあるんでしょうけど、プロセスが描かれてないので、唖然とするだけで結局面白くも怖くも無いんです。
そこで自分は思ったんです。「この映画はホラー映画」としていたのが間違いだと言う事を。
じゃあ何かっていうと「なにわ男子の西畑くんをフィーチャーした映画」なんだと。
要するにアイドル映画って事です。そういう目線で見れば、ファンなら満足できるのではないでしょうか。
はい。割と辛辣なレビューになってしまいましたが、8月には清水監督の新作ホラー「ミンナのウタ」が公開予定です。
こっちもねぇ・・・主演が白濱亜嵐なので、そっちメインでホラーは単なる設定で終わるのか、それともそこそこでも怖がらせてくれるのか?
結局それを確かめに観に行く羽目になりそう・・・。
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-07-09T02:50:50+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995032
【23-034】怪物 ★★★★☆
観てから日数が経ってしまいましたが、怪物を鑑賞済みです。
息子を愛するシングルマザーや生徒思いの教師、元気な子供たちなどが暮らす、大きな湖のある郊外の町。
どこにでもあるような子供同士のけんかが、互いの主張の食い違いから周囲を巻き込み、メディアで取り...
怪物 を鑑賞済みです。
息子を愛するシングルマザーや生徒思いの教師、元気な子供たちなどが暮らす、大きな湖のある郊外の町。
どこにでもあるような子供同士のけんかが、互いの主張の食い違いから周囲を巻き込み、メディアで取り上げられる。
そしてある嵐の朝、子供たちが突然姿を消してしまう。
「怪物だ〜れだ」というフレーズだけが記憶に残るけど、内容はよく分からん予告編(予告と言っても、ティーザー風だったからね)を散々見て、何となく「学校でのイジメ問題とかで、教師か親がモンスター化する話か?」と思ってたけど全然違いました。
序盤は教師による生徒への体罰?を思わせながらも、そのクラス内でもイジメは起こっている事ははっきりと描かれます。
そういう状況を「体罰を受けたとされる家庭の母親」の目線から描くのが第一幕。
一方、教師の側からの目線で描くのが第二幕という構成。
これはこれでとても興味深い。
一幕を観た感じでは「親が怒るのも当然」「教師酷ぇな」「校長も何だアレ」という気分になるが、二幕を見るとだいぶ裏側の真実も分かってくる。
でも、この映画の本題はそこじゃなかったんですよね。
イジメにも絡んでた(いじめられる方ね)2人の男児生徒との交流が第三幕として描かれると、作品のテイストはだいぶ変わってくる印象です。
この映画(と言うよりも、「是枝作品」という括りでも良いかも)は、誰でも分かるような直接的な描写は少なく、観る人に行間を読ませるというか暗示っぽいとか、「目に見えているもの」から何かを想像する映画なんじゃないかなと思います。
この男児2人については、「同性愛だ」という見方をする人が多い。
確かに「友情」以上の感情があるのかな?という事を思わせる所はあるけど、言うても小学生ですからね。いわゆる大人のBL的なものは無いわけですし、全体的にLGBT問題をことさら見せようとしているようにも思えないと自分は思ったので、あまり同性愛だという事を強調するのも違うんじゃないかな?というのが自分の見解です。
ここからはちょっと本題から離れる話かもしれませんが、先にも書いた通り、この映画は観る人が試される映画だと思っています。
見せられた映像からどう読み取ってどう結論付けるか?それは観る人に委ねられている感じで(是枝監督の中に正解はあるのかもしれないが、あえてストレートにそれを見せてない)頭を使います。
ところが、例えば「Yahoo!知恵袋」などを見ると「ビルに火をつけたのは誰ですか?」「怪物って誰ですか?」「最後、2人は死んだんですか?」みたいな質問が目立ちます。
特にZ世代って、時間をかけずに手軽に映像作品を見て、サクっと理解したい傾向が強いと感じます。
そういう世代にこのような映画を見せても、「想像する」「自分なりに結論を導く」という事を放棄し、手軽に誰かに「正解」を与えてもらいたがる傾向が見えます。
もっとひどいのになると「見る価値ありますか?」とまで聞いてくる。
価値があるかどうかは自分が感じて結論付けるものであり、他人から「価値がある」って決めてもらうもんじゃないと思うんですよ。文字通り価値観なんて人それぞれなんですから。
閑話休題
そんな訳で、この映画もぜひ自分の頭で考えて、自分なりの解釈をした上で色々なレビューを見ると面白いです。
「なるほど、そういう見方もあるのか」と思えばいいし、「自分の味方は間違ってるのか」と自己否定しなくてもいいんです。
自分はラストの2人はもう亡くなっているという解釈ですが、それだって「いや、生きている」という見解を見ても自分は否定できません。
結局この映画の「怪物」って何なんでしょうね・・・。
#やっぱり安藤サクラと田中裕子の芝居が秀逸
#子役の男の子2人の芝居も言わずもがな
#教室で湊の隣の席のクールビューティーな女児子役は飯田晴音 ちゃん。いちおう名前はインプットした。
#音楽:坂本龍一で切なくなる
◆パンフレット:990円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-07-02T11:59:37+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995031
【23-033】ビデオドローム 4K ディレクターズカット版 ★★☆☆☆
気にはなっていた映画が何と近所のムービルでやってると言う事でビデオドローム 4K ディレクターズカット版を初日に観てみた。
暴力やポルノが売り物のケーブルテレビ局を経営するマックスは、ある日、部下が偶然に傍受した電波から「ビデオドローム」という番組の存在...
ビデオドローム 4K ディレクターズカット版 を初日に観てみた。
暴力やポルノが売り物のケーブルテレビ局を経営するマックスは、ある日、部下が偶然に傍受した電波から「ビデオドローム」という番組の存在を知る。その番組には、拷問や殺人といった過激な場面が生々しく映し出されていた。
やがて「ビデオドローム」は見た者の脳に腫瘍を生じさせ、幻覚を見せるものであることがわかり、「ビデオドローム」に支配されたマックスの世界も均衡を失っていく。
初公開時は渋谷ユーロスペース(後のシアターN渋谷)で上映され、その時のパンフも持ってるけど、本編を観た記憶は無い。
その後、何かで(レンタルビデオとか)で観たような気はしていたが、1ミリも内容を覚えてないので今回改めて鑑賞した訳ですが、まあ前半は普通に観れたんですよ。
でも、変なウニョウニョしたビデオテープやぐわんぐわんするテレビが出て来てからは現実だか幻覚だか分からないシーンが続き、普通に理解しようとしても無駄とも思える展開。
「難解」とはさんざん言われていたので覚悟はしていたのですが、夜の回を観たのに寝なかった自分を褒めてあげたいです。
話が分からないけど、全然ダメダメな駄作かと言うとそうでもない。
場面場面で見ると目を惹く所も多く、特に拳銃と同化した手とか、「デモンズ2」で下手にパクられた「テレビから手がうにょ〜んと出てくる場面」も手作り感もあって面白いです。
すんません。やっぱり訳が分からなかったおかげでレビューも書きようが無く、ペラッペラですよね。
もうちょっと鍛練が必要ですね・・・。
#ビデオドロームなのかヴィデオドロームなのかどっちなのか問題(劇場公開がヴィデオでソフト化時がビデオ)
#R18+にしてはソフト過ぎる。「極めて刺激の強い性愛描写」と言う程のものか?
#この映画に関しては4Kよりも2K画質の方が良い。あまりクリア過ぎるのも善し悪し
#ジェームズ・ウッズと言えば巨〇で有名(そんな事はどうでもいいww)
#マックスの腹の裂け傷が女性器に見えてしまうのは変態の証拠ですか?
#「スキャナーズ」直後の作品だけあって唐突な人間爆破も登場
#「サムライ・ドリーム」というエロ番組を提供する日本人がいかにもな外見(黒縁メガネの小太りおじさん)なのが笑える
#クローネンバーグ作品で観てない「ラビッド」も観たいな
◆パンフレット:販売無し
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-06-20T07:05:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995030
【23-032】最後まで行く ★★★★☆
韓国のオリジナルは観てないけど、この日本リメイクは観たいと思って最後まで行くを鑑賞。
12月29日。刑事・工藤(岡田准一)は、危篤の母のもとへ急ごうと雨の中で車を飛ばしていた。
その時スマートフォンに署長から着信が入り、署内での裏金作りへの関与を問われた...
最後まで行く を鑑賞。
12月29日。刑事・工藤(岡田准一)は、危篤の母のもとへ急ごうと雨の中で車を飛ばしていた。
その時スマートフォンに署長から着信が入り、署内での裏金作りへの関与を問われた直後、妻からの電話で母の死を知らされた彼は動揺し、車の前に現れた男を轢いてしまう。
工藤は男の死体を車のトランクに入れて葬儀場に向かい、母とともに焼こうとする。そこへ「お前は人を殺した。知っているぞ」とのメッセージが届く。
送信主は県警本部の監察官・矢崎(綾野剛)で、工藤が轢いた男と深い関わりがあった。
アクション系ではハズレが無い(個人的評価)岡田くん主演作品だが、この作品はアクションでは無く、むしろサスペンス寄りかな?と思いつつも鑑賞した訳ですが、結果から言うと、綾野剛の怪演にすっかり喰われた印象です。
この映画の岡田くんは、うっかり人を轢いてしまった事をきっかけにどんどんドツボにハマって行くダメ人間とも言えます。
この岡田くんに対して綾野剛はエリートっぽい立ち位置で岡田くんを追い詰めるような形になる。
ところがこの綾野剛こそが岡田くんが轢いた男と深い関わりがあると分かってからは一変。極悪怪奇なキャラが露わになって行き、クライマックスへと突入して行く。
いやね、もう終盤なんて「何で生きてんだよ」「おまえはジェイソンか?マイケル・マイヤースか?ターミネーターか?」というぶっ飛び展開でもう何でもアリです。
そしてそしてラストの綾野剛ったら、もう笑うしかない・・・・。
「最後まで行く」って、そういう意味なんかい!と突っ込みたくなる事うけあいです。
しかし、この映画でも柄本明の黒幕っぷりが最高ですよね。
ただのモブキャラだと思ってた清水くるみまで巻き込んでいたとは・・・と絶句しました。
この映画の監督である藤井道人と言えば最近でも「ヴィレッジ」を観た訳ですが、「ヴィレッジ」は救いようのない話だったのに比べてこちらはかなりエンタメ要素が高いとも言えます。
割と公開される作品ごとに作風が変わっているのが興味深い監督で、これからも楽しみです。
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-06-13T00:31:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995029
【23-031】ブラック・デーモン 絶体絶命 ★★☆☆☆
ちょっと色々あって映画鑑賞を休止してましたが、再開の一発目がブラック・デーモン 絶体絶命です。
ポールは、海底油田の視察とバカンスを兼ねて家族と共にメキシコを訪れる。
ところが以前は活気に満ちていた街はすたれ、たどり着いた油田にも人影はなく、おびえた...
ブラック・デーモン 絶体絶命 です。
ポールは、海底油田の視察とバカンスを兼ねて家族と共にメキシコを訪れる。
ところが以前は活気に満ちていた街はすたれ、たどり着いた油田にも人影はなく、おびえた顔の男性が海を見つめていた。
すると突然油田が大きく揺れ、アステカに語り継がれる伝説の超巨大ザメ「ブラック・デーモン」が海面に姿を現す。
「海の真ん中の油田」と言う事で、携帯も通じず無線も壊れていて孤立している「オープン・ウォーター」的なシチュエーション。
「ジョーズ」と言うより「MEG ザ・モンスター」に酷似した巨大鮫との対決。
そして油田には何故か爆弾が仕掛けられていて、逃げないといけない。
と、幾つもの要素を詰め込んで一見すると面白そうですが、やっぱりメインはタイトルにもなっている「ブラック・デーモン」こと巨大鮫である事は明白でしょう。
でも、この映画は序盤から何だか盛り上がりません。
話の中心は専ら夫婦と子供2人の一家。最初に訪れた街でのいざこざとかさほど重要でないエピソードに尺を使ってなかなかサスペンス的な話になりません。
最初に父ちゃんの方(油田会社の社員なのね)が油田に向かいますが、送迎のボートは途中で「もう行けない」と逃げてしまいます。
「さぞかし恐ろしい鮫が居て近付くことも出来ないんだろうな」とドキドキする中、父ちゃんはショボいボートで油田を目指します。
「うわぁぁ、何と無防備な!どうやって逃げるつもりだ?」と思って観ていましたが、さして危機になる事もなくアッサリと油田に到着。
この時点で「何だコリャ?」と嫌な予感がしてたんですよ。
その後、訳あって嫁と子供も油田にやってくるんですが、今度は普通に現地人のボートでまたしても特に危機も無く(いや、上陸寸前にちょっと危機はあったかな)、再び「何だコリャ」と思っていると、その現地人が帰る所をようやく襲う巨大鮫。
正直、その場面だけじゃねーかって言うくらいの出オチ感満載な登場でしたが、結局この場面以降も肝心の鮫があまり姿を現しません。
何かねぇ・・・・みんな油田に居るうちはそれなりに安全なんですよ。だから「何とかしないと鮫に食われる!」と言う危機感も無いし、爆弾が見つかった所でそれほど事態が緊迫する事も無く、やっぱり何だか緊張感が無い。
そんなこんなはあっても最終的に救命ボートみたいのを急造でこしらえて脱出を試みるんですが、お父ちゃんは爆弾を鮫に食わせて殺そうとする「アルマゲドン」的な展開。
「そんな事言って、結局父ちゃんも『実は生きてました』って生還して一件落着なんでしょ・・」と思ってたラストがどうなるかはお楽しみですが、B級パニックに振り切れないで企業の不正隠蔽問題とかアステカ神話とか脇エピソードを中途半端に盛り込んで話が散漫になってた印象です。
まあ、レビューを見ると案の定「鮫場面が少ない」ってみんな書いてましたね・・・・。
あまり居ないと思いますが「鮫映画ビギナー」なら少しは楽しめるかもしれませんが、B級鮫映画を思いっきり楽しみたいと言う人はこの作品はパスして8月公開の『MEG ザ・モンスターズ2』を待つ方が良いかもしれません。
(『MEG ザ・モンスターズ2』が面白いかどうかは知らん)
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-06-13T00:25:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995028
【23-030】ソフト/クワイエット ★★★★☆
ブラムハウスと言う事もあってソフト/クワイエットを観てみた。
幼稚園に勤務するエミリーは「アーリア人団結をめざす娘たち」という白人至上主義グループを立ち上げ、教会で会合を開く。
参加した6人の女性たちは有色人種や移民への不満などを語り合い、エミリーの...
ソフト/クワイエット を観てみた。
幼稚園に勤務するエミリーは「アーリア人団結をめざす娘たち」という白人至上主義グループを立ち上げ、教会で会合を開く。
参加した6人の女性たちは有色人種や移民への不満などを語り合い、エミリーの家で2次会を行う。
しかし、立ち寄った食料品店でアジア系の姉妹と口論となり、怒りが収まらないエミリーたちは姉妹の家を荒らすことにする。
一言で言えば「胸糞映画」だと思います。
主人公の女性たちは白人至上主義グループと言う事で、「人種差別」と言う事が身近にはあまり存在しない日本人にはピンと来ないかもしれない。
でも、男女の差別とか学歴の差別とか、果てはLGBTへの差別とか世の中には意外と小さな差別と言うものが存在している事に気付く。
この「差別」と言うものを語り始めるともうキリが無い気もするが、とにかく白人至上主義の女たちがとある店でトラブルになったアジア系の姉妹(その姉の方と女グループの1人に何やら因縁がある)の家に忍び込んで嫌がらせをしようと画策する所から話が壊れて行く。
この女グループたちは、自分たちがどんなに無茶苦茶な事をしても「悪いのはあいつら」と人のせいにし、仲間内では「あなたは悪く無い」「こうするのが当然」と自分勝手な事しか言わない。
あろうことか、女グループの1人のダンナまで何だか分からないうちに半協力者みたいになってる(このダンナも弱すぎてイライラする)し、当初は「パスポートを盗んで困らせてやろう」と言ってた所に姉妹が帰ってきちゃった事で更に暴走を増す。
そしてナッツアレルギーの妹に無理矢理ナッツを食わせた事で取り返しがつかない事になる。
でもグループ女たちは取り返しのつかない事を何とか隠そうと更に取り返しのつかない事をすると言う最悪コース。
その最悪話がどう着地するかは観てのお楽しみだが、とにかく胸糞オンパレードなので、金を払ってまでそんな不愉快な思いをするのはまっぴらゴメンと言う方はこの映画を一生観てはいけません。
そしてこの映画の特色は、上映時間90分強を全編ワンカットで撮っていると言う事。
カット割りをしないので登場人物にカメラがついていく形となるため、POV的に酔いそうな画も多々見受けられますが、何よりも「極悪女グループの1人」になったかのように胸糞場面に居続けると言う不愉快さ。
自分としてはこのワンカットという手法はこの映画には合っていたと思います。
それにしても、改めて「アーリア人団結をめざす娘たち」の面々を思い出すと、かなりヤバい奴&クレイジーな奴&馬鹿な奴&・・・とトンデモグループでしたね・・・。
最後に・・・「トラブルはゴメンだ」と女グループを追い返した教会の神父さん?は鋭かった!!
◆パンフレット:900円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-05-24T01:04:16+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995027
【23-029】劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ ★★★★☆
何でか分からんが勢いでムビチケを買ってた推しが武道館いってくれたら死ぬを観てみた。
えりぴよ(松村沙友理)は3年前の七夕まつりで岡山県の地下アイドル「ChamJam」の舞菜に出会って以来、アルバイトの収入のほとんどを推しである舞菜のために使い、ファン仲間の間...
推しが武道館いってくれたら死ぬ を観てみた。
えりぴよ(松村沙友理)は3年前の七夕まつりで岡山県の地下アイドル「ChamJam」の舞菜に出会って以来、アルバイトの収入のほとんどを推しである舞菜のために使い、ファン仲間の間で伝説になっていた。
東京進出のうわさもあるChamJamの応援にますますのめり込むえりぴよだったが、舞菜は人気が伸び悩んでいることを気にしていた。
はい。ホントに何でこの映画を観ようと思ったのか自分でもサッパリ分からないんですが、結果としてとても面白かったです。
でも、この映画も「TOKYO MER」と同じで、原作マンガはもちろんアニメやTVドラマすら観ていないので、この映画のお話に至るまでの登場人物の諸々のいきさつを全く知らず、そういう意味では映画自体も100%楽しめたとは言い難い状況であると言えます。
それでも面白かったと思えるのは、自らもヲタク気質だからでしょう。
必ずしも対象がアイドルで無くても良いのですが(出来れば三次元が良いけど、まあ二次元でもいいかも)、自分の生活の全てを賭ける程のいわゆる「古参ヲタ」「太ヲタ」と言うのはヲタク気質の無い人から見れば異常極まりないかもしれない。
でも、ヲタでなくても何かに夢中になれるって良い事だし、度を越して対象者に迷惑をかける事が無ければ、お互い幸せじゃん。
この映画の主人公「えりぴよ」は女性アイドルに夢中になる女子だ。
これが男だと何だか生々しい感じも出そうだが、女ヲタと言う事で恋愛要素はほぼ無く、純粋にアイドルとヲタの話として楽しめるのがいいよね。
そして熱心なヲタに対するアイドルの方だけど、ローカルアイドルグループのいわゆる「不人気メン」(しかも圧倒的な不人気)と言うのがポイントです。
不人気アイドルの映画と言うと『私、アイドル辞めます 』がありました。
そちらの映画は、推してくれるファンは居るけど人気が出ないまま結局「卒業」と言う道を選ぶアイドルの話でした。
まあ普通はそうなっちゃうよね・・・と思うけど、この「推し武道」(そう略すモンだと知らんかったよ)のアイドルはひょんな事から少しブレイクして卒業には至らなかったケースです。
なので、後味が悪くなる事も無く安心して観られるし、最後の握手会でのえりぴよとのシーンでは涙すら出るような感動を覚えたくらいです。
そのえりぴよを演じるのが元乃木坂アイドルの松村沙友理です。
松村と言えば、中田と一緒にニコニコで『生のアイドルが好き』と言う番組のMCをやっていた事もあるので、アイドルなのにドルヲタというキャラもしっくり来ます。
まあハッキリ言って芝居が上手いとは思わないけど、えりぴよのキャラには合ってたような気がするので無問題でしょう。
そんな訳で、「出演者のファン」「原作マンガやドラマのファン」「"アイドルを推す"と言う行為に同調出来る人」なら楽しめると思います。
そうでない人には「キモい」「他の事に金使え」「頭おかしい」と思われるかもしれません。
でもこの映画は絵空事では無くリアルです。そう思える人には観てもらいたい映画です。
#いくら何でもサーモンピンクパンがあんなに売れる訳ない
#「お金を推しにつぎ込むので私服はジャージ」と言う設定はあながち有り得ない事では無いかも
#五反田での路上ライブのロケ地は大森駅前ロータリー(見た瞬間「あれ?大森みたい」と思った)
#何気に岡山県のご当地映画の要素もあり
#ChamJamを演じてた子にはさくら学院から派生した@onefiveメンバーが含まれています
#その@onefiveの「KANO」(伯方眞妃役)はBABYMETALのアベンジャーズも務めた藤平華乃じゃないか!
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-05-24T00:07:04+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995025
【23-028】TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 ★★★★☆
ちょっと時間が経ってしまったが、TOKYO MER〜走る緊急救命室〜を観てみた。
横浜のランドマークタワーで爆発事故が発生し、救命救急医の喜多見幸太(鈴木亮平)率いる救命医療チーム「TOKYO MER」が出動。
しかし、危険を顧みずに救助に向かおうとする喜多見に対し、...
TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 を観てみた。
横浜のランドマークタワーで爆発事故が発生し、救命救急医の喜多見幸太(鈴木亮平)率いる救命医療チーム「TOKYO MER」が出動。
しかし、危険を顧みずに救助に向かおうとする喜多見に対し、厚生労働大臣が新設した「YOKOHAMA MER」の医師・鴨居友(杏)は安全な場所で待つべきだと反論する。
一方、地上70階に取り残された193名の中には、妊娠中の喜多見の妻・千晶(仲里依紗)がいた。
結論から言うと面白かったです。
でも、自分はドラマを一切観ておらず、登場人物の背景(特に喜多見の妹の死など)の知識が無いため、感情移入度合いは控えめになったと感じております。
恐らくドラマから観ていた人は、幾つかの場面で涙した事と思いますが、自分はそこまでには至っていなかったため、星を1つ落としました。
さて映画の方ですが、ドラマに於いてはハズレが少ない「医療もの」と、映画らしい「パニックもの」を合わせた形となっております。
まず医療の方ですが、ざっくり言っちゃうと、いわゆる「スーパードクター」のお話とも言えます。
爆発が迫る飛行機の中、揺れる車の中、火災発生中のランドマークタワーの中と、あらゆる場所でオペを行ってあっという間に措置を完了させてしまいます。
そんなスーパードクターが前述の飛行機や火災現場と言った非常に危険な場所へも飛び込んでいくに至っては文字通りのスーパーマン。
そしてそんなスーパーマンが居るMERは「死者ゼロ」を目指しているわけですから、例え喜多見の産気付いた妻が「私はいいからここで帝王切開して!」と頼んでも「きっと母子助かるに違いない」と安心できますし、そうは言っても心肺停止の状態になった妻(取り上げられた赤ん坊も呼吸をしてない)に蘇生を施しても全然脈が触れない・・・・と言うシーンを見ても「きっと帰ってくるんでしょ」と安心しきっちゃえるのが映画にとって良いのか悪いのか分かりません。
そんなMERも東京と横浜それぞれが「東京都」「厚生労働省」という管轄の歪みからギクシャクするという展開は、警視庁と所轄とのギクシャクを入れ込んだ「踊る大捜査線」に通ずる所もありそうです。
横浜MER側のスーパードクター杏の言う事も筋が通っているけど、理屈よりも感情をも前面に出す喜多見も決して間違ってない。
この2人の絡みも映画を面白くしてます。
そしてパニックムービーとしての側面です。
火災現場がまさに地元で良く知るランドマークタワーで、たくさんの人が足止めを食らう展望フロアに行った事もある自分にはとてもその規模が分かります。
火災原因は言ってみればテロ的な無茶苦茶なものですが(その動機関係はあまり深掘りされません)、高層ビルの中ほどから出火&爆発という点ではまさに「タワーリング・インフェルノ」そのものです。
ついでに言うと、最後はスプリンクラーが作動した事でアッサリとみんな地上に降りてると言うオチもタワーリングそのものです。
相変わらず爆破のCGは邦画クオリティですが、ランドマークタワー周辺・ドッグヤードガーデンなんかは実際に大規模な封鎖をしてまで撮影した事で臨場感たっぷりのパニックムービーを堪能できます。
そんなわけで、ハッキリ言ってリアリティという面では大いに疑問符が付くのは否めませんが、まあフィクションのドラマなんだから面白ければいいじゃん!と割り切って思いっきり楽しむのが吉と言えます。
自分はこの映画をみなとみらいで観たので、終わってから外に出るとまさにランドマークが見え、何だか不思議な気持ちになりました。
ぜひこの映画を観た方でランドマークタワーに興味があったら展望フロアまで登ってみましょう。
景色は綺麗ですし(良く見れば自分の家が見えそうで見えない)、「ここで火災があって閉じ込められたら・・・」と想像する事もできますよ。
■パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-05-21T23:40:06+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995024
【23-027】食人族4Kリマスター無修正完全版 ★★★☆☆
公開初日から食人族4Kリマスター無修正完全版を観てみた。
男女4人のアメリカ人ドキュメンタリー撮影隊がグリーン・インフェルノと呼ばれる南米アマゾン奥地を探索中に消息を絶った。
救助隊が結成され、現地に向かうが、未開のジャングルの奥地で食人族の村に辿りつ...
食人族4Kリマスター無修正完全版 を観てみた。
男女4人のアメリカ人ドキュメンタリー撮影隊がグリーン・インフェルノと呼ばれる南米アマゾン奥地を探索中に消息を絶った。
救助隊が結成され、現地に向かうが、未開のジャングルの奥地で食人族の村に辿りつき、無残にも白骨化した遺体を発見する。
一体、その村で何が起こったのか?捜索隊が持ち帰った撮影済フィルムを現像し上映すると、そこには想像を絶するおぞましき光景が記録されていた。
1983年の日本初上映から40年。もう40年も経つのか・・・・。
・こんな映画を4Kリマスターって狂ってるな!
・何で天気も良くて絶好の行楽日和(GWど真ん中)なのに公開初日の朝イチの回が満席なんだよ!
・HTC渋谷のグッズ売り場にここまで行列出来てるのを見た事ねーよ!
・で、何で皆Tシャツ買ってんのよ!?それを外で着るのか?やべーな!
・更にポスターも良く売れてんじゃん。どうすんだよ!部屋に貼るのか??やべー部屋だな!
と、鑑賞前から色々とテンションが上がります。
自分は初公開時には観ていなかったが、2008年に今は無きシアターN渋谷でリバイバル公開され、その時は観に行っている。
そして15年ぶりの鑑賞となる今回はGW真っ只中での公開。
この拙ブログが2006年開始なので当時のレビュー もあるが、その採点は星2つでした。
まあ、この手の映画の星の数なんて全然評価とは直結してない訳で(誉め言葉的に星1つにする事もあるからね)、今回は今回で新たな気持ちで評価しています。
と言っても15年ぶりの鑑賞とは言え既鑑賞映画。さほど新たな発見は無いだろうと思って観てましたが、実際その感想はほぼ2008年のレビューと変わりません。
まあ、今回は「無修正完全版」と言う所が違いますが、2008年公開時から女の毛は見えてました。
そして今回、2008年版でもボカシ扱いだった男のイチモツも無修正です。
何か分からんが、出てくる男があまり意味も無く全裸になるシーンが何度かあるんですよね。
そういう場面でもチンチン丸出しです。
オッサンが全裸で川に入ると、何故か湧き出てくる族の全裸女数人に囲まれてチンチン弄ばれるとか何だか良く分かりません。
(裸になって武器の無い事を示した事で女が友好的になって寄ってくるって事か??)
そんなチンチン丸出し以外は特に変わり映えもしませんが、今回も「動物虐待・惨殺シーン」がよりクリアな映像で見えると言う悪趣味。
最初は小ネズミみたいな動物の喉にナイフ刺して絶命させるシーンから始まり、最大の見せ場とも言える「亀の解体ショー」、そしてそれに匹敵する程のインパクトの「小猿の頭カチ割って脳味噌出しちゃう」場面を見せられるとその後に出てくる「子豚の頭を撃って射殺」が可愛く思えます。
そして終盤は、狂暴な食人族による人肉乱れ喰い・・・・じゃなく、食人族以上に野蛮で酷い撮影クルー4人組の蛮行と、それに激怒した食人族の反撃と言うカオス展開。
今で言う「炎上系ユーチューバー」に通ずる所がありそうだけど、映像のインパクトの為なら手段を択ばない馬鹿どもが処刑されて行く様はむしろ「ざまあみろ」と爽快な気分にすらなります。
※そんなヤバい画でも何故かバックに流れる音楽は終始ほっこり系だったりします(笑)
「食人族は誰なんだ?」
やっぱり締めのこの台詞が心に刺さりますね・・・・。
#今となってはファウンド・フッテージで有名だが、公開当時はガチと思われてたらしい
#「誰がその画を撮ってんだよ!」「何で逃げないで撮ってんだよ!」は禁句
#今回はR18+です。良い子のみんなは我慢してね
#撮影隊の女が極貧乳なのが残念
#トロロイモみたいなのを口に含んでブァ〜と器に吐き出したもの(たぶんお酒?)をご馳走されるシーンが何気に気持ち悪い
◆パンフレット:1000円(良く作った!)
※右は入場特典のポストカード(シネマート新宿は初日で無くなった)
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-05-06T11:56:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995023
【23-026】ヴィレッジ ★★★☆☆
地味そうなので迷ったけどヴィレッジを観てみた。
夜霧が幻想的な集落・霞門村(かもんむら)に暮らす片山優(横浜流星)は、美しい村の山に建設された巨大なゴミの最終処分場で働いていた。
母の君枝(西田尚美)の作った借金の返済に奔走する一方、職場の作業員に目...
ヴィレッジ を観てみた。
夜霧が幻想的な集落・霞門村(かもんむら)に暮らす片山優(横浜流星)は、美しい村の山に建設された巨大なゴミの最終処分場で働いていた。
母の君枝(西田尚美)の作った借金の返済に奔走する一方、職場の作業員に目をつけられた優は、浮かばれない日々を過ごしていた。
しかし、幼なじみの中井美咲(黒木華)が東京から戻ったことから、優の人生が変わっていく。
一言で言えば、救いようの無い鬱映画です。
閉鎖的な田舎の村を舞台に、権力者による搾取/同調圧力/格差社会/貧困・・という渦に主人公である優と美咲が飲み込まれていく。
「そんな村なんて出て行けばいいじゃん」と思うかもしれないけど、村以外の所で生活した事も無く、家庭の事情もあって(父の事件とかギャンブル依存の母とか)出られない優と、実際に出て行ったはいいけど、メンタルやられて結局舞い戻ってきた美咲にはもうどこにも行き場が無いと思える設定。
それでも地道に健気にやっていこうとしても、色々と悪の手がその行く手を阻む。
この映画のいい所は、何人も出てくる悪人が本当にクソみたいな極悪人で、否応なく主人公に共感してしまう所。
古田新太とか一ノ瀬ワタルとか(胸糞キャラを好演してます)、安定の杉本哲太とか。
そんなゴミみたいな悪人が仕切っているのがゴミ処理場っていうのも洒落がキツいが、ゴミの中で頑張る横浜流星と黒木華も素晴らしい。
ダークな芝居に振り切ってる流星くんは「流浪の月」でもDV男と言うクソ野郎を演じていたが、むしろこういう陰の芝居の方がハマるような気もします。
黒木華は、やっぱり「都会美人」ではなく「素朴な田舎の女」が似合うので、この映画でもキャラにはドはまりしています。
話の内容的に、とにかく暗いしヤバいし本当に息苦しくて「面白い」とは思えません。
だから点が低くなっちゃったというのも理不尽ですが、ちょっと「能」の組み入れ方が中途半端な気がして、単に中村獅童が出てるから能を入れといたとも思えてしまった所も減点でした。
個人的には、息子を殺された古田新太が「そんな事はどうでもいい」と切り捨てて村の心配をするシーンが天晴でした。
まああの糞息子じゃあそうなるよね・・・と思いつつ、その上を行く糞っぷりは悪役of悪役でした。
最後に、エンドロール後に1シーンあります。(帰ってた人多数)
「出て行けばいいじゃん」と書きましたが、美咲の弟くんがキャリーバックを引いて村を出て行くシーンで終わります。
最後の最後でこの映画で唯一のポジティブな場面だったかな・・・。
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-05-04T11:10:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995022
【23-025】ハロウィン THE END ★★☆☆☆
公開2週目には早くも1日1回上映の所も出てくるので慌てて平日夕方にハロウィン THE ENDを鑑賞。
ローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)は4年前に娘のカレンをマイケル・マイヤーズ(ジェームズ・ジュード・コートニー)に殺され、今は孫のアリソン(...
ハロウィン THE END を鑑賞。
ローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)は4年前に娘のカレンをマイケル・マイヤーズ(ジェームズ・ジュード・コートニー)に殺され、今は孫のアリソン(アンディ・マティチャック)と平穏な日々を送ろうとしていた。
ある時ローリーは、少年転落死事件に居合わせたことから町の住民に冷遇されるコーリー・カニンガム(ローハン・キャンベル)と出会い、彼をアリソンに引き合わせる。
コーリーはアリソンと心を通わせていくが、不良たちに絡まれて橋の上から落下。下水道をさまよううちに、衰弱していたマイケルを発見する。
これまでの「新3部作」過去作の採点は、ハロウィン★★★☆☆ 、ハロウィン KILLS★★☆☆☆ とあまり芳しくありませんでした。
「マイケルが単なる不死身モンスターに成り下がった」「肝心のローリーとの絡みが少ない」など、幾つか理由はあるのですが、それでもこの完結編でスカッと終わってくれればまだ存在意義はありました。
しかし、正直言ってこの完結編も「何だこりゃ」「これってハロウィンじゃなくてもええやん」とガッカリ度が高く、「オーメン最後の闘争」以来のホラーガッカリ3作目と言わざるを得ません。
何が「何だこりゃ」って、肝心のマイケルは最後にはやっと登場するもののほぼ脇役と化し、尺の多くはコーリーと言う新キャラに費やされてるって所です。
事故でシッター先の子を死なせた(この子がマイケルにやられたのかどうかも極めて不明確)おかげで不遇の生活を強いられている青年だが、最初は「本当は悪く無いのに可哀想な兄ちゃん」かと思いきや、結局サイコ野郎だったと言う展開。
そんなヤバいサイコ野郎なのに、何故かローリー孫娘のアリソンがアッサリ魅かれちゃって(「不遇の境遇」っていうのに共感したかのような流れだけど、実に簡単にくっついちゃう)「サイコ野郎と激ヤバ婆さんの孫娘の恋」みたいな話になっちゃってる。
正直、こっちはそんな下らない恋バナなんて見に来てないんですよ。
だんだんとマイケルがローリーに接近していって、遂に最後に決着戦!!っていうワクワクドキドキ感が欲しいのにそんなのありません。
むしろマイケルは下水道みたいな所で弱っちゃってて、いとも簡単にコーリーにマスク奪われちゃう。
何なんだよ。マスクマンが簡単にマスク奪われたらダメだろ!って誰もが思う所ですが、調子に乗ってマイケル化したコーリーが色々とやらかしても、やっぱり「もはやハロウィンじゃねーぞ」と思うばかり。
結局、なんちゃってマイケルは早々に消え、やっとラストに大将戦に突入するんだけど、もうその頃には興味は薄れ、「ああ・・・ローリーもお婆ちゃんだし、不死身って言ってもマイケルだってお爺ちゃんだよな」みたいな感じで老人同士にしては迫力あるバトルを惰性で観ていました。
まあ、一応この新3部作としては綺麗に終わったと見て良いかと思いますが、また別の枝シリーズを始めればいつでもマイケルは出てきます。だからあまり「終わった」感はありません。
でも、さすがにジェイミー・リー・カーティスが出てくるハロウィンはこれで終わりなのかな。
(何たってアカデミー俳優にもなったしね)
と言う事で、星1つにしようか迷って2つにしたけど、世間の評判もあまり芳しくないので、少し同情サービスしちゃいました。
何でもいいからとにかく怖いとかグロいとかならとりあえず加点したんだけどなぁ・・・。
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-05-04T10:30:39+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995021
【23-024】search/#サーチ2 ★★★★★
前作『search/サーチ』はこのブログの2018年洋画BESTになったと言う事で楽しみにしていたsearch/#サーチ2も当然鑑賞です。
アメリカ・ロサンゼルスの女子高生ジューン(ストーム・リード)の母親が、南米コロンビアを旅行中に消息を絶つ。
デジタルネイティブ世代...
『search/サーチ』はこのブログの2018年洋画BESTになったと言う事で楽しみにしていたsearch/#サーチ2 も当然鑑賞です。
アメリカ・ロサンゼルスの女子高生ジューン(ストーム・リード)の母親が、南米コロンビアを旅行中に消息を絶つ。
デジタルネイティブ世代のジューンは、検索サイトやSNSなどを駆使して捜索を試みるが、手掛かりはつかめなかった。
母の失踪はSNSで瞬く間に拡散されて憶測が飛び交い、国境を越えた話題になっていく。
さまざまな情報に翻弄される中、ジューンは真相を追い求める。
前作では「行方不明になった娘を探すお父さん(あまりITには詳しくない)」が奮闘する話でしたが、今回は逆で「行方不明になった母を探すJK娘(各種SNSツールやPCもかなり使いこなせている)」が主役です。
もちろん今回も「PCの画面の中」だけで話が進みますが、前作のレビューでも書いた通り、ただ「PC画面の中」だけでは面白くも無く、肝心のお話が面白い事が重要です。
で、結論から言うと、今作も二転三転と目まぐるしく変わる話が面白く、全く飽きる事無く楽しむことが出来ました。
まあ、普通は「母親に同行してコロンビアに行った男がどう考えても怪しいだろ」と思うんですよ。
実際、ヤバい過去が出てきて「やっぱり・・・」と思わせたら今度は母親の過去が出てきて、そして・・・と「そっちに行くのか!」と何度も裏切られます。
最初は「Why?」(ホワイダニット)なんですよ。
何故居なくなったのか?どこに行ったのか?からアプローチするんだけど、だんだんと「誰かの仕業だ」という「Who?」(フーダニット)へと変わり、更にそれを探す娘の側は、「その足取りをどうやって掴むのか?」という「How」(ハウダニット)の要素も持っているため、ミステリー要素満載な訳です。
まあ、正直言って、前作に続いて割と時間もかからずに各種パスワードが解読出来たり、「PCの中で進める」を意識するあまり「そんなとこにもカメラあるんかい!」という都合のいい展開も散見されるんですが、まあそこはご愛敬。
このご時世、Googleアカウントが突破されただけで画像やら動画やら通話記録やら行った先やら丸裸にされるのはある意味めちゃくちゃ恐怖でしょうし(その応用が邦画の「スマホを落としただけなのに」だったりする)、もう町のあちこちに監視カメラがあって、犯罪や事故の模様が映し出された監視カメラ映像がニュースでも流れる事が多いですからね。あながち「有り得ないよ」って話でも無いとは思えます。
で、コロンビア現地で手伝ってもらったオジサン(IT音痴な割にはそこそこスマホも使いこなせていた)の協力もあり、「意外な真犯人」が現れて事件は一気に解決へと向かいます。
いや〜、誰とは言わんが、自分は「アイツが怪しい」って目を付けてた人物がいたんですが、見事に外れました。
この真犯人は読めなかったな〜・・・。
と、その事件の背景が全部明らかになると、何故母親は娘を異常に心配してたのか、「友人」とされる弁護士が何故この母娘の家に出入りしてたのか、何故母親の過去(詳しくは書きません)がああなったのか、色々と前半の伏線が気持ちよく回収される所も天晴です。
最後に、この映画の大オチについてです。(ネタバレになるので文字色変えます)
最後、この映画で描かれた事はNetflixのドラマで流れているというものでしたという描写が出てきます。
これについて「そもそも事件は全部ドラマでしたっていうオチです」と解釈している人が居るけど、違うと思うんだよな〜。
事件は実際に起こって、それをNetflixがドラマ化⇒それを観た本人たちが何か文句を言ってると言う事だと思うんですが、鑑賞した皆さんはどう解釈されたのでしょうか?
#Siri大活躍
#サーチ3が出来たら今度はチャットGPT大活躍になりそう
#海外でも出会い系は危険
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-04-22T02:33:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995020
【23-023】ノック 終末の訪問者 ★★☆☆☆
ハッキリ言って当たり外れが激しいガチャのようなシャマランのノック 終末の訪問者を観てみた。
幼い女の子と両親は、人里離れた森の中にある山小屋に休日を過ごすためにやって来る。
そこへ武器を手にした見知らぬ男女4人が突然現れ、ドアや窓を破って侵入。
謎の...
ノック 終末の訪問者 を観てみた。
幼い女の子と両親は、人里離れた森の中にある山小屋に休日を過ごすためにやって来る。
そこへ武器を手にした見知らぬ男女4人が突然現れ、ドアや窓を破って侵入。
謎の人物たちに捕らえられた家族は、自分たちの選択次第で世界は滅びると告げられ、家族の犠牲か世界の終わりかという究極の選択を迫られる。
ガチャ言うたけど、自分はシャマラン映画をそれほど観ている訳ではありません。
前作「OLD」は結構楽しめたし、過去作もそこそこ面白かった(ハズレが少ない)ので、今回も期待していたのですが、まあ一言で言うと「スッキリしない映画」でした。
話自体(掴み)は面白そうだったんですよ。
でも、観客側としても当然最初は「何言ってんだこの人たちは」と思うし、それをどう「マジなのかも」と思わせるのか、そこが楽しみでした。
でも、一向に説得力のある根拠が示されない。
何やらあちこちで異常事態が起こっているけど、それとの関連を示すものも無い。
4人はただただ「ビジョンを観た」とか「大変な事になる」と言うばかりか、事が進まずに何か地球上で大変な事が起こると勝手に自決していく。
自分は結局最後まで「あの4人を信じさせて行動させたビジョンとは何なのか」が分かりませんでした。
対して「選ばれた家族」の方も、何で彼らなのか最後まで分からず、ラストの心変わりも何が彼をそうさせたのかサッパリ分かりませんでした。
(とにかく、色々と訳が分からないまま終わってしまって唖然とします)
思うに、この映画の背景にあるのはアメリカならではの宗教観だと思うんですよ。
ヨハネ黙示録(黙示録の四騎士)をなぞらえたって日本人には全然分かりません。
例えばアルマゲドンのような「終末論」っていうのも、やっぱり日本人にはピンと来ないと思うんです。
「シャマランと言えばドンデン返しだろ」という色眼鏡は自分は無かったけど、あまりにもピンと来ない展開だったので、ついつい「最後は"ドッキリでした"ってオチだったりしてww」とか的外れな事を考えてしまいました。
結局、何だか分かんないけど終末は回避されたように見えるけど、そうだったとしても「何故地球危機は救われたのか?」という辻褄はさすがに説明できないわな・・・。
(結局「オチが無い」ってオチかよ!!と突っ込みました)
という事で、多くの人は「シャマランガチャはハズレだった〜」と感じるであろう作品ですが、そんな声に負けずにガチャに挑戦してみたい方は自己責任でどうぞ。
#あのガタイのいい親父がWWEのバティスタとは分からんかった
#あのオッサンがハリポタのロンと言うのも分からんかった
#シャマランがどこにカメオ出演してたのかも分からん
#結局分からん事だらけ
#「エスター」でも感じるけど、アメリカって養子をもらう事が普通にどこでもあるのね
#でも、「被害者」の保護者がゲイカップルである必然性は何なんだ?
#グロいシーンは肝心な所は画角から外れるので、苦手な人でも大丈夫
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-04-14T00:19:24+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995018
【23-022】ダークグラス ★★☆☆☆
正直もう新作は観られないと思っていたアルジェントの新作ダークグラスを早速鑑賞。
イタリアのローマで、コールガールばかりを狙った殺人事件が発生。コールガールのディアナは、その4人目のターゲットとして殺人鬼に狙われ、車で執拗に追いかけられた末に衝突事故に...
ダークグラス を早速鑑賞。
イタリアのローマで、コールガールばかりを狙った殺人事件が発生。コールガールのディアナは、その4人目のターゲットとして殺人鬼に狙われ、車で執拗に追いかけられた末に衝突事故に遭って両目の視力を失ってしまう。
ディアナは同じ事故で両親を亡くした中国人の少年チンと心を通わせるようになり、彼と一緒に暮らし始めるが、そんな二人を手に掛けようと殺人鬼が近づく。
正直、自分と同じで「まさかアルジェントの新作が観られるのか!」と思った人も多いでしょう。
当然、映画はジャーロですし被害者は女性。まさにアルジェントなんです。
そこで「アルジェント作品だから」という理由で高評価を下すのは簡単ですが、自分は忖度無く語ってみたい。
まず、全体的に感じるのは「薄味だな」という事。
物語の辻褄なんか放っておけと言わんばかりのパワーで猟奇的なシーンを見せつける往年のアルジェント演出に比べると、良くも悪くも小奇麗に纏まっている。
殺傷シーンもそれなりの流血はあるが、これまでの作品のようなえげつなさはかなり低い。
犯人も結局意外性も無く、動機とかサイコパス度もアッサリした感じだし、映画のラストもむしろほっこりしてしまう。
主人公の盲目設定も今イチ生かし切れていない気もするし、チン少年も大活躍する訳じゃなく一緒に逃げてるだけ。
う〜ん、何と言うか「アルジェント監督」と言うから何とか観られたが、他の無名監督が撮った映画だと言われたら「未体験ゾーンで十分だろ」と思えるような捻りの無い映画と感じたのも事実でした。
既に80歳を超えたお爺ちゃんになったアルジェントなんだから素直に有難がっておこうかという気もしたんですが、やっぱり作品的には「平凡」というのが自分の評価です。
一時の低迷期を経て公開された「スリープレス」は「これがアルジェントだ!」と大満足したんですが、今回は残念な結果に終わりました。
「それなら次の作品に期待!」と言いたいですが、果たして更なる新作はあるのでしょうか・・・??
#主役のイレニア・パストレッリの美オッパイは見物
#さすがにアーシア・アルジェントも老けたな
#音楽はゴブリンじゃないけど好きな感じだった
#犬が人間ムシャムシャは「サスペリア」のセルフオマージュか?
#犯人の体臭がどんなに酷かったのか、ちょっとだけ嗅いでみたいようなまっぴらごめんなような・・
◆パンフレット:880円
右端は入場特典のポストカード。この柄のチラシを作ってくれて今後入場者プレゼントにしてくれたらもう1回観に行きます!
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-04-12T00:28:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995017
BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE - CLEAR NIGHT@ぴあアリーナMM (2日目)
1月28日に幕張メッセでライブを観たばかりだが、今度は近所のぴあアリーナでのライブと言う事もあり再び参戦してまいりました。
今回も、「超MOSH'SH PIT」「超MOSH'SH SEAT」は2万円と言う高額チケットでしたが(MOSH'SH PITとMOSH'SH SEATは1万5千円)自分はもうお...
今回も、「超MOSH'SH PIT」「超MOSH'SH SEAT」は2万円と言う高額チケットでしたが(MOSH'SH PITとMOSH'SH SEATは1万5千円)自分はもうお爺さんに近く、立っているのもキツイので、スタンド最前列(危ないのでスタンディング禁止席)の超MOSH'SH SEATにしました。
当日にならないと座席が分からなかったのですが、2階だったのはいいけど(3階/4階もある)、位置的にはステージからだいぶ離れた後ろの方だったので、肉眼ではちょっと見えにくかったかな。(でも幕張よりマシ)
そんなライブのセトリは以下の通りです。
01:METAL KINGDOM
02:Road of Resistance
03:いいね!
04:PA PA YA!!
05:Mirror Mirror
06:Light and Darkness
07:KARATE
08:Monochrome
09:METALIZM
10:Distortion
11:Divine Attack - 神撃 -
12:THE ONE
13:BABYMETAL DEATH
14:イジメ、ダメ、ゼッタイ
前日の「BLACK NIGHT」のセトリは以下でした。
01. THE LEGEND
02. メギツネ
03. ギミチョコ!!
04. MAYA
05. Mirror Mirror
06. Time Wave
07. KARATE
08. Believing
09. METALIZM
10. Distortion
11. PA PA YA!!
12. Road of Resistance
13. BABYMETAL DEATH-Shin ver.-
14. イジメ、ダメ、ゼッタイ
新アルバムからの曲は「Mirror Mirror」と「METALIZM」は両日披露されましたが、その他の曲は2日に分ける形でした。
個人的には、既に幕張DAY-1で聴いていた曲がほとんどだったのはちょっと残念。どうせなら幕張で聴かなかった曲が多いBLACK NIGHTの方が良かったな・・・。
でも、BLACKもCLEARもセトリが読めない構成でしたね。
このCLEARでは、オープニングこそ納得のMETAL KINGDOMですが、2曲目でRoad of Resistance!?と驚き、続けて披露されたのは久々のいいね!。これは意外中の意外でした。
そしてBLACKでも披露されてた「KARATE」のちびメタル3人。
BABYMETAL初期の頃の赤&黒の衣装で、自分は良く分からないが恐らくさくら学院の子3人で1番の歌詞を上手に歌ってました。
(その時の本家さんはステージの反対サイドでダンスのみ)
でも、もうこの日は「BABYMETAL DEATH」ですよ。感動しましたよ。
何が感動って、長らくサポートダンサーとして由結ちゃんが抜けた穴を埋めてくれてた岡崎百々子ちゃんですよ。
前日のBLACKで、晴れて正式にMOMO-METALとしてメンバー入りが発表された百々子ちゃん。
今までは正規メンバーで無いサポートという立ち位置だったが故にマイクも付けず、ダンスを見せてもカメラに抜かれる事が少なかったんですよね。
多くのファンが未だに「由結ちゃん復活」を望んでいる状況もありましたが、個人的には「もう由結ちゃんが復帰する事は有り得ないのにいつまでも未練がましく待ち続けるってどうなのよ!?」という気持ちもありました。
もちろん由結ちゃんあってのBABYMETALだったし、気持ちの区切りがつかない形での脱退だったので、復帰を望む気持ちも分かります。
でも、"METALVERSEという新たな世界観"と言う事で、新たな形でのスタートとなったのがこのぴあアリーナライブだったと思います。
その節目で百々子ちゃん正式加入というのは個人的には大歓迎でした。
そして「BABYMETAL DEATH」。
今まで「SU-METAL DEATH!」「YUI-METAL DEATH!」「MOA-METAL DEATH!」という3人の声が欠かせなかったこの曲は、由結ちゃん脱退に伴って披露される事は無くなり、武道館の10周年ライブからはBLACKでも披露された「-Shin ver.-」になってました。
それが復活して「SU-METAL DEATH!」「MOA-METAL DEATH!」に続いて「MOMO-METAL DEATH!」ってやってくれた瞬間、自分はちょっと涙が出ました(本当)。
また、観てるファンも「MOMO-METAL DEATH!」の所でひときわ大きな歓声で歓迎していた感じだったのも良かったですよ。
そしてライブ終わりには、この後世界ツアーに出て、夏にはSUMMER SONIC 2023出演、そして2024年にはツアーファイナルを日本で開催と言う事が発表されました。
自分はSUMMER SONIC 2023は行かないけど、2024年のファイナルはまた行きたいですね。
個人的希望としては、9月にオープンするKアリーナ横浜でやってくれたら最高(ぴあアリーナより更に家から近くて最高)なんですが、果たして開催場所はどこになるでしょうか・・・・。
という事で、何やかんやで大満足して終われたのは良かったです。
この2日間のライブは「ディレイ・ビューイング」という事で映画館でも上映されますが、WOWOWでも6月7月に放送(そちらは数曲はカットされるだろうけど)と言う事で、そちらを観る事にします。
その上で、恐らくこの2DAYSも円盤が出ると思うけど、それはどうしようか考えます。
※幕張ライブはWOWOWの放送の録画があるので円盤は控えます。
VIDEO
★4/7に『Mirror Mirror』のMVが公開されましたが、マイクを付けたMOMO-METALも含めたぴあアリーナ2日目の映像が使われています。
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
BABYMETAL
2023-04-07T18:21:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995016
【23-021】DOOR2 デジタルリマスター版 ★☆☆☆☆
DOORに続いてDOO2 デジタルリマスター版も鑑賞。
アルバイト感覚で気軽にコールガールの仕事を始めた女子大生(青山知可子)。出会った男たちとの変態プレイや、そこで出会って初めて好きになった男との関係を続けていくが……。
Jホラー黎明期の低予算&少数キャスト...
DOO2 デジタルリマスター版 も鑑賞。
アルバイト感覚で気軽にコールガールの仕事を始めた女子大生(青山知可子)。出会った男たちとの変態プレイや、そこで出会って初めて好きになった男との関係を続けていくが……。
Jホラー黎明期の低予算&少数キャストながらもツッコミどころも含めて面白かった前作「DOOR」。
そんな映画の続編だが、こちらは劇場未公開。VHSではリリースされたものの、フィルム行方不明でDVDは出ていなかったが、原版が出てきたと言う事でリマスター公開です。
が!!
う〜ん・・・ホラーではないにしても、多少のホラー要素くらいあるんだろうなと勝手に思った自分がアホでした。
ハッキリ言っちゃうと、自分は終始「何じゃこの映画は」「内容が無いよう・・(誰も笑わないギャグ)」「色々と酷いww」という感情でいっぱいになっておりました。
こういう映画は一周回って「傑作だ!」と感じる人も居るかもしれないけど、まあ劇場未公開でフィルムもどっか行っちゃうような映画ですからね・・・。
主人公のJDは、何故かお手軽にコールガールに勤しんでいる設定だが、何でそういう道に入ったのかといった背景は一切触れられないのはむしろ潔い。
そんなJDがひたすら変態男を客として相手するという場面が繰り返され、ハッキリ言ってストーリーらしいストーリーはありません。
特にジョー山中扮する贋作画商(何だそりゃ)との色々なエロシーンは見物と言えば見物。
車運転しながら助手席のJDに手マンとか、JDにバイブ装着してオペラを聞きに行って、その最中にバイブONして悶えちゃう(それに気づいた周りの客も好奇の目でガン見)とか、まあシチュエーションとしては昭和のAVみたいです。
でも、肝心のJD役の青山知可子がいまいちエロを極められていない気がします。
って言うか、エロ芝居はいいにしても(いやいや、台詞は終始ビックリする程の棒読みなんだけど)、単刀直入に言うと「オッパイもっと出せ」って思っちゃうんですよ。
どうせR15+なんだし、そもそも青山知可子と言えばデカパイが売りでグラビアとかではバンバン乳を出してた気がするのだが(記憶違いか?いや、良く脱いでたイメージはあるけど・・)、この映画では露出という意味では物足りないでしょ。
どうせエロが売りなら、もっと攻めて欲しかったですね。
そんなJDのラストは男友達の船上結婚パーティでのウルトラ逆噴射シーンです。
スピーチを依頼されるや「私、コールガールです」「バイブも何本も入れた」「新郎ともSEXした」等と滅茶苦茶な事を言って一同をドン引きさせ、新婦とビンタ合戦をした挙句、船から海に飛び込んで泳いで帰るという意味の分からないオチです。
ちなみに、船から海に飛び込むシーンは、ちょっと飛び込みのスタンドインの人の勢いがつき過ぎたようで、頭からではなく後頭部〜背中にかけて海に入るように見えてたのはご愛敬です。
ご愛敬と言えば、「DOOR」主演の高橋惠子も、監督夫人と言う事もあってか、大して意味も無いようなシーンで少しだけ登場します。
(でも、大杉漣がどこに出てたか気付かんかったなぁ・・)
恐らく、そのうち目出度くDVDか何かでこのリマスター版が出るのか?と予想するが、どんな快作か観てやろうじゃないかという変態な方にのみお勧めします。
◆パンフレット:販売無し
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-04-06T00:48:46+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995015
【23-020】DOOR デジタルリマスター版 ★★★★☆
池袋HUMAXシネマで特集上映されているDOOR デジタルリマスター版を観てみた。
夫と息子の3人で高層マンションに暮らす靖子(高橋惠子)は、セールスマンのしつこい勧誘に悩んでいた。
ある日、セールスマン(堤大二郎)がドアチェーンの間からパンフレットを差し込も...
DOOR デジタルリマスター版 を観てみた。
夫と息子の3人で高層マンションに暮らす靖子(高橋惠子)は、セールスマンのしつこい勧誘に悩んでいた。
ある日、セールスマン(堤大二郎)がドアチェーンの間からパンフレットを差し込もうとした際、靖子は男の指をドアで挟んでしまう。その翌日から執拗な嫌がらせが続くようになり……
この映画が封切られたのは1988年で「死霊の罠」との併映だった。
バブル期の最中ではあったが、まだ「Jホラー」というカテゴリすら確立されておらず、題材となる「ストーカー」という言葉も無かった時代です。
そんな時代に作られた映画は当然低予算。限られた空間と限られた出演者でシンプルなストーリーを繋いで魅せていきます。
主役の「奥さん」こと高橋惠子は監督夫人でもありますが、当時はまだ30歳ちょい超。いわゆる「専業主婦」役なんですが、無駄に家でも肩パットの入った服とか真っ赤な服とか、誰のためのおめかしなのか分からない格好からしてツッコミ所はありつつとても美人です。
そしてストーカーと化すセールスマンの堤大二郎。
堤大二郎と言えば「燃えてパッション」なんですが(これが分かる人はかなりのお年)、奇しくもこの映画が公開された直後にドラマの撮影中に自動車事故を起こしてスタッフの1人を亡くすという不幸な出来事も話題になりました。
そんな事はどうでもいいとして、まあ話は「激突!」ばりの「主婦VSストーカー」で押すわけですが、何か色々とツッコミ所が散見される所が憎めません。
特に後半はセールスマンが部屋に侵入。そこでまだ幼い息子も交えた戦いの中でツッコミ所が炸裂。
そもそもこのセールスマン、殺傷能力が強そうな包丁を持っているくせに簡単に主婦にフライパンとかまな板とかで殴られてすぐ昏倒しちゃうという点からしてトホホなんですが、最大のトンデモ 見所シーンは、あの「シャイニング」ばりの「ドアをチェーンソーで壊して母子を追い詰めるシーンです。
チェーンソーで扉に穴を開けて室内の鍵を開けようとするもその手を刺されてギャー言う所はまだ可愛いです。
それでも執拗に(本当に延々と)チェーンソーでドア壊すんですが、室内の母子は「フォーク」と「ローラースケート」をチェーンソーに「カキーン!」なんてぶつけて応戦・・・っていうか、全然戦いになっておらず、ひたすら「カキーン!」の連続で、ゲシュタルト崩壊的な「俺は何を見てるんだ!?」という感覚に襲われます。
で、もう1つの見せ場は、部屋(いったい何部屋あるんだ?)を縦横無尽に逃げたり追いかけたりするシーンを上から撮る(つまり天井を取っ払って上から撮る)シーンです。
一見すると斬新で面白いシーンだけど、無駄にぐるぐるとあちこち逃げ回るもんだから「何だこの家は・・・」とサスペンスとは違う方面に意識が飛んでしまいます。
でも、最後はチェーンソーを使ったスプラッターシーン(チープとか言っちゃダメ)で一件落着。
やっぱり「母は強し」でした。
※でも、激しいチェーンソーシーンな割にはそのチェーンソーがしっかりとコンセントに繋がれてるってのも何か脱力でした。
一方でダンナの方は、当時の自分と重なるような今で言うIT業界(当時は3Kと言われた酷使上等プログラマー)勤務ですが、「バグが出た」っていうだけで(ちなみに画面にチラっと映ったソースコードはFORTRANっぽかった)徹夜続き(いったいどんだけバグ出してんだよ)という有様ゆえに、まったくアテになりません。
もちろんそれ以上に警察も全く頼りにならず、同じ階に住む人も変なバアサンとかロクな奴居ません。
こういう役立たずにイライラさせられるのも製作者の思うツボってもんです。
そんなわけで、リマスターされたおかげで程々に画質も良くなったB級スリラー(あえてホラーとは言わない)ですが、突っ込みながらもシンプルなストーリーを楽しむのが大吉です。
詳しくは言いませんが、某所に恐らく違法アップロードの本編が転がってるので、見つけた方は軽い気持ちで観てみてはいかがでしょうか。
ちなみに、高橋惠子の服が破かれて少しブラが観えるシーン止まりでエロ要素はほぼありません・・・。
◆パンフレット:800円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-04-04T23:43:36+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995014
【23-019】エスター ファースト・キル(ネタバレあり) ★★★★★
公開初日からエスター ファースト・キルを鑑賞。
裕福なオルブライト家の娘エスターが行方不明になってから4年の月日がたつ。
ある日、警察から彼女が発見されたという知らせを受け、両親と兄は数年ぶりの再会を喜び、6歳から10歳に成長したエスター(イザベル・ファ...
エスター ファースト・キル を鑑賞。
裕福なオルブライト家の娘エスターが行方不明になってから4年の月日がたつ。
ある日、警察から彼女が発見されたという知らせを受け、両親と兄は数年ぶりの再会を喜び、6歳から10歳に成長したエスター(イザベル・ファーマン)を家に迎え入れる。
再び家族そろって幸せに暮らせるかと思われたが、4年ぶりに戻ってきたエスターはどこか様子がおかしかった。
自分は年間通してB級を中心にホラーを良く見ていますが、5つ星なんて滅多にありません。
でも、5つ星どころか自分史上かなり上位に入ると思うほど面白かったのが前作のエスターでした。
※でも2009年の洋画BESTはイーストウッドの「グラン・トリノ」にしたのは秘密。
とにかく、「可愛い女の子」だと思ってたエスターが実は30過ぎの女だったというオチには唖然としたものです。
自分の評価が高かっただけでなく、世間一般的にもとても評価されているホラーだと思います。
そんな前作「エスター」を観ている人も多い中、前作が公開された2009年から14年ぶりに続編(と言うか前日譚)が製作されると聞いて期待と不安が入り混じった気持ちになりました。
エスターを演じたイザベル・ファーマンは当時12歳。まさにエスターの世代という事で成立してましたが、その彼女も今や25歳。
本人は年を取ってるのに反比例して映画はエスターより過去を描くという事で、どう考えても年齢が合わなくなるんですが、よく考えればエスターの実年齢も「ファースト・キル」時点で既に30歳超えなわけなので、25歳のファーマンが演じても何らおかしくないんですよね。
幸いな事に、25歳のファーマンの容姿は12歳当時と大きく変わる事無く、年月を経てのエスター再登板にも全く違和感がありません。
で、話の方ですが、基本的には「普通の一家に迎え入れられたエスターが滅茶苦茶な事をする」っていうのが基本線だと思ってました。
実際、行方不明の子に成りすましてとある一家に入り込んだエスターの暴挙がこれから炸裂する・・・と思ってたのですが、エスターの狂気を上回る激ヤバな展開には驚かされます。
その迎え入れた一家の母ちゃんと息子がエスター以上に激ヤバだったという事なのですが、激ヤバ同士が戦ったり一時的に手を結んだり、色々と見せ場はありますが、今作に関してはむしろエスターが押され気味な所も多く、激ヤバなクソガキ(じゃなく、クソアラサーなんだけど)なのに何故かちょっと応援したくなってしまう場面すらあります。
そんな激ヤババトルロイヤル(母子とエスターの3人だからバトルロイヤルでも無いか)+なんも知らない父親も含めた一家の大騒動ですが、まあこの後「エスター」に繋がるって事で、エスターは死なないのは確定的なおかげで最後の展開はちょっと落ち着いてしまっていました。
正直、「エスター」が良く出来過ぎだっただけに、こちらの映画はだいぶ落ちるだろうと覚悟してたんですが、どうしてどうして、十分及第点・・と言うか面白かったですよ。
特に激ヤバof激ヤバなあの母ちゃん。
父ちゃんを狙うエスターに向かって「これから夫とファックしてくる」と言い放つふてぶてしさ。
何で彼女が偽エスターを迎え入れたのか?を知ると、更に母ちゃんのサイコパス度が上がります。
「DNA鑑定とか指紋鑑定すればエスターが偽ってすぐ分かるでしょ?」というツッコミはナンセンスです。
そんな鑑定は誰も望んでないんですから。
(その鑑定をしようとした刑事は惨殺されるのは必然)
そんなわけで、初見での衝撃では「エスター」より少し劣る所もありますが、それでも事前の予測よりも大幅に面白かった点を評価して今回も5つ星です。
サングラスしてタバコ吹かして「フラッシュダンス」でも使われたマイケル・センベロの「マニアック」をガンガンにかける「オトナのエスター」も最高でしたよ!
◆パンフレット:850円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-04-01T23:45:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995013
【23-018】ロストケア ★★★★★
公開早々にロストケアを観てみた。
ある民家で老人と介護士の死体が発見され、死亡した介護士と同じ訪問介護センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)が捜査線上に浮かぶ。
彼は献身的な介護士として利用者家族からの評判も良かったが、検事の大友秀美(長澤まさみ)は...
ロストケア を観てみた。
ある民家で老人と介護士の死体が発見され、死亡した介護士と同じ訪問介護センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)が捜査線上に浮かぶ。
彼は献身的な介護士として利用者家族からの評判も良かったが、検事の大友秀美(長澤まさみ)は斯波が勤める施設で老人の死亡率が異様に高いことに気付く。
そこで何が起きているのか、真相を明らかにすべく奔走する彼女に、斯波は老人たちを殺したのではなく救ったのだと主張する。彼の言説を前に、大友は動揺する。
この映画との関連という事で、自分も昨年観た「PLAN75」を連想する人も多いでしょう。
「75歳になったら死ぬ権利を得られる」という法案が成立した中、生活が困窮しているのに働き口も無く身寄りも無い老人がどういう選択をするかを描いた問題作です。
一方この映画は、介護を必要としたり認知症を発症している老人(主に親)の世話をする身内の大変さをテーマに1人の男が「救済」と称して介護対象の老人を大量に殺していたと言うお話です。
「犯人」の斯波は、自らが介護地獄を経験した上で、その「穴」に落ちた人を救うために信念を持って行動する。
一方「検事」の大友は、理由は何であれ斯波がやった事は紛れもなく殺人であり許される事では無いと言うスタンス。
この2人の密室会話劇はなかなか見ごたえがあるし、むしろ大友の一見正論とも思える主張を斯波が論破しているようにも見える。
「あなたみたいに安全地帯から綺麗ごとを並べる人間が穴の底を這う人間を余計に苦しめるんです」「絆は呪縛だ」という言葉には思わず頷いてしまいそうである。
その大友の母も認知症を発症してはいるが、設備の整った高級そうなホームで過ごしているという背景も対照的。
では、映画全体として斯波を肯定する内容になっているかというとそうでもない。
坂井真紀扮する女性は仕事と子育てと並行して介護まで行って心身共に疲弊していたが、斯波の「救済」によって余裕も出来て再婚へと進む。
そしてもう1人、やはり家庭と介護で限界に達していた戸田菜穂。こちらも救済されたかのように思えたのだが、斯波の法廷で「人殺し!」と叫んで取り乱す。
呪縛だと思っていた絆が強かったのか?斯波が「救済」と思ってやった事が間違っていたのか?と斯波自身に思わせた場面だ。
冷静沈着(冷酷とも言う)な松山ケンイチの芝居と感情を露わにする長澤まさみの対比。
前述の坂井真紀と戸田菜穂との対比。
何が正義なのか、誰が正しいのか、考えても分かりません。でも、色々な場面を観て、「面白い」とかいう感情は無く、ひたすら「胸が痛かった」と言える作品でした。
そしてこれは声を大にして言いたい。柄本明の芝居が凄すぎる!と。
同じ感想を持った人も多いようですが、こんな芝居そうそうお目にかかれないような凄みのある芝居でした。
でも、実はちょっとだけ自分的に「そのシーン要るか!?」と疑問を持ったシーンが2つ。
・柄本明の折った鶴の裏に書かれたメッセージ⇒いや〜、そりゃ都合良すぎ。普通なら見つからずにゴミ箱行きでしょ。
・由紀ちゃんの風俗堕ち⇒ほんの数十秒のシーンだけど、何の意味も感じません。完全に蛇足と思う。
皆さんはどう感じたでしょうか?
◆パンフレット:900円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-03-31T15:44:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995012
【23-017】シン・仮面ライダー ★★★★☆
実は公開2日目にIMAXでシン・仮面ライダーを観てました。
SHOCKERによってバッタオーグに改造されてしまった本郷猛は、緑川弘博士と緑川ルリ子とともに組織を裏切って抜け出す。
「プラーナ」によって得た力で人を殺してしまったことに戸惑う本郷だが、あるとき緑川...
シン・仮面ライダー を観てました。
SHOCKERによってバッタオーグに改造されてしまった本郷猛は、緑川弘博士と緑川ルリ子とともに組織を裏切って抜け出す。
「プラーナ」によって得た力で人を殺してしまったことに戸惑う本郷だが、あるとき緑川弘が殺され、死に際にルリ子を託される。
本郷は覚悟を決め、「仮面ライダー」を名乗りながらルリ子と協力してSHOCKERと戦うことに。
これまでの「シン」シリーズでは、ゴジラが4点、ウルトラマンが2点でした。
その時にも書いてましたが、自分はエヴァに何の興味も無いので、庵野サンの作風は良く分かりません。
今回も「これがたぶんエヴァっぽいと言うか庵野テイストなんだろうな」と思う所はありましたが、まあ個人的にはそういうのは要らないと思うんです。
自分はどっちかと言うとV3世代で、1号と2号の頃って、リアルでは観てたような観て無いような微妙な所です。(再放送だったかも)
ウルトラマンもだけど、元々は「所詮子供向け」のシンプルな話なんです。
悪の組織ショッカーと正義の仮面ライダーが戦うってだけの話なんです。
でも、さすがに子供向け30分番組のテイストそのまま映画にするわけには行かない。そりゃ当然です。
今回は色々な視点からレビューしてみたいと思います。
●キャラ
まず思うのは、緑川ルリ子がTVと全然違うって事。
でも、これはこれで成立してるし良かったと思います。
本郷は、やたらと「人間としての本郷」と「改造人間」との間で揺れ動くキャラ設定でしたが、それによって良くも悪くも「ヒーローとしての強さ」が失われていました。
更に劇中何度も「体はライダーだけどマスクを取って顔は本郷に戻る」というシーンがあったのもヒーロー感という目で見ると減点と言えますが、これもドラマ性を持たせるための要素なのかなと半分納得。
そしてショッカーですが、何かカルト教団のようなテロ組織のような思想の割にはあくまでも相手はライダーたちだけなので、イマイチ「悪の組織」感が薄い感じです。
オーグの面々については後述とします。
●ストーリー
自分が思ったのは「何かブルース・リーの死亡遊戯みたいだな」って事。
ラスボスが0号(チョウオーグ)で、そこに辿り着くまでにクモ、コウモリ、サソリ、ハチ、そして副将格とも言えるカマキリ・カメレオンを経て最終決戦ですからね。小難しい事を抜きにすれば単純です。
その間に「ライダー2号との戦いと共闘」や「ルリ子の死」といった要素も入ってるので、飽きずには楽しめた感じです。
●オーグ
これは当然TVの着ぐるみに比べればビジュアルは格段に良いです。
ただ、全体的に呆気ないんですよね。
特にサソリの長澤まさみに関しては、もうハナっから「シン・ウルトラマンからの友情顔見世出演」なので、完全に出オチです。
中ではハチオーグの見せ場は多めでしたが、それでも最後はあっけない。
中ではコウモリ戦がまあまあだったんだけど、もうちょっと相手を倒した時の爽快感が残る決着にならなかったのかなと思います。
●キャスト
池松は悪くは無いんだけど、2号の柄本佑(183cm)と並ぶとチンチクリン感が出ちゃう(池松の身長は173cm)のは残念。
浜辺美波もツンデレ的(9割がたツンでしたが)なキャラだけど、う〜ん・・・・個人的には微妙。
柄本佑は、最初は「どうなんだろうな〜」と思ってましたが、2号という位置づけって事もあり、割と良かったと思います。
竹野内豊は完全に「シン・シリーズ」繋がりのキャスティングだし、斎藤工もシン・ウルトラマン繋がりなだけ。
にもかかわらず、最後に「立花」「滝」と名乗らせるのはオリジナルを知ってる人は「おぉぉ!」と思いつつ、竹野内がおやっさんとは思えないので、何か取って付けた感はあります。
オーグはねぇ・・・長澤まさみのように出番が極端に少なかったり、特殊メイクでほとんど誰だか分からない人が多い中、唯一西野七瀬だけが本人を感じられたのは西野ファンには嬉しいところ。
個人的にはもっとぶっ飛んだオーグっぽさを出して欲しかった所です。
●その他
・全体的に説明台詞が多めなのだが、自分の耳が悪いのか何だか分からんが、台詞が聴きとり難い事が何度もあったのは減点。
・ジェイがキカイダー(ジローのJなにか、人造人間のJなのかは分からん)、ケイがロボット刑事なのはおじさん世代ならすぐ分かるけど、果たしてこの仮面ライダーに登場させる必要性があったのかは疑問です。
・個人的には、やっぱり仮面ライダーと言えば変身シーン必須と思ってたので、それが無かったのはちょっと残念。
と色々書きましたが、全体的にはあまり深く考えずに観たせいもあってまあまあ楽しめました。
但し、IMAXで観る必要があったかと言うと、それは無かったかな・・・・。
(もともと入場者プレゼント目当てと言う事もあってIMAXにしたので、まあ想定の範囲内でした)
仮面ライダーカードは西野七瀬が出て良かったです。右はTジョイのIMAX限定プレゼントのステッカー。
こちらはIMAX先着プレゼントのA3版ポスター。いいデザインだけどA3じゃあさすがにチラシにはできないな・・・。
◆パンフレット:1200円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-03-31T14:44:09+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995011
【23-016】Winny ★★★★★
個人的にとても楽しみにしていたWinnyを公開初日から鑑賞。
2002年、金子勇(東出昌大)は、ファイルを簡単に共有できるソフト「Winny」を開発し、2ちゃんねるに試用版を公開。
そのシステムがシェアを伸ばしていく一方、Winnyによる違法アップロードが社会問題に発展...
Winny を公開初日から鑑賞。
2002年、金子勇(東出昌大)は、ファイルを簡単に共有できるソフト「Winny」を開発し、2ちゃんねるに試用版を公開。
そのシステムがシェアを伸ばしていく一方、Winnyによる違法アップロードが社会問題に発展していく。
違法コピーした者たちが逮捕される中、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑で2004年に逮捕されたため、弁護士の壇俊光(三浦貴大)が弁護を引き受ける。
Winnyがアップされた2002年以降、社会的問題にまでなった一連の「事件」を登場人物実名で描いたこの作品。
今の若い人はWinnyを知らない人も多いと思いますが、ざっくりとでもWinnyというソフトが何であるかと言う事と、当時の時代背景を理解していないと楽しめないかな?と言う気がします。
かくいう私も、ズバリ言っちゃうと職業がIT業界でして、それこそこの映画の「主役」でもある金子さんと同様にゴロゴリと通信プログラムを書いてた時もありました。
当然同業界と言う事でWinny関連のニュースも当時から良く知ってた状況ではありましたが、それでも最高裁の判決までどうなったかまでは追いかけられてなくて、この映画を観るにあたって復習した事で初めて知った事も色々ありました。
そんなWinnyの事件が題材なので、どうしてもレビューしても、映画本体へのレビューでなく実際の事件に対しての考えだったり評価になりがちです。
この事件は、誰が見ても「Winnyの開発者が逮捕」というのはおかしいと感じられる事件であり、そんな不当逮捕を受けた金子さんと弁護士の目線で描かれています。
映画でも、さりげなく金子さんの人柄が描かれていた反面、警察や検察がやってる事は強引で無茶苦茶に見えます。
なんでそこまでして「開発者」を逮捕しなければいけなかったのか、そこには何らかの圧力だったり面子だったりといった事があったのでは?と言う思いもあり、個人的には「被告と弁護人目線」一辺倒ではなく、警察側の視点もあったら良かったのにと思います。
もっとも、フィクションのドラマならそれが出来ても、こんな「事実」の映画化と言う事であれば、警察目線の話は表現するのは事実上不可能ですかね・・・。
で、その金子さんパーソナルな面ですが、よくも悪くもまっすぐな性格の「プログラミング馬鹿」な所はあったと思います。
決して万人に理解されるキャラとまでは言えないけど、憎めない性格で、決して悪人では無い事は分かります。
まだご遺族もいる中での映画化と言う事もあり、過度に誇張したキャラ設定にはなっておらず、東出昌⼤も実にうまく演じていたと思います。
でもねぇ・・・これも完全に個人的な考えですが、Winnyを作ったアイデアとか技術という点では「天才」レベルかは別として、ソフトウェア開発者としては優秀だったと思う反面、Winnyがどう利用されるかと言った点の想定は甘いし、設計としても不十分な所が散見され(そこをウィルスに突かれて、それが流出につながる)、そんなものを世に放ってしまった事は、犯罪とまでは言わないが、配慮が無かったんじゃないかなとも思います。
もっとも、このWinnyは商用プログラムではなく、あくまでも個人が作った無料の、しかもプロトタイプ的なものであった(使いながらバグ修正や機能向上をしていこうという考えだったのかな)ので、そんな完璧なものを求めるのも筋が違う。
きちんと作り込めば、もっと素晴らしいソフトになって、例えば現代のAirDropや、それこそLINE以上のシェアを奪う事も有り得たのでは?と考えると、その第一歩だったWinnyが犯罪の温床であるかのように見られたのは日本のソフトウェア業界にとっても大きなマイナスだった事は間違いありません。
あ・・・・やっぱり映画の評価じゃなく、Winny事件自体の評価になってきた。
実話映画化のレビューって、どうしてもこうなっちゃうよね・・・・。
ちょっと映画の話に戻すと、こういった題材の映画であれば、クライマックスは「最高裁で無罪確定!」ってなるのが王道だと思うんですよ。
でも、この映画はあえてそうしてなくて、むしろ一審で有罪判決を食らった事がクライマックスになってます。
(その後に無罪になった事は字幕で流れるだけ)
これは、有罪か無罪かではなく、裁判に巻き込まれた事で、大好きなプログラミングも出来なくなった金子さんの無念を現したものだと感じます。
最後のエンドロールでは、生前の金子さんの姿・コメントが流れますが、それを観ると、更に金子さんの無念が感じられて、非常に複雑な気持ちになります。
出る杭として打たれちゃった悲運の天才の話はIT業界に疎い人にはどう見えたのかな・・・。
◆パンフレット:880円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-03-18T01:19:40+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995010
【23-015】エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★☆☆
実は封切り直後にエブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスを観ていました。
エヴリン(ミシェル・ヨー)は優柔不断な夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)と反抗期の娘、頑固な父と暮らしながら、破産寸前のコインランドリーを経営している。
税金申告の...
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス を観ていました。
エヴリン(ミシェル・ヨー)は優柔不断な夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)と反抗期の娘、頑固な父と暮らしながら、破産寸前のコインランドリーを経営している。
税金申告の締め切りが迫る中、エヴリンはウェイモンドに並行世界に連れて行かれる。
そこでカンフーマスターさながらの能力に目覚めたエヴリンは、全人類の命運を懸けて巨大な悪と闘うべく立ち上がる。
折しも本日(3/13)アカデミー賞の発表があり、作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞など主要7部門を受賞するという結果になりました。
そんな中、ちょっと書きにくいレビューになってしまいますが、まあ正直に書いちゃいます。
そもそも公開当初から「好みが分かれる」「言うほど面白いか?」「いや最高だろ」と評価が分かれていたこの映画。
パラレルワールドとはちょっと意味が違うマルチバースというのも「ドクター・ストレンジ」等で題材になっており、流行りと言えば流行りな気がします。
このエブエブも、主題はマルチバースなんだけど、割と下らないギャグとか下ネタも入れ込みつつ、最終的には家族愛みたいな所に落ち着く展開は飽きさせない内容になっています。
でもね、やっぱりクセがあると思うんですよ。
特にこういうコメディ仕立ての場合、万人受けするって事は稀で、ウケる人にはウケるけど、ハマらない人も居るんです。
と、ここまで書けばお分かりの通り、自分は「ハマらなかった人」でした・・・・。
どうしてなんでしょうね?個人的には馬鹿馬鹿しい・下らない映画は好きですし、非常識上等!なタイプなんです。
でも、色々とベーグルになる等の荒唐無稽にも程がある展開なんかは訳が分からず、時間が経過するのに比例して話が頭に入って来なくなりました。
具体的にどこがどうっていう理屈じゃ無く、「自分には合わない(分からない)」って一言に尽きます。
内容はとにかく「カオス」そのもの。そんな作品がアカデミー主要部門を独占した事にただただ驚いています。
どうなんですかね?あまり面白いと感じなかった人は一定数居るはずなんですけど、なんでアカデミーでそんな事になったのか、正直分かりません。
(まあこういうおバカ映画がアカデミー取りまくるってのも面白くていいですけどね)
で、アカデミー取りまくった直後という事もあり、恐らくこれから評価が上がって行くんでしょう。
「アカデミー独占したからすごく面白いに違いない」という先入観と「そういう作品をつまらないって言っちゃう自分が恥ずかしい」という防衛本能から、自分が感じた以上の高得点を付けるばかりか「この映画がつまんないなんておかしいんじゃない?」とマウントを取る輩も一定数出てくるのはアカデミーあるあるです。
ぜひアカデミーとか取っ払った素直な感想をこれから観る方には語って頂きたいものです。
役者さんの方ですが、色々と感慨深いですね。
ミシェル・ヨーは自分はすぐ思い浮かべるのは『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』なんですが、ボンドとバイクアクションしていた彼女ももう還暦で、この映画では良い感じのオバサンです。
(60歳のオバサンにしてはさすがに美人だけど、場面によってはほぼメイクもしてないオバサンなのはむしろ好印象)
60歳じゃあもうアクションも難しいだろうに、年相応に頑張っています。
そのミシェル・ヨーの旦那がキー・ホイ・クァン。
自分のようなオールドファンは子役の頃の彼を良く知ってる(『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『グーニーズ』)だけに、だいぶ年数が経った今、こうして再びスクリーンで彼の姿を観られた事に感動します。
そして未だに「ハロウィン」シリーズでマイケルと戦い続けてるジェイミー・リー・カーティス。
この映画では腹が出たオバサンという個性が爆発してました。
他にも色々ありますが、このキャスト3人だけでかなり胸熱だし、3人ともオスカー受賞されたのは素青に祝福したいです。
ちなみに、この映画の最大の難点はこの邦題ですよ。
なんで原題そのままカナ表記なんでしょうか?覚えにくいし言いにくい(ついでに意味もよく分からん)。
試しに売店で「エブエブのパンフください」って言ったら「??」って無言の反応されました。
チケットもネットや券売機で買う時代なのであまりタイトルを口にする場面はなさそうですが、仕方なく言う場合は「エブリシング・エブリウェア」まで言えば通じるっぽいので、そこだけでも覚えてください。
◆パンフレット:990円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-03-13T23:19:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie
-
http://blog.moeru-movie.com/?eid=995009
【23-014】バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版 ★★☆☆☆
入場者プレゼンとのチラシがあり、且つ近所のシネコンでもそれがもらえると言う事でバニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版を観てみた。
ベトナム戦争で名誉勲章、元バイクレーサー、元ストックカーレースドライバー、警官を懲戒免職処分となり、今は車の陸送を...
バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版 を観てみた。
ベトナム戦争で名誉勲章、元バイクレーサー、元ストックカーレースドライバー、警官を懲戒免職処分となり、今は車の陸送を生業にするコワルスキー(バリー・ニューマン)は、デンバーから1200マイル離れた西海岸サンフランシスコまで、白の70年型ダッジ・チャレンジャーを15時間で届ける賭けをした。
交通法規を無視して爆走するコワルスキーを追って各州警察が追跡を続ける中、警察無線を傍受した盲目の黒人DJスーパー・ソウル(クリーヴォン・リトル)がその様子をラジオで実況中継を開始。
死の恐怖もいとわず、憑かれたようにハンドルを握るコワルスキーは、大勢の野次馬やメディアが押し寄せる中、ブルドーザー2台によって道路封鎖されたバニシング・ポイント<消失点>に向かい、アクセルを踏み込んでいく・・・。
この映画が作られたのは1971年。
いわゆる「アメリカン・ニューシネマ」に属する作品なわけですが、やっぱりどこか「イージー・ライダー」を感じさせる部分もあります。
要するに「反体制的な人物」が主人公で、何だか分からないけど警察とか世論とかに反発して自分のやりたいことをやろうとする人の話なんです。
何故かそういう話がもてはやされた時代だった訳ですが、客観的に本編を観ると、かなりハチャメチャです。
そもそも「陸送で車を1200マイル離れた所に届ける」っていう設定がかなり無茶苦茶だし、肝心のドライバーは「人様の車を無事に届ける」と言う気はサラサラ無く、暴走を重ねるおかげで車はだんだん傷んできます。
でも、そんな事はお構いなし。コワルスキーが道中で出会う奴らはどいつもこいつもクスリまみれのイカれた奴ばかり。
好意で乗せてやったのに、乗り込んで間もなく強盗を働こうとするが、一瞬で返り討ちにされるナヨナヨしたゲイカップルとか、何故か砂漠の真ん中で蛇を捕ったり、何故か砂漠の真ん中で歌って踊って楽しそうな「Love Jesus」の一団やら、何故か砂漠の真ん中で全裸でバイクに乗る女とか、相当カオスです。
そして序盤で何故か警察バイクを振り切った事から警察総出で車を追いますが、映画も悪く言えばダラダラとコワルスキーが逃げる様を描くだけで大した盛り上がりもありません。
このへんのドラマ性を排除した乾いた展開もアメリカン・ニューシネマの特徴なんですかね。
そしてラストは非常に呆気なく終わります。
「コワルスキー、お前は何がやりたかったんだ?」という疑問符だらけになりますが、そういうアンチヒーローもアメリカン・ニューシネマならでは。
結局「70年代のアメリカン・ニューシネマ懐かしいよね」というノスタルジックな感情には浸れるものの、純粋に映画として観ると、酷く物足りなさも感じます。
主演はバリー・ニューマン。
自分の中では、バリー・ニューマンと言えばこの作品と「シティ・オン・ファイア」が何故か思い浮かびますが、特にブレイクに至らず消えたイメージです。
また、最初にイギリスで公開されたバージョンにはシャーロット・ランプリングもヒッチハイカーで出演していたらしいですが、アメリカ・日本公開版ではカットされてて残念。
監督のリチャード・C・サラフィアンと言えば、トンデモ映画マニアの間では、日本で学研とNHK等が出資した「クライシス2050」を監督するも、日本では大コケし、全米公開版制作時に揉めて「アラン・スミシー」名義になっちゃった人として良く知られています。(ホンマかいなww)
と言う事で、1970年代の映画を懐かしみたい中高年の方は観てもいいかもしれませんが、若い人にはお勧めしません。
実際、自分含めてお客さんはオッサンオバサンばかりだったしな・・・。
◆パンフレット:販売無し
※ティーザービジュアルとして作られたチラシだが、個人的には近年稀に見る「何じゃこりゃ」な酷いデザイン
※こちらの本チラシ(左)はいいね。右は初版復刻(右下にロゴ追加あり)の入場特典チラシ
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
]]>
2023年の映画レビュー
2023-03-04T11:48:00+09:00
moeru-movie
JUGEM
moeru-movie