映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【20-013】記憶屋 あなたを忘れない(ウルトラネタバレ) ★★☆☆☆
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie
フリーパスで記憶屋 あなたを忘れないを鑑賞。

大学生の遼一(山田)は、年上の恋人・杏子(蓮佛)にプロポーズするが、翌日から彼女と連絡が取れなくなってしまう。
数日後に再会すると、彼女は遼一の記憶だけを失っていた。混乱のさなか、遼一は人の記憶を消せるという都市伝説的な“記憶屋”の存在を知り、大学の先輩で弁護士の高原(佐々木)に相談する。
そして幼なじみの真希(芳根)らに支えられながら、杏子が記憶を失った原因を探っていく。


出だしは良かった。
序盤も楽しく見てた。
しかし、ある瞬間から「何じゃこりゃ、トンデモ映画だな」と観る目がガラッと変わってしまったという1本でした。
それを語るにはネタバレしないわけにはいかないので、全開で行きます。
ネタバレ嫌な方はここで止めてください。

まず「記憶屋」ってのは、人の記憶を消す都市伝説みたいなもの(人)と言う事になっていますが、バッチリ記憶屋は実在していました。
自分はキャスティングを見た段階で「芳根ちゃんと泉里香のどっちかが記憶屋だろ」とアタリをつけつつ「泉里香には悪いが、泉里香の役で記憶屋にするならもっと有名な女優をキャスティングするだろ」とも思ってたため、ほぼ芳根京子一択でした。
結果、大正解だった訳ですが、終わってみれば自分の私利私欲のために「記憶を消す」という特殊能力を悪用するとんでもない奴という印象になってしまいました。

まず前段として、レイプ被害にあったJKの「事件の記憶」を消していますが、真希(芳根ちゃんね)自体はその事件には関与してないし、被害者JKから頼まれた訳でも無い。
って事は、勝手に「事件の記憶は辛いだろうから消してあげる」って事で記憶を消しちゃった事になるけど、事件の記録は消えないし、彼女の周りの人は「彼女は事件の被害者」と分かってる。
そんな状況で記憶を消す事が本当に本人の幸せなのか甚だ疑問だ。
「自分には記憶は無いけど、自分はどうやらレイプされてて、周りの人はみんな知ってる。知らないのは自分だけ」なんていう状況を知ったらどれだけ絶望するか?そう考えちゃうのはおかしいでしょうか?

そして本筋の「杏子さん記憶喪失」ですよ。
実は杏子さんも連続レイプ魔の被害者の1人だったと。
で、また記憶屋芳根ちゃん登場ですよ。
ここでも「事件の記憶があったら辛いだろうから事件の記憶を消す」と言う事をしますが、まあ1000歩譲って前述のJKともども「救いたい」という気持ちが見えるだけまだマシですよ。
でも、その杏子さんにプロポーズまでしていた吉森くん(山田涼介ね)の事を幼い頃から好きだった真希ちゃんは、ここで能力を駆使して杏子さんから吉森くんの記憶も消しちゃう。
更に、冒頭で「ある瞬間から観る目が変わった」と書きましたが、それが何かと言うと、杏子さんから吉森の記憶を消すだけでなく、吉森が贈った指輪まで持ち出してしまうと言う暴走っぷりを見てしまった事なんですよ。
いやいや、トンデモ娘でしょ。
「一度消した記憶は戻らない」んですよ?やってる事が滅茶苦茶です。
杏子さんは自宅で被害に遭ったと言うのに、記憶を消されたためにそれを知らずに事件後も現場である自宅に住み続け、涼しい顔して日常送っちゃってるって一種のホラーですよ。
レイプ被害と言う性質上、新聞やニュースで名前は出ないでしょうけど、前述のJKともども、現に弁護士があっさりと被害者の氏名を突き止めちゃってるんだから知ってる人は知ってると言う事でしょ?

そしてもう1人、この事件の事を一緒に調べてた弁護士(佐々木)ですよ。
この弁護士が「脳腫瘍で余命わずか」と言う軽い設定なのがまずダメですよ。
でも、そこはベタドラマと割り切るとしても、彼が娘(別れた女房が引き取って別居中ですよ?)に対して「自分が死んだことを知るのは可哀想」という理由で「娘から自分の記憶を消して欲しい」と願ってると言う設定。

いやいやwwwそんなふうに考える奴居ないってwww。何だ?自分が死んだと知った幼い娘(しつこいようだが離婚して別居です)がおかしくなっちゃうとでも思ってるのだろうか?
どんだけ自意識過剰なんだよと。
普通なら「父親として何もしてやれなかったけど、せめて忘れないでいて欲しい」と思うのが自然じゃないですか??
この父娘の件は全く受け入れられない内容でしたよ。
※結局、佐々木死後に娘から父親の記憶は消せなかったのは数少ない道理に叶ったシーンでしたけどね。

そんな真希@芳根ちゃんは、最後には良心が許さなくなったのか、吉森くんに全てを打ち明けます。
「ごめんなさい」と泣いて詫びるけど、まさに取り返しのつかない事をしちゃってるわけなんですが、そんな真希ちゃんを抱き寄せて「俺が守るから」って格好いい事言っちゃう吉森君。
いやいや、おかしいだろ!!!プロポーズまでした彼女から自分を消されたんだぜ!?
その「犯人」に対して幾らなんでもそれは無いだろうと。
結局、真希ちゃんは、吉森くんから自分の記憶を消して彼の前から居なくなります。
何だよ、登場人物のほぼ全てが何かを失うばかりでちっとも幸福になってないし救われて無いじゃねーかと。

はい。観てる最中は割と「中の上」くらいの感覚だったんですが、崖を転げ落ちるように評価ダダ落ちになった1本でした。

ちなみに、自分の記憶が確かなら、本編では「記憶屋」というタイトルだけで「あなたを忘れない」という副題は出て来ません。
だいたい「あなたを忘れない」って全然本編と合ってないよね。
「あなたを忘れたまま戻らない」という正反対の意味が映画の現実なわけで、何だか変な副題です。

と言う事でツッコミまくってますが、芳根京子目線で「大好きな幼馴染を能力を駆使して落とす!」というSF映画として観れば違った評価になるかもしれません(無理矢理だなww)
原作ありきの話なんだろうけど、原作はどんななんだろうかね・・??

評価できる点としては、何よりも広島弁も可愛い芳根京子と秘書感抜群の泉里香はどうしても(いい意味で)気になってしまう。
逆に蓮佛美沙子がちょっと弱い。同じレイプ被害者の佐生雪(この娘をすんなり「さそうゆき」と読めちゃう自分が怖い)が美少女なのはいいが、山田涼介に対して蓮佛美沙子とは、何かがアンバランスに思えたんだが、果たして山田涼介ファン女子には「有り」な設定なのだろうか・・??
その山田涼介君のお芝居も良かったですよ。
総じて芝居は良かっただけに内容が残念でした・・・。

◆パンフレット:820円(インタビュー記事にネタバレ多し)

記憶屋

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