映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【19-064】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ★★★★☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
久々のタランティーノ映画を満喫しようとワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドをIMAX(TOHOシネマズ日比谷)で鑑賞。

人気が落ちてきたドラマ俳優、リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、映画俳優への転身に苦心している。
彼に雇われた付き人兼スタントマンで親友のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は、そんなリックをサポートしてきた。
ある時、映画監督のロマン・ポランスキーとその妻で女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)がリックの家の隣に引っ越してくる。


1969年のハリウッドのおとぎ話です。
1969年と言うと、さすがにリアルタイムでは映画には接していなかったものの、70年代前半からのチラシブームの中で、当然60年代の映画に対する造詣を深めていった事もあり、背景は人並み以上に分かっているつもりです。

ディカプリオ演じるリック・ダルトンのモデルはバート・レイノルズで、ブラピ演じるクリフ・ブースは、実際にレイノルズのスタントを務めていたハル・ニーダムがモデルと言われています。
そして隣家のロマン・ポランスキー監督と女優シャロン・テートについては、映画オールドファンなら誰しも「あの事件」の事は知っているはずです。
そんなシャロン・テートと、あのブルース・リーが「サイレンサー/破壊部隊」(劇中でシャロン・テートが自ら鑑賞する映画)で絡みがあった(リーがアクション指導していた)というのも知る人ぞ知る話です。
他にもリック・ダルトンが「大脱走」に出演するかもしれなかった(マックイーン演じたヒルツ役で!)エピソードでの合成画面とか、あちらこちらに見え隠れする当時の映画宣材やグッズの数々が目を惹きますが、ちょっとマニアック過ぎて分からないのも多数・・・・

そんな感じで、60年代から隆盛を誇っていた西部劇の映画が落ち目になり、アメリカン・ニューシネマの足音が近づいていた1969年に、かつて西部劇でブイブイ言わせてたけど今では落ち目になってしまったスターと、そのスタント担当の男の話を中心に進みます。

まあ、正直言って中盤過ぎまでは淡々と落ち目スターの生活を追いかけてる感じで、前述のような映画ファンも喜ぶ描写は散見されるものの、まだアゲアゲになると言うほど盛り上がりません。
マンソン・ファミリーとの遭遇も、まだ控えめです。
途中、その落ち目のリック・ダルトンが渾身の芝居を見せて、監督と共演していた女の子の子役から称賛されるシーンは個人的には胸熱でしたけどね。

で、この映画はあくまでも「シャロン・テート事件」を題材にしてる程度の薄い予備知識で観てたもんだから、あの臨月のシャロン・テートがいつ「座敷女」ばりの怖い目に遭うのかとハラハラして観てましたが、最後の十数分。。。

いやいや、そう来ましたか。スゴイです。ある意味爽快感爆発です。
「イングロリアスバスターズ」とのリンクがあると言う事を知らない自分が見ても唸ってしまいます。
(「ジャンゴ」と「ヘイトフルエイト」は何となく分かった)

はい。
正直、この映画を観るにあたっては、巷でも言われていますが、シャロン・テート事件とは何ぞや?という事は知っておくのがいいです。
(知らないで観た人も、事件を復習すると、現実の凄惨さに戦慄する事でしょう)
更に60年代の映画史も知ってると断然面白いと思いますが、満員だった場内で、そこまで分かっている人がどれだけ居たんでしょうかね・・・・??
※ブルース・リーすら「誰?」レベルの人も結構居そうでした。

自分はそこそこ1960年代のハリウッド映画史の知識もあったので4点付けましたが、やっぱり2時間40分の尺は長いです。。。
正直、途中ちょっとダレてしまったのはひとえに自分の集中力の無さゆえでしょう。
こういう映画ヲタク向けの要素も多い映画は楽しまなきゃなのにねぇ。

と、偉そうな事も書いてたりしますが、数々の小ネタを分かった上でもう一度観ると、また違った楽しさがあるかもしれません。
「レオ様!」「ブラピ格好いい!」というだけで観た人も、ぜひぜひ復習はしてみて欲しいものです。
個人的にはタランティーノ作品「キル・ビル」のユマ・サーマンの息子が出演している事を全く知らなかったので、どこかで再見する事があれば確認したいと思います。

◆パンフレット:850円

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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