映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【19-033】ザ・バニシング−消失− ★★★☆☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
知る人ぞ知るサイコ・サイコサスペンスの傑作と言われるザ・バニシング−消失−を観てみた。

旅行でオランダからフランスに来たレックスとサスキアは、途中でドライブインに立ち寄るが、サスキアが謎の失踪を遂げてしまう。
それから3年の月日が経過し、レックスはたった1人で彼女の捜索を続けていたが何一つ手掛かりをつかめずにいた。
ところが彼のもとにサスキアを誘拐した犯人らしき人物からの手紙が頻繁に届くようになる。


日本では、キーファー・サザーランド主演で「失踪」というタイトルの映画が公開されているが、それはリメイクの方でオリジナルはこちらです。
タイトルの通り、1人の女性が「消えた」という話ですが、犯人は早々に面が割れているので、「何故?」という事と「サスキアはどうなった?」という点が気になりつつ進んで行く展開です。

自分もこの映画の評判は聞いていたんですよ。
DVDも廃盤で、中古品は5ケタのプレミアがついている。さぞかし恐ろしいサイコホラーなのかとハードルを思いっきり高くして観たのですが、正直なところ期待外れでした。

この要因はズバリ「直接的な恐怖シーンの無さ」でしょう。
何せこの映画、殺人はもちろん血の一滴も出ないんです。
演出でハラハラドキドキさせるとか、音楽でジワジワ怖さを盛り上げるという事もあえてしていない。
犯人は筋金入りのキチガイ野郎なのかと思ったら、かなり善良な一般人で、且つ拉致に関しては失敗ばかりでなかなかうまく行かないというポンコツぶりである。
外見も冴えない中年という感じで、おおよそサイコキラーには見えないんです。

しかし、そういう「一見して普通の善良なオジサン」が一枚皮をはがすと恐ろしい一面を持っているのは怖い事だし、動機にしたって「やったらヤバい事は分かってるけどやらずにはいられない」という変な欲望を持っているからという常人には理解できないものなのです。

一方の拉致される女は、見た目などは特段美人とかカワイイという事も無いごく普通の女子です。
ただ、ちょっとだけ優しかったのが災いして、本当はキチガイなサイコオヤジの毒牙に自ら引っ掛かりに行く形になったのは不運としか言い様がありません。

そんな失踪から3年、犯人らしき人物からレックスの元に手紙が・・・という流れによって、終盤は「レックスの運命は?」「サスキアの行方の謎は解けるのか?」という所が見どころですが、まあバッドエンドでしょうね。
さらに、その後に映し出される犯人オヤジの目つきが「次は何をしようとしているんだ?」と思わせる事で恐怖感を煽っています。

そんなわけで、淡々と静かに普通のおじさんが拉致監禁、そして・・という事をする恐怖を描いた作品ですが、繰り返しますが直接的なホラー描写は皆無で、途中、物語が硬直するところもあるため、入り込めないと単に退屈な映画に成り下がる気がします。

どうもキューブリックの「今まで観た中で一番恐ろしい」というコメントで過大評価されている気もしますが、そういった他人の評価に惑わされずに、ぜひ自分の目で見て、自分の五感で恐怖心の有無を感じ取ってほしいものです。
この手の映画なら、自分はウィリアム・ワイラー監督の『コレクター』の方が断然好きだなぁ・・・。

◆パンフレット:500円

ザ・バニシング−消失−

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