映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【18-114】来る(ネタバレあり) ★★★★☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
予告を観て楽しみにしていたホラー系の来るを鑑賞。

幸せな新婚生活を送る田原秀樹(妻夫木)は、勤務先に自分を訪ねて来客があったと聞かされる。
取り次いだ後輩によると「チサさんの件で」と話していたというが、それはこれから生まれてくる娘の名前で、自分と妻の香奈(黒木)しか知らないはずだった。
そして訪問者と応対した後輩が亡くなってしまう。2年後、秀樹の周囲でミステリアスな出来事が起こり始め……。


邦画ホラーと言うと、圧倒的に「霊モノ」が多いわけだが、この作品はむしろ洋画の「悪魔モノ」のテイストに近いです。
と言っても、本当に悪魔が出てくるわけではなく、「禍々しいもの」によって翻弄されるといった感じの内容でしょうか。
いずれにせよ、これまであまり無いパターンのホラーでしたが、個人的には「この手の題材だとどうなんだろ?」という事前予測もあった中、割と面白く興味深く観る事ができました。
この映画は妻夫木&黒木の夫婦を中心とした話から、松&小松姉妹に岡田准一が絡むという割と豪華な組み合わせだが、全員が絡んで進むというよりもそれぞれのパートで別れていると言ってもいい構成です。

序盤は専ら新婚夫婦の話ですが、この夫婦の何気ない日常あるあるエピソードが実はけっこう不快感というかストレス度が高い内容になっています。
普段全然会う事の無い夫の実家での法事(妻は居場所も無く、手伝おうとしても邪魔者扱い)とか、比較的コミュ障気味なのに結婚式で愛想笑いを振りまき、出席している夫側の知人は「つまらないから帰った」とか言われちゃう苦痛。
そして妊娠中だと言うのにホームパーティと言う事でもてなしさせられて具合が悪くなっちゃうとか、少しずつ妻側のストレスを溜める描写が積み重なる点は、後の展開の大きな布石となっています。

そんなストレスと重ねる妻とは裏腹に、一見「いいダンナ」に見える妻夫木くんの「悪意の無いクソっぷり」も一つの見どころでしょう。
せっかく時間をかけて夕食を用意しても「今日は外で食べよう」と言いだし、渋る妻を無視して幼い娘に「オムライスにしようかぁ」などとはしゃぐ。
そして自分の脳内で増幅した「超幸せな家庭で頑張るイクメン」をブログに書く事に夢中で、実は妻の事なんか全然見てないし気にしてない姿は男の自分が見ても非常に不愉快です。

それもまたホラー要素の一部と言われるならば大したものだが、結果的にこの序盤前半で主役だった妻夫木も黒木も中盤過ぎに死んでしまうと言うのが意外でした。
特に妻夫木くんの死にざまったら、それまでのクソ亭主っぷりがあったもんだからむしろ「ざまあみろ」感が出てしまうのも製作側の思う壺なのでしょうか。
とにかく、この妻夫木・黒木夫婦のパートは、これはこれで「日常の嫌な事」という面でのホラーとも言えます。

一方、この夫婦に憑り付くモノを駆除しようとするのが松たか子&小松菜奈。
小松は序盤から登場するが、ド派手な格好という事もあり、事前にキャストを知らないで見たら、この女が小松菜奈とは分からないであろう程のインパクトです。
そんなインパクトのあるキャラがパンツ丸出し姿で登場し、その部屋の中にはエロい下着が何枚も干してある点が目を惹くのですが、この女の霊媒師っぷりはまだ未熟で「あれ」には敵いません。
そこで登場するのが姉の松たか子です。
「告白」に続いての中島作品登場ですが、この人もいちいちインパクトがあります。
食堂でラーメン食えばスープまで完飲するし、何よりもあちこちのレビューでも話題となっている「岡田くんを一発でノックアウトするパンチ」も思わず笑ってしまうほどです。
更に、この松とは霊媒師繋がりとして一際カッコイイ存在感を示しているのが柴田理恵。
いやスゲーよ柴田さん。●●失っても不死身だもん。

そしてクライマックスは「あれ」との対決・・・と思いきや、自分が思うような盛り上がりには程遠く、何となくスッキリしない決着なのが星1つ減点の要因となっています。
あれだけ大規模な(現実的には考えられない)包囲網を敷いて、それこそ国家ぐるみで対決姿勢を煽ったわりには・・・というのが拍子抜けもいいところでした。

終わってみれば、心理ホラー要素もあるし、スプラッター的な描写もあるし、何度も出てくる芋虫描写も何気にキモい。
ホラーとしては割と色々織り交ぜた形で楽しめた所は評価したいと思います。

最後に、この映画は最近の映画には珍しくかなり喫煙シーンが目立ちます。
一見「そんな所で吸っていいのかよ」という所で吸ってるシーンもあり、近頃の嫌煙風潮等もある中、ちょっとした意外性を感じます。
もっとも、それが作品の評価には影響しませんが・・。

◆パンフレット:720円

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