映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【18-083】劇場版 コード・ブルー−ドクターヘリ緊急救命− ★★★☆☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
テレビドラマの一番最初から欠かさず観ている事もあり、劇場版 コード・ブルー−ドクターヘリ緊急救命−も当然鑑賞。

地下鉄崩落事故から3か月後、成田国際空港に航空機が緊急着陸し、東京湾の海ほたるに巨大なフェリーが衝突するという事故が連続して発生する。
翔陽大学附属北部病院救命救急センターのフライトドクター藍沢(山下)らに出動要請が入り、藍沢と約10年間苦楽を共にしてきた白石(新垣)らは、これまでにない事態に立ち向かう。


1st seasonが2008年、2nd seasonが2010年、そして昨年7年ぶりに3rd seasonがオンエアされ、間髪入れず映画化です。
2nd seasonまでは、若い医師たちが「ドクターヘリ」という設定の上で成長しながらも「医療ドラマ」としても成り立っていた所が人気だったと思うのですが、さすがに3rd seasonともなると「候補生」だった過去作の設定は無くなり、逆に若手を引っ張る立場となっての「人間ドラマ」色が強くなった印象でした。

そしてこの劇場版。
ハッキリ言って、散漫な内容と言わざるを得ません。
幾つかのエピソードが紡がれているのですが、どれも取って付けたような内容で、お粗末というのが率直な感想です。

まず序盤、と言うか3分の1くらいの尺を取って「末期ガンで死ぬ寸前の花嫁」の話で引っ張ります。
このエピソード単発としては、「余命xヵ月の花嫁」的な話なだけでドクターヘリはほぼ関係ありません。
山谷花純の熱演は見応えあるものの、なぜ救命にいつまでの入院し続けているのか分かりません。
普通ならかかりつけの病院でがん治療を受ける所ですが、救命に留めておくのは、ひとえに「藤川と冴島の結婚」というエピソードにリンクさせるためだけでしょう。
そんな添え物的な話なので、結局花嫁はどうなったかは描かれず(最後の旦那の指輪シーンで亡くなった事を暗示させるに留めている)、何かモヤっとします。

もう1つの柱は、雪村(馬場)と疎遠になっているアル中母(かたせ)との和解的なお話です。
後半、海ほたるに船が激突(普通ぶつかるか!?って事はこの際言わないでおこう)というエピソードにおいて、何故か激突時に積み込まれた車の中に居た親子(幼い頃に捨てられたちょい悪っぽい息子と捨てた父という特殊な関係)が大変な事になるというエピソードがあります。
父の体には鉄パイプみたいなのが貫通している状況で脱出するのが厳しい状況・・って事らしいですが、このエピソードも雪村母娘の話の添え物でしかありません。
どう考えても父親から鉄パイプ抜いたら出血多量で死んじゃう状況なのに、「パイプのOをCの形にするんですね」みたいな良く分からないミラクルで意外とあっさりと救出。そしてこの父親もその後どうなったのかは特に描かれません。(助かった的な台詞があったっけ?)

この救出自体も本当に雑で、どう見ても燃料が漏れてる横で鉄パイプを切断しようとしますが、仮にも周りには消防とかも居るのに、何故か無警戒で火花散らしてパイプカッター全開にしちゃうんです。
予告編にもある山下の「爆発するぞ!」っていう台詞はこの場面なんですが、大爆発して惨事が拡大するのかと思いきや、その場で消火器であっさり鎮火という呆気なさ。

そして極めつけは、この船での救出活動中に唐突に藍沢(山下)が感電して意識を失い死線をさまよう状況になる事です。
この流れのせいで、以後ラストまで藍沢は眠ったままで何の活躍もありません。
誰かの救出に向かっていたはずなのに、藍沢が感電した瞬間に白石(新垣)も含めてみんな藍沢べったりになったおかげで、救助を待っている患者がどうなったかなんて放置ですよ。
何かねぇ・・・こうやって主要なキャストを死にそうな目に遭わせれば客の涙を誘えるというお手軽さが見えちゃって興醒めですよ。

そうやって眠る藍沢を尻目に、もう1つ「取って付けたエピソード」が、臓器提供カードに署名してた少年が脳死状態になる(海ほたるの現場そばで何故か海に沈んでいる所を発見された)が、両親はその少年の意思に対して・・・というお話。
臓器移植と言えば、TVシリーズを観ている人なら「橘先生(椎名桔平)の息子の話」を思い浮かべるはずです。
そうです。このエピソードも、臓器移植を受けて現在は普通に生活できるようになった息子を見せる為の設定でしかありません。

そんなこんなで、クライマックスは病院の中庭での「藤川&冴島の結婚式」にプラスして「田所先生(児玉清)からのサプライズ手紙」という、もはや医療ドラマとは無縁の恋愛ネタで締められます。
(生死の境を彷徨ってた藍沢は何事も無かったかのようにちゃっかり回復しています)

はい。これでも、観ている最中はそれなりに引き込まれかけてたんですが「結局冴島の結婚話に繋げたいだけかよ!」「雪村親子の話に持っていきたいだけか・・」「そこで橘息子の移植話をまた持ってくるのか!」と、いちいちあざとい所が気になってしまい、観終わってからの気持ちいい感動とか爽快感が全くありませんでした。
最後の田所先生の手紙もさぁ・・・そう来るなら田所先生じゃなくて黒田先生(柳葉敏郎)でしょ!と言いたくなるけど、そこは何か大人の事情があったのでしょうか?
(TVシリーズを観てない人にとっては「児玉清は何者?」って感じだったでしょう)

キャストも、目立ってたのは藤川&冴島、そして雪村ばかりで、主役級の山下、新垣、戸田といった所は見所は無かったと感じております。
緋山(戸田)に至っては、医師としての見せ場は皆無で、むしろ彼とのイチャつきの方が記憶に残ってしまいます。
あ、もう1人、横峯(新木)も全く見せ場は無く、完全に空気でした。

そんなわけで、TVシリーズから観ていた自分の意見としては、この映画については・・・
・藤川&冴島の結婚話は、スピンオフドラマで良い。
・雪村親子話はTVドラマ1話分で良い。
この2点を除くと、更にどうでもいい内容ばかりで、全体的には★は2つです。

しかし!

このブログでも何度かピックアップしている山谷花純の熱演は良かったです。
彼女の登場シーンで、綺麗な坊主頭(末期ガン患者のため、薬の副作用で髪が全抜けという事でしょう)をいきなり見せてくれますが、これが過去長澤まさみや綾瀬はるかも行ってきた「ガチ坊主」なんですよ。(本人Instagramより。こちらもかわいい)
この役に人生を賭けて臨んだ花純さんの意気に免じて★を1つ追加しました。

さて、特にTVシリーズからの大ファンの方はこの映画をどう捉えたでしょうか?
個人的には、この調子で続けるなら、むしろもう終わるか、キャストを一新した方がいいと思っています・・・。

◆パンフレット:720円

劇場版 コード・ブルー−ドクターヘリ緊急救命−

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