映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【18-082】カメラを止めるな! ★★★★★
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
話題沸騰中のカメラを止めるな!を観てみた。

人里離れた山の中で、自主映画の撮影クルーがゾンビ映画の撮影を行っている。
リアリティーを求める監督の要求はエスカレートし、なかなかOKの声はかからず、テイク数は42を数えていた。
その時、彼らは本物のゾンビの襲撃を受け、大興奮した監督がカメラを回し続ける一方、撮影クルーは次々とゾンビ化していき……。


この映画、「事前に知識を入れない方が良い」という事で、自分は一切の情報を入れずに観に行きました。
結果、とても面白かったです。恐らく今年BESTになるのがかなり有力でしょう。
と言う事で、このレビューでもなるべく核心には触れないギリギリの所で止めるようにしますが、できればこのレビューすら読まずに観に行くのが吉です。

冒頭。いかにもB級C級の自主制作風のゾンビ映画の撮影風景から始まります。
ここからが「37分ワンカット」と言われているガチ長回しのシーンなんですが、要するに「ゾンビ映画を撮っているロケ地で、以前に死者を蘇らせる実験が行われており、ふとした事から再び死者が蘇ってきてしまう」というまあ良くあるようなお話です。
肝心のゾンビの数は少ないものの、主演女優と男優、そしてメイクさんの3人が逃げ惑う中、映画監督は「カメラは止めない!」と叫んで撮り続け、そして・・・という展開。
この劇中劇のゾンビ映画が終わると、いったんエンドロールが流れ始めます。
「ここで帰っちゃうヤツはまさか居ないよな・・」とちょっと心配しましたが、さすがに40分程度しか経過していない事もあって帰る人は居ませんでした。

そこから後半戦と言う事で、この映画が作られるまでと、実際に撮っている最中の舞台裏等が描かれます。
ここでポイントとなるのが、前半の長回し撮影の描写において、いくつも「?」と思うシーンや、誰もが突っ込んでしまう底抜けなシーンがあるのです。
前半戦を観ている時は「さすがC級映画。ひでーなwww」と鼻で笑っていたのですが、実は巧妙に仕掛けられた「伏線」だったわけです。
とにかく、この前半の「違和感」を全てきっちりと感じて覚えておく事で後半のスッキリ度が変わってきます。

そんなこんなで、実は裏ではすったもんだのドタバタがあってエンドロールを迎える・・・という話なのですが、この映画が自分にツボった理由は幾つもあります。
・もともとB級ホラー(特にゾンビもの)大好き。
・こういうB級ホラーに対しては、普段から突っ込みながら観る癖がある。
この2点があるだけでも、この映画にハマる度合いが強くなるってものです。
中にはホラーが苦手という方もいるでしょう。この映画もB級と言いながら、長回しのゾンビ映画はそれなりに血糊も多く使われてますし、切株描写もあります。
例え安っぽい造形であっても、そういうシーンが正視できない人もいるでしょう。
更に、この長回しはまさにワンカメラでずっと追っているため、映像は終始POVになっているため、POVが苦手な方は酔ってしまうかもしれません。
そんな理由と、当のゾンビ映画自体が「ゾンビとの追っかけっこ」的な内容に終始している事から、前半で心折れてしまいそうになる人も少なくないようです。

しかし!

くれぐれもこの前半戦で離脱して寝てしまったりしないでください。
前述のように、「何か変なシーン」を見つけるようにして、37分長回しを乗り越えてください。
そうすれば後半の面白さが断然変わってきます。

そしてこの映画自体もガチで低予算です。
キャストも映画通(邦画好き)な自分が観ても、一人として知ってる人が居ないというほどの「ノースター」です。
でも、アイデアひとつでこれだけ面白い映画が作れるって凄いです。
元々は新宿(K'sシネマ)と池袋(シネマロサ)のみでひっそりと上映され、2週間程度で消えていくような映画とも思えてしまいますが、面白さが口コミであっという間に「感染」して、いまではTOHOシネマズをはじめとする全国のシネコンまで拡大上映され、連日全ての回で満員。
そして上映後には拍手すら出るという光景も珍しくないとか。
これって、安い映画を撮りながらも誰もが夢見ている状況だと思うんですよ。
こんな事、何十年に一度の「大当たり」だと思いますが、この映画を観れば、低予算でもノースターでも、面白ければ必ず伝わります。
この映画も複数の芸能人が「面白い」とツイートした事が大ヒットの要因になっていますが、まさにSNS効果が生んだ「名作」でしょう。

今回、自分は大満足しましたが、ネタバレを分かった上でもう1回観たい気持ちが強く湧き上がっております。
もはやこの衝動は止められません。必ず近日中にもう1回観に行きます!
みなさんも、ぜひ一度、この映画の面白さを体験してみてください。

よろしくで〜す!ぽんっ!

◆パンフレット:800円

カメラを止めるな!

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