映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【18-077】万引き家族 ★★★★☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
話題の万引き家族を少しほとぼりが冷めた頃に鑑賞。

治(リリー)と息子の祥太(城)は万引きを終えた帰り道で、寒さに震えるじゅり(佐々木)を見掛け家に連れて帰る。
見ず知らずの子供と帰ってきた夫に困惑する信代(安藤)は、傷だらけの彼女を見て世話をすることにする。
信代の妹の亜紀(松岡)を含めた一家は、初枝(樹木希林)の年金を頼りに生活していたが……。


最近観た「焼肉ドラゴン」と同じく、「血の繋がらない家族」を中心としたお話です。
タイトルからは、「貧困家庭が食い繋ぐために幼い子供までもが万引きをして生計を立てる」という内容なのかと思っていました。
もちろんそういった側面はあるものの、別に年がら年中万引きをしているわけでは無く、むしろ子供たちそのものが「万引き」で得たかのような存在であるという点は一概に「何だ、犯罪者一家の話か」では片づけられない思いがあります。

登場人物1人1人は特段頭がおかしいわけでも無く、「犯罪者」で括られるような悪い人でも無く、単に少し貧しい婆さんと夫婦なだけです。
婆さんの僅かな年金収入と、奥さんのクリーニング店パート収入、旦那は日雇い労働者で、奥さんの妹(松岡)は風俗系と、苦しい労働環境で何とか食いつなぐ。
でも、DV受けてた女の子を連れてきちゃう事からやがて一家の行く末が悪い方へと転んでいく様は、観ていてやるせない気持ちにはなります。
予告編でも少し流れている「一家で海に出かける」というシーンが、松岡茉優のビキニおっぱいどアップというオマケも含めて平和な描写だっただけに、やはり最終的には「焼肉ドラゴン」と同じく、一家は解体してしまうのが切ないです。

「切ない」と言えば、是枝監督作品では「空気人形」がかなり好きな自分としては、都会の片隅で一生懸命に生きようとしても、やっぱり他人と上手く交われずにドロップアウトして堕ちていくというダークな一面も見えるこの手の話が好きなのかもしれません。

役者も絶妙のキャスティングでした。
「そして父になる」のリリーさん、「歩いても 歩いても」「海よりもまだ深く」といった是枝監督色が見える役者に加えて安藤サクラ、松岡茉優が上手く絡んでいるし、更に子役の2人も素晴らしい。
更に言うと、出番は極端に少ないが、じゅりちゃんのDV母の片山萌美のクソっぷりも記憶に残ります。

決して「面白い!」と思える映画ではありません。
万引きならまだしも、死体遺棄までしてしまう一家には完全には感情移入できない所もあります。
そしてハッピーエンドでもありません。
「カンヌ映画祭で賞を受賞した」といった情報に左右されずに、自分の目で見て自分の考えで評価する事が大事です。
個人的には、もう少し救いのあるオチが良かったなぁ・・・(祥太が帰ってくるとか、じゅりちゃん奪回とか・・)
※「そうしちゃうと却って台無し・・」と思う自分も居ます。難しいね。

◆パンフレット:800円

万引き家族

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