映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【18-052】人狼ゲーム インフェルノ(ネタバレあり) ★★☆☆☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
劇場公開に先駆けて人狼ゲーム インフェルノを試写で鑑賞。

野々山紘美(武田)は、クラスメート10人が殺し合う「人狼ゲーム」に無理やり参加させられてしまう。さらに紘美が引いた役職は、友達を殺さなければならない“人狼”だった。
一方、刑事たちはゲームを支配する謎の男(水野)の存在にたどり着く。紘美は、覚悟を決めてゲームを開始するが……。


過去のこの人狼ゲームシリーズは概ね高得点が多く、割とお気に入りのシリーズになっています。
「人狼ゲーム」という定まったゲームをテーマにして毎度毎度同じ事をやってたんじゃあ高得点は続きません。何か少しでも工夫が見られるから面白いんです。

そして今回。結論から言うと、初めての平均点割れ。つまり、どっちかというと「つまらない」に分類される結果となってしまいました。
その大きな原因は、今回の人狼は、まずテレビドラマの「人狼ゲーム ロストエデン」があり、その続きが映画の「インフェルノ」なのです。
そのロストエデンを自分は観ておりません。tvkで放送されてたけど、さすがにtvkまで気が回らずに完全に見逃してしまいました。

従来だと、人狼ゲームに集められるのは赤の他人だったわけですが、今回はクラスメート一団と言う構成です。
ロストエデンで最初のゲームが行われ、そこで生き残った者が2回戦(映画版)に進み、今度は異なるクラスメートが入ってきます。
このクラスの内情というのが映画ではほとんど描かれておりません。もうドラマを観ている前提になっており、一見さんには辛い展開です。
ハッキリ言って、映画から観る人にとっては大きなビハインドなので、これが完全にマイナスポイントになります。

次にゲーム内容ですが、今回は人狼2名は早々に明かされます。(良くあるパターン通り、主役の武田&小倉が人狼)
そして役職は「用心棒」「霊媒師」「予言者」「狂人」で、これは特に目新しくありません。
このうち「霊媒師」「予言者」は複数人が「自分が霊媒師(預言者)」と名乗り出てきますが、良く考えればどっちが本物か、何となく分かりそうです。

で、序盤は小倉優香が冷酷無比な感じで躊躇なく殺していき、武田玲奈はむしろオドオドしています。
そして、映画から観ている人には全く分からないんですが、この小倉優香が、同じ人狼に参加している水谷君と言う男の子にぞっこんという背景があるのです。
その水谷君がクラスで虐められてたので、その雪辱を晴らすべく虐め側の生徒を人狼ゲームに引っ張り出したのはいいけど、当の愛する水谷君まで何故かゲームに参加してきちゃった。
そんな因縁がある中、最後に「人狼があと1人村人を殺せば勝ち」というシチュエーションになり、用心棒がほぼ確定の水谷君がターゲットに選ばれる。
「嫌だ〜!出来ない!」と、あれだけ冷血な殺しを行っていた小倉ちゃんは泣き崩れますが、そもそもゲーム開始時に、同じ人狼になっていない時点でこうなる事は分かっていたはずです。
水谷君が狂人なら、最後に人狼と勝利を得る事も可能ですが、これも途中で狂人がほぼ割れてしまい、水谷君はやっぱり用心棒なんですよ。
そうやって既に分かっているのに、いざ最後の選択の場になって嫌だとか言っちゃう姿に自分は引いてしまいました・・・。

あと、人物背景的な事を言うと、上野優花と武田玲奈も親友みたいな位置付けだったみたいですね。
そこが分かっていると、最後に「人狼と村人の数が同じになったので村人の首が締り始める」という場面で、首が締まって死ぬ寸前に上野優花が見た光景が「信じてたはずの武田玲奈が包丁持って水谷君を殺して仁王立ちしている姿」という悲しさが伝わると思うんですが、やはりその背景が分からないと伝わらないんですよね・・・。

と、色々と残念な所が散見されるんですが、人狼ゲームとしては恒例の殺人場面に見所があればまだ盛り返せます。
でも、こちらも結論から言うと全然面白くありませんでした。
何よりも、方法が「包丁(ナイフ)で刺す」一辺倒で、全く面白くありません。
何もやみくもにグロくしろとは思いませんが、あまりものワンパターンぶりに萎えました。
まあ、前半は小倉優香が殺し担当で、後半になると急にキャラ変して武田玲奈が刺殺しまくるという展開はまあまあ良かったんですけどね。手段に工夫が無いのは残念です。

更に、これは前作くらいから特に顕著になってきているんですが、いざ投票の場面になると、必ず声を荒げたり、暴れて暴力振るおうとしたり・・という馬鹿が多すぎて白けるんですよ。
映画的に、そうやって感情が現れるという描写が入るのも頷けるんですが、毎度毎度毒づいて暴れて・・の挙句に皆に指差されて処刑されるというパターンを見せられると、「本当にこいつら馬鹿だな」としか思えなくなってしまいます。

そしてそして、今回は今までにはありませんでしたが「刑事が現場に踏み込んでくる」というのがクライマックスになっております。
それが何か変わったオチを生む事を期待してたんですが、結局何のために登場したのか分からないまま終わるというへっぽこぶりにやはり白けてしまいました。
自分としては、例えば武田玲奈が射殺されるとか、ついに黒幕が確保されるとか、そういうものも想像してたんですけどねぇ・・・。

そんなわけで、特に「テレビドラマを観ていない」という条件ではありますが、得点は低くなってしまいました。
さすがに7作目ともなると、もう新しい要素を期待するのも難しくなってくるのかなぁ・・・。

<ネタバレ役職>
・人狼:武田玲奈/小倉優香
・用心棒:松本享恭
・霊媒師:時人
・予言者:都丸紗也華
・狂人:貴志晃平
・村人:上記以外

◆パンフレット:620円

人狼ゲーム インフェルノ

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こんばんは。初めてコメントさせてもらいます。ドラマ版見てないという事ですが見ると評価変ると思いますよ。もうDVDでレンタルされてますし。今回は全員同じ学校同じクラスという設定でロストエデンで生き残ったメンバーがインフェルノのどう変っていくのかが見所の1つでもあるので。ドラマ版では推理要素強め。映画版では主人公がどう変っていくかが見所だし、今回はドラマ連動で初めて見る人もいることも含め役職はシンプルに意図的にしているんですよ。最後に最大の新しい要素はドラマ連動したことです。
by ペンギン (2018/04/08 11:25 PM)






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