映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【17-116】ナラタージュ ★★★☆☆
category: 2017年の映画レビュー | author: moeru-movie
絶対的な落選率にハマって舞台挨拶を逃したので、生中継付き上映(1回目)でナラタージュを鑑賞。

大学2年生になった泉(有村)のもとに高校時代の恩師・葉山(松本)から、演劇部の卒業公演に出ないかと電話がくる。
泉にとって葉山は、高校時代に学校になじめなかった自分に演劇部に入るように勧め、救ってくれた人物だった。
卒業式の日の葉山とのある思い出を心に封印した泉だったが、再会を機に抑えていた気持ちが膨らんでいく。
葉山もまた、泉への複雑な思いを抱き……。


良く言えば「一途な恋」。悪く言えば「結局また不倫かよ!」というお話です。
「また」と書いたのは、まあドラマでも映画でも昨今問わず不倫話が多いし、特に映画では、上戸彩の「昼顔」とシチュエーション(主人公男が先生)が酷似している事もあり「またか」感が出たという事です。

これねぇ・・・・泉は、それこそ「気づいたら片想い」から始まって、「先生と生徒」「相手に奥さんが居る」というアンモラルな状況でありながらも、少なくとも劇中では、今風に言えば「一線は超えない」という形でクリーンなイメージを抱かせます。
そして、相手の心の一部は自分に向いていながらも、決して全て自分のものにはならないという虚しさを紛らわせるが如く、別の男と付き合ってしまう。
何だか薄幸な女感満載なんですが、愛しちゃいけない男を愛しちゃったんだから仕方ないのか?女的には共感できるのか?と、やっぱりオッサンには理解できません。

その「別の男」を演じる坂口健太郎ですが、まあ映画を観ている最中は「何だこのクソ男は!」と思わせるキャラですよ。
泉目線では、女の携帯を見せろと迫るわ、変な男に尾行(?)されて、怖くて電話すりゃあ「迎えに行ったらもっと好きになってくれる?」と聞くわ(「どういう意味!?」と返す泉の反応は当然です)、先生の所に戻るって言ったら「手付いて謝れ」「靴脱いでいけ」(その靴は彼の手作り)と言うわ・・・。けっこうな不快感ですよ。

しかし!

映画を観終わって冷静に考えると、不思議な事にほんの少しだけ同情心が芽生えてしまったのです。
きっと彼は純粋に泉の事が好きなだけなのに、そして遂に自分と付き合ってもらえたのに、当の泉の心の中に自分は居ない事に最初から気づいていたのでしょう。
それでも何とか自分を彼女の心の中に置きたくてもがくけど、表面上は自分を向いているように見えても、やっぱり本心は先生に行ってる。
それが積もればイライラもするでしょう。つい心にも無い態度を取っちゃう事もあるでしょう。そうした直後に我に返ってすぐに謝るけど、また別の場面ではやっぱりキレちゃう。
これも彼の「一途」が巻き起こすエピソードなんだと思うと少しだけ理解出来ちゃったんです。これって変ですかね?

そして松潤演じる先生です。
ズバリ!こいつこそ最大のゲス野郎だと思いました。
人畜無害そうな顔をして、女の子をその気にさせながらも一線は超えず、一途と思いきや結局は奥さんがいる身で若い子とも適度に付き合う・・・ってゲスいやん!これって松潤が演じてるから観れるけど、好感度低い人が演じたら炎上でしょ!?
風邪ひいて寝込んでる所に訪ねてきてお粥作ってくれて林檎擂って(一人暮らし女でおろし金なんて持ってるものなの!?)食べさせてもらった日には、そりゃあ惚れてまうがな。
なのに・・なのにやらず抱かずって、何なんねん!お前はホモセクシャルなのか!?とすら思います。
こういう誰にでも優しい男って、どこか罪な所がありますよね。

そんな色々と屈折してる3人の、純愛に見えて実は屈折してるラブストーリーが淡々と延々と(尺は140分と長めです)続きますが、物語的には決して抑揚があるとは言えません。
※演劇部女子の自殺騒動がありますが、何か全体的なストーリー展開の中では異質でハマってない気がしました。
主役3人がゲスい所もあるので、序盤で入り込めないとただただ退屈な時間を過ごす羽目になるでしょう。
自分としては、文中でも書いた通り「一線を超えない」という美学(?)で通すのかと思いきや、「奥さんの所に帰る」と言ったそばから結局やっちゃう節操の無さに脱力したものの、何とか観終える事ができたというのが正直な所です。
あ、ちなみにそのベッドシーンも含めて有村架純の露出は全然大したことありません。少しパンツが見えるくらい。
でも、座位で男に腰振らせる所を見せるストレートな演出はジャニの一線級主役にしてはずいぶん思い切った描き方だなとも思えます(何の話しとんねんww)

最後に、上映前のクレジットチェックで、この映画には「伊藤沙莉」が出ている事を知っていながら本編のどこに居たのかが分からなかった!
何なんだ!!俺様の目の節穴っぷりに腹が立つわ!
きっとJK役としてどこかに居たんだよね!?あー残念すぎる・・・・。

◆パンフレット:A4判・40頁・720円

ナラタージュ
※一番右のロケ地マップは入口手配りでもらいました。

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