映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【16-126】湯を沸かすほどの熱い愛 ★★★★★
category: 2016年の映画レビュー | author: moeru-movie
「ミュージアム」を丸ピカで観たその帰り道にHTC有楽町で上映されていた湯を沸かすほどの熱い愛をフラリと鑑賞。

1年前、あるじの一浩(オダギリ)が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだったが、双葉(宮沢)と安澄(杉咲)母娘は二人で頑張ってきた。
だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れ、精密検査の結果末期ガンを告知される。
気丈な彼女は残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする。


癌で余命が僅かと言う事実が突然分かり、残された時間で色々やるという「余命モノ」です。
消息不明な夫のおかげで休業状態の銭湯が舞台ですが、最初は母一人・子一人という感じで始まりますが、その後亭主が帰ってきて、おまけに浮気相手との間に出来た娘までついて来ます。
ここで「お母ちゃん」(この映画では常に母親を「お母ちゃん」と呼んでるんですが、これがしっくり来てていいんです)「娘の安澄」と「いきなり連れてこられた鮎子ちゃん」の3人にある共通点がある事は後で分かります。

お母ちゃんは、気弱な娘を強くするために少々荒っぽく「教育」しますが、これは映画中の事とは言え賛否分かれるところでしょう。
(虐めを受けてる娘に無理に学校に行かせると言うのはどうなの?って話です)
ただ、まあ「映画だから」と言ってしまえばそれまでですが、そのお母ちゃんのハッパのおかげで娘は盗られてた制服を奪回して帰宅します。
この帰宅シーンがね・・・まあ序盤の1つの泣きどころですよ。
実年齢は「あと1年したらお酒も飲める歳」なのに16歳役が違和感無い杉咲ちゃんは教室で下着だけになる頑張りを見せる(その時に着けてるブラとパンツは序盤で伏線張られてました)熱演でした。

もう1人の「娘」になった鮎子ちゃんも、密かにくすねてた小銭を集めて誕生日に家に帰ってみたものの(お母さんが帰ってくると信じてた)結局誰も帰って来ず、双葉と安澄に発見されて一緒に帰る。
帰った後、泣きながら双葉の家に居たいと懇願しながらも「でも、まだママの事好きでいていいですか?」と聞くシーンも泣かされる。

そして双葉が「死ぬまでにしたい事」として、安澄をある女性の所に連れて行く。
そうなんですよね。この映画は双葉も安澄も鮎子も「母に見捨てられた」という共通点があったのです。
その後出会うヒッチハイクの青年(松坂)も「今の母が3人目で生みの親は知らない」という生い立ち。

そうこうしているうちに、双葉は寝たきりで喋る事もできなくなってしまいますが、まあこの時の宮沢りえの病人っぷりが鬼気迫る感じで凄いです。デ・ニーロアプローチ的な役作りです。
そんな変わり果てた母の前でも泣くまい・笑顔でいようと決めた安澄と、目だけの芝居で何かを訴えようとする宮沢りえの場面。
それだけで鳥肌立つくらいですが、思わず横を向いて泣きそうになりながら必死に耐えて笑顔を作って向き直る杉咲ちゃんの芝居も涙を誘いますよ。

最後の赤い煙は、「まさか双葉を燃やしてお湯沸かしとるのか!?んなアホな!」と思わせるような意味深シーンですが、それでタイトルの「湯を沸かすほどの熱い愛」と出されちゃあ、もうそういう事でもいいだろ!とすら思えてしまいます。

全体的にはベタドラマです。
でも、前述のブラとパンツとか、手話とか、序盤のシーンが後に効いてくるという面白さもあって飽きずに観られました。
そして何よりも良かったのは杉咲花です。
イメージぴったりの役柄でしたが、前述の「泣⇒笑」シーンをはじめ、ホントに表情の芝居が上手くなりました。
そして鮎子ちゃん役の子も自然でとてもいいね。
いわゆる「スーパー子役」なようには見えないんだけど、いつのまにか「双葉の家の子」みたいに馴染んで生き生きと生活していく様は微笑ましいし、後半では安澄の事を「安澄」って呼んだり、ラストでは「お姉ちゃん」と呼んだりする変化も心温まります。

まあ、個人的に気になるシーンもあった事はあったんですよ。
下着姿になった安澄が最終的に牛乳吐いちゃうシーンとか(それだけ緊張MAXの中での思い切った行動だった事は伝わるけど)、実家で母を待ちながらも来なくて双葉たちに「帰ろ」と言われた瞬間にお漏らししちゃう鮎子とか(それだけ我慢して待ってた事も伝わるし、双葉たちの迎えにホッとした事も伝わるんだけど)、「そこまでのシーン居るか!?」という気もしました。
あと人間ピラミッドは少々痛々しいシーンだったりね。

そんなこんなと色々あったけど、しっかり泣かされましたと言う点で満点を進呈します。
やっぱり泣かせる映画は泣かせてナンボですからね。泣かされた人は文句言えません。

幸野家写真
この何気ない記念写真がいいよね


◆パンフレット:B5判・44頁(シナリオ採録)・850円

湯を沸かすほどの熱い愛

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