映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【16-093】復活の日 ★★★★★
category: 2016年の映画レビュー | author: moeru-movie
角川映画祭にてDVDを持っているにも関わらず復活の日を鑑賞。

「突っ込み所満載」「トンデモ映画」と嘲笑される事も多々あるこの映画ですが、ズバリ!自分は大好きなんです。
もともとこういった「ウィルスもの」が好きな上に、ディザスター・ムービーも好きだし、リアリティは大して求めず、とにかく「面白けりゃいいや」というテキトーな所もある自分の好みにピッタリ合います。
だからこそ「劇場でもう1回観たい」と思い立ったわけです。

冒頭、すっかり壊滅してしまった東京の街を潜水艦からの望遠鏡で見るシーンから始まる。潜水艦の一行の中には、外国人に混じって日本人の吉住(草刈)も居ます。
そこから「何でこのように地球は滅びてしまったのか?」という形で話が遡って行きます。

それから2年前、アメリカのスパイがドイツから細菌兵器を持ち出そうとするも警備にバレていきなり銃撃戦に。ちゃっかり小型飛行機で逃げおおせた米軍スパイだが、案の定途中で墜落。ウィルスは地面に叩きつけられて世に放たれます。
まあ、この手の映画の定石通りですね。『カサンドラ・クロス』なんかもこのパターンでしたから。
このウィルスですが、ひとたびこの世に放たれると恐ろしい勢いで増殖し、毒性も高い超殺人ウィルスなんだとか。にもかかわらずワクチンも無い。そんなもの「細菌兵器」としても使えねーじゃねーか!(だって自分も死んじゃう可能性大なんだから)と思うんですが、とにかくこれをきっかけにして、しばらくするとソ連では家畜の羊が大量死。そして世界中でも「イタリア風邪」なる病気が大発生という形に進んで行きます。
日本でも患者が爆発的に増え、病院はてんてこ舞い。
字幕で世界各国の死者が出るんだけど、「ニューヨーク 死者740万人」とか、だいたい100万単位の死者なのに、日本だけ「東京 死者1000万人」と何故か桁違いです。
(但し、事前の説明では地球全滅規模のウィルスなはずなのに、「致死率は47%」とか言ってたのは謎)
それもそのはず。これだけの伝染病だというのに、病院では患者が隔離もされず押し寄せ、医師や看護婦も何の防備もせずに治療にあたっています。
おかげで医師は倒れ、吉住の元カノで妊娠中の看護婦(多岐川)は顔面くすんで目の下のクマも凄すぎな程の過労状態。そのおかげか、急に腹を押さえて苦しみ始め、あっという間に流産です。
正直言って、このへんのエピソードは完全に蛇足と感じました。
日本の映画ってすぐこういうエピソードを入れたがる。もう草刈正雄と多岐川裕美のエピソードそのものが要らないです。

一方のホワイトハウスでは、この有事に対してARS(全自動報復装置)を起動させるべしというタカ派の男(この映画のヒールとしていい味出してるヘンリー・シルバ)が騒いでいます。
ARSってのは、何か攻撃を受けると、それをソ連からの攻撃と決め付けて、自動的に報復の核爆弾をソ連に撃つと言う凄い装置です。
まあ、このへんの米ソ関係については、自分が凄くお気に入りの映画「未知への飛行」とも少し通ずる所があります。

そして南極昭和基地。こちらにも全国のウィルス情報が入ってきており、日本に対しても無線で発信するも応答が無い状態が続いています。
そこへ飛び込んできたのがトビーくんという幼子の声。
でも、スイッチを押したまま一方的に喋ってるので、こちらから声をかけても届きません。
「スイッチから手を放すんだ!」と必死な中、何故か「お父さんの銃がある」という実況が始まります。「やめろーー!!」と叫ぶ南極隊員の渡瀬恒彦。
「これで撃てば楽になる」みたいな事を言い出す幼子。そしてそのまま銃声がして静かになります。
ってか、この一連の流れを無線のスイッチを押したまま銃を手にして発砲して即死してんの?という詮索はナンセンスです。(苦しいなぁ)

一方の東京は、もはや病院も人が倒れてるだけの廃墟状態。
そこで何故か一人生き延びている多岐川裕美が無人で荒廃した街を歩いて辿り着いた先は、渡瀬恒彦の奥さんのところ。
既に息絶えている奥さんだったけど、何故か小学生の息子だけは生きてます。
「お父さんの所に行こう」と言って、何故かナース服のまま小型ボートに乗って東京湾を走ってますが、途中で「これ飲めば寒く無くなるから」とか言って謎の錠剤を飲ませます。
それっきり多岐川裕美も渡瀬恒彦の息子も出て来なくなります。
出て来なくなる間際に発した「お父さ〜ん」という声を聴いたような気がした渡瀬恒彦も、突然気がふれて極寒の外に飛び出してそれ以降出て来なくなります。
ちなみに、南極に居る日本人の千葉真一とか永島敏行とか夏八木勲とか、いつのまにか全然出て来なくなります。

そしてホワイトハウスも既に荒れ果てていますが、大統領が南極隊員に向かって「ウィルスは低温では毒性が無いので、そこで生き延びてくれ。誰も離れず、誰も入れるな」と言った後に死にそうになります。
そこへ現れたのが、何故かピンピンしているヘンリー・シルバ。
この期に及んでまだ「ARSを起動させろ」と迫ります。
大統領はそれを許可しないまま息絶えますが、邪魔者が居なくなったことを良い事に、勝手にARSを起動させます。

南極でも今後の事を話し合うって事で各国の隊員たちが集められますが、吉住たちが向かう途中でノルウェイ隊(何か知らんが皆おかしくなって殺し合って全滅してた)の生き残り女性を救助します。
ここで初めて登場のオリビア・ハッセー。見るとお腹が大きく、生まれる寸前みたいです。
このハッセーさんを置いて行けないと言う事で吉住は残りますが、その間に行われている南極会議も喧々諤々でちょっとヤバい感じ。

そんな中、ソ連の潜水艦が上陸許可を迫って来ました。聞くと、病人がいるとの事。
そりゃあ上陸させられませんよっていう当然の対応をするも、「嫌だ!上陸するもん!」と強行突破を目論むソ連軍。
そこへ現れたのが英軍潜水艦。彼らは一撃必殺ミサイルでソ連艦を鎮めると「じゃあな」と去って行こうとします。
あまりにも格好良過ぎる艦長はチャック・コナーズですが、そんな男前な艦長に「病人は居るか?」と聞く南極代表のジョージ・ケネディ。
「居ない」と答えると、これまた当然のように南極上陸を許可されます。

その後は「男855人対女8人」という状態でありながらも種の保存と言う名目でくじ引きで「種付け」の男が選ばれ、それなりに子供も生まれて行きます。
吉住も実はオリビア・ハッセーと交わりたいのにそれが出来なくてそわそわしています。(オリビアの方も草刈が気になる様子)
また、東京から採取したウィルスのサンプルを元にワクチンも細々と開発されております。

さあ、ネタがいいよ尽きたか?と思ったら、実は地震学者の草刈正雄が、近々ワシントンを直下型の大型地震が襲う事を予言します。
どんだけの信ぴょう性があるのか怪しさ満点なんですが、もしこの地震が本当に起こると、その衝撃は核爆発波と言う事も分かります。
核爆発??・・・!!!・・・そうです。この地震によりARSが「攻撃を受けた」と認識し、ソ連に向けて原爆を発射されてしまいます。
一方のソ連の方も、報復のARSは作動しますが、そのうちの1つがこの南極に向けて飛んでくると言う凄い展開。
偉いこっちゃ!とARSを止めに行こうとしますが、行先はワシントンDCです。
病気に感染するかもしれないので、ARSを止めに行くのは片道切符です。
この任務に赴くのがボー・スベンソンと吉住@草刈正雄です。
映画も2時間が経過してると言うのに、無駄に見せ場は止まりません。

気休めかもしれないワクチン(ギリギリで開発が間に合った)を打ってワシントンに降り立った2人だが、ちょうどいいタイミングで余震がグラグラ来ます。
「急ごう」と言ってホワイトハウスに入る2人。
途中、進行不能な所は爆破して先に進むんだけど、小型爆弾を取り付けて、さあ離れようと言うちょうどいいタイミングでまた地震が来たおかげで落下物に進路を遮られて逃げられなくなったボー・スベンソンが重傷を負って動けなくなります。
仕方なく草刈正雄1人でARSを止めに行きますが、やっとスイッチを見つけて、さあ押そう!と思った瞬間、ちょうどいいタイミングで本震がやってきたおかげであえなく原爆は発射されてしまいます。
「くそー!」と思って横を見ると、ミイラ化したヘンリー・シルバが。
そしてボー・スベンソンは瀕死の状態で草刈正雄に「Life is Wonderfulって日本語で何て言うんだ?」と聞き、「ジンセイハ、イイモンダ」という答えを聞いて死んでいきます。
「なぜ最後にそれなんだ?」というのは自分には良く分かりません。よっぽど「Life is Wonderful」って言葉に思い入れがあったんでしょうね。

それから数年後、南極に原爆が飛んでくることを見越して南米チリの辺りに移住していた女子供と少しの男たちだが、もはや食料も底をつき、絶望的です。
一方、何も無い荒野を歩く1人の人影。それはどこを目指しているのか良く分からない草刈正雄です。
(どうやらワクチンが効いたようで罹患しなかった模様)

途中、廃墟となった教会で見つけたキリスト像とテレパシーで会話したり、海辺で突如でっかい魚をつかまえて、それを地面に叩きつけて食料確保したりと結構元気です。
そして移住民の中に当然生きてるオリビア・ハッセーが外に出ると、遠くに人影が!
それを見た瞬間「ヨシズミー!」と言って走り出します。
対する吉住も、それまでヨボヨボの状態でやっと歩いてたのに、急に走り始めてしっかり抱擁。
「4年もホームレス状のやつによく抱きつけるなぁ」という心配はナンセンスです!
あと、今いち説明不足なので間違えてる人もいるようですが、草刈正雄は決してワシントンから南極まで歩いたわけじゃありません。(だいいち、物理的に不可能です)
もっとも、南米と言っても、あそこで出会える確率ってめちゃくちゃ低いですけどね。
「イッツナットゥ〜レェ〜イ、トゥスタータゲ〜ン」「トゥ〜ジュ〜ルゲモシェ〜ル」というジャニス・イアンの歌声に乗せてようやく映画は終わります。



いやですね、色々とツッコミ所はあるんだけど、良くも悪くも見せ場は盛りだくさんでしょ。
南極で本当にロケしちゃって、潜水艦もホンモノを使用というスケールも凄い。(おかげで製作費がかかって微妙な赤字に)
この手の映画では、突如ワクチンが出来て一件落着となるのが多いですが、この映画では世界を壊滅させてしまうという思いきった展開。
(但し、画ではそれはほとんど見せてない。ってか、それを見せると大変なスケールの映画になっちゃう)
それだけではなく、更にそこから米ソの原爆合戦で「世界を2度殺す」というもっと凄い展開。
リアリティがなかろうが、突っ込み所があろうが、娯楽映画としては面白かったと思うんですよね。

この映画が公開された1980年。
自分はTBS系で夕方に放送されてた「夕やけロンちゃん」という番組で鑑賞券プレゼントに応募したら当たったので、その券で劇場で観たんですが、まあ当時高校生の自分にとっては大興奮でしたよ。
ジョージ・ケネディ、グレン・フォード、ロバート・ヴォーン、チャック・コナーズ、オリビア・ハッセー、ヘンリー・シルバ・・・と言った「超一流とは言えないけど、名前は良く知ってる外国人俳優」が無駄に多数出演してたのも高揚感を煽りました。

もう一度言います。公開は1980年です。日本の映画です。角川映画です。深作欣二監督です。金はかかってるので「B級映画」とは呼べません。
日本映画らしい生ぬるい男女の小話があったりしますが、SFパニック映画です。
そんな娯楽映画が自分は大好きです。
あの頃の角川映画は良かったなぁ・・・・。
(そう思ったからこの映画を劇場で観たのです!)

ここまで来たら、次はブルーレイ購入かな・・・(爆)

◆パンフレット:角川映画祭パンフと言う事で文庫本サイズ・68頁・900円(コスパ悪し)

復活の日

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JUGEMテーマ:映画館で観た映画

comments(3) | trackbacks(0) |PAGE TOP↑ -
復活の日、昔劇場で観ました。木村大作さんのとんがりまくりのカメラが楽しめる作品だと思います。
by うぼで (2018/01/07 11:07 PM)
毎日が寒くて南極にいる様です。現地はどんな感じなのでしょう。サイトで南極ツアーの記事を読むとペンギン、アザラシが見れるそうですね。映画でも終盤当たりで何十年も前ののが観れるのが貴重さを感じました(笑)。
by うぼで (2018/02/05 5:24 PM)
管理者の承認待ちコメントです。
by - (2018/02/10 4:52 PM)






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