2016.01.05 Tuesday/00:44 |
【16-003】完全なるチェックメイト ★★☆☆☆ |
category: 2016年の映画レビュー | author: moeru-movie |
【フリーパス8本目】
まだまだフリーパスを使い倒したいので、完全なるチェックメイトを観てみる事に。
1972年、アイスランドで行われたチェス世界選手権で、ボビー・フィッシャー(トビー・マグワイア)とボリス・スパスキー(リーヴ・シュレイバー)が対戦する。長きにわたりソ連がタイトルを持ち続けてきたが、史上初のアメリカ人挑戦者が誕生。若き天才の登場に世界中が注目する中、ボビーは第2局に出現することなく不戦敗となり……。
日本でも1994年に公開された『ボビー・フィッシャーを探して』という映画があったので、名前くらいは聞いた事があった程度の薄すぎる知識(とも言えないほど薄い)のみでこの映画を観ました。
う〜ん、このボビー・フィッシャーって人は、IQも高くてチェスも天才的な腕前なんだろうけど、この映画でもかなり多くの時間を割かれている通り、変人度も異常に高い人です。
変人っつーか、妄想だったり異常な神経質だったり、極端なワガママだったり、とにかくやることなす事全てが無茶苦茶です。
「チェスのルールとか、全く分からない」という状態で観ている人も多い(と言うか、日本人じゃ大半は知らんのでは?)と思うけど、チェスのルール以前に、やっぱりフィッシャーの変人っぷりばかりが目立つ形になっており、自分は早々に「何だこの頭のイッちゃってる兄ちゃんは」という視点になってしまい、チェスの緊迫感どうこうは頭に入ってこなくなりました。
映画の「見せ方」としても、何となく緊張感は伝わるものの、やはり当事者が感じる緊張感の何百分の一も伝わっていないんじゃないかな?という気もしますが、そんな変人フィッシャーを演じきったトビー・マグワイヤの神経質な芝居は素晴らしかったと思います。
相手のスパスキー役のリーヴ・シュレイバーも、トビーとはまた違ったキャラを上手く演じていましたが、やっぱりスパスキーも途中で椅子に振動を感じるとか、神経質すぎる一面を見せてたりします。
やっぱり米ソ冷戦っていう状況が我々日本人には想像も出来ない緊張要素になってるんですかね??
映画の最後の方には、実際のボビー・フィッシャーの晩年の姿が映し出される(一部は盗撮っぽい画も見えたような・・・)が、トビー・マグワイヤを観た後だと、「こんな小汚い爺さんがフィッシャー!?」と唖然とします。
何となく「天才同士の手に汗握る心理戦を中心にチェスの対局を見せる」みたいなのを期待するなら、それは違いますとだけ言っておきます。
◆パンフレット:B5判・28頁・720円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
まだまだフリーパスを使い倒したいので、完全なるチェックメイトを観てみる事に。
1972年、アイスランドで行われたチェス世界選手権で、ボビー・フィッシャー(トビー・マグワイア)とボリス・スパスキー(リーヴ・シュレイバー)が対戦する。長きにわたりソ連がタイトルを持ち続けてきたが、史上初のアメリカ人挑戦者が誕生。若き天才の登場に世界中が注目する中、ボビーは第2局に出現することなく不戦敗となり……。
日本でも1994年に公開された『ボビー・フィッシャーを探して』という映画があったので、名前くらいは聞いた事があった程度の薄すぎる知識(とも言えないほど薄い)のみでこの映画を観ました。
う〜ん、このボビー・フィッシャーって人は、IQも高くてチェスも天才的な腕前なんだろうけど、この映画でもかなり多くの時間を割かれている通り、変人度も異常に高い人です。
変人っつーか、妄想だったり異常な神経質だったり、極端なワガママだったり、とにかくやることなす事全てが無茶苦茶です。
「チェスのルールとか、全く分からない」という状態で観ている人も多い(と言うか、日本人じゃ大半は知らんのでは?)と思うけど、チェスのルール以前に、やっぱりフィッシャーの変人っぷりばかりが目立つ形になっており、自分は早々に「何だこの頭のイッちゃってる兄ちゃんは」という視点になってしまい、チェスの緊迫感どうこうは頭に入ってこなくなりました。
映画の「見せ方」としても、何となく緊張感は伝わるものの、やはり当事者が感じる緊張感の何百分の一も伝わっていないんじゃないかな?という気もしますが、そんな変人フィッシャーを演じきったトビー・マグワイヤの神経質な芝居は素晴らしかったと思います。
相手のスパスキー役のリーヴ・シュレイバーも、トビーとはまた違ったキャラを上手く演じていましたが、やっぱりスパスキーも途中で椅子に振動を感じるとか、神経質すぎる一面を見せてたりします。
やっぱり米ソ冷戦っていう状況が我々日本人には想像も出来ない緊張要素になってるんですかね??
映画の最後の方には、実際のボビー・フィッシャーの晩年の姿が映し出される(一部は盗撮っぽい画も見えたような・・・)が、トビー・マグワイヤを観た後だと、「こんな小汚い爺さんがフィッシャー!?」と唖然とします。
何となく「天才同士の手に汗握る心理戦を中心にチェスの対局を見せる」みたいなのを期待するなら、それは違いますとだけ言っておきます。
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