映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【15-114】グリーン・インフェルノ ★★★★★
category: 2015年の映画レビュー | author: moeru-movie
楽しみに楽しみにしていたグリーン・インフェルノを当然初日から鑑賞。

不正なアマゾンの森林伐採の実態を世に訴えるため、学生たちの活動家から成るグループは現地に赴く。その後、彼らの度を越した行動が目に余ったため全員強制送還されることになるが、その途中で搭乗機がエンジントラブルを起こしてしまう。熱帯雨林に墜落した飛行機の生存者たちは救助を求めるが、彼らを待ち受けていたのは食人族だった。

まず最初に言っておくと、この映画は「食人族」のリメイクではありません。
インスパイアされて作った別物だと自分では思っております。
従って、何かにつけて食人族と比較するのはナンセンスだと思い、あくまでもこの映画単独の評価となります。

結論として、かなり楽しめました。面白かったです。自分は満足です。

序盤は学生たちの学生運動からのアマゾン奥地でのYouTube等を使って(スマホで撮影してね)の実力行使のシーンが続き、この時点では「早よ食人族出せや」とヤキモキしてました。
ただ、終わってみればこの活動と描写が後半の伏線になってた所を見ると、あながち無駄ではなかったとも言える。
まあ、何故か立ちションシーンでチンポをギリギリ映しちゃうのは無駄描写とも言えるかもしれませんがwww。

そんなアマゾン奥地の帰り道で飛行機事故に遭い、めでたく食人の部落そばに墜落。
墜落の過程で無残な人体損傷シーンもちょっと出てきて期待は高まります。
※せっかく助かったのに、その後プロペラ直撃であっけなく死んじゃうヤツがちょっとした笑い所。
間もなく学生一行は族の吹き矢(再三出てくるこの吹き矢が最強なんだな)で気を失わされ、部落に確保されます。
※体に刺さった矢を「今抜いてやるからな!」と言った瞬間に額に別の矢がグサっと刺さる所も笑い所。

そしてここから人肉食らいショーの始まりか!?と期待が高まると、一番肉付きのいい男がやられます。
目玉をえぐられ、舌を切り取られ(その場でジャック・スパロウみたいな部落の長に食べられます)、しまいには四肢をぶった切られ、生血は飲まれ、それぞれのパーツは部落の女が鼻歌交じりに塩などを擦り込んで燻製にしていきます。(食べられない所はブタにあげます。まさに人間が家畜の扱いです)
「グロさが足りない」という人もいるかもしれませんが、このシーンはけっこう来てると思いますよ。

しかし、その後この男の殺されっぷりを上回る残酷描写が無かったのは事実で、おかげで割と落ち着いて観ていられます。(本当かよ!)
その後は、捕らえられた女3人から処女だった主役のジャスティン(実生活でのイーライ・ロス夫人!)のみ「割礼」の儀式のために体に色々なペイントをされたりしてます。
残る非処女だった女たちと共に牢に入れられた一行。
さあここから脱出するには・・・というシーンの前に、女一人が「もう耐えられない!」と、何をするのかと思ったら下痢便噴射。
部落のガキには笑われ、仲間は微妙な顔になり、噴射本人は「ゴメンねみんな・・・」って謝ると言うシュールなシーンは笑いを誘うが、映画的にはあまり意味が無い。
その後、全身タトゥー女が逃げ出すが、その後に捉えられた一行に振る舞われた料理(というには粗末なものだが)の器の底にはタトゥー柄の皮が・・・。
ふと部落の方を見ると、子供たちが色鮮やかな柄(もちろんタトゥーと同じ柄)の人皮を身に纏って喜んでいます。
それに気づいたタトゥー女のレズ友は衝動的に首を掻っ切って自殺します。
衝撃を受ける一行の脇では、一行のリーダーっぽかったアレハンドロがストレスを溜めないためにオナニーを始めるという前代未聞のカオス劇場。ここも笑い所です。

でもそんな中、一行は自分たちが持っていたハッパ(要するに麻薬です)を自殺した女に詰め込みます。
その死体を燻製にして食べた部落一行は、皆でハイになって行くと言うまたしても笑い所が・・・・。
と、笑ってる場合では無い。ドラッグの空腹現象によって生のまま食されちゃうヤツも居るが、ジャスティンとダニエルが逃げ出します。
しかし、やっぱり最強武器の吹き矢でやられたダニエルは哀れ「人食い蟻」の餌食に。

しかし、部落の子供に助けられたジャスティンは微妙におっぱいをプルプルさせ(残念ながら、何故かブラ状のものを胸に纏っています)ながら白塗りの体で逃げ、やがて森林伐採の一行に出会う事ができた!
「助かった!」
「いや、きっとあの全身ペイントで食人族と間違われて撃たれちゃうんだ」
と色々予想しましたが、果たしてそのオチは・・・・・

と、こんな感じです。
思ったより人肉喰い大好きな世間様(いわゆる変態な方々)の評価は渋いようですが、そんなにダメだったかなぁ??
そりゃあ多少退屈な所もあったし、「もっとやれ!」と思う所はあったし、何よりも登場人物の中で一番のクソ野郎であるアレハンドロが、本来一番無残にグロテスクに殺されなければいけないのにそうなっていないとか、裸族じゃないので見えないとか、まあ色々ありますよ。
そういう所が気になっちゃったり許せなかったりするとダメなんでしょう。
自分はちょっと気になりながらも、全体的には楽しめた(そりゃあもっとグロが続けばなお良しですが)んですよ。

でも、これをきっかけに人食いの旧作である「カニバル」「人喰族」といったあたりも観てみたくなりました・・・

◆パンフレット:B5判・36頁・700円(個人的には読み応え有りの良パンフ)

グリーン・インフェルノ

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