映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【15-101】心が叫びたがってるんだ。 ★★★★☆
category: 2015年の映画レビュー | author: moeru-movie
乃木坂ちゃんの舞台挨拶目当てで普段はほとんど観ないアニメの心が叫びたがってるんだ。を観た。

活発な少女だったものの、ある事を話したことで家族がバラバラになった上に、玉子の妖精にしゃべることを封印された成瀬順。そのトラウマが心に突き刺さり、隠れるようにして生きていく。ある日、通っている高校の地域ふれあい交流会の実行委員会のメンバーになり、さらにそこで上演されるミュージカルの主役を務めることに。困惑する順だったが、メンバーの坂上拓実、田崎大樹、仁藤菜月と行動を共にするうち、自分の中の変化に気付きだす。

最初に言っておくが、前述の通り自分は普段ほとんどこの手のアニメは見ません。
ましてや『あの花』とか、名前を知ってる程度でテイストとかタッチとかまるで知りません。
そんなアニメ童貞の素朴な感想です。

まず、全体的には楽しめましたよ。
現実感と言う意味では少々疑問な所もあるけど、言葉が人を傷つけたり優しくさせたり。そして思いを言葉にするって事の大事さも分かります。
そして登場人物も手ごろな人数で、「青春群像劇」としては色々と見所もありました。
うん。全体的には楽しめたはずなんだけど、それと比例して色々と引っ掛かる事も多かった作品でした。

まず、失語の背景に出てくるあのタマゴの「妖精」とやら。
何かそこだけ超フィクションのファンタジー要素みたいなのが強く出ちゃってリアリティが大きく損なわれてしまっていると感じてしまったのはナンセンスなのでしょうか・・・・

そんな事よりも何よりも、「良かった」という思いを5つ星に上げられなかったのは、主人公の順です。
ハッキリ言って共感できません。感情移入できません。
色々事情があって失語になって殻に閉じこもってたのは分かる。
でも、すごく乱暴に言っちゃうと、単に拓実くんに気に入られたくて演劇を頑張ってた下心丸出しの腹黒自己中女に見えちゃったのです。
いやいや、オマエはちょっと脚本書いただけでイケメン拓実くんが自分の事を好きになるとでも思ってたのか?
まあ奥手な子だし、思うのは仕方が無い。
でも、その拓実くんが菜月ちゃんといい仲だと知ったら開演直前の劇を投げ出して逃げるの??そして探しに来た拓実くんに暴言三昧って何なんでしょう?
言葉は人を傷つける。取り返しのつかない事になるって言ってたのは自分でしょ。
自分には刃を向けるな。だけど自分の意に合わない物には攻撃するっておかしいと思うのです。
順にとっての「さけびたがってる心」ってのはこんな事なのでしょうか??
クラスメートたちだってあんな土壇場で逃げ出されて、必死にカバーして、それでいて最後だけノコノコ帰ってきて・・・って、タダじゃ済まされない状況になるはずです。
母親との仲もどうなったのかウヤムヤだし、まさに順一人が皆を振り回して終わったと言う印象でした。

それでもオマケ気味に4点まで上げたのは、他の生徒たちがいい人揃いだった事で何となく救われたから。
拓実くんはいい人ですよ。あんなに言われても受け止めてあげるんだからね。
(でも、誰にでもいい顔をするヤサ男は、時として人を傷つけちゃうんだよね・・・)
そんな拓実くんと「付き合ってた」という過去があまりにも違和感だらけだった菜月ちゃんもいい娘じゃないですか。
少なくとも性格に難がある順よりは数段上です。誰もが菜月ちゃんに行きます。
そして強面の野球部員の大樹は、終盤極端にいい人化現象が進んで唖然としますが、根はいいヤツなんでしょう。

そしてもう一つ。
クライマックスでも重要な要素になっている劇中ミュージカルだ。
正直、あまり良く意味が分からない話です。
現地で観劇している地元のお年寄りたちには通じてないでしょう。
そんな話だから順が辛うじて間に合って出てきたシーンでも全然感動できない。
「自分の境遇を歌詞に乗せている」というだけ。
オリジナルの曲はお馴染みの良曲で、カバーも面白いだけに、肝心の話が頭に入り難かったのは残念です。

そしてエンディングの乃木坂ちゃんの曲。
乃木ヲタには、この曲のPVがこのアニメ作品の内容と通ずる所もあって違和感なく聞けると思うし(ロケも同じ秩父だし)、乃木ヲタを差し引いても、それほど「おかしい」というほどでは無いと思います。
それでも世にはびこる「アンチ48グループ」の波に乗ったアニメファンが過剰なほどに「似合わない」「ブチ壊し」と扱き下ろすのを見ると悲しくなります。
そんなに乃木坂ちゃんの曲はダメだった?何がダメなの??って聞いてみたいです。
そして「地域ふれあい交流会」っていう設定を観て「そんなバカな・・・」かよ!と思った乃木ヲタは自分だけでは無いはずですwww。

最後に、何かこのアニメ、自動販売機の飲料とかコンビニとかファミレスとか、やたらと「実在の企業・商品」が多かったよね?
まあローソンが製作に関わっているという点では納得できるけど、あまり目立つとステマ臭が出てくるのでほどほどに。

◆パンフレット:B5判・52頁・900円

ここさけ
右は入場者特典の劇中ミュージカルのチラシです。

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