映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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舞台『すべての犬は天国へ行く』観劇
category: 舞台 | author: moeru-movie
遅くなりましたが、乃木坂ちゃんメンバー8名が出演する舞台『すべての犬は天国へ行く』を観てきました。(千秋楽前日の日曜日の夜回です)

殺し合いの果てに男が一人残らず死に絶えた西部の町の古びた居酒屋。
今や、来る客はいない。女達は途方に暮れて、ただ酒を飲む。
二階の売春宿は商売あがったり。
やがて、奇妙な町のバランスは女達をひとり、またひとりと蝕んでゆく・・・。
壊れた女たちの西部劇。


この舞台は、『じょしらく』のような「乃木坂の乃木坂によるヲタのための舞台」という訳ではありません。
かと言って、大勢の舞台俳優さんに混じって1人2人が出演するという事でもありません。
一応は「乃木メン主演」とはなっているものの、回りはベテランの舞台女優さんが固めながらのケラさん(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)の演出ですよ。
※これが初公演というわけではなく、過去も舞台で演じられてきていました。
 有名な所では、本公演では鳥居みゆきが演じた役を懐かしの「戸川純」が演じていたそうな。

この舞台、全体的にはコメディタッチな面が多いですが、よくよく見ると「ブラック」だったり「シュール」だったり「ホラー」な所すらある非常に奥が深いドラマです。
登場人物の多くが何かを隠しながら、何かを偽りながら、何かを誤魔化しながら、表面上はごく普通の日常を送っているかのように見える。

そんな舞台の設定でキモなのが、粗筋にもあるように「男が一人残らず死に絶えた」という世界だと言う事。
でも劇中に男と思われる人物は登場する。これは何を意味するのか?
典型的なのがキキ(桜井)のダンナである医師だ。
一部ではキキだった桜井が二部ではダンナとして登場するのだが、実はこれはキキがダンナの格好をしている(つまり男装している)だけで、あくまでもキキなのだ。
クローディア(松村)を部屋に誘ってヤっちまおうとするが、それとて所詮「少女を買う大人」の真似事をしているだけなのだ。

と、先に「一部・二部」という表現をしたが、この舞台は15分の休憩をはさんで前半(一部)と後半(二部)に分かれている。
この構成、良く見ると、二部の方がより鮮明に「女ばかりの狂った街」という色が濃く出ている。
なーんとなく観てると、ちょっと面白いコメディに見えても、ふと思い返すと何だか末恐ろしいシーンも実は多い。
例えばキキが占った相手は何故か全員自殺しちゃうと笑い飛ばすシーンなんかは「そんなにたくさん自殺するわけねーだろ」と考えると「実はキキが殺してたかも?」とか想像させられるし、もうマリネ(若月)なんてもろに街を出て行こうとする女を殺しまくってるじゃん!と、もはや「悪魔のいけにえ」「クライモリ」「ヒルズ・ハブ・アイズ」の世界でしょ。
その狂った女たちの中で唯一まともに見えた(流れ者っぽい感じなので、街に染まっていない)エルザ(井上)までもが二部(一部の世界から3ヶ月くらい経過している設定)になると静かに何かが狂ってきている。
まさに「観終ってからジワジワ来てもう1回見直したくなる」という不思議な劇でした。

<メンバーワンポイント感想>
・万理華:出番は一番多かったかな。一生懸命感は伝わるが、ちょっと無理して演じているように見えてしまう所あり。
・井上:出演メンバーの中では1位2位を争うほど良かった。舞台出演経験が生かされているのかも。
・桜井:井上と甲乙付けがたいほど良かった。笑いも取ってたし、例の「濡れ場」も含めて思い切ってやってたのが好感持てる。
・若月:若も舞台経験があるからか、いい感じで安定してはいたが、思ったより出番が少なかったのが残念。
・生駒:「アカデミー」の芝居レベルだったらどうしようと心配していたが、まあまあ頑張ってたが出番は少ないね。
・松村:こちらも出番は少な目。やっぱり松村は「台詞を一生懸命言ってます」感が強く出ちゃう印象。つまりまだまだ下手と言う評価。
・優里:まずまず及第点だったが、役柄的に重要度が低い事と、たんつぼの印象が強すぎて個性が埋もれたのは不幸。
・新内:出番は一番少ないが、とにかく自然な感じ。ああ見えてけっこう器用なのかもね。

<その他雑感>
・やっぱりたんつぼのアレはさすがに気持ち悪過ぎる。
・かなり両端いっぱいまで使う舞台なのだが、上手サイド(しかも4列目)だった自分の席からは下手が見えにくく、おかげでラストのリトルチビの〇〇が良く見えませんでした。
・リトルチビのニーコさんがリアル子持ちの母(そして声優)とはビックリ。

この劇は、少々不道徳なところもあるけど、円盤化されたら買いたいなぁ・・・


すべての犬は天国へ行く

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