映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【15-026】迷宮カフェ ★★☆☆☆
category: 2015年の映画レビュー | author: moeru-movie
最近見てない気がする関めぐみ見たさに迷宮カフェを鑑賞。

へんぴな場所にあるカフェの美人店主マリコ(関)の過去は謎で、そこを訪れる客たちが立て続けに行方不明になるといううわさが流れていた。週刊誌記者の榎木田(大迫)は、事の真相を探ろうとカフェに潜入。自分に自信のないアスカ(市川)、とんでもない事件を起こそうとしているスグル(藤原)、傷心のボディービルダー松浦(角田)ら3人が店の常連客で……。

一言で言うと、色々と残念な作品です。
骨髄移植という真面目なテーマを盛り込むというのはいいのですが、いかんせんストーリーに穴が多過ぎます。

結局さ、マリコさんは自殺幇助なんてしてなかったわけでしょ?それなら「行方不明になる」って噂もおかしいよね?
それとも、過去は何人も自殺させてたって事なの?
まあ、その設定自体は、物語の「掴み」って事で、「根も葉もない噂でした」で済ませられるけど、あの三流雑誌の編集長がわざわざ200万の謝礼をはずんで榎田を取材に行かせる意味も不明です。
自分の娘がそこに居るかも?って分かってた??分かってたらなら、どう知り得たかも謎だし、さっさと自分で訪ねれば済む話なのを、わざわざ榎田に何日も取材させてから登場ってのは、何か取って付けた感を感じてしまいました。
これが「行方不明になる謎カフェなので、何が起こるか分からないから他人を差し向けた」というのであれば、序盤はもっとミステリー仕立てにしないと喰い付けないですよ。
しかし、ミステリー色は薄く、田舎にある洒落たカフェの癒しストーリーになっちゃってる。
タイトルは「迷宮」となっているけど、ちっとも迷宮感が無いのでは期待はずれです。

そして登場人物ですが、角田信朗のキャラは良かったですが、問題はスグルとアスカです。
スグルが実は・・・と言う下りは、ハッキリ言って唐突過ぎる。
ああいう真相があるなら、それ以前に少しは「そういう人格」を一瞬でも見せておくべきだと思うのだが、むしろイイ奴にしか見せてないという所が説得力を薄めてます。
そしてそのスグル君とアレすると決めるアスカちゃん。
え?そんな決意をするほど何か絆でも深め合ってたっけ?って感じで、ここも唐突過ぎて首を捻ります。
この2人のエピソードも、もう少し描き込めば(他の田舎生活ストーリーを少し切って、そこに数シーン入れるだけでだいぶ違うと思う)、アスカちゃんのウェディングドレスでのあのシーンも生きると思うと残念で仕方ありません。

最後の最後のマリコさんと、恐らくマリコさんの骨髄の行先の子のシーンは出来過ぎと思いつつ、そこはハートウォーミングで良いので、後味は悪くないです。
関めぐみも、気付けば今年で三十路なのね。でも、いい感じに老けてきた(褒め言葉です)感じで、役にはピッタリ合ってました。
先日の「くちびるに歌を」にも出てた「柴田杏花」や、一般的には「ヤクザガール 二代目は10歳」の子と言った方が通じるのかもしれないけど、自分には「東京家族」の「ユキちゃん」の印象が強い「荒川ちか」といった次世代の女の子も要チェックです。

しかし、骨髄移植がテーマの映画に吉井怜が出てるって感慨深いね。
劇中の台詞でもあったけど、実際に吉井怜は、白血病の治療で骨髄移植を受けて血液型が変わっちゃった人だからね。

最後に、この映画のエンドロールでは、恐らくこの映画に協賛した全国の都道府県の病院が延々と流れます。
その後にはオマケシーンも何も無いので、退屈と思ったら、まだ観ている人の邪魔にならないように早々に退出しても大丈夫です・・・。

◆パンフレット:A4判・16頁・600円

迷宮カフェ

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こんな世界だからこそ本音を (2017/10/08 8:32 AM)
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