映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【14-088】人狼ゲーム ビーストサイド(ネタバレあり) ★★★★★
category: 2014年の映画レビュー | author: moeru-movie
初日舞台挨拶は逃したが、近所のみなとみらいでも上映しているので早速人狼ゲーム ビーストサイドに行ってきた。

横山由佳(土屋)は、総勢10名の拉致された高校生たちが競い合う人狼ゲームで人狼のカードを与えられる。彼女に課せられた使命は、気付かれることなくほかの村人役の男女の命を一人ずつ奪っていくことだった。狂気の沙汰としか思えない状況下で、由佳は内心で笑いながら自分の役柄を全うする。

自分が今まで観たもの・観て無いもの合わせても「人狼ゲーム」は何本か作られているが、それらは総じて低評価である。
際たるものは、リアル人狼ゲーム 戦慄のクラッシュ・ルームと言う超絶クソ映画だったりするが、この「ビーストサイド」は、桜庭ななみ主演の「人狼ゲーム」(この映画のレビューは2点)の監督による「続編」と言ってもいい1本である。
※ちなみに、前作公開時の公式サイトURLのまま、内容は今回の続編のものに変わっております。
登場人物は一新されているものの、「勝っても解放されずに2周目に入る」というオチを引き継いでいるので、前作を観ている人はすんなり理解できるだろう。

で、結論から言うと・・・・このビーストサイドは、予想以上に面白かったです!こんなに楽しめてしまうのも珍しい。何でだろ??と意味も分からず楽しめました。

内容としては、当然「人狼ゲーム」なだけに、前作と一緒なのですよ。
役割カードに「用心棒」(人狼の襲撃から1人だけ守れる)と「共有者」2枚(お互いが村人だと分かる)というのが増えてるが、密室でのゲームというシチュエーションも全く一緒。
しかし、決定的に1つ違うのが、前作は「誰が人狼で誰が村人か、観客も分からない」という見せ方だったのに対し、今回は、由佳(土屋)と麗子(青山)の2名が人狼である事が提示される。
この事で、「人狼2名はどうやって自分が人狼とバレずに村人を殺れるか?」という面と「村人は如何にして人狼から身を守るか」という2面の心理戦が楽しめる。
更に、劇中で誰かがウソをついている場合、前作パターンだと観客も騙されてしまうという面白さがあるが、今作だと「何の目的でウソをついているのか?」「このウソはどう論破できるか?」という楽しみ方もできる。

そうやって騙し合いながらも村人が徐々に消されていく。
そして終盤になると、人狼の1人である麗子のウソがバレ、観念して自害する。
最後は由佳と美海(森川)、そして瞳(佐久間)が残る。
さすがに3人になると騙し合いも苦しくなり、いよいよ由佳が人狼である事がバレバレになる。
観念した由佳は、自分が人狼で、初めて参加したのでなく、3周目である事を打ち明ける。
それを経て、最後に人狼を指差し合うというのがクライマックスだが、瞳は由佳を指差し、由佳は瞳を指差す。
美海も由佳を指差す・・・と思われたが、何と瞳を指差すという結末だ。

このラストは個人的にすごく納得できるオチなのも高評価の要因だ。
美海曰く、「自分が由佳を指せば瞳が生き残るが、瞳には続けるだけの精神力は無い。だから消す」と言うのだ。
最後に人狼と村人の数が同じになれば人狼の勝ちなので、美海が瞳を指差せば自分も殺されるのは分かっていたはずだ。
それでも瞳を指差した美海。
「ここで勝っても解放されない」「瞳を残しても耐えていけない」「由佳なら1人生き残れる」
そういう悟りの中、美海は瞳との「心中」を選んだのだと理解しました。

漫画ヲタだった美海が密かに描いていた「ロケンローラー」の由佳の絵。
それを見て、初めて感情露わに泣き叫ぶ由佳。(ちょっとグッと来ました)
しかし、建物の外に出ると、吹っ切れたかのように、同士たちの「遺品」をポイポイとそこらへんに捨てながら去っていく・・・そんな後味の悪さも個人的には好きなんだな。

しいて1点だけ腑に落ちない点を挙げると、麗子が自らを人狼と認めるシーンで「もう1人の人狼は誰?」と問い詰められるも、「絶対に言わない」と口を割らずに自ら死に赴いたシーンだ。
当然あそこで「由佳だ」と言えば由佳が殺され、他の村人は皆が勝利者となるところ、なぜあそこまで頑なに明かさずに死んだのか?その背景が薄かったのが残念です。

そしてそして、自分の高評価要因は、みんなの芝居です。
何かね、やたらとリアルなんだよね。芝居っ気があまり無いシーンが多かったのです。
人狼じゃないのに人狼と疑われて、泣き叫びながら「違う!」と必死になるところや、土屋&小野による女同士のマジビンタ合戦だったりね。
他にも、意図的か何だか分からんが、台詞を少しトチったりするシーンもそのまま使われちゃってるのです。
ある意味、追い詰められた人が噛まずに流暢に喋るよりもリアルとも思えます。

さて、ホラーと言うからにはどんな殺され方なのか?どれだけ残酷なのか?というのもポイントです。
この手の映画にしては思い切った「R15+」なんですが、まあR15+にしては控えめかな?と思えるのは残酷慣れしている変人(自分だよ!)の意見です。
まあ、普通にめった刺しとか血飛沫ブシューみたいな描写は出てきますよ。
おっと、正確には、血飛沫ブシューってのは、首に付けられたエレキバンみたいなやつが、建物の外に出た瞬間、首の血管を裂いてブシューっていうシチュエーションなんだけど、最後の最後まで直接描写は無いのですよ。
「ガチャっ」てドアの外に出る⇒ブシューって音がする⇒近辺の人は血飛沫浴びる・・みたいな。
でも、最後に瞳を殺した後、「人狼1人=村人1人になったので村人負け」と確定した瞬間、美海(森川ちゃん)が盛大に首から血を噴き出すのですよ。
う〜ん、アートです。ホラーに出るからには、盛大で残酷に血飛沫あげて殺されるという役の方が美味しいです。
「渇き。」でもファンキーな金髪娘が印象的だった森川ちゃん、今後のブレイクに期待です。

最後に土屋太鳳。
この子ねぇ、ドラマ「リミット」(「人狼ゲーム」1作目主演の桜庭ななみと共演)でもそうなんだけど、いかにも「強く、どんな事があっても生き残る」キャラなんだよね。
いや、いいんですよ。説得力ありますよ。
でも、こうなると1度くらいは「弱くて残酷な目に遭う土屋太鳳」ってのも観てみたいなぁと思います。
まあ、今作では、キャミ(タンクトップ?)越しに見える胸厚加減が楽しめたので(相変わらず下衆いな・・)満足です。

しかし、この手の映画でまさか5点付けようとは、自分でも全く予想して無かったよ。
ずいぶん長い記事になったけど、まだ書き足りない気がすると言う感情も久しぶりです。
「この次」も作られたら、もう伸びしろは無さそうだからなぁ。。。あとは落ちるだけなのだろうか・・??

◆パンフレット:B5判・16頁・700円(主題歌CD付き)

人狼ゲーム ビーストサイド

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続編という事ですが、作中では前作の登場人物や事件については触れられますか?
by 通りすがり (2014/09/03 7:46 AM)
前作の具体的なエピソードや人物には一切触れられておりません。
個人的には、そこまで繋げる必要は無いと思っております。
by 管理人 (2014/09/03 11:00 PM)
初めまして

今、見終わりました

この手の作品は裏切られ続けて来たんですが、本作品は、若い役者達の演技に魅いりました

なぜ一作目から、こういう風に撮らなかったのかな?と、監督に問いたくなりました

B級ミステリーの、久々の秀作です
by タカヤ (2015/05/09 3:57 AM)
なんか、疑問&矛盾点がいっぱい。
今日殺されるかもしれないのに、なんでみんな寝てるんだろ?普通待ち構えて応戦するよね?みたいな。
平君のボタン、いつ藤堂ににぎらせたんだろ?
森川ちゃんが、「3人になったとき、用心棒だって言えたよね?」って言ってたけど、その後夜のターンだから、言ってもダメじゃない?むしろ、用心棒が殺されたら村人の負けになるんだから・・・みたいな。
by デイちゃん (2015/07/21 7:51 PM)






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