2013.12.01 Sunday/22:42 |
【13-126】ザ・コール[緊急通報指令室] ★★★★☆ |
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie |
ファーストデーだと普段映画館に来ない層が来館し、モラルの低さを披露しに来るのにウンザリしているので、シネコンで上映されているようなメジャー作ではなくザ・コール[緊急通報指令室]を観る事に。
911緊急通報指令室のオペレーター、ジョーダン(ハル・ベリー)は、ある女性からの不法侵入者の通報が最悪な結果に終わり、自信をなくしていた。そんな折、少女ばかりをターゲットにする連続殺人鬼に拉致され、車のトランクに監禁された少女(アビゲイル・ブレスリン)からのSOSを受ける。携帯電話の通話だけを頼りに、ジョーダンはこれまでの知識と経験、能力の限りを尽くして少女の救出にあたるが……。
この手の映画だと「セルラー」が比較対象として挙げられそうだが、「セルラー」(及びリメイクの「コネクテッド」)を観ていない自分は、「96時間」を思い出しながら観ておりました。
主人公は911オペレータ。
ただでさえ電話オペレータなんてストレスMAXな職業なのに、更に人の命は係ってるわ、賃金はそれほど高くないわと散々な条件だが、主人公も自分がうっかりとコールバックしたおかげで犯人に気付かれて命を落とさせてしまった過去を持つという設定。
この過去の事件の描写が911オペレータの紹介であり、映画としての「掴み」でもあり、その後のシリアルキラーの顔見世でもある。
この掴みからしてナカナカの緊迫感で、その後の展開にワクワクさせられます。
そんな中、金髪が美しい一人の少女が事故を装った異常者に拉致監禁される。
事故時に自分のケータイを使っていたが(監禁の際に壊れた模様)、たまたま友人の忘れ物のプリペイド携帯を尻ポケットに入れていた事がその後のサスペンスに繋がる。
そして車のトランクに入れられた彼女とオペレータの会話・行動と、行方を追う警察、そして犯人の正体に近付こうとする警察が重なってかなりの緊迫感が継続する。
せっかくトランクの異変を警察に通報しても「運転手はどんな顔か見てやろう」と思う行動で犯人に気付かれたり、せっかくトランクからの脱出のために行動しても、その異変をドライバー(つまり犯人)に教えてしまったりという展開はもどかしいが、別に普通にやりそうな事なので不自然さは無いし、徐々に犯人像に近付く警察の捜査も理に叶っている事から非常に分かりやすい流れなのも面白さを増す。
そして遂に真犯人に辿り着いた警察。
ここからは急に「羊たちの沈黙」のような流れになっていく訳だが、なかなか拉致監禁現場が分からない。
そしてそこから先の展開が色々と賛否両論になっているようだが、自分は「んーー、ちょっとな〜・・・」とどちらかと言うと否定派。
まず、たかが一介の電話オペレータが急に凄腕捜査官かのような犯人のアジト追跡→発見という流れがしっくり来ない。
もちろん電話オペレータならではの「気付き」もあるわけだけど、それにしてもアッサリ感満載なのが減点ポイントです。
そして議論渦巻くラスト。
個人的には「アリ」だとは思うけど、ちょっと中途半端だよね。
やるなら「10倍返しだ!」くらい酷い目に遭わせてもいいし、いっそその場で殺しちゃうくらいでもいい。
そんな事を考えてしまう自分が性悪なのか、映画の方が優し過ぎるのか・・・??
そんなわけで、「リトル・ミス・サンシャイン」のあのお嬢ちゃんがすっかりいい歳のお姉さんになってブラ1枚で必死な姿に胸熱な気持ちでしたが、基本的に登場人物が極めて少ないので非常に分かりやすいです。
会場のヒューマントラストシネマ渋谷では、おもしろさ絶対保証キャンペーンの「つまらなかった方へ・・・ごめんなさい!!!」という「次回来場時1200円券」企画をやっていましたが、とりあえず面白かったので、この券は使わない事にします。
◆パンフレット:B5判・20頁・700円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
911緊急通報指令室のオペレーター、ジョーダン(ハル・ベリー)は、ある女性からの不法侵入者の通報が最悪な結果に終わり、自信をなくしていた。そんな折、少女ばかりをターゲットにする連続殺人鬼に拉致され、車のトランクに監禁された少女(アビゲイル・ブレスリン)からのSOSを受ける。携帯電話の通話だけを頼りに、ジョーダンはこれまでの知識と経験、能力の限りを尽くして少女の救出にあたるが……。
この手の映画だと「セルラー」が比較対象として挙げられそうだが、「セルラー」(及びリメイクの「コネクテッド」)を観ていない自分は、「96時間」を思い出しながら観ておりました。
主人公は911オペレータ。
ただでさえ電話オペレータなんてストレスMAXな職業なのに、更に人の命は係ってるわ、賃金はそれほど高くないわと散々な条件だが、主人公も自分がうっかりとコールバックしたおかげで犯人に気付かれて命を落とさせてしまった過去を持つという設定。
この過去の事件の描写が911オペレータの紹介であり、映画としての「掴み」でもあり、その後のシリアルキラーの顔見世でもある。
この掴みからしてナカナカの緊迫感で、その後の展開にワクワクさせられます。
そんな中、金髪が美しい一人の少女が事故を装った異常者に拉致監禁される。
事故時に自分のケータイを使っていたが(監禁の際に壊れた模様)、たまたま友人の忘れ物のプリペイド携帯を尻ポケットに入れていた事がその後のサスペンスに繋がる。
そして車のトランクに入れられた彼女とオペレータの会話・行動と、行方を追う警察、そして犯人の正体に近付こうとする警察が重なってかなりの緊迫感が継続する。
せっかくトランクの異変を警察に通報しても「運転手はどんな顔か見てやろう」と思う行動で犯人に気付かれたり、せっかくトランクからの脱出のために行動しても、その異変をドライバー(つまり犯人)に教えてしまったりという展開はもどかしいが、別に普通にやりそうな事なので不自然さは無いし、徐々に犯人像に近付く警察の捜査も理に叶っている事から非常に分かりやすい流れなのも面白さを増す。
そして遂に真犯人に辿り着いた警察。
ここからは急に「羊たちの沈黙」のような流れになっていく訳だが、なかなか拉致監禁現場が分からない。
そしてそこから先の展開が色々と賛否両論になっているようだが、自分は「んーー、ちょっとな〜・・・」とどちらかと言うと否定派。
まず、たかが一介の電話オペレータが急に凄腕捜査官かのような犯人のアジト追跡→発見という流れがしっくり来ない。
もちろん電話オペレータならではの「気付き」もあるわけだけど、それにしてもアッサリ感満載なのが減点ポイントです。
そして議論渦巻くラスト。
個人的には「アリ」だとは思うけど、ちょっと中途半端だよね。
やるなら「10倍返しだ!」くらい酷い目に遭わせてもいいし、いっそその場で殺しちゃうくらいでもいい。
そんな事を考えてしまう自分が性悪なのか、映画の方が優し過ぎるのか・・・??
そんなわけで、「リトル・ミス・サンシャイン」のあのお嬢ちゃんがすっかりいい歳のお姉さんになってブラ1枚で必死な姿に胸熱な気持ちでしたが、基本的に登場人物が極めて少ないので非常に分かりやすいです。
会場のヒューマントラストシネマ渋谷では、おもしろさ絶対保証キャンペーンの「つまらなかった方へ・・・ごめんなさい!!!」という「次回来場時1200円券」企画をやっていましたが、とりあえず面白かったので、この券は使わない事にします。
◆パンフレット:B5判・20頁・700円
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