映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【13-125】すべては君に逢えたから ★★☆☆☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
平日の22日が初日でしたが、1日遅れですべては君に逢えたからを鑑賞。

アパレル会社で働く山口雪奈(木村)と建設会社の仙台支社で働く津村拓実(東出)は遠距離恋愛中の恋人同士だが、お互いの多忙さから次第に擦れ違いが生じ始め………(『遠距離恋愛』)。
言い寄ってくる女性を全て疑うウェブデザイン会社の社長・黒田和樹(玉木)は、一人で過ごす方が気が休まる。そんな彼が、愛していた人を失った直後の佐々木玲子(高梨)と偶然出会い……(『イヴの恋人』)。


日本版『ラブ・アクチュアリー』を意識したのかとも思ったけど、結果から言うと、どのエピソードも薄っぺらいし予定調和だし、全然感動しませんでした。
まあ、こういう話しを中年のオッサンが観て感動してたら、それはそれでキモいですけどね。。。。

それでは順を追って感想を。
まず玉木&高梨の話(『イヴの恋人』)
何かさぁ、設定自体が現実感が無いんだよね。
会社のトップだか何だか知らんけど、パワハラまがいの暴君だし、レストランやバーで高梨と初めて会った時の態度も本当に嫌なヤツじゃん。
一方の高梨も、施設でチープな芝居をしている売れない俳優っていう設定だけど、その割には1人だけ美人度が高すぎて「売れない俳優」に見えないと言う不思議。
そんな2人がウルトラミラクルな偶然もあって最後にハッピーエンドになるんだけど、もう途中から「どうせこの2人はくっつくんだろ」って見えちゃうと、以降の展開が茶番にしか見えないと言う捻くれ精神まっしぐらな事になってしまいました。
もしかしたら、このエピソードは「高級焼肉弁当が愛を育てる」っていうコンセプトだったのか!?

次は木村&東出の『遠距離恋愛』。
これもさぁ、完全にスイーツ(笑)な話でしょ。
お花畑女と、何故か邪険な態度を取る男。
そんな2人が喧嘩して、どう考えても破局寸前なのに、最後は何も無かったかのように・・っていうかいきなりプロポーズシーンで落とすと言う予定調和。
こう言っちゃなんだけど、東出のイケメンぶりは建設現場には合ってないし、彼氏の会社の先輩が美人っぽいのを見て嫉妬するとか、もういつの時代のラブストーリーなの?という流れにウンザリしました。

次いで本田翼の『クリスマスの勇気』。
まず、本田翼は可愛いですよ。可愛いからこそ「全然自信が無い」「告白なんてとんでもない」っていう設定が全然しっくりこないんだよね。
で、結局は倍賞千恵子に煽られて「告白する!」ってなるまでの話・・・って言っても、その過程には何のドラマも無く、薄味極まりないエピソード(もっとハッキリ言うと、無くてもいいエピソード)でした。

次は『クリスマスプレゼント』。
これはラブストーリーじゃないね。高梨の劇を行う舞台としてあるだけかと思ったら、いちおうはオムニバスのストーリーの1つになってるのね。
これにしても、養護施設で暮らす子供のクリスマスの思い出に関するエピソードなんだけど、肝心の子供のバックボーンが何も描かれてないので、プレゼントをもらって喜んで・・という流れになっても「それがどした?」としか思えないのですよ。
クリスマスプレゼントをもらって嬉しいのは、どの子だって一緒だからね。ことさら養護施設を舞台にする意味もあまり感じられません。

次の『二分の一成人式』
もう一言で言うと「あざとい」です。
邦画の必殺泣かせのアイテム「病気」「子供」「動物」の中から2つをチョイスして組み合わせただけのお手軽な泣かせストーリーですよ。
全然余命3ヵ月に見えない(直前まで仕事してるし・・・)のもトホホだけど、このエピソードも短編にした事で、子供が反抗したり、またいい子に戻ったり、病気の事を知らされて泣いたり・・・という展開が急すぎて、必殺アイテム2つを駆使されてもさっぱり泣けなかったのは自分の性根が腐っているからなのでしょうか?
ちなみに、このエピソードでの大塚寧々は、玉木宏の姉の設定だそうです。そんなの分かんねーよ!(何か明確に分かるシーンありましたっけ?)

そして最後の『遅れてきたプレゼント』。
まあ出来すぎな感じはするけど、6本の中では一番ホッとさせられて及第点が付けられるエピソードでした。
まあ、これも6編の中では尺も短いし、薄いっちゃあ薄いんだけどね。
もう少しあのお菓子屋が「40年間も営業している」という事を明確にした上で、「今でもどこかで彼を待っている」と言う事を匂わせておくとより分かりやすい(と言うかベタ)になったかもね。

いや〜、しかし我ながら屈折してるね。
何か人の幸せが面白くないと言う酷い人なんでしょう。
特にオムニバス形式(「群像劇」かと思ったら、各エピソードの繋がりは非常に薄い)ゆえに、数十分でお手軽にくっついちゃう展開に白けてしまったんですが、逆に言えばお手軽なハッピーエンドを好むなら面白いでしょう。

あ、今回の丸の内ピカデリーは、舞台挨拶記事に書いた通り、2階の最後列でした。
どんな見え方だ!?と心配していましたが、思ったより全然見やすくて問題ありませんでした。

でもこの映画、肝心のクリスマスの頃には、もう上映が終了してんじゃねえかい??
(観たい方はお早めに)

◆パンフレット:B5判・44頁・700円

すべては君に逢えたから

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