映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【13-121】ヨコハマ物語 ★★☆☆☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
まあ地元横浜だし・・・という安易な動機でヨコハマ物語を鑑賞。

中学生の頃に両親がこの世を去り、施設に預けられた七海(北乃)。アマチュアバンドのマネージャーをしているものの生活は貧しく、さらにボーカルが逃げるという憂き目に遭う。一方、サッカー場で働く田辺(奥田)は、定年退職した日に妻を病気で亡くしてしまう。そんな二人が偶然にも出会い、七海は田辺の家に転がり込むことに。そこへシングルマザーの葵(佐伯)らが加わり、計6人による奇妙な共同生活が始まる。

前にもどこかで書いた気がするが、この映画のように一見ハートウォーミングな「いい映画」っていうのは、下げ評価するのに勇気が要ります。
しかし、しっかりと「映画として」という観点で観てみると、案の定と言うか「またか・・」と言うか、実に嘘臭くて予定調和で悪人が一人も居なくて全て性善説に基づき過ぎてるとか、色々と不満な点が目立つのです。

冒頭からマリノスの中澤の棒演技から始まる所からして嫌な予感がしていたのだが、北乃と奥田の出会いシーンも、母の墓に暴言吐きまくった挙句に腹減り過ぎて気絶する北乃とか、何じゃそりゃな掴み。
で、勢いよく奥田の家に図々しくも居候を決め込む北乃は何の警戒心も無く、奥田も「ただのオジサン」の枠からは決して出ない。
そしてそして、ちょっとしたきっかけで知り合った母子を連れ帰った北乃はそのまま母子も同居させる。
う〜ん、何かもう無茶苦茶な展開なんですけど、どいつもこいつも住む家が無い人間だらけなのか?横浜って所は・・・・(; ̄Д ̄)

更に更に勝手に家をルームシェアとして貸し出す(賃料の半分はちゃっかり自分の物)北乃。こいつマジで訴えられれば敗訴する事確実なバカだろ。
そんなルームシェアに惹かれてやってきた菜葉菜はかなりのコミュ障。そんな奴が何でルームシェアするのかサッパリ分かりません。
このコミュ障女は、ルームシェアなのに、夕飯(いちおう皆で同じ食卓で食べてる)が終わっても自分の食器を片づけるでもなく洗う事もせずにそのまま放置して自室に帰ってしまうと言う非常識女。
ついでに言うと、このコミュ障女が勤める不動産会社の上司は「そんな奴いねーよ」って程のパワハラオヤジ。
こいつも訴えてやれよと思う始末です。

そんな北乃&家無し母子&コミュ障菜葉菜だが、1週間程度で普通に買い物行っちゃったりして、菜葉菜の「人付き合いムリ!」「そんなの無駄!」っていう性格はあっという間に過去の物として無かった事になっています。
食卓の食事も、最初は冷凍うどんばかりだったのに、糠床を見つけた事をきっかけに質素だけど美味そうな食事に変わって行きます。
それにしても、この映画はタイアップ丸出しシーンが多いです。
北乃はこれみよがしにリポビタン飲んでるし、肩が凝ると言っちゃあわざわざ「セラミックバン」という商品名を口にしてから体に貼るし、何なら冷凍うどんもタイアップ丸出しにしちゃえよ!と思ったのはたぶん自分だけです。

そうこうしているうちに、母子の母の方が勤めるレストラン(ちなみに、ここも新山下にある実在の「BARK FARM」そのままタイアップ登場です)で客と大喧嘩(有り得ないシーン過ぎる・・)した大阪女まで奥田家に住まわせる事に。
思えば、奥田息子もいきなり家に来て怒鳴って帰って行くし、この映画には必要以上に激昂する人が多すぎます・・・。

若い独身女3人とシングルマザーの母子に囲まれながらも何のトラブルも色恋沙汰も無く話は進み、クライマックスは大掃除で捨てたサーフボードが亡き妻からの贈り物だった(そんなの捨てる時に気付けよって話)事が分かり、かなり長い間、車を追いかけて、しまいには追い付いて奪回するというミラクル展開で一区切り。

北乃は大阪女が歌が上手と言う事でアッサリと何の苦労も無くメジャーデビューさせて成功。
(そう言えば、バックバンドのメンバーは最後まで空気扱いだったなwww)
菜葉菜はいつのまにか会社の男の子とも仲良くなり、契約も順調に取れるように。
シングル母子は、勘当されてた実家を訪ねると、アッサリと迎え入れられると言う雑なまとめで映画は終わりそうになりますが、またまた北乃が勝手に3人の女の子を奥田の家に連れてきて住まわせると言う無茶苦茶なオチで終わります。

まあね、横浜舞台って事も鑑賞動機の1つだった訳ですが、ロケ地と言えばみなとみらい地区や山下公園周辺に中華街といった定番スポットばかりで目新しさはゼロ。
ってか、この映画って横浜である必然性も無いような・・・・
奥田の家も、山下町周辺っぽいけど、広い庭もある豪邸に見えるし(いったい幾らするの?)、グリーン何とかってそんなに稼ぎがいいのか??

「いちいちつまんねー所に突っ込むなよ」「うるせーな」と思う人も居るでしょう。
はい。自分でもそんな事が気になって突っ込んでしまうアホ癖は頭痛の種です。
でも、気になってしまうのだから仕方ない。
タイアップとかロケ地はいいから、せめてドラマ部分にもう少しリアリティを持たせて欲しかったです・・・・。

と、監督の名を見ると・・・「喜多一郎」。
この監督って、以前このブログでも1つ星を付けた「海の上の君は、いつも笑顔。」の監督と同じじゃねーか。
何だ?神奈川の各地のタイアップ映画ばかりなのか!?・・・もういいです。お腹いっぱいです。
まあ、上映は安定の「神奈川と東京だけ」みたいですね・・・・納得。

◆パンフレット:販売無し

ヨコハマ物語

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