映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【13-117】キャリー(ネタバレあり) ★★★★☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
金曜初日だが、お休み中につき早速鑑賞できたキャリーです。

狂信的クリスチャンの母親から厳しい教育を受け、学校では周囲から疎外されている女子高生キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)。彼女は、激しい興奮状態に陥るとある能力を使うことができるテレキネシスだった。それを誰にも打ち明けることなく、キャリーはつらく寂しい日々を送っていた。そんな中、ひょんなことから彼女は女生徒たちの憧れの的であるトミーとプロムパーティーに参加することに。喜びに浸るキャリーだが、その裏では彼女への残酷ないたずらが計画されていた。

スティーブン・キング原作の映画の中では3本の指に入る(俺様調べ)オリジナルの「デ・パルマ版キャリー」から37年経ってのリメイクである。
ホラー映画マニアにとってこのデ・パルマ版は観ていない者は居ないであろう大名作だ。
もちろん自分も何度も観ているし、WOWOWで録画したものをしっかりとブルーレイに焼いて持っている。
それだけ偉大なオリジナルなので、ハナっから「オリジナル超え」は無理なのは分かっています。
それでも「比較するな」と言うのも無理な話。それはリメイクの宿命でしょう。
※以下、リメイクをクロエ版と呼びます。

オリジナルでは開巻早々にキャリーが遅い初潮を迎えて錯乱する所から始まるが、クロエ版では冒頭に1シーン入る。キャリー出生に関わる印象的なシーンである。
以後、基本的にはオリジナルの通りに進んでいく。
虐められるキャリーの姿を動画サイトにうpしてしまうという現代的な描写はあるものの、虐めの首謀者クリスがプロムに出られなくなったり、スーが彼氏のトミーに「キャリーを誘って」と持ちかける所などもそのまま描かれる。

そして迎えたプロムの夜。ベストカップルに選ばれたトミーとキャリーに向かって浴びせられる豚の血のシーンもそのまま描かれるが、ここまでの展開で決定的な差がある。
それは、オリジナルではキャリーの超能力は本人の意思とは無関係に、怒りのボルテージが頂点に達する事で暴走し始める性質であったのに対し、クロエ版では明らかに「自分に能力がある」と自覚し、その能力を操っている(コントロールしている)のである。
個人的にはオリジナルの「意図せず出てしまう能力」がキャリーの悲しい性に拍車をかけていると評価していただけにちょっと減点。
火事で燃えるプロムの会場から宙を舞って外に出る描写は正直ガッカリでした。

また、オリジナルでの衝撃のプロム会場シーンでは、スーが豚の血のバケツを見つける→キャリーが豚の血を浴びるまでのスローモーションと、キャリーの超能力が暴走するシーンでの画面分割、キャリーが超能力を出すシーンで使われる『サイコ』のテーマ音楽に似た効果音が秀逸だったからね。やっぱりクロエ版は1枚劣って見えちゃうのは仕方ないか。

そして、帰宅したキャリーが狂信母に殺されそうになりながらも家ごと崩壊して亡くなる所もオリジナル通りだが、クロエ版のオリジナルでは、この崩壊シーンの直前にスーがキャリーと会話するシーンが加えられている。
そこでスーが女の子を宿している事をキャリーがチラッと語る所を観て、「あるラスト」を想像したのは自分だけでしょうか?

「CARRIE WHITE BURN IN HELL」と書かれたキャリーの墓を見舞うスー。これもオリジナルと同じ。
オリジナルではもちろんホラー映画史に残る衝撃シーンが待っているわけだが、さすがにその偉大なラストと同じ事はできなかったんでしょう。
墓にヒビが入るシーンだけで映画は終わってしまいます。
自分も「あのラストはそのまま真似できないよな」と思っていただけに、前述の「あるラスト」を想像してたんだけどね。
うん。スーが出産してさ、その女の子がキャリーみたいな顔で・・みたいなオチを読んでたんだけどね。それも無し。エンドロールの後にきっとある!と思ってたけど、やっぱり無かった・・・・。ちょっとガッカリ。

と、ここまで「オリジナルとの比較」に於いて厳しい事を書いたが、別にこの映画だけを単独のものと考えると、言う程悪くない。
それは「キャリー」の構成要素の1つである「女の間での虐め」というテーマが今でも枯れていないと言う所にあると思うのです。
突然初潮が来てパニクってる子に向かって生理用品を投げつけて嘲笑うなんて陰湿だよね・・・・。

そんなキャリーを演じたのがクロエちゃん。
オリジナルのシシー・スペイセクは当時既に27歳。あの薄幸ぶりと気味の悪さは誰も超えられないのは分かっていたので、多大な期待はせずにおりました。
やっぱりクロエちゃんはちょっとブサカワな感じもするけど、さほど薄幸さは感じられないんだよね。
それでも、そのオドオドした所作も含めて、予想よりは頑張っていたと思います。
その母親も、オリジナルのパイパー・ローリーとはまた違ったクレイジーっぷりを見せてくれたジュリアン・ムーアはなかなか良かったです。
その他、キャリー虐めの首謀者クリスもオリジナルのナンシー・アレンに負けず劣らずの性悪っぷりが際立っていて良かったですよ。

色々な人のレビューでは評価が割れているようですが、それも止む無しでしょう。
『あまりにもオリジナルをなぞり過ぎて面白くない』と思うか、超能力もパワーアップして『こんなキャリーも有り!』と満足するのか。
それはあなたが自分の目で見て自分の頭で判断して下さい。
(自分は今回は後者となりました)

◆パンフレット:変型横長・40頁・700円

キャリー

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