映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【13-104】そして父になる ★★★☆☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
舞台挨拶は瞬殺されたので、1日遅れでそして父になるを鑑賞。

申し分のない学歴や仕事、良き家庭を、自分の力で勝ち取ってきた良多(福山)。順風満帆な人生を歩んできたが、ある日、6年間大切に育ててきた息子が病院内で他人の子どもと取り違えられていたことが判明する。血縁か、これまで過ごしてきた時間かという葛藤の中で、それぞれの家族が苦悩し……。

自分の子供が「血の繋がった実の子」か「他人の子」かという点では、本編でも少し触れらているように「養子」や「連れ子」にも当てはまる。
しかし、養子や連れ子は、最初から他人の子である事を理解した上で受け入れるのに対して、この映画のような「取り違え」ともなると、自分が愛情を注いで来た子が他人の子であった事のショックと、自分の子が他人に育てられていたという2重の衝撃に見舞われるわけだ。

この映画では、主に福山夫妻の目線で描かれていると思うが、正直なところ、見せ方としては少々アンフェアではないか?と感じてしまいました。

観た人は誰もが感じたと思うが、全体的に「福山家は裕福かもしれないが、冷たくて子供にも覇気が無い」と見せながら、「リリー家は貧乏だけど愛に溢れていて子供も楽しそう」という描写に終始している点が気になったのである。
実際は、リリー家だってもしかしたら収入が低くて困窮生活に苦しんだり、夫婦仲が悪くなる事だって有り得るし、福山家にだって、お受験で合格した学校で勉強する事で、リッチな未来を迎えられるかもしれない。
要するに、明日がどうなるかなんて誰にも分からないと思うのですよ。
ましてやこの映画では、たかが数日会ったり泊まったりという程度の短いスパンであるのに、徹底的に福山家の方が子供は不幸になるという体で描写されているというのは、ある意味「洗脳」による誘導であると感じてしまうのです。

更に、福山演じるお父さんは、典型的な仕事人間で、子供の事も嫁に任せている上に、自分だって継母に育ててもらったくせに、いざ取り違えが分かると「やっぱりそういう事か」って、真千子奥さんじゃなくてもかなり心には引っかかる物言いの、言ってみれば悪役的ポジションとも言えます。
それはそれで福山の新境地と言う事でいいかもしれないが、仮に琉星を迎え入れた所で、琉星はきっとダメになるんだろうなと思わせて、その答えは出ないまま終わると言うのはとてもストレスが溜まります。
福山パパ自体も、慶多に対して心を開いて心を入れ替える的な描写もあるが、「その先」は描かれる事無く観る者の想像に委ねられている所もストレスが溜まるな〜。

一方のリリー家は、細かい事は子供に押し付けずに・・・と言うよりも、重要なポイントとして「弟や妹たちがいる」と言う点が大きいだろう。
対して、慶多の出産時のダメージで子供が産めなくなってしまった真千子ママと言う設定も、やはりどこか誘導的だ。
ただ、それはそれとして、真木ママの「ハグ」はいいね。
家に迎え入れた慶多をハグするのは理解できるにしても、真千子ママまで抱きしめる。それはまるで聖母のようです。
では真千子ママが冷酷かと言うと、そんな事は無い。
印象的なのは、琉星の事が「可愛くなってきた」と本音を漏らし、それが「慶多を裏切っているようだ」と葛藤するシーンである。
やっぱり母には母しか感じ得ない母性というものがあるのかな・・・・
と言う事で、楽しく(?)見ながらも、どこか違和感を感じまくりだった点を踏まえての採点です。

それにしても、子役には台本はほぼ渡さずに演じさせていたとの事で、とにかくナチュラルである。
特に琉星の弟と妹に至っては、ほぼ全編でキャッキャと無邪気に子供らしくはしゃいでるだけと言う所がむしろ微笑ましくてリアリティを感じました。
あとは、出番が少ないながらもとても重要な役、しかもこちらは更なる悪役とも言える推し女優の中村ゆり。
推し女優でありながら、物凄くムカつかせてくれたのは、ある意味爽快でした。
対して、ついこの間「凶悪」でクソ野郎どもを演じていたリリーさんとピエールさんがこの映画でも同じ場面に収まっているのを観て、何とも言えぬ微妙な気持ちになりました・・・。

最後に、慶多役の慶多くん。
あのビー玉みたいなつぶらな目は反則だよね・・・・

◆パンフレット:A4判弱・44頁・700円

そして父になる

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