映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【13-101】甘い鞭(ネタバレあり) ★★★★☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
連休頭の昼間だと言うのにR18+の甘い鞭を鑑賞。

美しき不妊治療医として活躍する一方で、SMクラブのM嬢セリカとしての顔を持つ奈緒子(壇蜜)。さらに彼女には、17歳の頃に隣に住む男性によって拉致監禁され、1か月にわたって陵辱を受けた果てに、男を殺害して逃げ出したという壮絶な過去があった。奈緒子として不妊の治療にあたり、セリカとしてさまざまな客の欲望を受け止めていく日々を送る中、壮絶な過去の記憶とそれによって抱えることになったトラウマにさいなまされるようになり……。

石井隆監督だし、SMだし、「花と蛇」みたいなのかと思っていましたが、終わってみればむしろ「ヌードの夜」に近いかな。
いずれにせよ、R18+という事で、それ相応のエロシーンもあるんだろうと誰もが想像する訳だが、そんな思いとは裏腹に、予想より多めの女子観客の多さに驚く。

話は17の頃に監禁・凌辱された過去を持つ女医が夜には秘密SMクラブのM嬢として別の顔を見せると言う「昼顔」的なシチュエーション。
この現代の「32歳の奈緒子」及び「M嬢のセリカ」と、15年前の「17歳で拉致された奈緒子」のシーンが交互に描かれる形で進む。

序盤、必死の思いで1ヶ月ぶりに自宅に逃げ帰った血だらけの奈緒子を警察官(女)が血だらけのままわざわざ手錠も付けさせて写真を撮る(裁判で証拠になるからと言う理由)と言う無茶なシーンに絶句しながらも、そんな心の傷はすっかり癒えたかのように見える現在の奈緒子の姿に何か胸騒ぎを感じる。
その事件以来すっかりギクシャクしてしまった母との関係。その母が今は末期癌で死の淵に居る。
その死へのラストスパートと重ね合わされるように、M嬢としてのセリカは客(竹中直人)のリクエストとは言え「S」の方にも目覚めてしまう。
それは「あの時(監禁されてレイプされてた時)に口に感じた甘い味」が蘇った瞬間でもあった。
まあ、普通に考えると、あれだけの暴力と凌辱を受けながら、どこかで体は歓んでいた。そしてその感触が蘇って異常な世界に堕ちて行く・・・と言うパターンだと思ったらちょっと違うんだこれが。

ここから先は完全に自分の解釈である。
本編ではあまり明確には描かれていないが、恐らくこういう事であれば個人的には一番すっきりすると思う解釈を書いてみよう。

最後。
「真正S」の男に拘束され、殺される寸前までいたぶられる奈緒子、いや、セリカ。
あの時(監禁されていた時)の感覚が蘇り、あの時に犯人を刺殺したのと同じようにS男も刺し殺してしまう。
その時「甘い味」が口に広がる。そう、それは「血の味」だったのだ。
どこか自分でも気付かないうちに、奈緒子の体に「血に塗れる快感」が刻み込まれていたのだろう。
そのシーンを監視カメラで見て駆け付けたSMクラブの男女にあの事件以来バラバラになってしまった両親を重ねたセリカは2人も刺殺する。

「もう一人居る」
そう呟いたセリカの視線の先には17歳の時の手錠をはめられた自分が居た。
その自分をも刺そうとするセリカ。ナイフを持った手を振り上げた瞬間、その手を押さえる別の手が。
その手が誰のものかは全く明かされないまま映画は終わる。

「セリカを止めた手は誰の手か?」

誰もが気になる所だろうが、「もう一人居る」と言った瞬間「17歳の奈緒子だ!」と気付いた自分の解釈としては、あの手は「32歳の奈緒子」であったと推察する。
甘い味を甦らせ、次々と「あの事件」にまつわる者を殺す殺人鬼へと暴走し始めたセリカ。
あとは17歳の自分を抹殺すればあの忌まわしい過去は完全になくなる。
そう考えたセリカに対して、本来の「奈緒子」という人格が事件から15年という時を経て「もう止めましょう」「大丈夫。私はこれからもちゃんと生きて行く」という事を行動に移した結果が「セリカを止める」という事だったんじゃないかな。。。
皆さんは「あの手」をどう解釈しましたか?
とにかく、単なるエロでは無い石井隆ワールドを十分に堪能できた自分はまずまず好評価と言う所でしょうか。

さてキャスト。
もう壇蜜と間宮夕貴の2人でしょう。
壇蜜は頑張ってますよ。なかなかハードなプレイにも全力で挑んでいます。
女医姿はコスプレ感が漂いまくりですが、役柄には合ってたんじゃないかな。

一方の間宮ちゃん。
たまげた。めっちゃ体張ってた。もはや壇蜜の体の張り方は目じゃないくらいのレベルです。
本編上映時間の3〜4割くらいの比率で出番がありますが、その出番の8割〜9割は全裸です。
脱いでるだけじゃなく、暴力やSMプレイを受け、レイプされ、拘束されて死の縁まで追い詰められながらも死ぬに死ねない少女を全力で演じていました。
かつての「完全なる飼育」シリーズを思い起こすが、最もハードな芝居だったと思うよ。。。。

この2人の全裸+SMクラブS女王様の貧乳全裸も合わせて全編通じて薄ボカシしまくりですが、間宮ちゃんはまだしも壇蜜とS嬢役の屋敷紘子さんは基本パ〇パンなんで、ボカシが少し甘いだけで何かが見えてしまいそうで色んな意味でハラハラします(藁)

さすがに上映館は少ないようですが、石井隆映画が好きな方、及び壇蜜・間宮夕貴に興味がある方には必見です。
「DVDでいいや」と言わずにぜひ劇場へ。

◆パンフレット:B3判裏表印刷を6つ折り(折った形はジャケットサイズ)にした紙が2枚(封帯付き)・500円

甘い鞭

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