2013.09.01 Sunday/12:44 |
【13-095】劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日 ★★★★☆ |
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie |
舞台挨拶見たさに劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日を鑑賞。
あらゆる時代にタイムワープし人々の生活を記録し続けている時空ジャーナリスト沢嶋(要)は、「本能寺の変」直後の京都で右往左往する庶民に話を聞いていた。幻の茶器・楢柴を持つ商人(上島)を取材中、未来の武器を所有する山伏に襲撃され楢柴の行方がわからなくなってしまう。楢柴を追ってさまざまな時代を行き来した沢嶋は、焼失する直前の安土城にたどり着く。
このドラマ(?)、オリジナルはNHKのTVシリーズだそうだが、1秒たりとも観た事はありません。
そして自分は日本・世界に限らず、「歴史」というものに全く興味がありません。(日本史・世界史は苦手です)
そんな人が「安土城 最後の1日」なんていう話を観た所で、「何だか良く分からない」「おもろくない」「寝ちゃいました」という感想になるんだろうなと予想してました。
しかし、結論から言うと、日本史に興味の無い自分でもストーリーはだいたい理解できるし、TVシリーズを観ていなくても十分に楽しむ事が出来てしまいました。
そもそもこの映画のジャンルは何なんでしょう?時代劇?SFサスペンス?セミドキュメンタリー??と色々な面が見て取れます。
あんな格好した現代人が戦国時代に行ってインタビューなんかできるか!(怪しさ満点じゃん)という突っ込みはナンセンスでしょう。
そういう「歴史の教科書にも載っていないような事を人々から聞く」のがこの映画の筋なんですから。
そしてこの映画では、単に1582年の本能寺の変、及び安土城消失という時代に行くだけでなく、戦時中の1945年やバブル景気前の1985年にも飛び、飽きさせない工夫もされている。
特に1985年は身近な年代のため、SAILORSのブルゾンとかゲーム喫茶といった懐かしアイテムがアラフィフ世代の琴線を刺激する。
と、各年代を股にかけての「旅」だが、話の中心は「安土城消失の謎」よりも、島井宗叱が所有していた茶器の奪還の方であろう。
まあ、1945年の奪還シーン(慰問袋を作る婦人會の面々が作業する横で窓から手を伸ばして棚にある茶器を奪う)は無理がある印象だが、歴史を変えないように各時代でリカバリーを行っていく流れはまずまず楽しめる。
クライマックスは野盗の一味との安土城での戦いとなるが、スケールこそ小さいものの、戦国時代の武器とフリーズガンといった未来の武器が入り混じった攻防はなかなか面白い。
肝心の「安土城消失の謎」については本編では何ら解決していないが、5体のスパイダーカムがそれぞれ捉えた映像がエンドロールの背景に流され、結論は出ないものの(そりゃあ出せないわな)、「もしかしたらこれが原因?」という提示は行われる。
※エンドロール後にも1シーンあるので、エンドロールが流れたからと言ってさっさと帰らない方がいいです。
そんなこんなで、むしろTVシリーズを見ていない分、変な期待感とかTVとの比較とかせずに、1本の映画として楽しめてしまったところが及第点の要因となったのかと思います。
さて、キャストですが、男優陣は概ね役柄にマッチしており(ダチョウ上島も思ったより全然良い)、特に何かコメントする事はありません。
女優陣・・・と言っても中心は夏帆と杏ですが、夏帆は最初に登場するシーンがセーラー服姿(1985年の女子高に潜入するため)という意外な内容だが、違和感なくセーラー服がまだ似合っちゃう事に加えて小型カメラ内蔵のメガネを付けた姿+ポニーテールが更に可愛い点が楽しめます。
その後は髪を降ろしてタイムスクープの為の「正装」に変身すると、それはそれで勇ましくもあり、研修生らしくどこか着慣れていない感も出ていて良かったですよ。
そして杏の方は、ずっとコントロールブース内でだけ登場でつまらないなーと思ったら、最後はなかなか格好良くオイシイ所を持っていく点では満足できます。
と言う事、全然期待していなかっただけにハードルが下がっていた点を差し引いても楽しめましたよ。
TVシリーズのファンにはどう映ったのでしょうかね?
◆B5判・40頁・700円
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あらゆる時代にタイムワープし人々の生活を記録し続けている時空ジャーナリスト沢嶋(要)は、「本能寺の変」直後の京都で右往左往する庶民に話を聞いていた。幻の茶器・楢柴を持つ商人(上島)を取材中、未来の武器を所有する山伏に襲撃され楢柴の行方がわからなくなってしまう。楢柴を追ってさまざまな時代を行き来した沢嶋は、焼失する直前の安土城にたどり着く。
このドラマ(?)、オリジナルはNHKのTVシリーズだそうだが、1秒たりとも観た事はありません。
そして自分は日本・世界に限らず、「歴史」というものに全く興味がありません。(日本史・世界史は苦手です)
そんな人が「安土城 最後の1日」なんていう話を観た所で、「何だか良く分からない」「おもろくない」「寝ちゃいました」という感想になるんだろうなと予想してました。
しかし、結論から言うと、日本史に興味の無い自分でもストーリーはだいたい理解できるし、TVシリーズを観ていなくても十分に楽しむ事が出来てしまいました。
そもそもこの映画のジャンルは何なんでしょう?時代劇?SFサスペンス?セミドキュメンタリー??と色々な面が見て取れます。
あんな格好した現代人が戦国時代に行ってインタビューなんかできるか!(怪しさ満点じゃん)という突っ込みはナンセンスでしょう。
そういう「歴史の教科書にも載っていないような事を人々から聞く」のがこの映画の筋なんですから。
そしてこの映画では、単に1582年の本能寺の変、及び安土城消失という時代に行くだけでなく、戦時中の1945年やバブル景気前の1985年にも飛び、飽きさせない工夫もされている。
特に1985年は身近な年代のため、SAILORSのブルゾンとかゲーム喫茶といった懐かしアイテムがアラフィフ世代の琴線を刺激する。
と、各年代を股にかけての「旅」だが、話の中心は「安土城消失の謎」よりも、島井宗叱が所有していた茶器の奪還の方であろう。
まあ、1945年の奪還シーン(慰問袋を作る婦人會の面々が作業する横で窓から手を伸ばして棚にある茶器を奪う)は無理がある印象だが、歴史を変えないように各時代でリカバリーを行っていく流れはまずまず楽しめる。
クライマックスは野盗の一味との安土城での戦いとなるが、スケールこそ小さいものの、戦国時代の武器とフリーズガンといった未来の武器が入り混じった攻防はなかなか面白い。
肝心の「安土城消失の謎」については本編では何ら解決していないが、5体のスパイダーカムがそれぞれ捉えた映像がエンドロールの背景に流され、結論は出ないものの(そりゃあ出せないわな)、「もしかしたらこれが原因?」という提示は行われる。
※エンドロール後にも1シーンあるので、エンドロールが流れたからと言ってさっさと帰らない方がいいです。
そんなこんなで、むしろTVシリーズを見ていない分、変な期待感とかTVとの比較とかせずに、1本の映画として楽しめてしまったところが及第点の要因となったのかと思います。
さて、キャストですが、男優陣は概ね役柄にマッチしており(ダチョウ上島も思ったより全然良い)、特に何かコメントする事はありません。
女優陣・・・と言っても中心は夏帆と杏ですが、夏帆は最初に登場するシーンがセーラー服姿(1985年の女子高に潜入するため)という意外な内容だが、違和感なくセーラー服がまだ似合っちゃう事に加えて小型カメラ内蔵のメガネを付けた姿+ポニーテールが更に可愛い点が楽しめます。
その後は髪を降ろしてタイムスクープの為の「正装」に変身すると、それはそれで勇ましくもあり、研修生らしくどこか着慣れていない感も出ていて良かったですよ。
そして杏の方は、ずっとコントロールブース内でだけ登場でつまらないなーと思ったら、最後はなかなか格好良くオイシイ所を持っていく点では満足できます。
と言う事、全然期待していなかっただけにハードルが下がっていた点を差し引いても楽しめましたよ。
TVシリーズのファンにはどう映ったのでしょうかね?
◆B5判・40頁・700円
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