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2013.05.03 Friday/22:44 | ![]() |
【13-039】死霊のはらわた ★★★☆☆ |
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie |
GW連休の先頭。行楽日和の中、朝っぱらから死霊のはらわたを観ると言う素敵な休日なのでした。
うっそうとした山奥にたたずむ小屋を訪れた、ミア(ジェーン・レヴィ)をはじめとする5人の若者。小屋で「死者の書」という不気味な書物を見つけた彼らは、はからずも邪悪な死霊をよみがえらせてしまう。解き放たれた死霊はミアにとりつき、若者たちに襲い掛かる。おぞましい姿に変ぼうしたミアと戦いながら山から脱出しようとする若者たちだが、死霊の力によって行く手を阻まれてしまう。助けを呼ぶこともできぬまま、一人、また一人と、彼らは死霊にとりつかれ……。
「貞子3D2」「悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」「サイレントヒル:リベレーション3D」「クロユリ団地」とホラー予告編4連発に続いて上映された本作。
オリジナルは1981年製作で、日本公開は遅れて1985年。
当時はレイティングもゆるゆるだったので年齢制限無く観る事が出来た時代だ。(2002年リバイバル時はR-15指定)
自分は公開当時観ている(但し劇場鑑賞でなくビデオだったと思う)訳だが、当時は今のような鋼鉄のようなホラー耐性が身に付いていなかったので、けっこう怖かった(と言うよりキモかった)覚えがある。
それでも、低予算にめげずに滑稽とも映る場面がありながらも一生懸命作ってる事が分かり、とても満足したものでした。
そしてこのリメイク。(今回はR18+です)
サム・ライミはプロデュースに回り、もちろんキャストも一新。
「山奥の小屋」や「封印を解いて悪魔を甦らせる」というプロットはオリジナル通りだが、細かな点は変更され、あまり「リメイク」な感じはしなかったかな。
まあ別にリメイクだとかそうじゃないとか、リメイクだからオリジナルと同じでないといけないとか、そういう事は全然問題じゃない。
問題は、繰り返しこのブログでも書いてる通り、「ホラーなら怖いのか、怖くないのか?」という1点である。
オリジナルの方は、とにかく薄気味悪い&気持ち悪いのと、予算が無い事をカバーして余りある程の勢いがあった。観ているこちらも、顔をしかめながら観続け、勢いに押されて目が離せなくなり、終盤のぶっ飛びっぷりには笑うしかなくなると言うテンションにまでなったものです。
しかしこちらのリメイクでは、思ったよりも「キッチリしてる」と言うか、さほどぶっ飛んだ所も無く、取り憑かれた側の壊れっぷりもやや控えめ。
まあオリジナルでもあったゲロゲロ攻撃や、度重なる切株描写には高揚感を覚えたものの、大きく予想を裏切られる事も無く、「あ、思ってたより普通のホラーだったな」と言うのが正直な印象でした。
物語は、うっかりと復活の呪文的な言葉を朗読してしまう高校教師のせいで悪魔が蘇り、クスリ絶ちのために小屋を訪れてたミアのお股から体内に入り(この理屈で言うと男は取り憑かれないようなwww)、他の人を傷つけて行くと言うものだが、個人的には、この「悪魔に取り憑かれた様」がもう一息。
釘打ち機を武器に迫ってくるシーンは迫力があった(やられた方はまるで「ヘルレイザー」のピンヘッドだ!)が、むしろやられる側の生身の人間(特にこの不幸の張本人の高校教師)の不死身ぶりが目だっちゃってるのは皮肉な結果です。
それでも最後の方はだんだんと意味が分からない感じになり(特に最後にミアと対峙するアイツは何だ!?とか)、「おっ!いよいよぶっ飛びモードか!?」と期待しましたが、そういう事は無く、意外と普通に終わりました。
うーん、この映画を観て「普通」とか言っちゃう時点で自分の感性は常人とは違う異常性を帯びているのかもしれません。
あ、エンドロールが出終った後に、1シーンだけオマケがあります。
オリジナルの「死霊のはらわた」が好きな方は絶対見逃してはいけないこのオマケは胸熱だ!!
◆パンフレット:B5弱・28頁・700円

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うっそうとした山奥にたたずむ小屋を訪れた、ミア(ジェーン・レヴィ)をはじめとする5人の若者。小屋で「死者の書」という不気味な書物を見つけた彼らは、はからずも邪悪な死霊をよみがえらせてしまう。解き放たれた死霊はミアにとりつき、若者たちに襲い掛かる。おぞましい姿に変ぼうしたミアと戦いながら山から脱出しようとする若者たちだが、死霊の力によって行く手を阻まれてしまう。助けを呼ぶこともできぬまま、一人、また一人と、彼らは死霊にとりつかれ……。
「貞子3D2」「悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」「サイレントヒル:リベレーション3D」「クロユリ団地」とホラー予告編4連発に続いて上映された本作。
オリジナルは1981年製作で、日本公開は遅れて1985年。
当時はレイティングもゆるゆるだったので年齢制限無く観る事が出来た時代だ。(2002年リバイバル時はR-15指定)
自分は公開当時観ている(但し劇場鑑賞でなくビデオだったと思う)訳だが、当時は今のような鋼鉄のようなホラー耐性が身に付いていなかったので、けっこう怖かった(と言うよりキモかった)覚えがある。
それでも、低予算にめげずに滑稽とも映る場面がありながらも一生懸命作ってる事が分かり、とても満足したものでした。
そしてこのリメイク。(今回はR18+です)
サム・ライミはプロデュースに回り、もちろんキャストも一新。
「山奥の小屋」や「封印を解いて悪魔を甦らせる」というプロットはオリジナル通りだが、細かな点は変更され、あまり「リメイク」な感じはしなかったかな。
まあ別にリメイクだとかそうじゃないとか、リメイクだからオリジナルと同じでないといけないとか、そういう事は全然問題じゃない。
問題は、繰り返しこのブログでも書いてる通り、「ホラーなら怖いのか、怖くないのか?」という1点である。
オリジナルの方は、とにかく薄気味悪い&気持ち悪いのと、予算が無い事をカバーして余りある程の勢いがあった。観ているこちらも、顔をしかめながら観続け、勢いに押されて目が離せなくなり、終盤のぶっ飛びっぷりには笑うしかなくなると言うテンションにまでなったものです。
しかしこちらのリメイクでは、思ったよりも「キッチリしてる」と言うか、さほどぶっ飛んだ所も無く、取り憑かれた側の壊れっぷりもやや控えめ。
まあオリジナルでもあったゲロゲロ攻撃や、度重なる切株描写には高揚感を覚えたものの、大きく予想を裏切られる事も無く、「あ、思ってたより普通のホラーだったな」と言うのが正直な印象でした。
物語は、うっかりと復活の呪文的な言葉を朗読してしまう高校教師のせいで悪魔が蘇り、クスリ絶ちのために小屋を訪れてたミアのお股から体内に入り(この理屈で言うと男は取り憑かれないようなwww)、他の人を傷つけて行くと言うものだが、個人的には、この「悪魔に取り憑かれた様」がもう一息。
釘打ち機を武器に迫ってくるシーンは迫力があった(やられた方はまるで「ヘルレイザー」のピンヘッドだ!)が、むしろやられる側の生身の人間(特にこの不幸の張本人の高校教師)の不死身ぶりが目だっちゃってるのは皮肉な結果です。
それでも最後の方はだんだんと意味が分からない感じになり(特に最後にミアと対峙するアイツは何だ!?とか)、「おっ!いよいよぶっ飛びモードか!?」と期待しましたが、そういう事は無く、意外と普通に終わりました。
うーん、この映画を観て「普通」とか言っちゃう時点で自分の感性は常人とは違う異常性を帯びているのかもしれません。
あ、エンドロールが出終った後に、1シーンだけオマケがあります。
オリジナルの「死霊のはらわた」が好きな方は絶対見逃してはいけないこのオマケは胸熱だ!!
◆パンフレット:B5弱・28頁・700円

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