映画感想を中心とした管理人の戯言です。
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>




RECOMMEND
<< 【13-033】トラベラーズ 次元警察 ★★★★☆ | main | ペタル ダンス 【上映後】舞台挨拶レポ >>
【13-034】ペタル ダンス ★★★★☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開初日のペタル ダンスを鑑賞。

大学からの友人である、ジンコ(宮崎)と素子(安藤)。ある日、同じく大学時代の友人で、一人だけ地元で暮らしているミキ(吹石)の妙なうわさを耳にする。それは、彼女が自分から海に飛び込んでおぼれたものの、助かったというものだった。ジンコたちは休みを合わせ、うわさの真相とミキの様子を確かめようと、彼女のいる町へと向かうことにする。ジンコが勤め先の図書館で出会った原木(忽那)も運転手として加わり、一泊二日のスケジュールで車で旅をする三人だったが……。

この石川寛と言う人の作風はとても独特なものがある。と言っても過去作は2本だけな訳だが、『tokyo.sora』『好きだ、』の2本とも観ている自分には、強烈に印象に残っている監督であり、実は大好きな監督でもある。

ただ、「強烈」と言う言葉を使って表現したものの、実際の作風は真逆で、「特に大した事は起こらない」のが特徴でもある。
この映画も、『女3人のロードムービー』と言う一言で片づけられる内容だし、その旅の中で何か特別なドラマが起こる訳でも無い。映画的には「つまらない」1本ではある。
『tokyo.sora』も『好きだ、』もそうだった。特に大きな出来事、ドラマがある訳では無い。ただ淡々と主人公やそれを取り巻く人々の日常を描いていくだけだ。これはハッキリと好き嫌いが分かれる所だし、これを「面白い」「気に入った」と感じる人はむしろ少ないのでは?とすら思える。

それでは何が気に入ったのか?それは上でも書いた通り「淡々とした描き方」だ。
具体的に言うと、登場人物の台詞回しや行動が芝居じみて無く、限りなく素に見える・・・もっと言うと、全編アドリブでやってるのでは?と思えてしまうような演出である。(「間」も独特だ)
実際、あまり細かい台本の台詞等は重要視していなかったようで、アドリブに近い「芝居」を延々と長回しで撮っているシーンが目立つ。
本作でのテーマの1つに「生と死」があると解釈しているが(それは『tokyo.sora』も同じか)、それが故にずっとどこか重苦しいし、その苦しさを微妙に表現する安藤サクラは芝居なのか素なのか、とにかく絶妙である。
特にミキを見舞った後、宮崎あおいとの車中での長回し会話シーンはかなり引き込まれる。

そしてもう一つ「人と人との関わり」というテーマを感じたのは自分だけだろうか?
彼氏になりそうで踏み込まない宮崎&風間の関係、サクラ&政信(あ、どっちも安藤だ!)の元夫婦の関係、突然姿を消したキョウコ(韓ちゃん)と原木の関係、そのどれもがどこか脆い関係ではあるが、ミキには全く他者との関係を匂わすものは無い。
それに対し、「骨が剥がれた」という薬指に中指を添えてグルグル巻きにする宮崎あおいの左手が何かを物語ってると感じたのは深読みし過ぎかな・・・。

淡々としたタッチの映画は、特にハッキリしたオチが付く訳でも無くエンドロールを迎える。
何が言いたかったのか、「これ」というものは定義しづらいでしょうけど、自分も風に乗って力を入れずにふわふわと生きていたいとボンヤリと考えながら帰途につくのでありました。
何か石川監督の映画はいつも(と言っても2作だが)こんな悶々とした何かが胸に残ります。これが癖になりそう・・・。

◆パンフレット:B5判・32頁・700円

ペタル ダンス

よろしければポチっと投票お願いします。⇒
JUGEMテーマ:邦画
comments(0) | trackbacks(0) |PAGE TOP↑ -






この記事のトラックバックURL : http://blog.moeru-movie.com/trackback/993472
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
LINKS
PROFILE
OTHERS
SEARCH