2013.04.08 Monday/23:55 |
【13-031】ヒッチコック ★★★☆☆ |
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie |
今イチ観たい映画が無いような感じなので、思いつきでヒッチコックを鑑賞。
1959年、作品の高評価とは裏腹に監督としてはアカデミー賞に縁遠かったアルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)は、後にサスペンス映画の金字塔と称される『サイコ』の製作に着手。しかし独創的かつ奇抜であるがゆえに資金繰りは難航し、数々の困難に見舞われてしまう。さらに、常に彼を支え続けてきた最大の理解者である妻アルマ(ヘレン・ミレン)との関係までほころびが生じてきて……。
まず、この映画を観る為には、当然の事ながら「アルフレッド・ヒッチコック」という監督がどういう風貌で、どういう映画を撮ってきた人なのか?と言う事は知っておく必要はあるでしょう。
そして絶対に不可欠なのが「サイコ」を観ている事。「サイコ」を観ていない人(あのシャワールームのシーンすら知らない人)が観ても、全然面白くないでしょう。
その「サイコ」の前作が「北北西に進路を取れ」であり、次作が「鳥」である事もこの映画を楽しむ為には必要な知識だ。
ついでに言うと、ヴェラ・マイルズ(「サイコ」でジャネット・リーの妹役を演じた人。この映画ではジェシカ・ビールが演じる)とヒッチコックとの「因縁」についても知っておくと尚良い。
まあ、ヒッチコックを知らない人が「ヒッチコック」と言う映画を観に来る事は無いんだろうなと考えると、上記のような心配は無用なんだけど、とにかく「ヒッチコック」、及び「サイコ」を中心としたドキュメンタリーと言うかメイキングと言うか、そんな作品です。
で、そんな「ヒッチコック・ストーリー」及び「メイキング・サイコ」が面白かったのかと言うと、後者は興味深く観たものの、正直な所、前者については今イチ「映画」としてはちょっと盛り上がりに欠ける内容だった印象だ。
と言うのも、中心は嫁はんの方だし、ヒッチの行動も、要するに嫉妬深くて酒に逃げる太っちょ爺さんと言うだけの話で、「ヒッチの成功は内助の功があったからですよ」的な筋だけでは、正直言ってちょっと飽きました。
そんな「飽き」を起こさせない為か、エド・ゲインの亡霊(?)みたいなのを画面に出したりしてるけど、ちょっとこの作品のテイストからは離れる異質なパートに見え、自分の心には刺さりませんでした。
アンソニー・ホプキンスの似てるような似てないような風貌と、とりあえず「ヒッチコック作品と言えばブロンド美女」を見事に再現したスカーレット・ヨハンソンの華は見所ではありましたが、勝手な希望を言うと、「北北西」〜「サイコ」〜「鳥」くらいまでを対象としてくれた方が良かった・・・・のか、かえって散漫になって良くないのか。。。。う〜む、微妙です。
この映画で映しだされる「サイコ」のシャワールームでの殺人シーンを観て飛び上がらんばかりに驚く観客の姿は、スプラッターだJホラーだと、普通に「ホラー映画」というジャンルで語られる現代では「大袈裟な・・・」と思われるかもしれません。
しかし、「サイコ」は1960年の製作です。まだ「ホラー映画」と言うジャンルも存在せず、「怪奇映画」や「スリラー映画」と括られていた時代です。
グサグサ刺して血をドバァァっと出さなくても、モノクロでも、「刺す」と言う直接的な場面を見せなくても、お客さんを驚かせるには十分なシーンでしょう。
おっと、そんなレビューを書いてるうちに「サイコ」を再見したくなってきたな・・・・
◆パンフレット:A4判・32頁・700円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
1959年、作品の高評価とは裏腹に監督としてはアカデミー賞に縁遠かったアルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)は、後にサスペンス映画の金字塔と称される『サイコ』の製作に着手。しかし独創的かつ奇抜であるがゆえに資金繰りは難航し、数々の困難に見舞われてしまう。さらに、常に彼を支え続けてきた最大の理解者である妻アルマ(ヘレン・ミレン)との関係までほころびが生じてきて……。
まず、この映画を観る為には、当然の事ながら「アルフレッド・ヒッチコック」という監督がどういう風貌で、どういう映画を撮ってきた人なのか?と言う事は知っておく必要はあるでしょう。
そして絶対に不可欠なのが「サイコ」を観ている事。「サイコ」を観ていない人(あのシャワールームのシーンすら知らない人)が観ても、全然面白くないでしょう。
その「サイコ」の前作が「北北西に進路を取れ」であり、次作が「鳥」である事もこの映画を楽しむ為には必要な知識だ。
ついでに言うと、ヴェラ・マイルズ(「サイコ」でジャネット・リーの妹役を演じた人。この映画ではジェシカ・ビールが演じる)とヒッチコックとの「因縁」についても知っておくと尚良い。
まあ、ヒッチコックを知らない人が「ヒッチコック」と言う映画を観に来る事は無いんだろうなと考えると、上記のような心配は無用なんだけど、とにかく「ヒッチコック」、及び「サイコ」を中心としたドキュメンタリーと言うかメイキングと言うか、そんな作品です。
で、そんな「ヒッチコック・ストーリー」及び「メイキング・サイコ」が面白かったのかと言うと、後者は興味深く観たものの、正直な所、前者については今イチ「映画」としてはちょっと盛り上がりに欠ける内容だった印象だ。
と言うのも、中心は嫁はんの方だし、ヒッチの行動も、要するに嫉妬深くて酒に逃げる太っちょ爺さんと言うだけの話で、「ヒッチの成功は内助の功があったからですよ」的な筋だけでは、正直言ってちょっと飽きました。
そんな「飽き」を起こさせない為か、エド・ゲインの亡霊(?)みたいなのを画面に出したりしてるけど、ちょっとこの作品のテイストからは離れる異質なパートに見え、自分の心には刺さりませんでした。
アンソニー・ホプキンスの似てるような似てないような風貌と、とりあえず「ヒッチコック作品と言えばブロンド美女」を見事に再現したスカーレット・ヨハンソンの華は見所ではありましたが、勝手な希望を言うと、「北北西」〜「サイコ」〜「鳥」くらいまでを対象としてくれた方が良かった・・・・のか、かえって散漫になって良くないのか。。。。う〜む、微妙です。
この映画で映しだされる「サイコ」のシャワールームでの殺人シーンを観て飛び上がらんばかりに驚く観客の姿は、スプラッターだJホラーだと、普通に「ホラー映画」というジャンルで語られる現代では「大袈裟な・・・」と思われるかもしれません。
しかし、「サイコ」は1960年の製作です。まだ「ホラー映画」と言うジャンルも存在せず、「怪奇映画」や「スリラー映画」と括られていた時代です。
グサグサ刺して血をドバァァっと出さなくても、モノクロでも、「刺す」と言う直接的な場面を見せなくても、お客さんを驚かせるには十分なシーンでしょう。
おっと、そんなレビューを書いてるうちに「サイコ」を再見したくなってきたな・・・・
◆パンフレット:A4判・32頁・700円
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