映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【13-018】ボクたちの交換日記(ネタバレあり) ★★★★☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
3月23日の劇場公開に先駆けてボクたちの交換日記の完成披露試写を観てきた。

甲本孝志(小出)と田中洋平(伊藤)はお笑いコンビ「房総スイマーズ」を結成して12年目だが、いまだに売れる気配がない。コンビの将来について膝を突き合わせて話すことをしてこなかった二人だったが、彼らはもう30歳。お笑いに情熱を傾け続け、相方と一緒に成功したいと願いつつも後がない二人は、互いに本音を語り合うべく交換日記を始める。

お笑い芸人の「売れない時代」から「売れそうになる時」、そして・・・という「芸人」をテーマにしたお話です。
芸人を嫁に持つ放送作家が原作を書き、それをお笑いの大御所ウッチャンが脚本・演出という映画でもある。
そんな芸人話は、オーソドックスな「スポ根系サクセスストーリー」の流れで進みます。

学生時代に甲本から誘われてお笑いを始めた田中。(起承転結の「起」)
そんな田中とコミュニケーションを取るべく交換日記をやろうと持ちかける甲本。
この2人のお笑いコンビ『房総スイマーズ』(2人とも水泳部だった事に由来)は、最初は全く売れず、バイトをしながら何とか食いつなぐ毎日。
(但し、甲本は「昼は薬局のお姉さん、夜はキャバ嬢」の長澤まさみと同棲によりそこそこの生活)
さながら、「連戦連敗の弱小野球チームが今日の試合でも負けて・・」という起承転結の「承」である。

この「売れない時代」にはかなりの尺を使って丁寧に描かれるが、単にネタがおもろい/つまらんと言うだけじゃない「売れる」為の色々な巡り合わせ(プロデューサーとの繋がりとか)もしっかりと描かれるので、それほど退屈せずに前半を観る事が出来ます。

そしてお笑いコンテストに出場し、1回戦、2回戦と勝ち進み、遂に準決勝も突破。
さながら甲子園を目指して勝ち進む野球チームのようだ。
さあ決勝。きっと勝てる!行ける!!
そう思ってたが、まさかのミスで全てが台無し。
甲子園を逃し、それをきっかけにチームもバラバラに・・(つまりコンビ解散)と言う起承転結の「転」となる。

そこまで来れば、「そんな事があったけど、結局元に戻ってめでたしめでたし」というのがベタと思ってましたよ。
しかし、解散を機に甲本は1人で1年の外国ロケの旅に出ちゃう。
嫁になった長澤と、生まれてくる子供の為にも、まとまったギャラが欲しかった甲本なのか。
一方の田中は、別のコンビの片割れだったムロさんと新コンビ結成。
あれれ?再結成は無いの?いやいや、1年後のでも再結成あるでしょ。そう思ってたよ。

ところがところが、少し進むと、いきなり17年後ですよ。
「え゛え゛え゛え゛え゛!?おかしいぞ?セオリーから外れてる?どうなってんだ?」
そう思いながら(予想してた展開が裏切られた事で、けっこう高まってきてる)次の展開を待ちました。
この終盤でようやく登場した川口春奈ちゃんが甲本(小出&長澤)の娘と言うのは大納得でしたが、この後の展開は自分は不満でした。

「あ〜あ、何で病気ネタをここで持って来るんだよ」

ガッカリしました。日本映画お得意の病気ネタとは。何でお手軽に泣かせようとするネタに逃げるのか。
(ちなみに、自分は「甲本は既に事故で亡くなっていた」という流れを予測していた)←これもベタだけど。
そりゃあコンビ解散に対する知られざる理由があって(これはここではネタバレしません)、それを見た事と、それを日記に書いたかつての相方が癌でやばいと言う状況を重ねれば涙は出やすいでしょうよ。
だけどなぁ、せっかくそれまで甲本と田中と言う2人ならではの関係を丁寧に積み重ねておきながら、最後に出涸らしのような癌ネタって来られると、涙が出るよりも前に急激に冷めてしまったのです。
場内は涙・涙のお客さんも多かったようですが、その手の「病気ネタ」乱発にうんざりの自分にとっては響かなかったと言う事です。
あ、そこさえ許容してしまえば、話自体はベタで泣ける話になってるので、ある意味安心して観る事はできます。

お笑い芸人も人口はそれなりに多くてもTVレギュラー(冠番組)を持つほどの人はほんの一握りで、多くの芸人は様々な理由で夢半ばで甲本のように辞めて行くっていうのも多いでしょう。
まだ売れない芸人にとってコンテストでネタを披露すると言うのは緊張の極みでもあり、そこで成功するか失敗するかと言うのは、何度も例えた通りスポーツ(オリンピックとか)に通ずる所も多いと思うのですよ。

「夢」は現実の世界で叶えたい。
でも「夢」だけじゃあ続けて行けない現実。
そこに「夢を諦めるのは、夢を諦めてでも幸せにしたい人が出来た時」ですよ。
世の中には「夢を諦めてしまった人」なんてゴマンと居るでしょうけど、何か心がぎゅっと掴まれる感じだね。

さてキャストです。
伊藤&小出のコンビはなかなか良かったですよ。
小出くんなんてお笑い芸人には見えないよ・・と思ってましたが、これが案外行けました。
劇中のコントも、スベリ芸あり、けっこう面白いネタもありで楽しめます。

その伊藤&小出のそれぞれの嫁になる木村文乃&長澤まさみ。
正直、こんなに理想的な女は居ないっしょ!?って思う程の良い奥さん。
その良妻ぶりがむしろ気に入らない感じすらします。
それにしても長澤まさみのキャバ嬢はいいね。(但し「モテキ」みたいなエロシーンは無いよ)
その小出&長澤の娘だけあって、春奈ちゃんは超カワイイです。でも、出番が少ないのが惜しまれます。
なお、チラシ等の宣材にはキャストが表示され、顔写真まで出ているベッキーは、ほとんどストーリーとは関係ない(でもある意味キーパーソン?)チョイ役ですwww。
あ、チョイ役と言えば、房総スイマーズが前説をやる(そしてヲタにディスられる)シーンで登場する巨乳グラドルはヤザパイこと谷澤恵里香だったような。

そんなわけで、全体的には楽しめて心も温まった・・・かな?と思えた映画でしたが、ありきたりな病気ネタに逃げた点は減点と捉えてこんな採点です。
なお、30歳頃の解散から17年後という設定で登場する伊藤&木村夫婦、及び小出&長澤夫婦が全く40代後半には見えないと言う事は言いません(減点対象じゃない)し、それを言っちゃあお終いよのネタと心得ています。

この映画が公開される頃は桜の開花も迫っている頃でしょう。
「サクラ」がこの映画のキーアイテムでもあります。
(だから上映前の舞台挨拶で桜吹雪を散らせたのね)
できれば、桜が満開の頃にこの映画を観に行って、映画を観終ってから桜並木でも歩くのをお勧めします。
(BGMはファンモンでね)

◆パンフレット:本日は未発売につき、公開後に更新。

ボクたちの交換日記

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