2012.12.03 Monday/00:00 |
【12-124】人生の特等席 ★★☆☆☆ |
category: 2012年の映画レビュー | author: moeru-movie |
客質が落ちるファーストデーなので、大人向けの人生の特等席を観てみた。
ガス(イーストウッド)は長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきたが、ここのところ年のせいで視力が弱ってきていた。それでもまったく引退する素振りを見せない彼に、チームは疑いの目を向ける。窮地に陥った父親に救いの手を差し伸べたのは、あまり関係が良好とはいえない娘のミッキー(エイミー・アダムス)だった。
まず最初に個人的な思いとして、この映画には「野球映画」としての面白さを求めていました。
が、結果的に「野球映画」としてはクソ映画だと思えたのでこの採点です。
実際は、むしろ父娘の映画と言った方がいいのでしょう。
自分が勝手に野球に期待し、それが叶わなかったから低点数というのも理不尽なのかもしれませんが、それが正直な感想なんだから仕方が無い。
まずはその父娘話。
ハッキリ言って、安定のベタ話だ。
野球じゃなくて父娘の心温まる絆を期待していたならば、例えベタだろうが満足できるのでしょう。
父娘にしては年齢が離れすぎて見えようと、娘の弁護士仕事に関する割り込みが最早どうでもいいエピソードに成り下がろうと、他チームのスカウトマン男と娘との恋愛描写が中途半端だろうと、それほど気にせずに観られたであろう。
しかし、ハナっからそういうドラマに興味が無かった自分には、頑固で迷惑(無茶な運転で事故っちゃう老害っぷり等)な糞ジジイと、自惚れていて可愛げの一つも無いアラサー娘のドラマは退屈なだけでした。
で、問題の野球描写。
実際に野球選手を演じている人たちの野球クオリティには文句はありません。
邦画なんかだとプロ以前に、素人以下の野球シーンである事も珍しくない中、相変わらず安定のスポーツシーンです。
しかし、肝心の話の方がダメダメです。
ようするに、自尊心の高い自称強打者のボーとかいう小太りの若造のドラフト指名をめぐって、密かに弱点を見つけて指名回避を進言するガスとそれを受けて悩むGMらフロント幹部たちと言う構図。
その弱点っていうのが「ボーはカーブを打てない」だってさwwwww。
どんな重大な事を発見したんだと思えば、カーブは打てないwwww。
あのね、現代のデータ解析野球なら、得意な球種なんていうのも当然インプットされてるでしょうよ。
それに「カーブが打てない」=「もはや打者としては致命的で絶望的」みたいな構図になってるのは何なのさ。
ろくに目が見えない爺さんと、スカウトに関しては素人の娘がドヤ顔で「だから指名しちゃいかん」って・・・何だそりゃ。
更に、その後の展開は個人的にはあまりもの酷さに笑うしかない。
たまたまその辺でピッチング練習をしていた若造(笑)の球がスゲー!っていうのを発見した娘。
実際に球を受けてみて、その凄さに舌を巻く・・・っていうか、その前に球を受けてたのは小学生くらいのガキだし、かくいう娘だって野球素人の女だろ。そんな奴らが苦も無く受けられる球のどこが凄いんだっていう話。
でもその「秘密兵器」を当のボーのバッティング練習に当ててやろうと言う神展開(爆!)になるに至っては、「ああ。ここで絶対抑えちゃうんだろうな」という予感通り、全くバットにもかすらせない快投っぷり。
それを見たフロントは、ボーのダメっぷりに頭を抱えながら、秘密兵器投手の入団を即決し、スカウトはクビになる。
うははははははは。何だそりゃ。
最終的にボー指名を決めたのはお前じゃないんかい!スカウトに責任転嫁かい!!
で、たかが「カーブが苦手」ってだけでダメ打者の烙印を押したかと思えば、どこの馬の骨とも分からない投手の球は数球見ただけで「すげー!」って、めちゃくちゃアンフェアでしょ?
もしかしたら、セットポジションではダメ投手かもしれない。クイックも出来ずに走られ放題なダメ投手かもしれない。またはスタミナに難があるかもしれないし、そもそも直球とカーブしか球種が無いかもしれない。
そんな事もしっかり見極めない所は、球種の得意不得意すら分析できないクソ球団ならではと言ってしまえば十分納得なのですが、これって本職のスカウトの方や球団関係者が見たら怒るんじゃないですかね・・・
はい。そんな訳で、野球に関する脚本のあまりものクソっぷりに対して大減点です。。。。
あ、球団幹部の中に、あの「ターミネーター2」でのT−1000ことロバート・パトリックの姿があったのは懐かしかったね。
◆パンフレット:A4判・36頁・700円
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ガス(イーストウッド)は長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきたが、ここのところ年のせいで視力が弱ってきていた。それでもまったく引退する素振りを見せない彼に、チームは疑いの目を向ける。窮地に陥った父親に救いの手を差し伸べたのは、あまり関係が良好とはいえない娘のミッキー(エイミー・アダムス)だった。
まず最初に個人的な思いとして、この映画には「野球映画」としての面白さを求めていました。
が、結果的に「野球映画」としてはクソ映画だと思えたのでこの採点です。
実際は、むしろ父娘の映画と言った方がいいのでしょう。
自分が勝手に野球に期待し、それが叶わなかったから低点数というのも理不尽なのかもしれませんが、それが正直な感想なんだから仕方が無い。
まずはその父娘話。
ハッキリ言って、安定のベタ話だ。
野球じゃなくて父娘の心温まる絆を期待していたならば、例えベタだろうが満足できるのでしょう。
父娘にしては年齢が離れすぎて見えようと、娘の弁護士仕事に関する割り込みが最早どうでもいいエピソードに成り下がろうと、他チームのスカウトマン男と娘との恋愛描写が中途半端だろうと、それほど気にせずに観られたであろう。
しかし、ハナっからそういうドラマに興味が無かった自分には、頑固で迷惑(無茶な運転で事故っちゃう老害っぷり等)な糞ジジイと、自惚れていて可愛げの一つも無いアラサー娘のドラマは退屈なだけでした。
で、問題の野球描写。
実際に野球選手を演じている人たちの野球クオリティには文句はありません。
邦画なんかだとプロ以前に、素人以下の野球シーンである事も珍しくない中、相変わらず安定のスポーツシーンです。
しかし、肝心の話の方がダメダメです。
ようするに、自尊心の高い自称強打者のボーとかいう小太りの若造のドラフト指名をめぐって、密かに弱点を見つけて指名回避を進言するガスとそれを受けて悩むGMらフロント幹部たちと言う構図。
その弱点っていうのが「ボーはカーブを打てない」だってさwwwww。
どんな重大な事を発見したんだと思えば、カーブは打てないwwww。
あのね、現代のデータ解析野球なら、得意な球種なんていうのも当然インプットされてるでしょうよ。
それに「カーブが打てない」=「もはや打者としては致命的で絶望的」みたいな構図になってるのは何なのさ。
ろくに目が見えない爺さんと、スカウトに関しては素人の娘がドヤ顔で「だから指名しちゃいかん」って・・・何だそりゃ。
更に、その後の展開は個人的にはあまりもの酷さに笑うしかない。
たまたまその辺でピッチング練習をしていた若造(笑)の球がスゲー!っていうのを発見した娘。
実際に球を受けてみて、その凄さに舌を巻く・・・っていうか、その前に球を受けてたのは小学生くらいのガキだし、かくいう娘だって野球素人の女だろ。そんな奴らが苦も無く受けられる球のどこが凄いんだっていう話。
でもその「秘密兵器」を当のボーのバッティング練習に当ててやろうと言う神展開(爆!)になるに至っては、「ああ。ここで絶対抑えちゃうんだろうな」という予感通り、全くバットにもかすらせない快投っぷり。
それを見たフロントは、ボーのダメっぷりに頭を抱えながら、秘密兵器投手の入団を即決し、スカウトはクビになる。
うははははははは。何だそりゃ。
最終的にボー指名を決めたのはお前じゃないんかい!スカウトに責任転嫁かい!!
で、たかが「カーブが苦手」ってだけでダメ打者の烙印を押したかと思えば、どこの馬の骨とも分からない投手の球は数球見ただけで「すげー!」って、めちゃくちゃアンフェアでしょ?
もしかしたら、セットポジションではダメ投手かもしれない。クイックも出来ずに走られ放題なダメ投手かもしれない。またはスタミナに難があるかもしれないし、そもそも直球とカーブしか球種が無いかもしれない。
そんな事もしっかり見極めない所は、球種の得意不得意すら分析できないクソ球団ならではと言ってしまえば十分納得なのですが、これって本職のスカウトの方や球団関係者が見たら怒るんじゃないですかね・・・
はい。そんな訳で、野球に関する脚本のあまりものクソっぷりに対して大減点です。。。。
あ、球団幹部の中に、あの「ターミネーター2」でのT−1000ことロバート・パトリックの姿があったのは懐かしかったね。
◆パンフレット:A4判・36頁・700円
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