2011.02.05 Saturday/01:58 |
【11-019】冷たい熱帯魚 ★★★★★ |
category: 2011年の映画レビュー | author: moeru-movie |
「愛のむきだし」園子温監督の新作である冷たい熱帯魚を観賞。
雨の中を一台の車が走っていた。車内には小さな熱帯魚屋を経営する社本信行(吹越)とその妻、妙子(神楽坂)の2人。娘の美津子(梶原)が万引きしたため店に呼び出されたのだ。
その場を救ってくれたのは店長と知り合いの男、村田(でんでん)。村田は同業の巨大熱帯魚屋、アマゾンゴールドのオーナーだった。
帰り道、村田の店へと寄る3人。村田の提案により、美津子はアマゾンゴールドで働くことになった。
数日後、村田に“儲け話”をもちかけられ、呼び出された社本。そこには顧問弁護士と、投資者のひとりがいた。門外漢の高級魚のビジネス話に、大金融資を逡巡していた吉田だったが、堅実そうな社本の存在も手伝い契約書に押印。その直後…
R18+である。
凄いのである。理屈はいらない。とにかく「すげぇー!」としか言えない。そんな映画だった。
事前の情報としては、「何か人を殺しまくる鬼畜野郎の映画」くらいに思ってました。
その通り、常識や倫理観が無い、非常にけしからん映画です。
一応は1993年に起きた埼玉の愛犬家殺人事件他の実在の事件をベースにしているとはいえ、凄過ぎます。
登場人物は、ハッキリ言ってキチガイばっかりです。
特に村田夫妻。
妻は夫の事を「魚キチガイです」と紹介するが、魚じゃない。色々狂ってるよ。
もうね、自分が使わなくなった道具を壊して捨てるが如く、人をいとも簡単に殺し、バラバラにし、燃やし、砕き、バラ撒く。それを称して「ボデーを透明にする」だそうな。まさに鬼畜だ。
そんな鬼畜を手伝うキチガイ妻。ある意味、この奥さんが一番のキチガイです。
「人生ってのは、痛ぇんだよ」
だから何だってんだ!?そんな事を理由に殺しまくります。
そんなキチガイ夫婦に関わった一見普通の一家。
気弱な父は、村田にいいように使われ、鬼畜の仲間入り。
娘はビッチ一直線も、村田の店で働く事に。
そして後妻になる女。
常にだらしなく巨乳の谷間を出しっ放しにする電子レンジ命の女ですよ。
ダンナが居ながらも、村田に顔面をペシペシと殴られ、乳を揉まれると股を開いちゃう女です。こいつもビッチだ。
そんなわけで、暴力とグロ、そしてエロが延々と続きます。
終盤のシーンは、例えば社本家食卓シーン。
ビッチな娘が男と出かけようとする⇒男共々、娘もブン殴って失神させ、家に戻し、その娘が横たわる居間で女房とハメ始める⇒目を覚ます娘⇒また殴られて失神・・・といったあたりが長回しになっています。
そして「解体小屋」での吹越満VS黒沢あすかの血みどろの対決もけっこうな長回しでした。
いやいや、もうしつこいしつこい。。。。
そんなこんなで、ラストに至っても、当然の如くハッピーエンドなはずもなく(鬼畜どもがみんな死ぬ事は、ある意味ハッピーなのか?)凄まじいまでの不道徳感満載のまま終わります。
ここまでどーんと思い切って不道徳を見せ付けられると、もう脱帽ですよ。参りました。
こんな映画なので、見る人を選ぶと思います。
自分もできれば不道徳な映画は避けたいのですが、ここまで突き抜けられると、逆に爽快感に近いものが湧き上がってくるのは見た者のみが分かる感情かも。
キャストは、まずはでんでん。
怪演です。凄いです。マシンガントークです。『このオマ○コ野郎が!』です。
バラバラにして、スペアリブ状になったパーツに、何故か醤油をかけて燃やすんです。『元気でなー!』って言って燃やすんです。
そのくせ、自分が刺されると『社本クン、痛いよ・・』だって。
でんでん60歳を越して新境地です。
その女房は黒沢あすか。
不死身でした。ボールペンで首を刺されても、マリア像で頭を2度もブン殴られてもなかなか死にません。
そんな彼女が、個人的にはこの映画でのベスト・オブ・キチガイです。
プライベートでは3人のお子さんがいらっしゃるお母さんだそうですが、女優って凄いね。
普通なら、こんな役は断るでしょ。あまりにも酷すぎる役だよ。
しかし、そんな役を、見ている人の考えるキチガイ感以上に演じきってしまった。エロもグロもね。
とにかく、黒沢あすかという女優を尊敬します。あなたは凄い。そしてもうすぐ40歳には見えません。
そして吹越満。
終盤のキレ芝居が見ものです。それまではヘタレな感じです。その落差が楽しい。
レンジでチンの料理を美味しそうに食べてる姿は愛らしいです。
その女房の神楽坂恵。
とにかく生々しいエロです。
薄幸そうな顔なのに、体はエロエロ。でも、どこかだらしない体つきなのがリアルです。
その神楽坂に懐かない娘の梶原ひかり。
「愛のむきだし」が満島ひかりなら、「冷たい熱帯魚」は梶原ひかりです。
この娘の見所はラストです。最終的には、こいつもキチガイっぽいです。
他には、渡辺哲さん。
この人と黒沢あすかのハメハメシーンはエロ過ぎる。
そしてイチモツをそそり立たせたまま絶命⇒そのポコ○ンを黒沢あすかに切り取られる(やっぱり黒沢あすかが一番狂ってる・・・)という悲惨な最期ったら・・・・。
こんなエログロ満載のキチガイ映画ですが、上映館では大ヒットだそうで、拡大公開も決まったそうな。
そうは言ってもR18+の凄まじい映画です。ハッキリ言って覚悟が必要です。(カップルで見に行ってはいけません)
しかし絶対に地上波での放送は有り得ません。見るなら今です!
ある意味『グロテスク』よりもグロくて狂った世界がここにはあります。
「GANTZ」を見て「グロかった・・」なんて少しでも思った人は、この映画を見たら卒倒するかもしれません。
※特に黒沢あすかが○○を持って社本に微笑みかけるシーンあたりで・・・
内容的にはしょうもなく酷い内容ですが、そんな映画を撮りきった監督と、こちらが考える以上の芝居で演じきった役者たちの勇気と根性に敬意を表して満点付けます。
最後にもう1回。
「黒沢あすかさん、アナタは凄い!」
◆パンフレット:A4版・28頁・700円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
雨の中を一台の車が走っていた。車内には小さな熱帯魚屋を経営する社本信行(吹越)とその妻、妙子(神楽坂)の2人。娘の美津子(梶原)が万引きしたため店に呼び出されたのだ。
その場を救ってくれたのは店長と知り合いの男、村田(でんでん)。村田は同業の巨大熱帯魚屋、アマゾンゴールドのオーナーだった。
帰り道、村田の店へと寄る3人。村田の提案により、美津子はアマゾンゴールドで働くことになった。
数日後、村田に“儲け話”をもちかけられ、呼び出された社本。そこには顧問弁護士と、投資者のひとりがいた。門外漢の高級魚のビジネス話に、大金融資を逡巡していた吉田だったが、堅実そうな社本の存在も手伝い契約書に押印。その直後…
R18+である。
凄いのである。理屈はいらない。とにかく「すげぇー!」としか言えない。そんな映画だった。
事前の情報としては、「何か人を殺しまくる鬼畜野郎の映画」くらいに思ってました。
その通り、常識や倫理観が無い、非常にけしからん映画です。
一応は1993年に起きた埼玉の愛犬家殺人事件他の実在の事件をベースにしているとはいえ、凄過ぎます。
登場人物は、ハッキリ言ってキチガイばっかりです。
特に村田夫妻。
妻は夫の事を「魚キチガイです」と紹介するが、魚じゃない。色々狂ってるよ。
もうね、自分が使わなくなった道具を壊して捨てるが如く、人をいとも簡単に殺し、バラバラにし、燃やし、砕き、バラ撒く。それを称して「ボデーを透明にする」だそうな。まさに鬼畜だ。
そんな鬼畜を手伝うキチガイ妻。ある意味、この奥さんが一番のキチガイです。
「人生ってのは、痛ぇんだよ」
だから何だってんだ!?そんな事を理由に殺しまくります。
そんなキチガイ夫婦に関わった一見普通の一家。
気弱な父は、村田にいいように使われ、鬼畜の仲間入り。
娘はビッチ一直線も、村田の店で働く事に。
そして後妻になる女。
常にだらしなく巨乳の谷間を出しっ放しにする電子レンジ命の女ですよ。
ダンナが居ながらも、村田に顔面をペシペシと殴られ、乳を揉まれると股を開いちゃう女です。こいつもビッチだ。
そんなわけで、暴力とグロ、そしてエロが延々と続きます。
終盤のシーンは、例えば社本家食卓シーン。
ビッチな娘が男と出かけようとする⇒男共々、娘もブン殴って失神させ、家に戻し、その娘が横たわる居間で女房とハメ始める⇒目を覚ます娘⇒また殴られて失神・・・といったあたりが長回しになっています。
そして「解体小屋」での吹越満VS黒沢あすかの血みどろの対決もけっこうな長回しでした。
いやいや、もうしつこいしつこい。。。。
そんなこんなで、ラストに至っても、当然の如くハッピーエンドなはずもなく(鬼畜どもがみんな死ぬ事は、ある意味ハッピーなのか?)凄まじいまでの不道徳感満載のまま終わります。
ここまでどーんと思い切って不道徳を見せ付けられると、もう脱帽ですよ。参りました。
こんな映画なので、見る人を選ぶと思います。
自分もできれば不道徳な映画は避けたいのですが、ここまで突き抜けられると、逆に爽快感に近いものが湧き上がってくるのは見た者のみが分かる感情かも。
キャストは、まずはでんでん。
怪演です。凄いです。マシンガントークです。『このオマ○コ野郎が!』です。
バラバラにして、スペアリブ状になったパーツに、何故か醤油をかけて燃やすんです。『元気でなー!』って言って燃やすんです。
そのくせ、自分が刺されると『社本クン、痛いよ・・』だって。
でんでん60歳を越して新境地です。
その女房は黒沢あすか。
不死身でした。ボールペンで首を刺されても、マリア像で頭を2度もブン殴られてもなかなか死にません。
そんな彼女が、個人的にはこの映画でのベスト・オブ・キチガイです。
プライベートでは3人のお子さんがいらっしゃるお母さんだそうですが、女優って凄いね。
普通なら、こんな役は断るでしょ。あまりにも酷すぎる役だよ。
しかし、そんな役を、見ている人の考えるキチガイ感以上に演じきってしまった。エロもグロもね。
とにかく、黒沢あすかという女優を尊敬します。あなたは凄い。そしてもうすぐ40歳には見えません。
そして吹越満。
終盤のキレ芝居が見ものです。それまではヘタレな感じです。その落差が楽しい。
レンジでチンの料理を美味しそうに食べてる姿は愛らしいです。
その女房の神楽坂恵。
とにかく生々しいエロです。
薄幸そうな顔なのに、体はエロエロ。でも、どこかだらしない体つきなのがリアルです。
その神楽坂に懐かない娘の梶原ひかり。
「愛のむきだし」が満島ひかりなら、「冷たい熱帯魚」は梶原ひかりです。
この娘の見所はラストです。最終的には、こいつもキチガイっぽいです。
他には、渡辺哲さん。
この人と黒沢あすかのハメハメシーンはエロ過ぎる。
そしてイチモツをそそり立たせたまま絶命⇒そのポコ○ンを黒沢あすかに切り取られる(やっぱり黒沢あすかが一番狂ってる・・・)という悲惨な最期ったら・・・・。
こんなエログロ満載のキチガイ映画ですが、上映館では大ヒットだそうで、拡大公開も決まったそうな。
そうは言ってもR18+の凄まじい映画です。ハッキリ言って覚悟が必要です。(カップルで見に行ってはいけません)
しかし絶対に地上波での放送は有り得ません。見るなら今です!
ある意味『グロテスク』よりもグロくて狂った世界がここにはあります。
「GANTZ」を見て「グロかった・・」なんて少しでも思った人は、この映画を見たら卒倒するかもしれません。
※特に黒沢あすかが○○を持って社本に微笑みかけるシーンあたりで・・・
内容的にはしょうもなく酷い内容ですが、そんな映画を撮りきった監督と、こちらが考える以上の芝居で演じきった役者たちの勇気と根性に敬意を表して満点付けます。
最後にもう1回。
「黒沢あすかさん、アナタは凄い!」
◆パンフレット:A4版・28頁・700円
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