映画感想を中心とした管理人の戯言です。
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>




RECOMMEND
<< 【10-126】武士の家計簿 ★★☆☆☆ | main | ノルウェイの森 【上映前】舞台挨拶レポ >>
【10-127】酔いがさめたら、うちに帰ろう。 ★★★★★
category: 2010年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開2日目の酔いがさめたら、うちに帰ろう。を鑑賞。

塚原安行(浅野)は“戦場カメラマン”として、世界中を駆けまわってきた。
帰国後、人気漫画家の園田由紀(永作)と結婚し、ふたりの子供も生まれるが、安行はアルコール依存症となり妻に暴力を振るうようになる。
やがてふたりは離婚、安行は精神病棟への入院することに。そこで出会った人々との触れ合いと元妻の由紀の懸命な支えに安行は不思議な安堵感を覚え、穏やかな日々を取り戻すのだが…。(cinemacafe.netより)


「アルコール依存症」・・・一昔前は「アル中」と言われている"病気"。
この病気に罹った一人の男を巡る闘病記・・・・のはずが、全編通して悲壮感も無く、むしろ若干コミカルに描かれている。
ほとんど予備知識を入れずに観たのだが、いい意味で裏切られた感じで、淡々と抑え気味の演出も心地よくて、飽きずに最後まで集中して観られました。
さすが東陽一監督。

前半は、何度も酒を飲んでは昏倒・吐血⇒運ばれるという、端から観ると「こいつはダメ人間だな」と思わせる展開。
中盤以降は、アルコール病棟を中心に描かれるが、このへんは「クワイエット・ルームにようこそ」的だ。
スイッチが入ると、暴言を吐いたり、暴力的になったりという「症状」を盛り込みつつ、どこかしらホンワカした空気すらある病棟の患者たち。
そんなシーンを、特に過剰に盛り上げるでもなく、淡々と描き、そしてラストもコレといったオチは無く終わる。

終わってみると、この映画から、「母子」「夫婦」「父子」と色々な関係について考えさせられる。
実際のモデルである鴨志田穣氏の母のコメントがパンフに出てるが「映画の中の穣と現実の穣はまるっきり違います」だそうな。
映画の中ですら、おかあさんの苦労が窺えたが、確かに現実的には、もっと苦労があったでしょう。
それでいて、しっかりとケアする母親、そしてそれを演じた香山さんの好演は見応えあります。

そして「夫婦」の方は、嫁の永作さんがとても良い。
全体的に台詞は少なめで、動作や表情での表現と言う所も少なくない。
それでいて、旦那との大喧嘩シーンは激しいし、涙一つ見せずに気丈に振る舞っていても、終盤のキッチンのシーンでの「玉ねぎ切りながら泣き崩れ」のシーンは、胸に刺さる。

最後の「父子」。
また2人の子供がかわいいね。
オヤジよりもしっかり系のお兄ちゃんと、「おとしゃーん!」という声もカワイイ妹。
特に妹の森くれあチャンって、本当に可愛らしい(それでいて、数%だけブサイクエキスが入っているのが余計にかわいい)のが作品の清涼剤になってます。
「この子は人前で泣かない」と永作さんに言われる通り、本当は泣きそうなのに、クッと堪えてる表情なんて凄くいいですよ。(あの顔だけで★1つあげます)

アルコール病棟の患者さんたち(特に志賀さん、北見さん、光石さんがGJ。蛍さんも良かったな)も、声優以外では久々に見る柊瑠美チャン(ニッコリ顔萌え〜)、主治医の高田聖子さん、ちょっと見ない間に「肝っ玉母さん」みたいになりつつあった西尾さん、皆さんキャラが立ってて面白かったです。

見せようによっては、もっと暗くもなるし、もっと壮絶にもできるでしょう。
劇中でも「誰にも同情されない」と言われる「アルコール依存症」という病気。
その病気から抜け出せない「元夫」を気にかける「元妻」という、ある意味異常な関係も、何故か違和感無く見られてしまう。

この後、実際の鴨志田穣氏は、腎臓癌により42歳で逝去します。
映画ではそこまでは描かれていません。
ハッキリ言って、自分とは遠い位置にいるような現実感の無い家族の映画ですが、それでいて何だか心温まるものが残りました。

そんな映画を、日曜夕に見たわけですが、場内は10人以下でした。
109シネマズ川崎のチケットカウンターのお姉さんは、みんなヤマトのコスチューム(?)着てるし(関係ないって!)、もっと劇場に足を運んで観て欲しいな・・・・

◆パンフレット:B5版・32頁・600円

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

よろしければポチっと投票お願いします。⇒
JUGEMテーマ:邦画
comments(0) | trackbacks(0) |PAGE TOP↑ -






この記事のトラックバックURL : http://blog.moeru-movie.com/trackback/992946
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
LINKS
PROFILE
OTHERS
SEARCH