| 2009.01.18 Sunday/22:14 |
【09-003】感染列島(ネタバレあり) ★★★☆☆ |
category: 2009年の映画レビュー | author: moeru-movie |
初日から感染列島を見てみました。
正月明け、松岡(妻夫木)が救命救急医を勤める病院に1人の患者が運び込まれてきた。みるみるうちに悪化していく患者。新型インフルエンザの患者か?いや、ワクチンも効かない。
やがて患者は死亡し、遂には院内感染まで始まった。事態を収拾するために、WHOから栄子(壇)らが派遣されてきた。しかし感染は留まる事を知らず、全国へと蔓延していく。。。。
出だしからして「アウトブレイク」風。。。というよりも、週刊モーニングで連載されていた「エマージング」にそっくりである。
で、そういうウイルスパニックだと思ってワクワクして見てました。
前半はなかなか興味深く見れましたよ。みるみるうちに感染が広がり、同僚医師(佐藤浩市)までもがあっというまに感染・死亡しちゃうんだから。
んでもって、最初の患者の奥さん(何故かなかなか死なない池脇千鶴)や、自分の所の鶏が大量死してバッシングを受ける養鶏場の娘(夏緒)のエピソードなんかは可哀そうですしね。
特に養鶏場娘の夏緒ちゃん。とっても可哀そうですよ
しかし、壇れいと妻夫木が元カレ・元カノの間柄だったという所から話が微妙になっていきます。
医師としてはドライで冷酷なキャラの栄子が医師から反発を食らう所なんかはいいんですが(馬渕英俚可がガン飛ばすシーンの眼力は凄い)、「とにかく人が足りない!」とか「こんな大事な時に!」とか騒いでる割には、外に出て話したり抱き合ったりしてる2人(妻夫木&壇)のシーンがはさみ込まれる度に緊張感は薄れ、失速していく感じがしました。
ちなみに、2人のシーンになると、必ず空からは雨とか雪が降ってくるというのもベタ過ぎて見てて恥ずかしかったです。
で、そんなドライな栄子だが、1度医者のみんなに協力要請という事で頭を下げると、何故か看護師(小松彩夏)は「ハイッ!」と手を挙げて協力。他の医師も続きますが、このあたりの心情の変化は唐突でしたね。
後半は専らウイルスの解明と事態の収拾に向うのですが、やはり再三に渡って手が足りないはずの現場を抜け出してあちこちに調査に出かけたり(しかもマスクも付けずに街をウロウロ)してしまう松岡&栄子には違和感がありありです。
妻夫木君に至っては、ウイルスの元があると思われる海外のエボンという国まで出かけてしまう始末です。
いくらなんでも致死率が非常に高い病気の巣窟のような病院勤務の医師が飛行機に乗って海外に飛ぶなんて有り得ません!
問題の国(島)に上陸する際に、案内人も近寄りたくないので「ここで降りてくれ」と浜の手前で下ろされてる割には次の上陸シーンで服が全然濡れてないというアララは笑えるので良かったですけどね。
更に突っ込むと、やはり看護師の国仲涼子ちゃんは、幼い娘(この幼娘が異常にかわいいです)とメールをするために携帯を常時身に付けてるっていうのもアララな感じがしました。
そして終盤は松岡&栄子のグダグダした恋愛ドラマと、前述のエボンへの調査といったエピソードが冗長気味に描かれ、パニックムービーとしては完全に失速してしまいます。
終盤の山場は、自らも感染してしまった栄子が助かるのかどうかというシーン。
はっきり言って、養鶏場娘の夏緒ちゃんが血を吐いて白目剥いて痙攣して。。。という迫真の芝居を見せてるのに、栄子は最期まで綺麗なままです。
あ、最期って書きましたが、栄子は結局死にます。
このクライマックスなんだけど、ワクチンも効かないのに血清ならどうのこうのという話に進むのですが、素人には「血清」と言っても具体的にワクチン等の薬物と何が違うのか?という事が分からないので、ちょっとピンと来ませんでした。
でも、血清のおかげで可哀そうな夏緒ちゃんが助かったので個人的には良かったですよ。
(でも、国仲ちゃんがアッサリ死んでしまうのは唖然としました)
まあこのクライマックスも突っ込み所が多くてですね、夏緒ちゃんが死にそうなのにPC画面でやはり死にそうな栄子を見るや、夏緒ちゃんを放り出してしまう松岡。
「こんな姿になって格好悪いね」とか言う栄子に向って「そんな事言ってる場合か!」と叫んだ所で、「おいおい、おまえこそそんな事してる場合か!夏緒ちゃん死んじゃうよ!」と突っ込んだのは自分だけではないはずです。
結局、肝心のウイルスは「6ヵ月後、ワクチンのおかげで収束した」というテロップだけで済まされます。
ワクチンの素性が分かってからと言う所にもドラマを作れそうなのに、終盤を松岡&栄子のダラダラした愛情ドラマとエボン調査に費やしたおかげで台無しです。
いちおうのオチを見せた後も松岡&栄子の回想シーンが続くに至っては「早く終われよ。。。」と思ってしまいました。
とにかく、前半はまあまあ良かっただけに、後半の失速&グダグダが残念でなりません。
2時間20分近い上映時間ですが、蛇足的なエピソードもあり、脚本・演出の粗が目立ってしまった1本です。
まあ、その演出・脚本は、あの迷作「フライング☆ラビッツ」の瀬々敬久と聞いて「ああ、やっぱり」と納得できちゃいましたけどね。
キャストの方は、気になるのがお笑い系の人のキャスティング。
ただ、カンニング竹山は思ったほど悪く無かったです。
爆笑田中は、「芝居」というほどのシーンは無かったが、そもそも国仲ちゃんの旦那役としては、その存在すらただの蛇足エピソードに感じていたのでコメントする事もありません。
それよりもアボンのシーンに登場するのが、あのソフトバンク(携帯)のお兄ちゃんと言うのが脱力しました。
重ね重ね、残念としか言いようが無い1本でしたが、舞台挨拶のコメントを聞くと、どうやらスタッフが描きたかったのは愛情ストーリーの方だったようで、ウイルスパニックはただのシチュエーションにすぎないのでしょう。
が、宣伝などもパニック映画として煽るからこうなる。本当に残念でした。

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正月明け、松岡(妻夫木)が救命救急医を勤める病院に1人の患者が運び込まれてきた。みるみるうちに悪化していく患者。新型インフルエンザの患者か?いや、ワクチンも効かない。
やがて患者は死亡し、遂には院内感染まで始まった。事態を収拾するために、WHOから栄子(壇)らが派遣されてきた。しかし感染は留まる事を知らず、全国へと蔓延していく。。。。
出だしからして「アウトブレイク」風。。。というよりも、週刊モーニングで連載されていた「エマージング」にそっくりである。
で、そういうウイルスパニックだと思ってワクワクして見てました。
前半はなかなか興味深く見れましたよ。みるみるうちに感染が広がり、同僚医師(佐藤浩市)までもがあっというまに感染・死亡しちゃうんだから。
んでもって、最初の患者の奥さん(何故かなかなか死なない池脇千鶴)や、自分の所の鶏が大量死してバッシングを受ける養鶏場の娘(夏緒)のエピソードなんかは可哀そうですしね。
特に養鶏場娘の夏緒ちゃん。とっても可哀そうですよ

しかし、壇れいと妻夫木が元カレ・元カノの間柄だったという所から話が微妙になっていきます。
医師としてはドライで冷酷なキャラの栄子が医師から反発を食らう所なんかはいいんですが(馬渕英俚可がガン飛ばすシーンの眼力は凄い)、「とにかく人が足りない!」とか「こんな大事な時に!」とか騒いでる割には、外に出て話したり抱き合ったりしてる2人(妻夫木&壇)のシーンがはさみ込まれる度に緊張感は薄れ、失速していく感じがしました。
ちなみに、2人のシーンになると、必ず空からは雨とか雪が降ってくるというのもベタ過ぎて見てて恥ずかしかったです。
で、そんなドライな栄子だが、1度医者のみんなに協力要請という事で頭を下げると、何故か看護師(小松彩夏)は「ハイッ!」と手を挙げて協力。他の医師も続きますが、このあたりの心情の変化は唐突でしたね。
後半は専らウイルスの解明と事態の収拾に向うのですが、やはり再三に渡って手が足りないはずの現場を抜け出してあちこちに調査に出かけたり(しかもマスクも付けずに街をウロウロ)してしまう松岡&栄子には違和感がありありです。
妻夫木君に至っては、ウイルスの元があると思われる海外のエボンという国まで出かけてしまう始末です。
いくらなんでも致死率が非常に高い病気の巣窟のような病院勤務の医師が飛行機に乗って海外に飛ぶなんて有り得ません!
問題の国(島)に上陸する際に、案内人も近寄りたくないので「ここで降りてくれ」と浜の手前で下ろされてる割には次の上陸シーンで服が全然濡れてないというアララは笑えるので良かったですけどね。
更に突っ込むと、やはり看護師の国仲涼子ちゃんは、幼い娘(この幼娘が異常にかわいいです)とメールをするために携帯を常時身に付けてるっていうのもアララな感じがしました。
そして終盤は松岡&栄子のグダグダした恋愛ドラマと、前述のエボンへの調査といったエピソードが冗長気味に描かれ、パニックムービーとしては完全に失速してしまいます。
終盤の山場は、自らも感染してしまった栄子が助かるのかどうかというシーン。
はっきり言って、養鶏場娘の夏緒ちゃんが血を吐いて白目剥いて痙攣して。。。という迫真の芝居を見せてるのに、栄子は最期まで綺麗なままです。
あ、最期って書きましたが、栄子は結局死にます。
このクライマックスなんだけど、ワクチンも効かないのに血清ならどうのこうのという話に進むのですが、素人には「血清」と言っても具体的にワクチン等の薬物と何が違うのか?という事が分からないので、ちょっとピンと来ませんでした。
でも、血清のおかげで可哀そうな夏緒ちゃんが助かったので個人的には良かったですよ。
(でも、国仲ちゃんがアッサリ死んでしまうのは唖然としました)
まあこのクライマックスも突っ込み所が多くてですね、夏緒ちゃんが死にそうなのにPC画面でやはり死にそうな栄子を見るや、夏緒ちゃんを放り出してしまう松岡。
「こんな姿になって格好悪いね」とか言う栄子に向って「そんな事言ってる場合か!」と叫んだ所で、「おいおい、おまえこそそんな事してる場合か!夏緒ちゃん死んじゃうよ!」と突っ込んだのは自分だけではないはずです。
結局、肝心のウイルスは「6ヵ月後、ワクチンのおかげで収束した」というテロップだけで済まされます。
ワクチンの素性が分かってからと言う所にもドラマを作れそうなのに、終盤を松岡&栄子のダラダラした愛情ドラマとエボン調査に費やしたおかげで台無しです。
いちおうのオチを見せた後も松岡&栄子の回想シーンが続くに至っては「早く終われよ。。。」と思ってしまいました。
とにかく、前半はまあまあ良かっただけに、後半の失速&グダグダが残念でなりません。
2時間20分近い上映時間ですが、蛇足的なエピソードもあり、脚本・演出の粗が目立ってしまった1本です。
まあ、その演出・脚本は、あの迷作「フライング☆ラビッツ」の瀬々敬久と聞いて「ああ、やっぱり」と納得できちゃいましたけどね。
キャストの方は、気になるのがお笑い系の人のキャスティング。
ただ、カンニング竹山は思ったほど悪く無かったです。
爆笑田中は、「芝居」というほどのシーンは無かったが、そもそも国仲ちゃんの旦那役としては、その存在すらただの蛇足エピソードに感じていたのでコメントする事もありません。
それよりもアボンのシーンに登場するのが、あのソフトバンク(携帯)のお兄ちゃんと言うのが脱力しました。
重ね重ね、残念としか言いようが無い1本でしたが、舞台挨拶のコメントを聞くと、どうやらスタッフが描きたかったのは愛情ストーリーの方だったようで、ウイルスパニックはただのシチュエーションにすぎないのでしょう。
が、宣伝などもパニック映画として煽るからこうなる。本当に残念でした。

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