映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【20-070】星の子 ★★☆☆☆
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie
成長した芦田愛菜の芝居見たさに星の子を鑑賞。

父(永瀬)と母(原田)から惜しみない愛情を注がれて育ってきた、中学3年生のちひろ(芦田)。
両親は病弱だった幼少期の彼女の体を海路(高良)と昇子(黒木)が幹部を務める怪しげな宗教が治してくれたと信じて、深く信仰するようになっていた。
ある日、ちひろは新任の教師・南(岡田)に心を奪われてしまう。
思いを募らせる中、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を南に目撃された上に、その心をさらに揺さぶる事件が起きる。


怪しい宗教に傾倒する両親を持つ娘の話・・・くらいの曖昧な予備知識で観た映画でしたが、実際はかなり違ったかな。
宗教を描くと言うのもかなりデリケートなものなので、極端な描写が出来無さそうとは察するけど、まずこの映画での宗教は、それほど怪しくは無い。
両親にしてみれば、全然治らない幼い娘の皮膚病が一発で治ったきっかけとなった「水」から宗教に入り込むのも自然と言えば自然だし、その活動も、特に他人に対して害を与えたり犯罪じみた事をする事でも無い。
頭に手ぬぐい乗せて、そこに件の水を注いでパワーをもらうという奇行にしても、別に他人の害にはなって無い。

そんな両親の娘が芦田愛菜ちゃんだが、この娘も、両親に感化されて宗教べったりかというとそうでも無い。
件の水は愛飲しつつも、どこか一歩引いた感じで良心の宗教観と距離を置いてる風にも見えるし、それでいながらも宗教の会合とかには一応参加している。
こちらも特に他人に影響や害を及ぼす事も無いので、一応は学校でも普通に友達も居る。

そんな一家の日常が淡々と描かれている訳ですが、上記の通り、それほど極端な宗教観が描かれている訳でも無いので、親戚(大友康平)が脱会させようとするエピソードも今いちピンと来ない。
担任教師に両親の「奇行」を観られて「狂ってる」と言われるシーンにしても、確かにへんてこりんではあるが「狂ってる」は言い過ぎで、このエピソード自体はむしろ教師のクズっぷりを際立たせているに過ぎない結果になってしまっている。

そんな感じで、どうにもこうにも盛り上がらない話がどこに着地したのかと言うと・・・・着地してないんだよな(; ̄Д ̄)
「これで終わり!?」と多くの人が感じるであろうラストは本当に拍子抜け。
自分も「あれ?自分、寝てた!?」と思うほど唐突に終わった感があってびっくりです。

結局、この映画はストーリーを楽しむと言うよりも、主人公ちひろの「信じるもの」への思いの変遷を見る映画なんだと思うのです。
宗教への信仰と疑念、両親への愛と疑問、そして姿を消した姉の存在。憧れの教師の表と裏。
思春期の娘にとってはどれもデリケートな問題で、下手したら病んでしまいそうなものばかり。
そんなちひろの救いは、ちょっとだけ毒を吐かれながらも普通に接してくれる友達でしょう。
特に「新村くん」が良い味出し過ぎててとてもGoodです。

芦田愛菜ですが、この映画では、いい意味で「とびぬけた演技力」を見せつけている訳では無く、実に自然にこの映画の「ちひろ」として存在している。
でも、やはり教室で教師に罵倒されるシーンでの動揺・狼狽っぷりや、終盤の集会場所で両親がいつまでも見つからない場面での微妙な心の動きはとても上手いです。
もう1人、お姉ちゃんの蒔田彩珠も出番は少ないのに印象に残ります。
この姉ちゃんは、ある意味ちひろと正反対の行動を起こして一家から離れて行く。それもまたこの姉ちゃんにとっての正義なんでしょうね。

そんなわけで、映画としては他人には勧めにくい内容ですが、芦田愛菜ちゃんの芝居は観る価値があるので、興味があったらどうぞ。

◆パンフレット:750円

星の子

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