2021.01.02 Saturday/10:34 |
【20-077】クローゼット ★★★☆☆ |
category: 2020年の映画レビュー | author: moeru-movie |
2020年最後の1本の、クローゼットを鑑賞です。
(さぼってたので、アップが2021年になってしまいました)
事故で妻を失い、そのトラウマに苦しむサンウォン(ハ・ジョンウ)。一人娘のイナ(ホ・ユル)を連れて新居へと越したサンウォンは、心を閉ざしている彼女と向き合おうとする。
やがて友達ができたと明るさを取り戻すイナだが、一方でサンウォンはクローゼットから聞こえる奇妙な声や毎晩のように見る悪夢に悩まされる。
そんなある日、イナの行方が突然わからなくなる。必死に探し回るも何一つ手掛かりをつかめないサンウォンの前に、イナの所在を知るというギョンフン(キム・ナムギル)が現れる。
その昔、韓流ホラーの「箪笥」というのがありましたが、この映画は「クローゼット」です。特に「箪笥」との関連はありません。
韓流ホラーと言うと、どちらかと言うとJホラーと似通った所があり、いわゆる「霊モノ」が多い印象ですが、最初はこの映画もクローゼットに潜む霊だろうと漠然と思っていました。
冒頭から、ちょっと心を病んじゃった(お母さんが突然亡くなったため)娘と引っ越してきた屋敷。当然「何か居る」わけです。
実際、何か居るわけですが、「悪魔の棲む家」「ポルターガイスト」「死霊館」「インシディアス」的なテイストをプンプンさせながら、「何か」ってのが、「ジャパニーズ・幽霊」というよりも「西洋的悪霊」寄りであり、そこで登場するのが「エクソシスト」とも言えるお兄ちゃんなわけです。
そこからはクローゼットに引き込まれて行方不明になった娘を取り戻そうとする父とエクソシストのコンビという流れだけど、前半の「何か居る」という雰囲気からすると、後半はあまり怖さと言うか不気味さというのは薄味になった印象で、ホラー映画の重要な要素である「怖いかどうか」で言うと、ちょっと後半は失速といった感じでしょうか。(ホラーでなくオカルトになっちゃった)
そのぶん、クローゼットに潜んでいた悪霊である女の子が何故悪霊としてクローゼットに潜み、子供たちを引き込もうとするのかの動機解明などのサスペンス寄りの話に重さを置かれます。
そこには「幼児虐待」「ネグレクト」という問題があり・・・と言う事で、割としっかりとした社会的な問題提起もしていきます。
クライマックスは、悪霊や過去に引き込まれた子たちが居る異世界に入って奪還を試みる父という事で、ホラーと言うより、どことなくファンタジーっぽさすら感じるので、恐怖度という点では完全に無くなってしまいます。
まあ、事前知識も無く観ていて、勝手にゴリゴリのホラーだと思い込んでたのが読み違えだったわけですが、テーマ的には悪くは無いなという印象です。
あっちの世界に連れて行かれちゃう女の子イナ役の子も上手かったし、尺もちょうど良いのは加点要素ですが、個人的にはホラー要素を終盤まで維持して欲しかったところです。
(前半はそこそこ怖かっただけに残念)
ところで、エクソシストのお兄さんが「ホ室長」ってのは、何の部屋の長なの??
◆パンフレット:700円
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(さぼってたので、アップが2021年になってしまいました)
事故で妻を失い、そのトラウマに苦しむサンウォン(ハ・ジョンウ)。一人娘のイナ(ホ・ユル)を連れて新居へと越したサンウォンは、心を閉ざしている彼女と向き合おうとする。
やがて友達ができたと明るさを取り戻すイナだが、一方でサンウォンはクローゼットから聞こえる奇妙な声や毎晩のように見る悪夢に悩まされる。
そんなある日、イナの行方が突然わからなくなる。必死に探し回るも何一つ手掛かりをつかめないサンウォンの前に、イナの所在を知るというギョンフン(キム・ナムギル)が現れる。
その昔、韓流ホラーの「箪笥」というのがありましたが、この映画は「クローゼット」です。特に「箪笥」との関連はありません。
韓流ホラーと言うと、どちらかと言うとJホラーと似通った所があり、いわゆる「霊モノ」が多い印象ですが、最初はこの映画もクローゼットに潜む霊だろうと漠然と思っていました。
冒頭から、ちょっと心を病んじゃった(お母さんが突然亡くなったため)娘と引っ越してきた屋敷。当然「何か居る」わけです。
実際、何か居るわけですが、「悪魔の棲む家」「ポルターガイスト」「死霊館」「インシディアス」的なテイストをプンプンさせながら、「何か」ってのが、「ジャパニーズ・幽霊」というよりも「西洋的悪霊」寄りであり、そこで登場するのが「エクソシスト」とも言えるお兄ちゃんなわけです。
そこからはクローゼットに引き込まれて行方不明になった娘を取り戻そうとする父とエクソシストのコンビという流れだけど、前半の「何か居る」という雰囲気からすると、後半はあまり怖さと言うか不気味さというのは薄味になった印象で、ホラー映画の重要な要素である「怖いかどうか」で言うと、ちょっと後半は失速といった感じでしょうか。(ホラーでなくオカルトになっちゃった)
そのぶん、クローゼットに潜んでいた悪霊である女の子が何故悪霊としてクローゼットに潜み、子供たちを引き込もうとするのかの動機解明などのサスペンス寄りの話に重さを置かれます。
そこには「幼児虐待」「ネグレクト」という問題があり・・・と言う事で、割としっかりとした社会的な問題提起もしていきます。
クライマックスは、悪霊や過去に引き込まれた子たちが居る異世界に入って奪還を試みる父という事で、ホラーと言うより、どことなくファンタジーっぽさすら感じるので、恐怖度という点では完全に無くなってしまいます。
まあ、事前知識も無く観ていて、勝手にゴリゴリのホラーだと思い込んでたのが読み違えだったわけですが、テーマ的には悪くは無いなという印象です。
あっちの世界に連れて行かれちゃう女の子イナ役の子も上手かったし、尺もちょうど良いのは加点要素ですが、個人的にはホラー要素を終盤まで維持して欲しかったところです。
(前半はそこそこ怖かっただけに残念)
ところで、エクソシストのお兄さんが「ホ室長」ってのは、何の部屋の長なの??
◆パンフレット:700円
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