2020.01.03 Friday/10:43 |
【19-095】男はつらいよ お帰り 寅さん ★★★☆☆ |
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie |
2019年最後の1本はフリーパスで男はつらいよ お帰り 寅さんを鑑賞。
車寅次郎(渥美)のおいである諏訪満男(吉岡)の妻の七回忌に一同が集まり、法事の後は昔話に花を咲かせていた。
満男は長年会社員として働いたが、仕事の合間をぬって執筆していた小説が評価されて小説家に転進した。
ある日、彼のサイン会が開かれ、その列に並ぶ人々の中に満男の初恋の相手イズミ(後藤)がいた。
私は今まで寅さんの映画はほとんど観た事がありません。
なのに今回観ようと言うのは唐突ではありますが、結果的には必要最小限の人物相関図と「後藤久美子って、昔に何本も寅さんに出てたよな」という知識のみでも十分理解できる内容でした。
「お帰り 寅さん」とはなっているけど、もちろん「渥美・寅さん」が返ってくるはずもなく、「回想」という形で何度も出て来ます。
ブルース・リーの没後映画みたいに過去の出演シーンを引用して組み込んだり、この間のターミネーターみたいにCGで復活させたり、ましてや「そっくりさん」をキャスティングするでもなかったのは良かったのではないでしょうか。
そもそも、この寅さんシリーズの現在として、寅さんはどうなっている設定なのかは不明(と言うか、あえて詳しく触れてない?)なので、回想以外に登場させようが無いのが実情でしょう。
そんな「寅さん」の名を借りた寅さん無き映画ですが、柱は満男とイズミの再会話です。
過去の2人の場面が再三回想されるので、当時の後藤久美子出演作を観てなくても何となくこの2人の間がどんな感じだったのかは想像できます。
でも、そこは寅さん。燃え上がるような恋愛模様が繰り広げられるとかドロドロするという事は皆無で、普通に有り得る範囲内での日常ドラマとして終わっています。
ドラマとしてはインパクトに欠けるかもしれませんが、男はつらいよにそういうのは似合いませんよね。
そんなわけで、良くも悪くも想定の範囲内で大きな波風も立たない日常ドラマが淡々と描かれて終わります。
個人的には、あえて「男はつらいよ」「寅さん」の名前を付けずに、新たなシリーズとしても良いのでは?とも思いましたが、やっぱり松竹としては「寅さん」の名前は捨てられないんでしょうね・・・。
そんな作品に何度も出てくる回想シーンは初めて観る場面ばかりだったのですが、女優さんの若い頃が皆さんとても可愛らしい(又は美人)なのにビックリします。
特に倍賞千恵子や吉永小百合、そして後藤久美子の美少女っぷりは驚嘆の一言。
今後、このシリーズがどうなっていくのか、「家族はつらいよ」ともども、この「松竹ならでは」の昭和的平和家庭ドラマの動向は気にしておきます。
◆パンフレット:1200円(高いけどシリーズ全作品の解説等、資料としての価値が高いパンフです)
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車寅次郎(渥美)のおいである諏訪満男(吉岡)の妻の七回忌に一同が集まり、法事の後は昔話に花を咲かせていた。
満男は長年会社員として働いたが、仕事の合間をぬって執筆していた小説が評価されて小説家に転進した。
ある日、彼のサイン会が開かれ、その列に並ぶ人々の中に満男の初恋の相手イズミ(後藤)がいた。
私は今まで寅さんの映画はほとんど観た事がありません。
なのに今回観ようと言うのは唐突ではありますが、結果的には必要最小限の人物相関図と「後藤久美子って、昔に何本も寅さんに出てたよな」という知識のみでも十分理解できる内容でした。
「お帰り 寅さん」とはなっているけど、もちろん「渥美・寅さん」が返ってくるはずもなく、「回想」という形で何度も出て来ます。
ブルース・リーの没後映画みたいに過去の出演シーンを引用して組み込んだり、この間のターミネーターみたいにCGで復活させたり、ましてや「そっくりさん」をキャスティングするでもなかったのは良かったのではないでしょうか。
そもそも、この寅さんシリーズの現在として、寅さんはどうなっている設定なのかは不明(と言うか、あえて詳しく触れてない?)なので、回想以外に登場させようが無いのが実情でしょう。
そんな「寅さん」の名を借りた寅さん無き映画ですが、柱は満男とイズミの再会話です。
過去の2人の場面が再三回想されるので、当時の後藤久美子出演作を観てなくても何となくこの2人の間がどんな感じだったのかは想像できます。
でも、そこは寅さん。燃え上がるような恋愛模様が繰り広げられるとかドロドロするという事は皆無で、普通に有り得る範囲内での日常ドラマとして終わっています。
ドラマとしてはインパクトに欠けるかもしれませんが、男はつらいよにそういうのは似合いませんよね。
そんなわけで、良くも悪くも想定の範囲内で大きな波風も立たない日常ドラマが淡々と描かれて終わります。
個人的には、あえて「男はつらいよ」「寅さん」の名前を付けずに、新たなシリーズとしても良いのでは?とも思いましたが、やっぱり松竹としては「寅さん」の名前は捨てられないんでしょうね・・・。
そんな作品に何度も出てくる回想シーンは初めて観る場面ばかりだったのですが、女優さんの若い頃が皆さんとても可愛らしい(又は美人)なのにビックリします。
特に倍賞千恵子や吉永小百合、そして後藤久美子の美少女っぷりは驚嘆の一言。
今後、このシリーズがどうなっていくのか、「家族はつらいよ」ともども、この「松竹ならでは」の昭和的平和家庭ドラマの動向は気にしておきます。
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