映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【19-081】恐怖人形 ★★★☆☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
いい歳をして「おひさま」な自分は恐怖人形をもちろん初日から(この日の為に休暇を取ってww)鑑賞。

ある日、差出人不明のパーティー案内状が大学生の平井由梨(小坂)に届く。
由梨が同じく案内を受け取った幼なじみの真人(萩原利久)と集合場所に行くと、同世代の男女5人と中年男性が1人いた。
由梨を含めた8人はワゴン車に乗り、パーティー会場であるキャンプ場に到着する。


まず最初に言っておくが、この映画はいわゆる「アイドルホラー」ですよ。ゴリゴリのホラーとは一線を画すると思っているのです。
なので、「あんな怪しさ満開の招待状でノコノコと8人も集まるかよww」というツッコミはナンセンスです。
そうしないと物語が始まらないんですから。
それよりも、冒頭から画面いっぱいに映し出される小坂菜緒のフトモモを堪能しましょうよ。(気持ち悪いなww)

そんな怪しい招待状を受け取った男女には実は共通点があって・・・それはハッキリ言って「恨み」なんですが、その恨みが人形により「殺人」という形で表面化していきます。
この辺はまさに「xxゲーム」という色んな映画のテンプレート通りです。

どうやら過去に1人の女の子(小学生)が大事にしていた日本人形を燃やされた事をきっかけに精神を病んで亡くなった事が原因になっているらしい。
そしてその人形が現代に蘇って・・・というものなんだけど、これが知る人ぞ知る「デスフォレスト」みたいなテイストなんです。
そう言えば、デスフォレストは「ヨシエ」で、こっちが「ヨシコ」と似ているな・・・。

とは言うものの、小さな日本人形の恨みだけでは連続殺人は難しいと見たのか、途中から人形は人間サイズに肥大化します。
このサイズになると、もはや怖さよりも笑いすら怒ってしまいますが、同時にあのサイズになる事でだいたいのオチが見えてきます。
(と偉そうに書いてるが、人形の中身は黒沢あすかだと思っていた自分の予想は大ハズレでした・・)

で、やっぱりこの手のホラーであるからには適度なエロとグロは必要です。
まあ、アイドルホラーじゃあエロは無いなと思ってたら、何と唐突なレズシーン(下着姿での絡みあり)が出てきて、いちおうは定番のアイテムはしっかりと入っています。
この百合シーンは「メンバー試写」では各メンバーがどんな感じだったのか、知りたくて仕方ないのは自分だけでしょうか・・・。

で、グロの方なんですが、さすがにアイドルホラーでR15+を付けさせるわけには行かず、どうしてもおとなしい感じになってしまうのは仕方ない所です。
PG12の範囲ではまずまず頑張っていたと思いますが、個人的には小坂を血まみれにするくらいのサービスシーンは欲しかったかな。

そして連続殺人と言いながら、何故か小坂と萩原利久は、生け捕りにされるも「生かさず殺さず」みたいな扱いでハッキリしません。
「主役だから殺せないだろ」と言えばその通りなんだけど、他の奴らは容赦なく殺されてるのにこの2人だけ中途半端なのは話の筋から言えば残念です。
まあ、「等身大の日本人形がチェーンソー持って全力疾走」「唐突にバースデーケーキを持って登場する」といったシュールなシーンが続いているおかげで自分の中ではもはやホラーコメディとも言える流れになってきてたので、あまり気にはなりません。

そんなわけでオチは弱いながらも一応ありますが、それよりも全国のおひさまなら爆笑間違いなしの台詞が終盤の終盤にあります。
「おひさまwwwww」と笑えるのでお楽しみに。

・途中、唐突に流れる挿入歌www
・萩原聖人の芝居はある意味スゴイが、冷静に見ると笑ってしまう。
・パーティ参加者(特に女)の喫煙率高過ぎ!
・小坂の芝居は拙いけど、アイドルホラーとして悲鳴などの定番場面は及第点。良く叫べてるよ。

他にも意図してるのかして無いのか分からないツッコミどころやお楽しみ場面があるので、ホラーが苦手なおひさまでもぜひ小坂の勇姿をスクリーンで確認せよ!

◆パンフレット:900円(写真ばっかりで文章が極めて少ない今イチなパンフ・・)

恐怖人形

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【19-080】ターミネーター:ニュー・フェイト ★★★★☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
楽しみにしていたターミネーター:ニュー・フェイトを鑑賞。

ある日、未来から来たターミネーター“REV-9”(ガブリエル・ルナ)が、メキシコシティの自動車工場で働いている21歳の女性ダニー(ナタリア・レイエス)と弟のミゲルに襲い掛かる。
ダニーとミゲルは強化型兵士のグレース(マッケンジー・デイヴィス)に救われ、 何とか工場から脱出した。
そして彼らをしつこく追跡するREV-9の前に、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が現れる。


「正当なT2の続編」という触れ込みだが、実際に観て思ったのは「むしろT2のリブートだろ」という事。
T2でのT-1000がREV-9になり、シュワがグレースになり、そこにサラとシュワが絡むと言う流れで、話としてはひたすらREV-9との鬼ごっこが続く感じで、正直言って一本調子とも感じました。

冒頭、いきなりT2の頃のサラとジョンが登場し、T2の頃のシュワにジョンが射殺されるという衝撃シーンが出てくるが、CGであんなシーンが出来るんなら、今後生の俳優の出演は必要ねーじゃん!と思わされるけど、そこからはちゃんと生身の俳優が演じております。
(と言っても、マシーン設定の人たちは半分CGみたいなもんだが)
そこからは鬼ごっこの過程でひたすら色んなものをぶっ壊し、色んな人が死にますが、REV-9は基本的に不死身なので(それはT2のT-1000もそうだった)、危機を脱しても、結局はまた次のシーンで新たな追跡が始まると言う事の繰り返し。
それでも、新たな「人間側に付く正義の味方」と言えるグレースは、女とは思えないイケメンと女とは思えない体(貧乳なのもいいね)でインパクトは十分。
強いて言えば、ダニーの方に今いち感情移入し辛いと言うか、あんまり魅力を感じないキャラでした。

そんなわけで、この映画単発としては「派手なザ・ハリウッドアクション!」でまずまずなんだけど、本当にターミネーターシリーズのT2続編として観ちゃうと、思った程高揚感も無く、むしろ雑で単調な所にガッカリする所もあります。
まあ、今回はそれなりに楽しんだ点を考慮して4点付けてますが、T2に思い入れがあればあるほどこの映画の評価は下がる気がします・・・。

でも、このパターンでいつまで続ける気なのかしら?
既にスカイネットも無いのに続けちゃってるし、キリが無いような・・・。

◆パンフレット:820円

ターミネーター:ニュー・フェイト

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【19-079】ブラック校則 ★★★☆☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
当初は観るつもりが無かったブラック校則を鑑賞。

光津高校では、髪型、制服、行動に至るまで厳しい規則“ブラック校則”が定められている。
目立たない存在の小野田創楽(佐藤)と正反対に騒々しい月岡中弥(高橋)は仲が良く、二人には気になる女子がいた。
彼女は生まれつき栗色の髪を黒く染めることを嫌がっていた。創楽と中弥は、彼女のためにブラック校則を潰そうと立ち上がる。


まあ、何で観る予定も無かったこの映画を観ようかと思ったのかと言うと、主にジャニヲタのレビューとして「ジャニーズ抜きにしても面白い」「毛嫌いしないで観て欲しい」というコメントが目立ったためだ。
別に自分はジャニーズ系にアレルギーは持ってないけど、そこまで言うのなら・・・という事で観てみたわけです。

結果・・・・・「普通」でした。
ジャニーズどうこうは関係なく、ストーリーがどうにもこうにも薄いと感じてしまったのが要因です。
タイトルにもなっている「ブラック校則」が、劇中ではさほどピックアップされておらず、もっぱら町田さんの髪色問題だけがテーマになっている印象だが、「髪染め禁止」「地毛なら地毛と証明するものを提出」ってのは、言う程ブラックじゃないでしょ?とも思えます。
で、「地毛と証明するための"幼少期の写真"が無い」という所から話は「写真探し」へと移ってしまい、校則自体の意義が放置されてしまったように感じます。
他にも火事(放火?)による外人問題とか、校則外の話が多かったよね・・・。

で、終盤は、やっと見つかった町田さんの写真(が入ったメモリ)を60分(だっけ?忘れちゃった・・)以内にもらって届ける・・ってくだりがあるんだけど、そのタイムリミットが何の期限なのか今イチ分からず、学校に持ち帰った後にパソコン室でモタモタしちゃって、結局期限過ぎてんじゃねーか!?と思わせてしまう所がグダグダに感じてしまう始末です。
それと同時に校庭では大ラップ大会的な騒ぎになっちゃって、もはやカオス極まりなくなってしまい、何かしっくり来ませんでした。
結局、町田さんの髪色問題が解決したのは納得なんだけど、何故か校則そのものが緩和されたような流れなのも描写不足だと思うんだよね・・・・。
って事で、悪くは無かったけど、やっぱりジャニのファンのレビューは贔屓目入り過ぎだなというのが自分の見解です。

そのジャニの主役たち。
まあまあ芝居は違和感無かったですよ。特に高橋くんのお調子者っぽいキャラは見てて楽しかったです。
それよりも自分の中で物議を醸しだすのはモトーラ世理奈でしょう。
割とマイナー映画中心に出演作は続いているようだけど、良く言えば「個性的」ではあるものの、万人が認める「可愛い子」という容姿とは言い難いと思うんだよね・・・。
そんな子に一目ぼれ設定って所が何か今一つしっくり来なかったのも事実なんです。
言ってみればモトーラ世理奈って「江口のりこ」タイプだよね?
芝居もさほど上手いとも思えないんだけど、この町田さんを別の子が演じたら、全く違った印象になるような気がします。

最後に、この映画のもっともけしからん事。それは・・・・・「成海璃子のおっぱい」です。
何か、胸が目立つ服着させて小走りにさせる(って事でユサユサ感大アピールww)のは一つの伝統芸能なんでしょうか?
ってか、成海璃子はいつからあんな巨乳化になったんだ??

すんません。ゲスなネタのままさようなら。

◆パンフレット:800円

ブラック校則

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【19-078】閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー ★★★★☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
観ようかどうしようか迷ってた閉鎖病棟ーそれぞれの朝ーを結局鑑賞。

長野県の小諸にある精神科病院には、さまざまな過去を持つ患者たちが入院していた。
死刑囚だった梶木秀丸(鶴瓶)、幻聴が原因で暴れるようになり周囲から煙たがられている元サラリーマンのチュウさん(綾野)、不登校のため通院する高校生の由紀(小松)ら患者たちは、明るく生きていこうとしていた。
ある日、秀丸が院内で人を殺してしまう。


これは評価が難しい1本でした・・・。

まず、多くの方が抱いているであろう「病院内の各種描写のテキトーさ」について、自分もそれはあちらこちらで感じていた1人です。
冒頭の歯磨きシーン(2つくらいしか無い洗面台に院内の患者全員が長蛇の列を作って自分の番を待つ)からして何だかヘンなシーンだなと思ったのをはじめ、そもそも院内はほぼフリーで職員たちも女性が多く、一般病院と何ら変わりない。
ここは「精神病院」なんだよね?ならば院内でもある程度の行動が制限されるものと思っていたが、特にそういう事は無かったのも不思議です。
と思えば、渋川清彦扮する重宗(後の事件の主要人物)は、精神病と言うよりもただただ野蛮なだけの暴力人間。
あいつはいったい何で「病院」に居るのか?見るからに危険人物なのになぜ野放しなのか?と思っていたら案の定である。
(あんな危険人物が居るのに、金属バットとか普通に転がっている場所に普通に居るのがそもそもおかしいよね)

更に!

この病院とやらは患者が外出したり居なくなっても、基本的には「放置」というのがおかしすぎる。
木野花扮するサナエさんは外出したまま孤独死(死後3日経って発見)というのは、まあ捜索願くらいは出してたのかな?と思っていたが、急に居なくなった由紀ちゃんに至っては何年後かに裁判所で再会して「由紀ちゃん!?」なんて言っちゃって、「おいおい、放置だったのかよ」と唖然としました。
あ、もう1つ。けっこう簡単に屋上に上がれて、塀も無く簡単に飛び降りる事ができちゃう精神病院っていうのもおかしすぎるよね・・。

と文句を言ってる割には4つ星なのが我ながらおかしな所ですが、こうれはもう小松菜奈の由紀ちゃんの好演に尽きるのですよ。
全体的に役者さんは好演揃いなんですが(前述の渋川さんのヒールっぷりも天晴れです)、「小松菜奈はすっかり女優さんになってるな〜」と感心しました。
役柄上、序盤から化粧っ気も無く、安い服で外見は全くイケてないんですが、だからこそ芝居力を見せるしか無い訳で、十分にその価値はあったと思います。
件の裁判所のシーンでは、涙が出そうになるほど感動しました。

その裁判所のシーンで、鶴瓶にもらった青いシュシュをしていたのを最初は「これは感慨深い」と思っていたが、よくよく考えるとこれもおかしいよね。
由紀ちゃんが暴行されてから、どうも画面からは「そのまま取るものも取りあえず病院から失踪した」というように解釈できたのだが、それなら何故シュシュを持っていたのか?と思っちゃう。
それ以前に、由紀ちゃんは病院を抜け出しても、行く所も無ければもちろんお金も無い。どうにもならないはずなんですが、裁判所での描写から「看護士見習いをしている」とか言って、それなりに普通の暮らしをしている風に見える。
これもどういう事なのかが全く納得がいきません。
この映画のテーマには「再生」というものもあるはずなんです。(だからこそのラストの鶴瓶の行動なんでしょ?)
なのに唐突な由紀ちゃんの姿には説得力が無いのが残念でした。

と言う事で、「細かな描写=×」「お話全般=〇」「役者の芝居=◎」「小松菜奈=◎◎◎」という事で4点です。
事実上、小松菜奈1人のための4点ですね・・・。
これからの女優業も楽しみにしております。

◆パンフレット:850円

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー

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【19-077】 どすこい!すけひら ★★☆☆☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
舞台挨拶が当たったというだけでどすこい!すけひらを鑑賞。

ぽっちゃり体型の綾音(知英)は、チョコレート好きが高じてイタリアに移住した後に事故に遭い、昏睡状態から目覚めるとモデルのようなスタイルになっていた。
帰国してエステティシャンとして働き始めた彼女は、恋愛には無関心でチョコレートとゲームに夢中だった。
ある日、エステサロンの客で人気アイドルの湊拓巳から食事に誘われる。


元々は超デブだった女子が激ヤセして・・・という話で真っ先に思い浮かべるのが「カンナさん大成功です!」です。
原作は日本のコミックという点も同じですが、先に映画化された韓国版の方が「デブでブスな自分」と「痩せて綺麗になった自分」との対比と、外見は変わっても内面は変わらない事による葛藤が上手く描かれており、とても面白かった記憶があります。
一方、遅れて映画化された日本版では、どちらかというとコメディ路線に走った形だったおかげで、さほど心には残らなかった1本でした。

そしてこの映画。結論から言うと、薄っぺらい話で全然面白くありませんでした。
外国で昏睡状態に陥り、気付いたら激痩せという強引な流れには目を瞑るとしても、元々デブだった自分をそれほど卑下しておらず、男の子にフラれたといっても、そんな事は太って無くても良くある話なので、そもそも「太ってた時代」自体がベース話として弱過ぎる所からしてつまらない要因です。

そして痩せた後も、もともと「F4」(FAT_4。デブ4人組)と呼ばれる友達とも変わらず仲もいいし、エステ店にもすんなり勤める事ができて、全く「太ってた時代との対比」要素が出て来ません。
そこからアイドルの拓巳が客として現れ・・・という話に至っては、もはや普通の安い恋愛ものと言ってもいい流れです。
まあ、途中から拓巳の彼女に「高校時代はデブだった」事がばらされますが、だからといってそれほど大きくストーリーも膨らまず、全くの中途半端な展開です。
その後、高校時代に自分をフッた男が拓巳と同じ事務所で・・という強引な設定に乗って新たなエピソードが展開すると思いきや、こちらもさほど膨らんでいきません。
セオリーから言えば、痩せた自分に対する態度を見て、「人を外見でしか判断しないクソ野郎」という事が分かって・・・っていう流れなんだけど、そういうヒール的な性格を持つでも無い男じゃあ存在意義がありません。
かと言って、コメディとして観て面白かったかと言うと、りゅうちぇるとの絡みで少し面白い所があった以外は場内でも笑いが起きる所も無く、静まり返っている始末です。

前述の通り、この映画は原作がコミックと言う事ではありますが、映画としてあまりにも起伏の無い話で内容が薄い上に、特に若い男優陣の下手な芝居や、何故か知英主演映画だと出てくる竹中直人のワンパターン芝居もテンションが下がります。
まあ、映画自体が面白ければ、そういった事も気にならないんでしょうが、何か色々とあらさがしみたいな感じになっちゃったのが不本意です。。。

最後に、この映画ではデブの頃も痩せてからも「キットカットを食べる」シーンが目立ちます。
一歩間違うと「キットカット食うと太る」というネガティブなイメージがつきそうですが、まあ劇中の綾音ちゃんは毎度毎度とても美味しそうに食べてたので、それはそれで良かったのかな・・・

◆パンフレット:1000円(頁の半分がコミックスの1巻試し読みで、コスパが極めて悪い)


どすこい!すけひら

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【19-076】楽園 ★★★☆☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
『悪人』『怒り』の原作者・吉田修一氏の原作で瀬々監督と言う時点で重苦しい確定と思ってた楽園を鑑賞。

12年前、青田に囲まれたY字路で幼女の誘拐事件が発生した。事件が起こる直前までその幼女といたことで心に傷を負った紡(杉咲)は、祭りの準備中に孤独な豪士(綾野)と出会う。
そして祭りの日、あのY字路で再び少女が行方不明になり、豪士は犯人として疑われる。
1年後、Y字路へ続く集落で暮らす養蜂家の善次郎(佐藤)は、ある出来事をきっかけに、村八分にされてしまう。


やっぱり。そうだよな。重苦しいですよ。ハッキリ言って救いようが無いお話。
「綾野剛パート」と「佐藤浩市パート」はもともとは別の話だったのを1本の映画にまとめた形なので、どこかまとまりに欠ける印象もあるけど、まずは綾野剛パート。

「消息不明の女の子はどこに?」「犯罪に巻き込まれた?だとしたら犯人は?」というミステリー仕立ての触れ込みだったけど、犯人捜しで進んで行く話でもありませんでした。
むしろ、失踪直前まで一緒に居た紡ちゃん(杉咲)が何年経っても「自分のせいだ」という心の傷を抱えたまま大人になる過程に重きを置かれている印象です。
とは言え、ハッキリとした説明は無いながらも一応は「犯人」と思われる男が炙りだされ、挙句の果てに灯油をかぶって焼身自殺。
結局何も分からないまま(本当に自殺した男が犯人と言えるのかの根拠も薄いまま)終止符を打たれた形で後味が悪いし、その「犯人かもしれなかった男」と交流があった紡ちゃんのその後も気になります。

一方の佐藤浩市パート。
こちらは田舎の部落における閉鎖的な意識ゆえの「村八分」という事象を経ての最悪の結末に至るまでのお話なんですが、今イチ村八分に至るプロセスが分からず(養蜂での村おこし計画のこじれという事は分かるのだが・・・)、恐らく劇中の善次郎同様に何だか良く分からないうちに爪弾きにされるのが怖いと言えば怖い。
そりゃあ少し「奇行」みたいな所もあったけど、ちょっとしたことがきっかけで1人の男が追い詰められていく様は端から見てると不思議な光景です。
この善次郎に対する未亡人の久子さん(片岡)の行動もちょっと掴み所が無い。
90年代に出演の珍作「北京原人 Who are you?」以来、20年ぶりくらいにこの人の裸を見る羽目になったが、さすがに時代の流れを感じさせる・・・って事は置いておいたとしても、いきなり温泉に誘い、ガチ裸で混浴しながら迫られると引いちゃうってのは20そこそこの小娘じゃああるまいし、どういうこっちゃ?とスッキリしません。
(結ばれてもいいけど、村八分に遭ってる善次郎という事がどこか引っかかり、どこか拒絶感が出ちゃう微妙な心理であるものと理解しましたが)
こちらのパートも、直接的な描写は無いものの「八つ墓村」「丑三つの村」的な最悪な結末を迎えるのは心が痛みます。

さて、注目の女優陣ですが、杉咲花が抜群にイイですね。
『湯を沸かすほどの熱い愛』での熱演は自分も大絶賛だったけど、この子は今時の子の青春映画とかよりも、どちらかと言うと「陰」を演じている方が上手さが引き立つような気がします。
『十二人の死にたい子どもたち』もそうだし、本作のようなまさに「薄幸」みたいな役柄がハマっています。
自分はいまだに杉咲花というと「レベッカのシャケ(木暮武彦)の娘」と思っちゃうけど、そんな事は関係なくこれからも大きくなっていくと思います。
あとは相変わらず黒沢あすかならではの存在感は強烈に印象に残ります。

「楽園」というタイトルは真逆の悲劇と閉塞感、破滅への道がモヤっと描かれている事から万人受けはしないだろうし、実際に自分もモヤモヤしただけに高得点を挙げる映画にはなりにくいですが、そういう重めのドラマも観てみたい方はぜひどうぞ。

◆パンフレット:880円

楽園

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【19-075】クロール −凶暴領域− ★★★★☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
サム・ライミ製作でアレクサンドル・アジャ監督となると絶対に観ないといけないクロール −凶暴領域−を観てみた。

競泳選手の大学生ヘイリー(カヤ・スコデラーリオ)は、巨大ハリケーンの後、父(バリー・ペッパー)と連絡が取れないと聞いてフロリダの実家に戻る。
地下で大けがを負い気絶していた父を発見した彼女は、突如何者かによって地下室の奥に引きずり込まれ、右足を負傷してしまう。家の中はどう猛なワニたちに支配されていた。


日本にも立て続けに台風が上陸して被害が出ている中ではありますが、ハリケーンによる強風&洪水で地下に閉じ込められた親子にワニが襲い掛かるという荒唐無稽なお話です。
ライミ&アジャと言っても、しょせんはワニワニパニックです。ここはツッコミを入れながらでも楽しむのが吉でしょう。

繰り返しなんですが、洪水で地下室が浸水し始めて来る上に、何故かワニが何匹も入り込んでくると言う設定自体が面白いです。
どうやら近隣にワニ園みたいのがあって、そこから増水によって逃げ出したワニが地下のダクトを通じて主人公の地下室に入ったようですが、この際どこからどう入って来たかはどうでもいいです。
主人公の父ちゃんも、主人公自身も激しくワニに噛まれている(主人公に至っては足とか手とか複数回噛まれてる)にも関わらず死なないどころか、映画終盤には何事も無かったかのように泳ぎまくっていますww。
そんな不死身娘と知ってか知らずか、父ちゃんは何箇所も噛まれているはずの娘に対して「泳げ!おまえはアイツら(ワニさんたちね)より速い!!!」とか言ってワニがうようよしている外の道を泳ぎに出す始末です。
個人的には、噛まれているのももちろん痛々しいんだけど、そんな傷があるのに、ネズミやらの糞泥まみれの汚水の中を潜って目開けて泳いで・・・っていうのが末恐ろしいです。
あれは絶対に何かに感染しているに違いない!(そこを掘り下げるともはや違う映画になるが)とガクブルでした。

で、話の柱は、「だんだんと水没していく地下室からワニを避けて逃げ出せるか?」というシンプルなものなので、工夫が無いと一本調子で退屈になりそうですが、ボートで逃げられた!と思ったら、ダム決壊による濁流で一瞬にして「ふりだしに戻る」になったりして、適度に笑えるので、意外と退屈しません。
途中、ワニの卵の数々を見つけたはいいですが、今イチそれは膨らまなかったのは残念です。

クライマックスは親子よりも飼い犬が大丈夫なのか、それだけが心配になりますが、こと映画に於いては動物を酷い目に遭わせると、それが実際には危害を加えていなくても苦情が来そうという事もあり、内心安心して観ていられました。
それにしても、あの台風(強風)の中、ヘリが上手すぎるぞwwww

と言う事で、尺も短くてサクっと楽しめます。
くれぐも「こんな事有り得ねぇぇ!」なんてクソ真面目に怒ってはいけません。
これはアトラクションなんです。そこを楽しみましょう!
自分にはこのくらいの脱力感もあるB級パニックムービーが合ってるなと感じさせられた1本でした・・・。

◆パンフレット:820円

クロール −凶暴領域−

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【19-074】アド・アストラ ★★★★☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
上映回数が少なくなってきたので、慌ててアド・アストラを鑑賞。

地球外知的生命体探求に尽力した父(トミー・リー・ジョーンズ)の背中を見て育ったロイ・マクブライド(ブラッド・ピット)は、父と同じ宇宙飛行士の道に進むが、尊敬する父は地球外生命体の探索船に乗り込んだ16年後に消息を絶つ。
あるとき、父は生きていると告げられ、父が太陽系を滅亡させる力がある実験“リマ計画”に関係していたことも知る。


予告編は何回も観てたけど、それ以外の予備知識はほとんど入れず観たこの映画。
もう中盤前から思ってたのは「これって『地獄の黙示録』じゃん」と言う事。
先日観た「銀河鉄道999」も地獄の黙示録っぽい所があると書きましたが、このアド・アストラはベトナム戦争が宇宙になっただけで、他は激似と思えました。
それもそのはず。地獄の黙示録の元ネタになっているジョセフ・コンラッドの『闇の奥』がこのアド・アストラのベースになっているとか。
そうなると、純粋にSFを楽しみたいとか父子の愛情とかを期待すると肩透かしを食らう事は容易に想像できます。
でもですね、自分は何故か地獄の黙示録が好きなんですよ。意味なんか分からないけど好きなんです。
なので、このアド・アストラも思った程悪く無いと感じてしまいました。

とは言え、仮にもSF映画なんだからSF描写はしっかりとしてて欲しいけど、この映画はかなり無茶苦茶な所が目立ち、それが酷評の要因になっているのも頷けます。
あの「実験猿」やら「鉄板片手に隕石降り注ぐ宇宙空間を突っ込んでいく」とかはまさに噴飯モノなんですが、未体験ゾーンの映画だと思って観れば楽しいものです(無理矢理な納得の仕方ww)

「地獄の黙示録」だけじゃなく「2001年宇宙の旅」「インターステラー」「ゼロ・グラビティ」的な要素も見え隠れする映画ですが、この映画はSF映画として楽しむよりも、コミュ障でファザコンだけどイケメンな男による「父を捜して43億キロ」というロードムービーとして観るのが吉でしょう。
※でも、巷の評判は「つまらない」「退屈」「寝た」というものが多いようなので覚悟してください。

◆パンフレット:815円

アド・アストラ

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【19-073】東京ワイン会ピープル ★★☆☆☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
乃木坂松村が出てるというだけで東京ワイン会ピープルを鑑賞。

会社員の桜木紫野(松村)は上司に連れられてワイン会に出席するが、場になじめずにいた。
だが出席者の織田一志(小野塚)とは気が合い、ワインの知識が豊富で成功者にありがちな嫌味のない彼を好きになる。
その数日後、織田は粉飾決算で逮捕されるが、紫野は織田の振る舞いや彼にすすめられたワインにうそはないと判断し、引き続きワイン会に参加する。


観終わってしまえば「ワインの薀蓄を聞かせられる映画」の印象が強く、そのワイン会を通じて出会う人々のストーリーは薄いの薄くないのって・・・・。

そのワイン会の中心は織田と紫野という男女。
これがまた恥ずかしいくらい健全で「ワイン第一。キスもしなけりゃSEXもしない」というカップルです。
もっとも、織田の方はまだ映画も中盤と言うのに粉飾決算の容疑で逮捕され、以降はブタ箱に入りっぱなしという「何じゃそりゃ」な展開。
イケメンの実業家な割にはブタ箱では孤独で、紫野との「文通」(笑)だけが励みと言う有様です。
ちなみに、終盤で釈放されますが、特に粉飾決算の事は膨らまず、いったい何のための設定なのか謎過ぎます。

その紫野ちゃん。
ワイン好きにありがちな何だか良く分からない比喩表現でワインを語る事で男ウケもいい感じです。
ところが、それを松村が演じてると言う・・・(; ̄Д ̄)
まあ、バラエティ等での松村のイメージから言うと、ワイン片手にオシャレなおつまみを食するなんてのは全く筋違いで、唐揚げ喰いながら(からあげ姉妹だけに)「ハイボール飲んでウィー!」なのが本性だろうと思うのは自分だけでしょうか。
そんなギャップはまだしも、演技力はやはりバラエティの妄想企画並のトホホなレベルなのは仕方ない所か。

他にも、大野いと演じる「実は顔面あちこちイジってます」な女と「フェイク」なワインの話を絡めた顔面VSワインの「人工モノ対比描写」だったり、ワイン会ピープルの女の1人が突如HIVキャリアだとカミングアウトしたり(でも全然その話は膨らまず、全く蛇足なエピソードに成り下がっている)、何だか群像劇と言うにはあまりにも薄っぺらい話ばかりで辟易します。
そんな話なので、オチも特に落ちておらず、全く印象に残りません。
むしろ、エンドロール後にたっぷりと時間を取って無音の中で映し出される「田崎真也氏による"ワイン開栓〜グラスに注いで飲む"までの所作」シーンの方が印象に残ります。
いや待てよ!?個人的に一番印象に残ったのは「Mattの顔面」かな。「これぞ人工!!」ってか(笑)

ちなみに、この映画は大型台風により多くの映画館が休館になってからの明けの日曜。
夕方からOPENしたイオンシネマ港北NTで観たんですが、絶対観客は自分だけだろうとワクワクして行きましたが、何と自分含めて5人も居ました!!
貸し切り状態にならずに残念・・・・

◆パンフレット:900円

東京ワイン会ピープル

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【19-072】生理ちゃん ★★★☆☆
category: 2019年の映画レビュー | author: moeru-movie
劇場公開に先駆けて、生理ちゃんを完成披露試写で鑑賞。

編集者の米田青子(二階堂)は仕事もプライベートも順調だが、忙しいときや悩んでいるときに生理がやってくる。
イラストやレトロゲームが好きな山本りほ(伊藤)は、生理なんていらないと思っていた。
青子の妹で受験勉強に励んでいるひかる(松風)は、大事な模試の日に生理が来てしまう。


「生理」と言う「男には分からないもの」を擬人化し、ややコミカルに生理の辛さを描くコメディと勝手に思ってました。
実際、冒頭から「生理ちゃん」なるキャラが現れ、特にその姿が大きい生理ちゃんを持つ二階堂ふみの大変さが序盤から描かれ、それを「面白い」と言っちゃうと女子は憤慨するかもしれませんが、男には分からない世界を生理のヌイグルミを用いて描くのは興味深かったです。

しかし、それも序盤だけ。
話は「二階堂ふみとバツイチ子連れの男との関係」「メンヘラ的な伊藤沙莉と編集部の草食系童貞男との恋の芽生え」「二階堂ふみの妹である松風理咲の初々しい初恋話」という内容になっていき、生理ちゃんはもっぱら「女子の良き相談相手」みたいなポジションに控えてしまい、存在感が薄れて行きます。
それで上映時間は75分。うーん、自分の中では話がブレたままあっと言う間に終わっちゃった印象です。
バツイチの連れ子(♀)との最悪な関係も、「初潮が来たので少し世話してあげた」というだけでアレですか。うーん・・・。

女子の「生理ちゃん」に対して、男側は「性欲くん」「童貞くん」が登場するが、いやいや、女だって性欲はあるし、童貞くん出すんなら伊藤沙莉のキャラ的には「処女ちゃん」も出てこないとおかしいわけで、「生理ちゃん」という女子ならではのキャラと並べるのは無理があったのでは?という印象です。

まあ、今回自分は伊藤沙莉目当てで観に行ったのだが、陰キャラな割には何気に服装も小洒落ておてカワイかったのと、「煮え湯飲み子」の時の毒も良かった所はプラスです。
二階堂ふみ妹役の松風理咲や、岡田義徳の連れ子の豊嶋花といった次世代の女の子にも注目です。

ちなみに、この後の舞台挨拶で、生理ちゃんの声はそれぞれ女優さんが自分の生理ちゃんの声をアテているとの事です。
「来ちゃった♪」など台詞は少ないですが、注意して聞いてみましょう。
(伊藤沙莉の声ならすぐ分かりそうだが、あまり伊藤沙莉の生理ちゃんが声を出すシーンが無かったのかな・・??)

◆パンフレット:本日の試写では販売無し

生理ちゃん

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