映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【18-114】来る(ネタバレあり) ★★★★☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
予告を観て楽しみにしていたホラー系の来るを鑑賞。

幸せな新婚生活を送る田原秀樹(妻夫木)は、勤務先に自分を訪ねて来客があったと聞かされる。
取り次いだ後輩によると「チサさんの件で」と話していたというが、それはこれから生まれてくる娘の名前で、自分と妻の香奈(黒木)しか知らないはずだった。
そして訪問者と応対した後輩が亡くなってしまう。2年後、秀樹の周囲でミステリアスな出来事が起こり始め……。


邦画ホラーと言うと、圧倒的に「霊モノ」が多いわけだが、この作品はむしろ洋画の「悪魔モノ」のテイストに近いです。
と言っても、本当に悪魔が出てくるわけではなく、「禍々しいもの」によって翻弄されるといった感じの内容でしょうか。
いずれにせよ、これまであまり無いパターンのホラーでしたが、個人的には「この手の題材だとどうなんだろ?」という事前予測もあった中、割と面白く興味深く観る事ができました。
この映画は妻夫木&黒木の夫婦を中心とした話から、松&小松姉妹に岡田准一が絡むという割と豪華な組み合わせだが、全員が絡んで進むというよりもそれぞれのパートで別れていると言ってもいい構成です。

序盤は専ら新婚夫婦の話ですが、この夫婦の何気ない日常あるあるエピソードが実はけっこう不快感というかストレス度が高い内容になっています。
普段全然会う事の無い夫の実家での法事(妻は居場所も無く、手伝おうとしても邪魔者扱い)とか、比較的コミュ障気味なのに結婚式で愛想笑いを振りまき、出席している夫側の知人は「つまらないから帰った」とか言われちゃう苦痛。
そして妊娠中だと言うのにホームパーティと言う事でもてなしさせられて具合が悪くなっちゃうとか、少しずつ妻側のストレスを溜める描写が積み重なる点は、後の展開の大きな布石となっています。

そんなストレスと重ねる妻とは裏腹に、一見「いいダンナ」に見える妻夫木くんの「悪意の無いクソっぷり」も一つの見どころでしょう。
せっかく時間をかけて夕食を用意しても「今日は外で食べよう」と言いだし、渋る妻を無視して幼い娘に「オムライスにしようかぁ」などとはしゃぐ。
そして自分の脳内で増幅した「超幸せな家庭で頑張るイクメン」をブログに書く事に夢中で、実は妻の事なんか全然見てないし気にしてない姿は男の自分が見ても非常に不愉快です。

それもまたホラー要素の一部と言われるならば大したものだが、結果的にこの序盤前半で主役だった妻夫木も黒木も中盤過ぎに死んでしまうと言うのが意外でした。
特に妻夫木くんの死にざまったら、それまでのクソ亭主っぷりがあったもんだからむしろ「ざまあみろ」感が出てしまうのも製作側の思う壺なのでしょうか。
とにかく、この妻夫木・黒木夫婦のパートは、これはこれで「日常の嫌な事」という面でのホラーとも言えます。

一方、この夫婦に憑り付くモノを駆除しようとするのが松たか子&小松菜奈。
小松は序盤から登場するが、ド派手な格好という事もあり、事前にキャストを知らないで見たら、この女が小松菜奈とは分からないであろう程のインパクトです。
そんなインパクトのあるキャラがパンツ丸出し姿で登場し、その部屋の中にはエロい下着が何枚も干してある点が目を惹くのですが、この女の霊媒師っぷりはまだ未熟で「あれ」には敵いません。
そこで登場するのが姉の松たか子です。
「告白」に続いての中島作品登場ですが、この人もいちいちインパクトがあります。
食堂でラーメン食えばスープまで完飲するし、何よりもあちこちのレビューでも話題となっている「岡田くんを一発でノックアウトするパンチ」も思わず笑ってしまうほどです。
更に、この松とは霊媒師繋がりとして一際カッコイイ存在感を示しているのが柴田理恵。
いやスゲーよ柴田さん。●●失っても不死身だもん。

そしてクライマックスは「あれ」との対決・・・と思いきや、自分が思うような盛り上がりには程遠く、何となくスッキリしない決着なのが星1つ減点の要因となっています。
あれだけ大規模な(現実的には考えられない)包囲網を敷いて、それこそ国家ぐるみで対決姿勢を煽ったわりには・・・というのが拍子抜けもいいところでした。

終わってみれば、心理ホラー要素もあるし、スプラッター的な描写もあるし、何度も出てくる芋虫描写も何気にキモい。
ホラーとしては割と色々織り交ぜた形で楽しめた所は評価したいと思います。

最後に、この映画は最近の映画には珍しくかなり喫煙シーンが目立ちます。
一見「そんな所で吸っていいのかよ」という所で吸ってるシーンもあり、近頃の嫌煙風潮等もある中、ちょっとした意外性を感じます。
もっとも、それが作品の評価には影響しませんが・・。

◆パンフレット:720円

来る

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【18-113】かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発- ★★★☆☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
2018年のレビューを書き終わらないうちに年を越してしまったが、年末にかぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-を観た。

奥薗晶(有村)は急死した夫の連れ子を伴って、夫の故郷・鹿児島で鉄道の運転士をしている義父・節夫(國村)を訪ねる。
節夫は、長い間顔を合わせていなかった息子の死、初めて会う嫁、そして孫の存在に困惑するが、行くあてがないという二人を家に住まわせることにする。
生活のため仕事を探す晶は、亡き夫の夢でもあった鉄道運転士の試験を受ける。


ん〜、いわゆる「心温まる感動作」なんでしょうけど、何と言うか、幾つかのツッコミどころがある(後述)のはご愛嬌だけど、話全体として起伏が無いと感じてしまいました。
血の繋がらない息子を連れて、見ず知らずの義父を訪ねて・・・という事で、爺さんと孫はまだしも、その他は他人同士が「家族」になれるのかって話なんだけど、パートナーの急逝により残された連れ子との生活なんて話は、それこそ「池中玄太80キロ」という感動TVドラマが何十年も前にあったので、今さら感満載です。

それでもテンプレートに沿って無難に進んでいきますが、やっぱり「運転士になる」と決意する動機がねぇ。「夫が電車好きだった」っていうだけで運転士目指しますかね?
それに加えて、やっぱり「夫が急逝⇒住む所もままならなくなる⇒見ず知らずの義父をアテにする」っていう展開が雑だし、「おいおい、何の連絡もせずにいきなり鹿児島まで突撃かよ!義父がもう住んでないとか病気で不自由とか、そういう状態だったらどうすんだよ」と、何かおかしいぞとツッコんでしまい、いまいち感情移入できませんでした。

更に印象的な場面として「半成人式」がありますが、幾らなんでも親を亡くした子への配慮が無さすぎ(後に「産休教師との引継ぎができてなかった」という言い訳をかましてましたが)で、これもこの映画の否定要素となってしまいました。

前述の通り、全体的には典型的な「血の繋がらない家族をテーマにした感動作」なので、よほどの事がなければ大ハズレになる事もなく、手軽にお客さんを泣かせる事もできるでしょうけど、だからこそ細部に拘って安心して泣ける内容にして欲しかったものです。
桜庭ななみ先生の話も、何か綺麗事に描かれてるけど、不倫の末に出産⇒シングルマザーなんて状態で小学校教師を続ける事は相当な逆風も濃厚なんだけど、そういうネガティブな方向に倒すわけにも行かず、特に尺も取らずにちゃっかり出産して幸せそうにしちゃってる。これもなぁ・・と深読みしてしまう自分が野暮なのでしょうか?

ただ、役者の芝居は平均点以上で、子役の芝居も高レベルなのは評価できます。
更に、自分は全く興味ないけど、鉄ヲタをはじめ、地方の電車に興味があるなら、この映画の題材にもなっている「肥薩おれんじ鉄道」なんかは興味を持って観る事ができたんじゃないかな。
あまり「ご当地宣伝感満載」な作りでなかったのも好感が持てます。
まあ、ご家庭で気軽に見られる(逆に言うとわざわざ劇場で観るほどではない)1本ではないのでしょうか。

◆パンフレット:720円

かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-

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【18-112】FOR REAL−遠い、クライマックス。− ★★☆☆☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
ベイスターズファンであるからにはコレを見ないとという使命感からFOR REAL−遠い、クライマックス。−を鑑賞。

昨期はクライマックスシリーズ出場という事で『必ず戻ると誓った、あの舞台へ。』というサブタイトルが付いていたが、今年は惜しくもBクラスと言う事で『遠い、クライマックス。』なんですが、もう個人的に思ったことをズバリ書いちゃうと、この作品を自分は「ドキュメンタリー」とは呼びたくないくらいクオリティが低いと感じましたよ。
じゃあ何なんだと言うと「単なる1年のダイジェスト」ですよ。

このブログでも特にAKB等のアイドルのドキュメンタリーに対しては好意的なレビューも書いてきたし、涙すら流したドキュメンタリーも少なくない。
それはドキュメンタリーと言いながら、作り手の思いと演出があり、ドキュメンタリーの対象となる人・グループ・アーティストetcを愛し、彼ら彼女らの真実を伝えたいと言う強い意志が感じられるからである。(と考えている)

そこでこの作品だ。
ハッキリ言って、シーズン中に撮り貯めた記録映像を時系列に並べ、同じBGM・同じようなナレーションで流しつづける。
内容は「誰の調子が上がらない」「誰が怪我をして試合に出られない」「誰がファームに落ちた」というネガティブな内容が多く、これだけ見ていると圧倒的な最下位に沈んだチームの記録か?と思ってしまうほどだ。

そうじゃないだろう!?

そりゃあ自分も2018年シリーズはラミレスの糞采配に憤り続けたし、終わってみれば惜しいシーズンだったけど、内容的には「この成績・この内容でCSなんて恥ずかしいわ」と感じる事も多かったので、明るい内容にもなりにくいのは分かる。
でも、「遠い、クライマックス」という「遠さ」が「1勝」でもあった事も事実。
数字的には惜しかったし、春先はレギュラー(特に先発投手陣)が軒並み離脱しながらも京山や飯塚、バリオス等の頑張りもあって8連勝もしてたはずだし、中盤からはソトという「大当たり」な外国人の登場もポジポジだったはずだ。
それでも最終的に1勝足りなかった。
何が足りなかったのか、来季に向けてどう修正していくべきなのかといった検証とリカバリプランを見据えた2018年の振り返りでないといけないと自分はいけないと思ってましたよ。

ところがこの作品は延々とネガティブなシーンを流し、そして「ラミレスの謝罪」というシーンで終わった。
この謝罪シーン自体は非常に興味深いし、「反ラミレス」な自分が観ても「それじゃあ来季の采配をもう一度見させてもらいますか」という気分にはなる。
その描写は唯一の救いではあるが、いったいこの作品全体を見て、熱烈なベイファンは何が残ったのでしょうか?
何か暗い気分になっただけじゃないですか?
やっぱりさ、この作品に限らず、この手のドキュメンタリーはファン向けと言うのが大前提ななずです。
そんなファン向けにお花畑な内容に飾れと言う事では無いのですが、もっと「これをファンに伝え、感じてもらって、そして来年こそレギュラーシーズン優勝を目指そう!」という気分を感じさせて欲しいと思うわけです。

まあね、シーズン中回し続けたフィルムの時間も膨大であろうに、編集の時間も短くて12月にはもう劇場公開しなければならないという事情も大きな足かせだと思うんですよ。
でも、ぜひ来年の「FOR REAL」は、きちんと作品コンセプトを定めて、多少なりとも演出を入れ、ファンを涙させ歓喜させるものになる事を期待します。

あ、高城(と白崎)のトレード後、球団を去る高城のシーン(裏方のおばちゃんとかにも挨拶して惜しまれつつ涙を浮かべて球場を後にする姿)はかなりグッと来ました。
プロ野球にトレードはつきものとは言え、やっぱり寂しいね。。。。
ジョーよ、日本シリーズで戦おう!と言いたいよ。

◆パンフレット:1000円

FOR REAL−遠い、クライマックス。−

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【18-111】ヘレディタリー/継承 ★★★☆☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
ホラー好きならば観ずにはいられないヘレディタリー/継承を鑑賞。

ある日、グラハム家の家長エレンがこの世を去る。娘のアニーは、母に複雑な感情を抱きつつも、残された家族と一緒に葬儀を行う。
エレンが亡くなった悲しみを乗り越えようとするグラハム家では、不思議な光が部屋を走ったり、暗闇に誰かの気配がしたりするなど不可解な現象が起こる。


まあ、正直言って予備知識も殆ど入れず、能天気な気持ちで「少しは怖けりゃいいけどどうかな?」なんて思いながら観たんですよ。
そしたら尺もたっぷりあるし、思った以上にストーリーも骨太・・・というよりかは能天気に観てると意味を見失うくらい「難解」とも言えるものでした。
これはむしろ「ホラー」という枠に納めない方が良いかも?とも言える内容ですが、それなりにトラウマになりそうなショッキングな映像もあります。

で、何が「継承」かって言うのがポイントだけど、これがまた日本では今イチ馴染が無薄い「悪魔憑き」とでも言えばいいのでしょうか。
でも、単純に憑くんじゃない。「ペイモン」という悪魔が何者でどういう憑き方をするのか、実はけっこう奥が深いです。
それを知らずに観てしまったが故に、はっきり言って自分は途中で迷子になってしまい、十分に楽しむ事ができませんでした。

映画終了後、パンフのネタバレページを見つつ、こちらに記載されている「町山智浩トークショー レポート」(全4編)を見ると、かなり「そういう事かぁ・・」と目からウロコでもう1回観たくなります。

アニー母ちゃんの顔芸も凄けりゃ、幼い娘(まだ小学生高学年くらい?)のオッパイが歳に似合わずボリューミーなのも凄い(どこ見てんだww)けど、何より凄い見せ場は、そのアニー母ちゃんが首を○○○○で△△しちゃうシーンです。あれもトラウマになりそう・・・。
(一番のトラウマは道端に放置された娘のアレだけどね)

と言う事で、ネタバレ分かってからもう1回観たいんだけど、その暇も無いので、そのうちWOWOWででもオンエアされたら今度はもっと真面目に観てみます。

◆パンフレット:720円

へレディタリー/継承

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【18-110】プレイルーム ★☆☆☆☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
初日プレゼント目当てでプレイルームを鑑賞。

リコとバンドマンのキーは結婚を決意する。だがキーは、リコの父への挨拶が憂鬱だった(『などわ』)。
幼いころにさらわれ秘密結社で育てられた女は、テロリストになる(『L I O N 』)。
謎多き男と交際中のみゆきは、友人のアドバイスがきっかけで、彼の実態に気付く(『クローンハート』)。
男は、熱海の路地裏で擦れ違った女を尾行する(『熱海の路地の子』)。
不倫にふける妻とそれを見過ごす夫が、娘の命日にある決断を下す(『Floating』)。


ん〜、何と言ったらいいものか。
ある意味、自分が最も毛嫌いするタイプの映画でした。
いや、これは映画なのか?
若林美保というアラフォーのストリッパー(今風に言うとセクシー女優になるのだろうか)を主人公に、5本のショートストーリーを紡ぎ合わせたオムニバスだが、全編に漂う「アートでしょ?」感。これが堪らなく不快です。
結局、映画と言うよりも「若林美保プロモーション(あるいはイメージ)映像」の5本立てとしか思えず、映画として何か面白かったかとかドキドキしたといった感情は1ミリも沸きませんでした。
挙句の果ては、髭ボーボーの中年オヤジが何もない畳の部屋で全裸でウネウネする姿を見せられた日には、「俺は罰ゲームを受けてるのか?」と思う始末です。
やっぱりコテコテで分かりやすい「ザ・映画」を好む自分としては、こういった「雰囲気重視」のイメージ映像っぽい「映画?」は肌に合わないようです。
公海から6日経った今日(12/13)でも、あのFilmarksのレビューですら1本しか投稿が無いのも何となく分かる気がします・・・。
まあいいや。限定チラシもらえたから・・・(と無理矢理納得する)

◆パンフレット:販売無し

プレイルーム
プレイルーム

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【18-109】イット・カムズ・アット・ナイト ★★★☆☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
予告を観て気になっていたイット・カムズ・アット・ナイトを観てみた。

森の中の一軒家に住むポール一家のもとに、ウィルと名乗る男とその家族が、正体不明の“それ”から逃げようと助けを求めてくる。
ポールは、“それ”が侵入しないように「夜は入口の赤いドアを常に施錠する」というルールに従うことを条件に、彼らを受け入れた。ところがある日の夜、赤いドアが開いていたことがわかる。


予告を観た時点でも、本当に「それ」が襲ってきて、「それ」と戦う・・って話では無いんだろうなとは思っていました。それじゃあ「クワイエット・プレイス」と丸被りだからね。
何かに"感染"してるかも?という要素はありながらも、本当にパンデミックホラーじゃ無いんだろうなとも思ってました。だってそれじゃあシャマラン監督の映画みたいだもんね。

うん。予想はまあまあ当たってたと思うけど、こういう映画なのか・・・。
一言で言うと「疑心暗鬼」が生む悲劇と言った所でしょうか。
でも、とにかく色々と「良く分からん」という所があり、最後まで集中力が持続しませんでした。
時々音でびっくりさせてくるので寝る事は無かったんですけどね。

しかし!

それでも★を3つにしたのは、どん底にまで精神を落とすようなバッドエンドが気に入ったからです。
疑心暗鬼の末の悲劇と、そんな悲劇が全くの「無駄な諍い」だったと思い知らされる最後の悲劇。
やっぱり人間が一番怖くて愚かだと思い知らされるところは個人的には良かったです。
いわゆる「鬱映画」でも上等!という方は退屈と思われる全編を辛抱して観てみましょう。最後にそれなりに打ちのめされます。

◆パンフレット:820円

イット・カムズ・アット・ナイト

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【18-108】恐怖の報酬【オリジナル完全版】 ★★★☆☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
初日初回入場者特典チラシ(下記画像上段右側)欲しさという事もあり、恐怖の報酬【オリジナル完全版】を鑑賞してみた。

アメリカでマフィア幹部の弟を撃ったスキャンロン(ロイ・シャイダー)、エルサレムで爆弾テロを起こしたカッセム(アミドウ)、パリで不正取引を働いた投資家マンゾン(ブルーノ・クレメル)。
逃亡の末に南米ポルヴェニールの小さな村に流れ着いた彼らは、身分を偽って製油所で働いていた。
ある日、村から320キロメートル離れた油井で爆発事故が起こり、爆発物専門家のボビー・デル・リオス(チコ・マルティネス)は、ニトログリセリンによる爆風で消火を行うという判断を下す。


アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の『恐怖の報酬』(1953)のリメイクですが、このオリジナルの尺は121分だったのに、初公開時は監督に無断で92分にカットされて公開されたそうだが、今回40年ぶりにオリジナルの完全版公開となりました。

自分はこの「恐怖の報酬」については、クルーゾー版もフリードキン版もTVで観てたと思うんだが、もはや1ミリの記憶も無いので「観てない」も同然です。
92分版と比べてどのシーンが増えたとか全く分からないので、「1970年代後半の映画」として初見のつもりで観ました。

まあ、この手の完全版は「初公開時は監督の意に反してカットされた」「オリジナルは幻の一品」「初公開時からxx年ぶりに公開」なんていう惹句に盛られて評価も過大になりがちだと思っている。
ズバリこの映画も、一部のマニアに盛られた評価によって何となく過大な評価になっているんじゃないかな?と感じてしまいました。

確かにこの映画の最大の見せ場でもあり、ポスタービジュアルにもなっている「崩落寸前の橋をニトロを積んだトラックが嵐の中、渡り終える事ができるか?」という場面は緊張感たっぷり(台詞が殆ど無いのも効果的)で名場面ですよ。
しかし、結局のところ「ニトロを運ぶ」という一本調子感が拭えないところもあり、前述の橋のシーンと大木を爆破するシーンを過ぎるとその後は惰性で進んでいる印象も受けてしまいました。
それでもまだ後半はマシな方で、前半は後にニトロを運ぶ事になる男たちの行いというかアウトローっぷりが良く言えば丹念に、悪く言えばダラダラと描かれるので、ハッキリ言って退屈に感じます。
※この前半があるからこそ「もう行き場の無い追い詰められた男たち」というバックボーンが理解できるとも言えるけど・・・。

で、野暮と分かりつつもどうしても突っ込みたいのが・・・・トラックに積んだニトロの爆破威力って低くね?って事。
元々「油井で大火災発生。それを消すにはニトロの爆風だ!」って所から始まっている訳で、油井の炎を消すって事は凄まじい爆風じゃないといけないはずなのに、前述の大木爆破シーンや1台のトラックの方が崖に落ちてしまい大爆破のシーンの迫力が案外なのが気になってしまった訳です。
大木のシーンは「使ったニトロの量がごく一部だったから」で説明が付くにしても、トラック転落は崖そのものを崩落させるくらいの勢いじゃないと・・って思ってしまったのはいけない事でしょうか?

そんなわけで「CGの無い時代にガチの吊り橋作ってガチの雨降らせて撮った(実際の撮影では何度もトラックが川に落ちてしまったそうな)緊張感あふれるシーン」には満足できるものの、その他はごく普通の出来と自分は評価し、全体としても平均点です。
ちょっとドライな目で見過ぎたかな?

◆パンフレット:800円

恐怖の報酬【オリジナル完全版】
恐怖の報酬【オリジナル完全版】

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【18-107】人魚の眠る家 ★★★★★
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
楽しみにしていた人魚の眠る家を鑑賞。

会社経営者の播磨和昌(西島)と妻の薫子(篠原)は2人の子供を授かるが、現在は別居している。
ある日、娘の瑞穂がプールで溺れて意識不明になり、医師に脳死と診断される。
臓器提供を希望するか、このまま死を待つかの選択を迫られる夫婦は、悩んだ末に臓器提供を決意するが、薫子が一瞬だけ瑞穂の手が動いたのを見てそれを撤回する。
和昌の会社が開発した最先端技術を駆使した延命治療が始まり、彼女は眠ったまま成長していくが……。


ズバリ!自分の琴線に触れまくってしまい、とても心に深く刺さった傑作と感じた1本でした。別に同年代の子供が居る訳じゃないのに・・。

テーマは、「愛する人が脳死状態になったら?」という事で、ハッキリ言って重いです。深いです。考えさせられます。
脳死(植物状態)の人を扱ったドラマや映画は何本もあるし、この映画が特別トリッキーな内容という事は無いのですが、登場人物1人1人のキャラとか立ち位置とか思いとかがとても印象的に描かれていて全く飽きさせません。
ポイントは「脳死状態の子を科学の力でまるで普通に生きているかのように再生させようとする」という描写でしょう。

いやね、いくら科学の力を借りて体を動かしても、それは本人の意思でもなければ感情も伴って無いただの「動く人形」でしかないと外野は思うだろうけど、母親にしたら体温があって息してて心臓も動いている子が科学の力を借りてでも体や顔を動かしてくれれば希望を持てるって気持ちも分かるし、そういった感情は決して間違ったものじゃないですよ。
でも、やっぱり外部からの力で人工的に表情まで作っちゃうってのは一線を超えちゃってる。
それは父親の方も同じで、自分の会社がそういう研究(脳からの信号を筋肉に直接伝えて動かそうとする)をやっているが故に「公私混同」といってもいいくらいの力の注ぎようを見せる。それも一線を超えちゃってる。
その研究を積極的に行う若者(坂口)も自分のやりたい研究が出来る喜びもあって、何よりも優先度を高くして、恋人もほっぽらかして「患者」に入れ込む。これも一線を越えてるんですよ。
皆、やってる事は間違ってはいないんだけど、歯止めが効いていないわけです。
そこで爺さん(父親の会社の先代社長)が言う「人間の技術が許される範囲ってものがある」という言葉はまさにその通りだと思うし、川栄演じる前述の研究員の恋人が放つ「その先に何があるの?」という言葉はまさに自分が思っていた事を代弁してくれた思いで気持ちが良かったですよ。
※この映画では川栄は「何かやらかすのかな?」とドキドキして観ていたけど、実は非常にフラットな目で物事を観ていていいキャラでした。

他にも篠原涼子のお母さん役の松坂慶子(このお婆ちゃんがプールで目を離した隙に子供が溺れて脳死になった)の台詞がいちいち切なくて泣けるんですよ。
特に「娘が目を覚まして自分に言ってほしい事」なんて切なくて辛くてねぇ・・・。
「私が死ねば良かった」「私だって母親なの」といった刺さる台詞も多くて、目が離せない存在でした。

しかし!

それよりも泣かされるのが子役です。
まずはお姉ちゃんが脳死になっちゃった弟くん。
まだ小学生になったばかりの年代なのに、とにかく色々と可哀想で、極めつけは誕生日会の場面。
これは辛すぎて可哀想過ぎて観ていられないほどでした。(どんな場面かは観てのお楽しみ)

もう1人が瑞穂(脳死の子ね)の従妹にあたる女の子です。
この映画のクライマックスとも言える「ブチ切れ母さん、脳死娘に包丁突きつけご乱心」シーンでの「ある告白」はやっぱり悲しすぎて泣かずにはいられません。
このシーン、篠原涼子も大熱演だった上にこの女の子(荒川梨杏ちゃん)も感情MAXでぶつかった壮絶なシーンでしたが、パンフ記事によると、カットがかかっても感情が入り過ぎてた梨杏ちゃんの涙が止まらず、それを観ていた瑞穂の弟くん役の斎藤汰鷹くんまで泣き出し、撮影中断に至ったそうな。

最後に篠原涼子。
今まで特別「芝居が上手い」と思った事は無かったし、まだどこかちょっとだけ「元パードル」「元小室ファミリー」として見ちゃう自分がいるんだけど、この映画の彼女は素晴らしいです。
端から観たら「狂気」とも言える所もあるくらい見境が無くなってくる様を実に自然に演じていました。
ハッキリ言って篠原涼子の代表作になったと言っても過言ではないでしょう。

こんな話がいったいどういう所に着地するんだろう・・・と思っていた所、ある意味一番綺麗な「ハッピーエンド」で着地したのは良かったですが、ベイスターズ帽の男の子の件は自分的には蛇足と感じてしまいました。
あと、播磨家が更地になってた理由はさておき、土地が広大過ぎて、改めて「あぁ、会社社長だからお金も家もあって、それ故のお話だったのね」とちょっとそこだけは冷めてしまいました。

そんなわけで、思いがけずに涙が溢れ出る映画に出会えてとても満足しました。
自分だったら、脳死のまま生かしておいて欲しく無くて、とっとと臓器提供して天国に行きたいよ・・と思ったのですが、今はネットで臓器提供意思登録も出来るようなので、これを機会に考えてみるのもいいかも。。。

◆パンフレット:720円

人魚の眠る家

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【18-106】 ボヘミアン・ラプソディ ★★★★☆
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
話題のボヘミアン・ラプソディをTCX+DOLBY ATMOSで鑑賞。

1970年のロンドン。ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、ボーカルが脱退したというブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)のバンドに自分を売り込む。
類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらにジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わってクイーンとして活動する。
やがて「キラー・クイーン」のヒットによってスターダムにのし上がるが、フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ。


この映画を観るにあたっては、どれだけ「QUEEN」というバンドに対して造詣が深いかという事が映画の評価にも繋がる事は避けられないでしょう。
だって実在のバンドの実際に会った話なんだから。
そう考えると、リアルQUEEN世代となると、かなりのオッサンオバサンとなりますが、まあQUEENほどのバンドとなると若い人にもある程度は浸透しているでしょう。

そういう自分も一応は「リアルQUEEN世代」に引っかかってはいるものの、そもそも洋楽に興味が傾いたのは80年代前半の「洋楽ブーム」の頃だったし、QUEENに関して言えば、本格的に「QUEEN」というバンドを意識したのは「フラッシュ・ゴードン」のサントラ(この頃から映画好きだったので、やはり映画が入口になったのです)という有様です。
なので、本当のリアルという意味では、洋楽ブームの頃にリリースされた「RADIO GAGA」「ブレイク・フリー」あたりになります。
その後、ボヘミアンとかロックユーとかチャンピオンとか、一連の有名曲をより深く知るという順番だったんだけど、フレディが亡くなったというニュースも何となく覚えてます。
(あのQUEENの・・・というよりも、やはり「AIDSで死んだのか!?」という印象の方が強い)
で、今回映画鑑賞に先立って、主要なバンドの生い立ちはwikiでサラッと見る程度にしたものの、山場となるLIVE AIDの実際の映像は内容が良かった事もあって事前に何十回も繰り返し見ておりました。

前置きが長くなりましたが、そういう状態で観た自分からすると、「ちょっとハードル上げすぎたかな」と言うのが率直な感想です。
実話に対して言うのはおかしいのかもしれないけど、これを「バンドのサクセスストーリー映画」として観ると、意外とテンプレート通りに綺麗にまとまった感があり、それが良くも悪くも安定感を出しちゃってます。
もちろんフレディの生い立ちとか、LGBTなんて言葉も無かった時代のフレディのセクシャリティの問題とかはテンプレートには無い要素です。
でも全体的には王道の展開なのは、映画的には及第点に留まる程度だったと自分は評価しました。
何かこう、もっと「LIVE AIDに出る事」の特別感があって欲しかったのよ。
実際、バンドとしては分解寸前だったけど、あのLIVE AID出演がQUEENを繋ぎ止めたわけでしょ?ただのお祭りじゃないはずなんです。
その思いがMAXまで達した所でクライマックスのライブに行って欲しかったけど、そこまでのカタルシスを得る所までは行かなかったのが正直な所です。
※何か、映画的にはLIVE AIDの時にはAIDSと知っていたような描かれ方だったけど、実際はそうじゃないよね?って所も引っかかった。

そのLIVE AIDだけど、非常に細かい所まで良く再現されていると思うし、音楽の良さもあって夢中にはなれます。
でも、再現性が高ければ高いほど「本物の良さ」を思い知らされる感じなのです。
そりゃそうでしょう。いくら再現性を高めても所詮作り物。本物を超えられるはずは無いのだから。
これは賛否両論あるかと思いますが、自分としてはあそこまで来たらLIVE AIDの映像は本物を使うって手もあると思っちゃったんですよ。
映画としてのバランスは崩れると思うし(この映画は「ドキュメンタリー」じゃないからね)、役者に対しても失礼な部分もある事は分かってます。
でも、やっぱり本物が良いんです。エンドロールで本物が出てきた事でようやく涙が出てきた自分としては、やっぱり本物主義なんです。

そんなわけで、残念ながら満点には至らずでした。
でも、ちょこちょこ興味深いシーンがありますよね。
・やっぱりオープニングの20世紀FOXファンファーレ!あれでいきなり胸熱になれた!
・猫好きフレディが良く分かる猫だらけの家は可愛すぎる。
・着物とか伊万里焼とか、日本を好いてくれてたことも良く分かって嬉しい。
・フレディ以上に似過ぎのブライアンの再現率すげー!
・「ガリレオって誰だよ!?」の台詞ワロタww

何かちょっと辛口なレビューになっちゃったけど、QUEENの良さを再確認したので、この映画のサントラか「グレイテスト・ヒッツ」のどちらかを買おうと思います。
(どっちにしようかまだ決められない・・)

◆パンフレット:720円

ボヘミアン・ラプソディ

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【18-105】search/サーチ ★★★★★
category: 2018年の映画レビュー | author: moeru-movie
世間での評判も上々なので楽しみにしていたsearch/サーチを鑑賞。

ある日、デビッド(ジョン・チョー)の16歳の娘マーゴットが突然姿を消す。行方不明事件として捜査が行われるが、家出なのか誘拐なのか不明のまま37時間が経過する。
娘の生存を信じるデビッドは、マーゴットのパソコンでInstagramなどのSNSにログインする。そこで彼が見たのは、自分が知らなかった娘の一面だった。


「全編通じて映像が全てPC画面の中で進む」という点が新しいと言われているが、既に『アンフレンデッド』で「全編Skypeの画面で進む」ってのをやってたし、更にそれ以前にも「ブラック・ハッカー」ではPCのウェブカメラや監視カメラ映像を中心とした画作りも行われていたので、史上初ってわけではありません。
まあ、PCの中だけってのもあくまでも演出の1つですからね。肝心のお話がつまらなければ意味が無い。そういう意味ではこの映画は話の中身が良かったおかげでPC内映像のみという試みも生きていました。

話は、最初は「娘が居なくなった。失踪?事件に巻き込まれた?」という謎から始まり、「リーアム・ニーソンかよ!」と言いたくなるような「娘のために頑張る父親」という描写を経て2転3転と真相が変わっていく結末までシンプルでありながら飽きさせない展開で非常に緊張感を持って観続ける事が出来ました。

まあね、居なくなって初めて「娘の交友関係は?」ったって、そんなの詳細まで把握している親なんて居ないでしょ。
とても仲のいい友人1人や2人ならともかく、小学生じゃあるまいし、「普段どんな友人と付き合いがあったか?」なんて聞かれたって分からんよ。
で、さすがネット時代。様々なSNSから親が知らない娘の日常を少しずつ突き止めていくんですが、ちょうどこの間観た「スマホを落としただけなのに」と好対照な内容に思えます。
片やスマホを落としたためにプライバシーがどんどん暴かれていって危機に陥る。
一方でSNSを暴くことで娘の安否に近づいていく。
この両者は更にネットリテラシー(ITスキル)のレベルも好対照に描かれているのが興味深いです。
スマホを落とした奴は誕生日とか車のナンバーとか馬鹿みたいな簡単なパスワードしかかけていないのに対して、娘の方はそれなりのパスワードをかけていながらも理路整然とした手順できちっとパスワードを突き止めて少しずつ情報を入手していく様はある意味気持ちがいいです。

そういった経緯から、娘がどうやら事件に巻き込まれて安否が心配される事になると、次は「誰がやったか?」という興味に移っていきます。
これもね、あからさまにフラグが立ってる奴とか居るんですよ。必死父ちゃんの弟とかね。
そして本当に弟がハッパを娘に・・・みたいな話になって「何だ、そんなありきたりの話なの?」とガッカリさせておいて「実は別の男が犯人で確保された!」と来て、「あぁ、そう来たか。ちょっと拍子抜け・・」と思わせておいて更に更にの大逆転という展開は出来過ぎっちゃあ出来過ぎなんだけど(お父ちゃんがちょっとした発言とか出来事を恐ろしいくらいの記憶力で「!?」って気づいちゃう所がハイスペック過ぎるww)、それはそれで楽しめちゃうんだから文句も無いです。
これはPC画面云々の件を抜きにしても、普通にサスペンス映画として小奇麗に纏まってて良かったのでは無いでしょうか?
この手の映画にありがちなIT音痴描写も目に付かず、逆に馴染のあるFacebook、Twitter、Tumblr、YouTube、Googleマップ、FaceTime、iMessage・・・というツール類の「本物」が登場するのもいいね。
(これが日本の映画だと、検索エンジンすら架空のサイトなので白けちゃう)
冒頭のWindows起動画面がXPなのも時代を感じさせてGoodでしたよ。

そんなわけで、内容的には大満足でした。
「枝豆って、アメリカでもEdamameって言うのか・・」とか、「あの娘は、(演じている女優は)実際は30歳の既婚者なのか!」というマメ知識も興味深いです。
普段、PCとかITに疎い人よりもSNS等に慣れ親しんでいる人の方がより楽しめると思うので、年頃の娘を持つITスキルをそこそこ持っているお父さんはぜひ劇場へ!

◆パンフレット:720円

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