映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【14-135】海月姫 ★★★★☆
category: 2014年の映画レビュー | author: moeru-movie
舞台挨拶が「いち早プレリザーブ」「プレリザーブ(Wチャンス付き)」共に外れてしまった為、フリーパスの13本目として海月姫を鑑賞。

人生において男は不要だと考えるオタ女子集団「尼〜ず」の面々が集まる、男子は立ち入り禁止のアパート天水館。そこに暮らすクラゲオタクの月海(能年)は、熱帯魚ショップでひと悶着あったところをファッショナブルな女性に助けてもらう。次の日の朝、ひょんなことから彼女が女装をしていた蔵之介(菅田)という男性だとわかって驚がくする。それを機に、蔵之介は男性であることを秘密にし天水館に出入りする。月海たちと蔵之介が交流を深める中、天水館の取り壊しが決まってしまう。

今年最後の鑑賞です。
大晦日にふさわしい馬鹿馬鹿しいナンセンスコメディです。
こういう映画にリアリティを求めてはいけません。
そんな事よりもキャラ設定が大事ですよ。

この映画のパンフにも原画(原作はコミックです)が少し出てるんですが、漫画の世界では許容される範囲の風貌でも、それをそのまま実写化したら怪し過ぎます。
怪し過ぎるんだけど、もう思い切って有り得ないくらいのキャラにしちゃった方がいい。
もはや誰が演じているのか謎なキャスティングとか(太田・池脇・篠原といった面々は、ほぼ顔が隠れてますwww)、ぶっとび過ぎの行動とか、それはそれで見たまんま笑ってやればいいんです。
太田&能年なんて「ホットロード」かよ!って突っ込んでもいいんですよ。
池脇&菅田なんて「そこのみにて光り輝く」かよ!って突っ込んでもいいんです。

そんなキャラに支えられた内容ですが、まあ有り得ないし都合良過ぎです。
ファッションショーなんて普通に考えて出来過ぎです。
でも、コメディの勢いで何となく持って行っちゃう感じもします。
まあ、この手の映画は受け入れられずに冷めちゃったら終わりなんですよね。そこがこの映画に対する評価の分かれ目です。
何となく細かい事は気にせず観られたという事で自分には良さげの評価となりました。

能年ちゃんは、素が可愛いんだからもっと「変身したカワイイ姿」も見せて欲しかったけど、根が挙動不審な所もあるので(偏見?)、やっぱり能年ちゃんにはコメディ系が似合うなと改めて感じました。
そして菅田くん。女装はハッキリ言ってオカマそのものと思っていましたが、そんな姿も終盤には可愛く見えてしまうのがマジックでした。

以上で今年の映画鑑賞もお終いです。

例年だと年間ベスト/ワースト(自己評価による)の発表記事をアップするのですが、時間が無くてなかなか書けません。
年明けどこかで簡単にでもアップする気はあるので、よろしかったらまた見てください。

それでは2014年さようなら。

◆パンフレット:少し大きめのジャケットサイズ・36頁・720円

海月姫

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【14-134】バンクーバーの朝日 ★★☆☆☆
category: 2014年の映画レビュー | author: moeru-movie
フリーパス12本目でバンクーバーの朝日を鑑賞。

1900年代初めのカナダ・バンクーバー。貧しい日本から新天地を目指してカナダにやって来た日本人たちは、想像を絶する激しい肉体労働や貧しさに加え、差別にも苦しんでいた。製材所で働くレジー笠原(妻夫木)やケイ北本(勝地)、漁業に携わるロイ永西(亀梨)らは野球チーム「バンクーバー朝日」に所属し、最初は白人チームにばかにされながらも、次第に現地の人々にも認められていく。

実話ベースの映画です。
「実話」という言葉が入ると、レビューする上では非常に厄介です。
映画として注文を付けようとしても、「だって事実だもん」と言われたらどうにもならないですからね。
しかし!ここはひとつ「映画」として割り切ってレビューしてみます。

結論から言うと、今いち・今に位楽しめませんでした。
いや、決して楽しい話じゃ無く、むしろ戦時中の日本人の立場・待遇の話だからシリアスなのは分かってます。
でも、決定的に映画として楽しめなかったのは以下の2点です。

まず1つは、野球をする目的です。
「何のために野球をするのか?」
そこが問題です。
劇中の台詞にもあったけど、朝から晩まで働きづめで、それに加えて野球をするのに何の意味があるのか?
(その割には明るいうちから9人揃って練習だ試合だと集まってる所を見ると暇はあったのか?)
これについては、映画冒頭では「ささやかな楽しみ」と言っていたのですよ。
「楽しみ」ですよ。趣味ですよ。
他にも「親善に貢献」というのがありましたが、果たしてあの野球で本当に親善になるのでしょうか?
もし本当に親善になったなら(こうやって事実として描かれているんだから親善になったのかな)、それは単に結果論なだけだと思うのですよ。
朝日が負け続ければ、やはり日本人が見下される要素になるだけだけど、ああいう戦法で勝ち上がって行って、自分がカナダ人なら「チマチマとセコい事しやがって腐れジャップが」と険悪な感情が湧き上がると思いますよ。
なのに「お前たちの野球は面白い」って評価されちゃう。
それが進んでカナダ人も朝日を応援するようになり、人気も爆発・・・・って、何か映画にしても出来過ぎで、観てて白けました。
カナダ人って根はいい人が多いんですね。日本人もそれに救われて良かったね・・と。

そして2つ目は野球映画としての描写です。
戦時中の素人チームの話なので、野球映画としてのハードルは低いほうだと思います。
実際、まあまあ見栄えはサマになってましたよ。
でも、そんな演者は良くても、野球そのものを見ると、あのようなバント・バント・・で都合よく勝ち上がれるのか疑問です。
よほどカナダ人が鈍臭いのか、守備体系も変えられないアホなのか、何だか観ててイライラしましたよ。
※最後の試合のクライマックスまでバントで決まったらトホホと思いましたが、そこは予想が外れて一安心でした。
とにかく、戦時中と言う現代では想像できない状況下の話でありながら、どこか綺麗事でどこか出来過ぎでどこか不自然で・・・という所に納得いかずにこの採点となりました。

演者の方ですが、うーん、男優陣はなんか時代に合わないイケメン揃い。
特に亀梨くんのキリっとした眉毛には違和感を感じずにはいられませんでした。
他、ユースケとか本上まなみとか、果たして何の意味があるのか今イチ分からないキャラも疑問です。
しかし、高畑充希!この子は素晴らしい。
「アオハライド」に続いて「髪の長い高畑充希」の姿が個人的にまだ馴染めませんが、芝居はとても上手くなっています。
泣きながら『TAKE ME OUT TO THE BALL GAME』を歌うシーンなんてもう言う事無いですよ。
劇中のキャラ設定も、奨学生という待遇を奪われ、職も奪われ、親父はあの体たらくで・・と、凄いストレスの溜まる日々というのが分かるだけに、健気さに泣ける役柄でした。

そして映画の最後に爺さんが出てきます。
この方、実際にバンクーバー朝日で野球をやってた『kaye kaminishi(ケイ上西)』さんだそうです。
「ケイ」という名前で行くと、映画の中では勝地涼(ケイ北本役)と言う事になるのでしょうか。
あんな思わせぶりな見せ方をしなくても良かったのに・・・と思いますけどね。

◆パンフレット:買ってないので詳細分かりません。

バンクーバーの朝日

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【14-133】ベイマックス ★★★★☆
category: 2014年の映画レビュー | author: moeru-movie
フリーパス11本目でベイマックスを鑑賞。

西洋と東洋の文化がマッチし、最先端技術分野の先駆者たちが数多く住んでいるサンフランソウキョウ。そこに暮らしている14歳の天才児ヒロは、たった一人の肉親であった兄のタダシを亡くしてしまう。深い悲しみに沈む彼だったが、その前にタダシが開発した風船のように膨らむ柔らかくて白い体のロボット、ベイマックスが現れる。苦しんでいる人々を回復させるためのケアロボット・ベイマックスの優しさに触れて生気がよみがえってきたヒロは、タダシの死に不審なものを感じて真相を追い求めようと動き出す。

はい。フリーパスで無料なんですが、思い立ってTOHOシネマズ日本橋のDOLBY ATMOS+TCXのSCREEN8で「3D日本語吹き替え」で観ました。
ATMOSは、上映前のCM(ATMOSのCMね)が一番大迫力だったし、TCXは言うほど大きくは無い感じです。

そんな前置きはさておき、一部で「予告編詐欺」なんていう評判が上がっちゃってる映画です。
確かに予告編では、ベイマックスの癒し要素を前面に出し、ジブリで言う所のトトロ的な見せ方をしていたとは思います。
それが蓋を開ければ、割とアメコミっぽくて、どこか「リアル・スティール」とか「ファンタスティック・フォー」みたいなイメージを持つ「ロボット・アクション」色が強く出た作品だったとは思います。
ただ、予告編の内容が「盛り過ぎ」だったり「見せ過ぎ」「テーマに沿ってない」なんて事はこの映画に始まった事じゃ無い。
だから「予告と色が違う」と言うだけで低評価にするというのも不憫ではなかろうか。
自分はハッキリ言ってあまりアメコミ物を好まない。(実際、大半のアメコミものを見ていない)
そんな自分が観ても、十分面白かったし涙も出ましたよ。

この映画のテーマの1つは、「肉親を失った事から立ち直る」事なんだと感じられます。
既に両親は他界し、最愛の兄を亡くしたヒロの精神的ダメージはかなり大きかったと思うのよ。
それを癒すのもベイマックスの仕事なんだけど、このベイマックスは、ご主人様(と言っていいのかな?要するにヒロの事です)から「もう大丈夫だよ、ベイマックス」と言われるまでは世話を止めないという特性がある。
これが大きなポイントです。
どことなくドラえもんとのび太の関係にも見える一面もあるこの2人(正確には1人と1体か)が、最後の最後に・・・・と言うシーンは、ベタベタの展開なんだけど、やっぱり泣けちゃうんです。
これ、子供よりも大人の方が泣けちゃうんちゃうか??

まあ、前述の通り、元々アメコミ系のアクションものにあまり興味が無い事もあって、けっこう長く続くアクションシーンは少し飽きが来てたという感じで(あくまでも自分の好みに合わないって事です)、そこは減点です。
そもそも、オープニングで自作の人形で強敵を倒しているヒロの事だから、ケアロボットでぷにぷにのベイマックスを武装しなくても、強いロボット作ればええやん!と突っ込むのはナンセンスなんでしょうか・・・。
よーく見てると、他にも色々と説明不足だったり無茶な展開があったりと、そういう所も残念でした。

でも、とにかく全体的には楽しめて泣けて・・・な作品なので、妖怪ウォッチもいいけど、ぜひ親子でこの映画も正月休みで鑑賞いかがでしょうか?

最後に、この映画のエンドロールでかかる(と劇中でもかかる)「Immortals」(Fall Out Boy)がとても気に入ってしまいました。
YouTube動画を既に20回以上も繰り返し見てしまっている自分はハマり過ぎでしょうか・・・

◆パンフレット:小型ジャケットサイズ・40頁・720円

ベイマックス

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【14-132】真夜中の五分前 ★★☆☆☆
category: 2014年の映画レビュー | author: moeru-movie
正直、全く観るつもりは無かったが、フリーパス10本目として真夜中の五分前を無理矢理鑑賞。

普通なら、まず粗筋を書く所だが、何かこの映画は「難解」って印象を持ってる人が多いようで、実は粗筋の内容もサイトによって正反対の事を書いていたりする。
この映画、主人公の三浦春馬くんが、ある中国人女性と出会って親密になっていくが、その女には双子の姉妹が居て、その双子の妹だか姉は婚約者が居るので、プレゼントを一緒に買おうという流れが掴みです。
ところが・・・・・
【シネマトゥデイ】
 ルオラン:姉・春馬と出会う
 ルーメイ:妹・女優・婚約者あり
【Moviewalker】
 ルオラン:妹・女優・婚約者あり
 ルーメイ:姉・春馬と出会う

どうでしょう??全く真逆な事を書いています。
自分は、春馬くんと出会ったのはルーメイで、ルオランが女優の方と思ってましたが、何なんでしょ?
(今回、パンフを買ってないので、どっちが正解か分かりません。やっぱり買おうかな・・・)
★1/5追記:パンフで確認(買ってないけど)した所、シネマトゥデイが正しいようです。つまり自分は分かってなかったと言う事です(恥)。

で、一卵性双生児で瓜二つと言う事で、当然劇中でも1人2役です。
正直、どっちがどっちなのか見た目では判別つけ辛いです。
それの判別を付ける手段としては、身に付けているもの(腕時計が重要なキーアイテム)だったりふとした会話だったり・・・そういう小ネタを手掛かりにするしかないようです。

物語が大きく動くのは、後半過ぎです。
姉妹2人で旅先のモーリシャスで事故に遭い、負傷した「自称・ルーメイ」が果たして「本当はルオランでは?」という疑問が生まれるという流れです。

でも、ちょっと待て!
自分の記憶では、この事故を報じるテレビのニュースで「負傷者1名」って言ってなかったっけ?
「1人死亡、1人負傷」なら分かるけど、死亡者が居たって言ってた???
もし言ってなかったらおかしいよね・・・。自称ルーメイが誰かと言うより、「じゃあルオランはどこ行ったの?」ってなっちゃう。

そこが気になって、ただでさえ混乱する終盤は、集中力が切れて考えるのを放棄してしまいました・・・
前述のキーアイテムである時計にしたって、5分進んでるのか遅れてるのかどっちか分からんが、何か回りくどいよね。
回りくどい上に、とにかく序盤から暗くて陰鬱で眠気を誘う展開が続くもんだから完全に睡魔の餌食になりそうですよ。(実際、序盤で数回落ちました)

恐らく、もう1回(今度は必要に応じてメモも取ったりして)観ると、色々分かる所もあるかもしれませんが、自分にはフリーパスを使ってでももう1回あの眠気の渦に身を置く気力はありません。
(と言うか、あと1週でフリーパスも終わりなのよ)
三浦春馬ファンの方は、中国語を操る春馬くんの姿にうっとり出来ると思うので、劇場へどうぞ。
それ以外の方は・・・自己責任で。

◆パンフレット:買ってないので詳細不明

真夜中の五分前

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【14-131】ゴーン・ガール ★★★★☆
category: 2014年の映画レビュー | author: moeru-movie
これも観るのを楽しみにしていたゴーン・ガールをフリーパス9本目鑑賞。

ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。

これは困りました。
ネタバレ無しで書こうとすると、何も語れません。
でも、全く内容に触れずに書けるはずも無いので、ズバリの表現は避けますが、何となく分かってしまうかもしれないので、これから観るのを楽しみにしている方はご注意を。

この映画、前半部分は実際にあった事件「レイシー(スコット)・ピーターソン失踪事件」をベースにしているそうな。
この実際の事件では、夫が死刑判決(本人は無罪を主張)という結末を向かえているが、この映画は違います。
この妻は失踪しているのか?殺されているのか?どこかで生きているのか?
失踪しているとしたらどこに居るのか?殺されているとしたら誰に殺されたのか?生きているとしたら、失踪に見せかけた理由は何なのか?
そういった幾つもの選択肢がある中、とりあえずは「夫が怪しい」という感じで進んで行きます。

この風向きって、日本でもマスコミの報道とかネットでの拡散といった手段で、一度「コイツは怪しい」っていう色が着いちゃうと歯止めが利かなくなるよね。
実際、どの事件とは言わないが、最有力容疑者と見られていた近親者が実は全く無関係だったというオチは幾つもあった。
この映画でも、ニックが自宅までマスコミに追われ、自身に不利な出来事(浮気とか)が発覚すると、更に疑惑が加速度を付けて独り歩きするという怖さもあります。

そんな中、当のエイミーの行方に関しては、思ったよりも早め(中盤過ぎ)には観客に示されます。
そこからは「何でそういう事になったのか?」というエイミー側の視点からの描写も加わり、それまで時系列が前後していた事も重なって、ちょっと混乱してきそうです。

なるほどねー。
デキる女・綺麗な女ほど怖いなぁ・・・・。美人妻を持つダンナは決して羨ましいだじゃないのかな・・・と、色々考えさせられます。
何やらこの映画を観ちゃうと、「結婚なんかしたくない」というふうに思う男が増加するとかしないとか。
まあそうなるわなwww。挙句の果てにあのオチだもんな。

この映画は、上質のサイコスリラーにも見えるし、夫婦を題材としたコメディとも見えるかもしれません。
でも、男の側から見ると全然笑えません。
この映画については「夫婦・カップルでは観るな」という意見は的を射ていると思いますよ。
ちょっと長い映画だけど、フィンチャー監督好きなら必見では無いでしょうか。
それにしても、やっぱりネタバレ無しで書こうとすると薄くなっちゃうな〜・・・。

◆パンフレット:A4判・32頁・720円

ゴーン・ガール

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【14-130】インターステラー ★★★★☆
category: 2014年の映画レビュー | author: moeru-movie
満を持してインターステラーを8本目のフリーパスで鑑賞です。

近未来、地球規模の食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが進んでいた。そんな状況で、あるミッションの遂行者に元エンジニアの男が大抜てきされる。そのミッションとは、宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというものだった。地球に残さねばならない家族と人類滅亡の回避、二つの間で葛藤する男。悩み抜いた果てに、彼は家族に帰還を約束し、前人未到の新天地を目指すことを決意して宇宙船へと乗り込む。

クリストファー・ノーランですよ。
デフォルト2時間半(『トランセンデンス』除く)で、重厚で小難しい監督で、ちょっと苦手とも言えるのですよ。
そして今回は3時間近いSF。どうなるものかと思ってましたが、ブラックホールはまだしも、ワームホールとか5次元とか相対性理論とか良く分かりません。
分からないけど、難しく考えずに「場所や時間をも飛び越えるどこでもドアみたいな穴」程度のテキトーな理解でも何とかなる感じです。(ホントかよ・・www)

序盤の「本棚から決まった本が落ちる」「砂塵が何かの模様を描く」みたいな展開は「サイン」とか「ノウイング」とかでもあった掴みだけど、これが何の仕業なのかが終盤の伏線になってるとは全然分かりませんでした。
まあ、100歩譲って「5次元どこでもドア」であの部屋に来たとしても、何であの部屋に通じてたのか、何で本は動かせても声は届かないのか、それに何よりももし「STAY」のサインを信じてパパがあそこにSTAYしてしまったらそれこそタイムパラドックスで辻褄が合わなくなる。
やっぱりこの手のタイムスリップ系の話では、あまり細かい事を考えない方がいいのかもしれません。

さて、そんな「時空を旅するSF巨編」なのかというと少し違います。
何やら本質は「父親と娘の親子愛」という要素も多分に感じます。クーパーとマーフ然り、ブランド教授とアメリア然り。
「最後はきっと再開できるに違いない」と思いながらも「再会できたとして、娘は何歳になってるのだろうか?」(船内の1時間で地球では7年が経つんだからね)、「娘が先に老衰で死んでるのでは?」(「エイリアン2」のリプリー娘みたいに)という不安もありましたが、うーむ、ああいう結末でしたか。思ったより感動は薄味でした・・・・。

その結末に向かうまでのSF話は、どことなく「ゼロ・グラビティ」っぽい所もあるし、じっくりと長い時間をかけてるけど、言うほど長さは感じなかったかな。
確かに長いけどね。長さの体感時間は2時間くらいだったかも。
なるべくCGを使わずに実写に拘って撮ってるらしく、そのせいか割と観やすい画面になってる感じです。
(公式サイトのスペシャル映像を観る事をオススメします)

今回はフリーパスでTOHOシネマズの小さ目のシアター(もう封切られてから何週も経過してるからね)で観ましたが、本当なら少し余分に払ってでもIMAXで観たかったかも。

◆パンフレット:A4判・52頁・820円 ※自分は「新宿ミラノ座・ファイナル」の特別仕様パンフです。

インターステラー

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【14-129】フューリー ★★★★☆
category: 2014年の映画レビュー | author: moeru-movie
フリーパスが無ければ観なかったフューリーを7本目のフリー鑑賞です。

1945年4月、ナチスがはびこるドイツに総攻撃を仕掛ける連合軍に、ウォーダディーというニックネームのアメリカ人兵士(ブラッド・ピット)がいた。カリスマ性のあるベテラン兵士である彼は、自らフューリーと名付けたアメリカ製の中戦車シャーマンM4に3人の兵士と一緒に乗っていた。そんなある日、ウォーダディーの部隊に新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)が加わることになり……。

自分はあまり戦争映画というジャンルの映画は観ない方です。
でも、『プライベート・ライアン』のグロ描写は知ってるし、『地獄の黙示録』は好きな映画の1本であります。
そんな自分が観た感想としては、『怖い』『凄い』に集約されました。
ま、単純に『スクリーンと大音響で観て』という要素も多分にあるんだけど、あまりにも泥臭く凄惨な戦場の模様に圧倒されました。
これが映倫G指定(誰でも観ていい)ってマジっすか!?顔面の肉が削げ落ちて戦車内に落ちてるとか、戦車内で敵兵を刃物でメッタ刺しとか、けっこうエグいと思うんですけど・・・。

そんな残酷シーンはさておき、ストーリーの方は劇中に登場するタイプ撃ちの坊やと同じ精神状態で観る事ができます。
そりゃああんな草食系の柔い男の子にいきなり「撃て」「殺せ」ったって無理でしょ。
死んでる敵兵に止めを刺せと言われても「何で?」ってなるわさ。「生き返らないようにするためだ!」って無茶苦茶だよ。

ドイツの方も、戦いに参加できない者は「戦わない卑怯者です」って首からボード下げて首吊って死んでるとか(何たって子供ですら戦争に参加しているんだからね)、現代に観ると、ホントにこんなだったの!?と疑問に思ってしまうくらいです。

そして「主役」は戦車のフューリーに乗る5人の男たち。
頭はブラピで、前述のタイプ坊やも含まれてるが、この坊やが最終的には悪態つきながら敵兵に掃射して皆殺しの目に遭わせようとする変化も見所。
ストーリー的には、連合軍の進路である十字路を確保しに向かう道中での戦い等を中心とした話で、特に難しくも無く、観ようによっては平坦かもしれないし、途中で寄った村のアパートでのドイツ人女子とのエピソードなどは異質なものに感じるかもしれないが、何だか展開的にはまさに大好きな『地獄の黙示録』と同じような印象をうけ、自分は特に気になりませんでした。
黙示録の方も、途中でプレイメイトが出てきて・・っていう下りがちょっと異質だったからね。

で、戦車の知識も無い自分が観ても、敵戦車の「ティーガー戦車」の強さは興味を惹くし(普通に考えたらティーガーが圧勝だろ!と思うが・・・)、その他戦車の装備とか攻撃力なども知らない事だったので、なかなか新鮮でした。
うん。全く飽きずに釘づけだったんですよ、最後の十字路の戦いまでは。

問題の最後の戦いなんだけど、とにかく「あそこで戦う必然性を感じない」という思いが最後まで拭えずに減点ポイントとなりました。
「十字路って、あんなド田舎の普通の道なの?」という疑問はさておき、あれだけの敵の数・装備に対してたった5人で戦おうとする意味って、単にブラピ隊長の意地にしか見えず、何だかいたたまれない気分になりましたよ。
更に、そんな「動けない戦車」の「たった5人」に対して手を焼き過ぎるドイツ軍のポンコツぶりも萎えたし、それでもちゃっかり1人生き残っちゃうのも何だかなぁ・・・とスッキリしません。
それまではかなり夢中になれただけに、このクライマックスの大失速が残念でなりません。

でも、2時間15分というやや長尺な映画だったけど、全く飽きずに観終えられた所は個人的には評価に値するので、文句なしの4点です。
この映画はやっぱり映画館で観るに限ります。色々と迫力が違いますからね・・・

◆パンフレット:A4判・32頁・720円

フューリー

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【14-128】アオハライド ★★★☆☆
category: 2014年の映画レビュー | author: moeru-movie
今週も「舞台挨拶がハズれたので観るのを止めてた映画」のアオハライドをフリーパス6本目で鑑賞。

中学時代、お互いに特別な思いを抱きながらも何も進展させることができないまま、離れ離れになった双葉(本田)と洸(東出)。それをどこかで引きずりながら高校1年生になった双葉だったが、洸とまさかの再会を果たす。しかし、以前の彼からは想像もつかないそっけない態度や言動に戸惑いを覚えてしまう。それでも洸と向き合ううちに、ふと見せる昔のままの優しさに安堵する双葉。やがて彼女は、自分の気持ちが再び洸に向き始めていることに気が付き……。

またしても少女コミック原作です。
いつもいつも書かなくても分かる事ですが、当然オッサンの自分が原作を読んでいるはずもありません。
それが故に余計な先入観も無く、映画単体としてフラットな気持ちで観る事が出来るのは原作知らずのメリットです。

そんな原作を知らないおじさんも原作ファンの女子も、誰が観ても演者たちが高校生に見えないというのはこの手の作品の常なので触れてはいけないだろうし、ましてや原作と比べて・・・というのはナンセンスとすら思えるので、それも突っ込まない。
要は映画としてキャラが立っているか?という点が大事なのだが、その点ではいちおうは登場人物それぞれ個性があって見てては飽きません。
しかし、あそこまで揃いも揃ってイケメン&美女揃いとあっては、一般人が空想して入り込むのに無理がある状況になるのも善し悪し。

おっと、内容にも踏み込まないとレビューでも何でも無いな。
一言で言えば、思ったよりも楽しめましたよ。
中盤までの「洸は何故変わっちゃったんだろう?」という興味から、周りを取り巻くキャラの割と入り組んだ恋愛関係もまあ面白いですよ。
特にファミレスだかカフェだかで双葉が「実は洸の事が好きだった」と悠里(藤本泉。このキャラも先に洸が好きと言ってアタックしていた)と修子(新川)の前で打ち明けるシーンはかなり良かったと思うのよ。
双葉の想いを聞いた悠里が「トイレ行ってくる」と言ってトイレで一泣きして帰ってくると、修子が「この子泣いてるじゃん」みたいな顔(台詞は一切無い)をし、双葉もやや微妙な顔つきになるけど、そんな一途な2人を見て自分は先生が好きと本心を突然告白する修子のシーンね。
3人にとってこのシーンで一気に距離が縮まったキーとなるシーンだけにとても印象深いです。

でもですね、結局洸が変わっちゃった原因が亡くなった母の事ってのもちょっと無理があるように感じるし、長崎の女(高畑)の立ち位置も、本来ならヒールっぽい面がもっとあってもいい感じだけど、中途半端に憎めない子で、何かモヤっとしたかも。
そして、話自体は劇中の台詞にもあったけど、どことなく「回りくどい」んですよ。
それでいて結構ハイスピードで飛ばすもんだから、正直疲れました。自分の中で何かが失速しました。
やっぱりJKの恋物語を2時間集中して観るのはおじさんには無理なんでしょうね・・・。

まあ、最後は安定のハッピーエンドと言える所はスッキリなのかもしれませんが、洸も本当はあそこまで双葉の事を想っていたなら、何もあそこまで冷たく心閉ざさなくてもいいのに・・・と身も蓋も無い事を考えてしまいました。

さて演者(当然女子の方ね)ですが・・・
・本田翼:まあまあ良かったんじゃないでしょうか。
     あれだけカワイイのに女子力が低くて男っ気が無いみたいなキャラ設定には無理があるような・・・
・新川優愛:クールな感じのキャラが似合ってて良かったです。でも美人過ぎて浮いてる気もする。
・藤本泉:ぶりっこがウザそうな印象から、実はいい子と分かって憎めない。「紙の月」に続いて印象に残る。
・高畑充希:東出と並ぶと背の大きさが・・www。「ごちそうさん」繋がりだけどインパクトはもう一息か。
・田爪愛里:中学生時代の双葉。「あの子なんていう子?」と思う人が多く居るはず。

そんなわけで、前半★★★★で後半★★、総合して★★★です。
何か面白くない採点だな・・・

◆パンフレット:A4判・36頁・720円

アオハライド

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【14-127】デスフォレスト 恐怖の森(ネタバレあり) ★☆☆☆☆
category: 2014年の映画レビュー | author: moeru-movie
原作は人気ゲームらしいデスフォレスト 恐怖の森を鑑賞。

東京から程遠い某県の森の中。季節外れのキャンプを終え、紗季は友人たちと帰路についていた。
途中、近道だと思われる薄暗い森の1本道を通り抜ける4人だったが、突然車のボンネットから煙が吹き出し、立ち往生してしまった。
車を修理するために必要な冷却水を探しに2手に分かれて森に入ることにしたが、水が見つからないまま、徐々に陽が暮れていく。暗くなった森の中で一人の男が襲いかかってきた。そいつは、キャンプ場を離れる間際に捜査中の警察官が紗季たちに見せた行方不明者の写真の中の一人・内田だった。内田は「あいつらを見てないのか!?ここに来た事を後悔するぞ、お前ら。」と、紗季らを不安に陥れ、恐怖に怯えた様子で車に閉じこもった。紗季たちは助けを呼ぶため来た道を戻ろうとするが、懐中電灯が照らす先に、口の周りがべったり赤い血に染まった不気味な顔の生き物が現れた!!


若者グループが人気のない道を通っているうちに車が故障して立ち往生。そこは怪物が住み着いている地だった・・・ってプロットは、既にアメリカをはじめとする各国でB級映画の鉄板テンプレートとして活用されているもので、それ自体にハズレは無いはずなのだ。
あとは、襲う側のモンスターのキャラを立たせ、襲われる側のキャラも立たせ、そして殺し方で見せ・・・と重ねて行けば、とりあえずは普通のB級ホラーが出来上がり、プラスアルファの独自要素をミックスすればハイ完成・・・って、実際はそんな簡単じゃないし、ましてやこの作品は原作があるので、冒険は出来ないのかもしれないが、それにしても鉄板テンプレートを錆びつかせる酷い出来に脱力しました。

まず、とにかく舞台は「人気のない寂しい所」じゃないといけないんですよ。助けを呼ぼうにも人が居ないというシチュエーションが大事なんです。
この映画では、途中であばら家みたいなおんぼろの食事処のババアが裏道を教えて・・・って事がきっかけになるんだけど、このシーンだけで底抜け脱線の突っ込み所が幾つもある始末です。
あんな廃墟に近い食事処でちゃっかりメシ食っちゃう(出す方も出す方だ。よく出すものがあったもんだ)のも無茶だし、そのあばらや食事処の外には車がバンバン通ってるのが映っちゃってる。
だいたい、山から帰ろうとするのに太い道を通らずに見ず知らずの山の中をショートカットして出ようっていう事自体に無理があると思うんだけど、そこは設定だからケチをつけちゃあいけない所なのかな・・・。

で、この「襲われる側の男2人、女2人」なんだけど、いちおう「仲良し4人組」って設定らしいけど、どう見てもそうには見えず、特にマサヤとか言う男がいちいちもう一人の男(タカシ)に当り散らすし、アヤカとか言う女もブーたれてるだけのバカ女っぷりが鬱陶しいです。
まあ、こういうクソ野郎どもは、クソ野郎な時点で死亡フラグが立ってるので、あとはどんな死に方・殺され方をするのかを待てばいいんですけどね。

しかし!

この映画で「襲う側」ってのが、大きく分けると「山海塾みたいな白塗りの気持ち悪い口裂けオヤジ」と「巨大顔面で迫るヨシエさん」の2種類なのです。
いずれも口の回りに血を付けて・・・という風貌なんですが、肝心の殺人シーンはと言うと、パクッと行くような雰囲気を一瞬見せて終わりみたいな薄味で、これはレイティング回避とか低予算といった要素を差し引いてもあまりにも工夫が無さ過ぎで面白くありません。

じゃあ、見せ方の演出でハラハラさせるのかというと・・・・
・バッテリーが無くなるのも時間の問題の車内に残る男女
・男の方が「だいぶ遠い所にあるバイク」を取りに道を戻る。
・やがて車のバッテリーが上がり、真っ暗になった事をきっかけに敵が襲ってくる。
・男がバイクで戻ってきて女を救出www
・逃げるバイク。追ってくる巨大顔面ヨシエ
・トンネルに入り、ヨシエに追いつかれる寸前にトンネルを抜けると完全に夜が明けて明るい(なのでヨシエ消滅?)

もう無茶苦茶です。
あんなに簡単にバイクの所に行って戻って来れる(片道は徒歩でバイクに乗って戻ってくるという時間は必要なはずだが・・・)なら、何で行方不明みたいな扱いになってたのか?
そもそも徒歩で真っ暗な道を戻ってバイクを取りに行くのに何で全く襲われもしないのか?
(灯りに弱いという敵の習性から、懐中電灯程度の灯りが効果あったと言うなら、バイクを追いかけてくるのはおかしいよなぁ)
とにかく心の底から馬鹿馬鹿しいと呆れるばかりの描写です・・・。
それよりも最も恐怖なのは、主演らしい緑川百々子の全く感情のこもっていない超A級の棒読み芝居という有様です。

いや〜、65分という短尺な事もあり、手短にツッコんで楽しもう!という風に割り切れれば良かったんですけどね。早々に馬鹿馬鹿しくなってきてしまい、気力が持ちませんでした・・・・

この映画、ニコ生でも流れたみたいですが、DVDも年明け早々に出るようなので、果たしてどんな出来になっているのか自分の目で確かめたい方はぜひレンタルを!!

◆パンフレット:販売無し

デスフォレスト

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【14-126】MIRACLE デビクロくんの恋と魔法 ★☆☆☆☆
category: 2014年の映画レビュー | author: moeru-movie
「舞台挨拶がハズれたので観るのを止めてた映画」のMIRACLE デビクロくんの恋と魔法をフリーパス5本目で鑑賞。

漫画家になりたいという願望を抱き続ける書店員の光(相葉)。デビクロくんは、優しくて気弱な光にだけ見える相棒。クリスマスイブ、光の幼なじみでオブジェ作家の卵の杏奈(榮倉)、名の知れた照明アーティストのソヨン(ハン・ヒョジュ)、光の同級生で売れっ子漫画家の北山(生田)、そして光という片思い中の4人に、デビクロくんが奇跡をもたらす。

これは原作が小説なの??
良く分からないけど、粗筋を読む限り、またファンタジー色が濃い空想ラブストーリー系なのかい?と思ってました。
それ系の話はさすがにおじさんにはキツいのですが、この間の「クローバー」が面白かっただけに、観る前から拒否姿勢で臨むのは止めようと思い、フラットな気持ちで観始めました。

しかし・・・・・

ダメでした。
つまらないとか言う感情よりも、イライラと腹立たしいという感情が更に勝ってしまいました。。。。

まず、話自体は昭和の時代からある「片想い系」の話ですよ。
幼馴染で、子供の頃から一緒で、大人になっていつしか恋心が芽生えているのに、それを今さら「好き」なんて言えない女の子と、そんな気持ちに全く気付かない男が、最後にお互いの気持ちに気付くってやつですよ。
今やSNSツールやネットを通じてどこの世界の人とでも知り合えるこの時代に、あえて「身近な異性の想いに気付かない」って話なんだな。

何がイライラするって、この主役の光って男が正直「クソ鈍感」「子供過ぎ」「変人」など、どうしようもない男に見えてしまったのです。
恋に疎かった自分でさえ、あんなに露骨に自分に対して色々してくれる女の子に1ミリも「女」としての感情を見せない大人って何なの?って思うし、それでいて「デビクロ通信」とかいうクソつまらないイラストを印刷して街に貼っちゃったり、1日に3万回くらい(盛り過ぎ)「すみません」「ごめんなさい」連呼だし、明らかにおかしい人でしょ。
で、身近な女の子の想いにも気づかないと思いきや、街中で会った韓国女に一目ぼれとか、もう意味分からんですよ。

一方の杏奈の方も、人には偉そうに韓国女との恋が成就するようにアドバイスなんかしちゃって、そのくせ顔に大きく「本当は好きなの!」って書いてあるのに、言えないって、そのガサツな性格とは正反対の乙女な心情もあそこまで悶々としている顔を繰り返し見せられると、「あーーっ!もうホント面倒臭い。とっとと好きって言っちゃえよ」とイライラします。
それが出来ないから苦しくてドラマになるんでしょ?と思うけど、自分で言えないくせに「居なくなるよ」とか思わせぶりにするけど、相手がクソ鈍感男なの分かってるでしょ。
結局、そんな煮え切らない男女の姿を2時間近く見せられるんだから堪らんって話ですよ。
で、キーパーソンの韓国女は光の同級生(生田斗真)の元カノで、最後は元サヤっていうどうでもいい展開。
何かもう、何で別れて、何でまたくっついてるのか、完全に薄っぺらくて唖然とします。

それでも、最後にはビシっと決めればまだスッキリするけど、これからパリに飛び立とうとする女の子に空港で追いつくのは良いですよ。鉄板のシチュエーションですよ。
(もっとも、そこに辿り着くまでの過程も、ヲタ仲間の車に偶然ハチ合わせとか、渋滞のため、途中から走るはいいけど、走ってる道の車道はガラガラとか、かなりトホホな筋書きで脱力だが)
それでやっと会えた杏奈の手のひらにマジックで何か書いちゃう。
どんな素敵な事が書かれてるのかと思ったら・・・・・

「僕はいる。昔も今も未来も」

うぜぇぇぇぇぇ!!!面倒臭ぇぇぇぇぇ!
散々その存在に気付いてもいなかったくせに、何が「僕は居る」だよwwwww。コメディかwwww。
どうした犬童一心、こんな映画はアラン・スミシー名義にでもした方がいいだろwwww。

すみません。毒舌もやり過ぎでした。
でも、相葉くんファンの女子も、相葉くんだから観れても、実際にあんな性格で顔はフツー(もしくはブサイク)だったら全然ときめかないでしょ??そういう事ですよ。

最後に・・・・「榮倉奈々よ!!胸盛るな!!!!」

最後に下衆くてごめんね。

◆パンフレット:やや小型ジャケットサイズ・36頁・620円

MIRACLE デビクロくんの恋と魔法

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