映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【13-133】FLU 運命の36時間 ★★★☆☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
2013年最後の映画鑑賞はFLU 運命の36時間です。

郊外の街・盆唐に密入国者たちを運んだ男が、謎のウイルスに感染して死亡。それから24時間も経過しないうちに市内の病院で似た症状の患者が続出し、次々と命を落としていく。爆発的な勢いで拡散するウイルスを止めるすべのない韓国政府は、国家災難事態を発令して盆唐の完全封鎖を敢行。救急隊員ジグ(チャン・ヒョク)は女医イネ(スエ)と出会い、医療活動に当たる彼女に代わって娘ミル(パク・ミナ)を守ることに。だが、世界的感染を恐れたアメリカ軍が盆唐を丸ごと消滅させる攻撃計画を進めていた。

個人的には、この手の「ウィルスもの」(パンデミックもの)が好きなんですよ。
そうは言っても、決まってオチは「抗体を持った人が居てワクチンができた」「変異して無害」という具合に決まっている。
まあ仕方が無い。そうでもしないと延々「感染」⇒「死亡」の繰り返しでオチないし、そのまま世界が病気で滅びて終わりじゃあシュール過ぎる。
それでも「コンテイジョン」なんかは面白かったし、有名な「アウトブレイク」も原作は面白かった。
それに対して日本人がこの手の映画を撮るとどうなるか?と言うと、「感染列島」みたいな間の抜けたお花畑映画に成り下がると言うクオリティを露呈してしまうわけだが、さて韓国映画だとどうなるのか?と。

序盤から中盤までは「病気発生」⇒「各地で拡散していく」⇒「感染者多数・死者多数」という具合にある種のセオリー通りに話は進んでいきます。
しかし後半からは、「感染モノ」と言うよりも人間同士の「生」をめぐる争い事が中心になっていきます。
パンデミックが広がる事によるパニック描写はこの手の映画にはつきものですが、「ウィルスに対抗するには?」という展開は置いておいて、「何とか助かりたい感染者」と「感染者を外に出したら更に被害が広がるので制圧したい国家」という図式が中心で「感染系映画」としての要素はかなり薄まってしまいます。
これはこれで生々しくリアリティがあるとは思うんだけど、その一方で肝心の病気の方は「抗体を持った少年が居ました」という事で簡単に片づけられてしまっているのは少々バランスが悪い印象です。

そして最後は、日本で言うと芦田愛菜ちゃん的な少女の泣き演技で全てが丸く収まります。
ベタっちゃあベタだけど、子役の泣き芝居は日韓共に弱いみたいで、ベタな展開に文句を付ける気持ちはなくなります。

それにしても気になったのがミルを助けたい一心で「医者」という立場を忘れて奔走するイネと「救助員」と言いながらもイネへの個人的感情を最優先してミルの救出に固執するジグだ。
ミルと「抗体を持った少年」が偶然会っていた事によりミラクルな回復劇へと繋がり、最終的な病気制圧へと繋がったからいいものの、こいつらがやってた事は、一歩間違えば「国」あるいは「世界」規模で人類を滅ぼしてしまう可能性のあるものだったと考えるのはガチ過ぎるのでしょうか?
これはラストの「あの街は爆撃してしまえ」派と「まだ生存者が居る!」という争いにも通じるんだけど、何かこの手の映画って必ずこういった「国際規模よりも身内への人情」対「非情だけど国を救う為の決断」という二択になり、「人情」が勝つというオチになるのは、ある意味ガッカリです。
まあ、そういった展開は、日本でも「海猿」等でも定番ですからね。テンプレート展開と言う事で安心して楽しむのが吉なのでしょう。

さて、登場人物のキャラ付けなんだけど、ハッキリしていると言えばハッキリしているが、疑問なのが主役女のイネのキャラ。
医者であり、シングルマザーとして娘を育て、それでいて美人系で・・・と言う点ではジグが惚れるのも無理はないと思いながらも、冒頭の「自動車事故救助シーン」では何故あんなにワガママのバカ女描写にしたのか?
あのシチュエーションで「ありがとう」の一言も言えない女なんて、普通に考えたらロクなもんじゃありません。その後は特にバカ母っぷりを発揮する事もなかったので、単なるツンデレ狙いなのかとも思えますが、何か違和感を覚えました。
そしてこんな緊迫した内容でも、韓国映画だと必ずどこか能天気なおめでたい奴が登場するんだけど、案の定居ました。
まあおとぼけキャラも控えめだったので、特には気にならなかったかな。

そんなわけで、ハラハラしながらも結構ツッコミ所もあって、色んな意味でお楽しみ要素はあります。
これぞ「人がゴミのようだ〜!」という「人間UFOキャッチャー」のシーンについては、本来は戦慄すべきシーン(だって生存者だって居るのにねぇww)が、何か可笑しく見えてしまった自分は非道なんでしょう。

それでは風邪も流行るこの季節。
せめて咳をする時は口を押さえるかマスクをしてください。
拡散する病原菌が目に見えたら、もう外は歩けなくなるな・・・・

◆パンフレット:A4判・16頁・600円

FLU 運命の36時間

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【13-132】麦子さんと ★★★★★
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開初日の麦子さんとを早速鑑賞。

声優を目指して奮闘中の麦子(堀北)が、兄・憲男(松田)と暮らすところに、かつて二人を捨てた母・彩子(余)が戻ってくるが、間もなく病のために、帰らぬ人となる。麦子は、納骨のため母がかつて青春を謳歌した田舎を訪れると、町の人気者だった彩子に似ている麦子の登場に町の人々は活気づく。そんな彼らと交流するうちに、麦子は自分の知らない母の一面を垣間見ることになり……。

もう何度も書いているが、自分の採点基準は実にテキトーで、何か1つ心に深く残ると、他の小さな不満は吹っ飛び、思わず5つ星を付けてしまう事が年に数回あります。
まあ今年で言うと「箱入り息子の恋」なんかはその最たるものでした。
この映画にもそういう所があっての5つ星です。

元々この吉田恵輔監督の作品が好きというか、自分のツボに合うと感じているわけですよ。
(純喫茶磯辺/さんかく/ばしゃ馬さんとビッグマウス全て星4つ)
これらの作品に共通して言えるのが、どれも「主人公はどこかダメ人間の要素がある」というもので、この映画はさしずめ堀北が「ダメ女」(もしくはダメ娘)なのか?と勝手に予想してました。
しかし、結果的に今までの作品に居たようなダメ人間は少なく、主役級の人たちも、どこかちょっと変わってはいるけどダメ人間という程でもありません。

さて、その「何か1つ心に深く残る」場面ですが、ズバリ!ラストの堀北ですよ。
あの母の墓前でミチルさん(麻生祐未)相手に独白するシーンです。
良く考えると、麦子にあそこまで言わせる動機は弱い所もあるような気はしますが、単純に「堀北いい芝居するじゃん!泣ける!!」と琴線に触れまくったわけです。

次いで、「飲み屋でミチルさん相手に愚痴るシーン」も良かった。
自分の子供と離れて暮らし、会いにもいかないミチルさんに自らの母の姿を重ね、思わず責めてしまうシーンです。
ま、「酔っ払い堀北」が良かったという事です。
※この酔っぱらった堀北愚痴シーンでの温水さんの芝居も良かったです。

そんな訳で、特段「堀北ファン」と言う訳では無い自分がここまで「堀北可愛いな」「堀北いい芝居するじゃん」「堀北面白い!」とすっかり虜になってしまうくらいなので、ファンは絶対必見です。
※惜しむらくは、遂に最後まで堀北による「赤いスイートピー」歌唱が無かった事か。
更に言うと、麻生祐未もとてもいい脇役芝居を見せているのに感動しました。
※午前中観た「赤々煉恋」の秋本奈緒美、そしてこの映画の麻生祐未と、オールナイト・フジ世代の自分には感慨深いものがあります。

そしてそして、上映前の舞台挨拶でも語られた「ちょいちょい面白いシーンが入る」という点ですが、確かに何かちょっと可笑しいシーンが色々出てきます。
個人的なベスト3は・・・
3位:声優志望のアニヲタで、バイト先のアニメショップでの田代さやかとのアニメ声芝居に萌える。
2位:何で田代さやかがキャスティング?と思ったら、期待通り胸の谷間チラを入れてくれた監督は分かってる!
1位:洗濯した可愛い赤いブラを干している時に、その眼下に温水が現れ「ちょっといい?」と声をかけられた時のちょっと動揺した姿が可笑しい!(まさかあれがミチルさんのブラなはず無いよな・・・)
※次点:兄(松田)と母が言い合ってる時に背後で流れるアニメの「お兄ちゃん〜・・・」という台詞

最後に、この映画は、エンドロール後に何気ない1ショットが映し出されて終わります。
これはぜひ観て欲しいな・・・・。

◆パンフレット:B5判・24頁・700円

麦子さんと

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【13-131】赤々煉恋(ネタバレあり) ★★★☆☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開初日の赤々煉恋を鑑賞。

自殺をして、肉体を持たない存在となった女子高生の樹里(土屋太鳳)。街を放浪し、母親や友人に話し掛けてみるも、誰も彼女の存在を認識できない。そんな中、樹里の前に不気味な生き物、“虫男”が現われる。虫男は心が疲れ切っている人間につきまとい、自殺をうながす怪物だった。そんなある日、樹里の姿が見える少女と出会い……。

タイトルは「せきせきれんれん」と読むこの映画は、物凄ぉぉく簡単に言うと、「自殺はダメ!」という映画です。

死者が浮遊霊であるかの如く現世に漂い、それでいて誰にも気づかれないという設定は過去にも何度か観た事があります。
その死者が自殺でこの世を去った土屋太鳳。
彼女は、毎日毎日自宅を出て、学校へ行き、街をブラブラ歩く。その繰り返し。でも誰も気づかない。

映画は、彼女が自殺する前の学園生活シーンと、死んだあとに見える「虫男」や、人に気付かれないはずの彼女が見える少女とのシーンと言う2面に分かれる。
前者は至って普通の学園青春モノのタッチだ。
幼馴染のイケメンくんに恋する友達が、徐々に彼と親密になっていく姿を見たり、母親の何気ない一言が気に障って引き篭もり状態になるまでが描かれる。

んーー、個人的には、あの生活の状態から「自殺」に行き着く動機が今イチ理解できないんだよな。。。
今時は小学生ですら自殺する事もあるくらいだし、大人から見たら何でもない事が、子供には絶望的に感じる事があるっていうのは頭では分かってるんだけどね。。。。

そして霊になってからのパートでは、自分の姿が見える少女と虫男に憑かれたその母親との出会い(と言っても、母親の方は樹里は見えてない)が柱だ。
クライマックスは、幼い少女を抱きかかえたまま、自分が飛び降りたのと同じマンションから飛び降りようとする母親を止めようとする樹里の姿だ。
セオリーから行ったら、少なくとも少女は助かるはずだ。だから安心して観てやろうと思っていました。
しかし、何と本当に母娘ともども落ちてしまい、2人の命を救う事が出来なかったと言う展開には意表を突かれました。
その意表の突かれ方は個人的には良かったけど、やはりこのパートも「毎日たくさんの人が死んでいるのに、自分のような人に全然会わないのは何故?」という疑問を発しながらも放置されてしまった事が残念でした。

全体的に重苦しい雰囲気もありますが、学園生活パートはそれなりに明るめなのがまだ救いです。
救いはありますが、やはり全体的にはシュール。
尺は短くてサクっと鑑賞しやすいけど、休みの日の昼間に観ると、ちょっとだけ気分が重くなるので切り替えて行きましょう!

◆パンフレット:B5判・20頁・700円

赤々煉恋

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【13-130】ゼロ・グラビティ(ネタバレあり) ★★★★★
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
楽しみにしていたゼロ・グラビティをIMAX 3D(字幕)で鑑賞。

地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。

先に書いておくが、洋画久々の5つ星にした理由は、映画自体も良かった所もあるが、IMAXで観た事も相まって「体験する映画」としての秀逸な出来を評価した為だ。

ストーリー自体は至ってシンプルである。
大破したシャトルから宇宙に放り出された2人の運命を描いただけである。
冒頭から長回しノーカットでの宇宙遊泳シーンから、程無くしてシャトルが大破してしまうわけだが、普通なら大破と言えばかなりの音響で圧倒する所をあえて「無音」にするシーンすらあり、これがまた別次元の恐怖感を生んでいる。
そしてソユーズ号に移動しようとする過程で、頼りのクルーニー氏は遠くに飛ばされて帰還不能に。
ここからサンドラ・ブロックの一人芝居が延々と続く。

終盤は、中国の宇宙ステーションに向かったり、展開には起伏を持たせているが、一人芝居ゆえに台詞は少なく、呼吸音だけでその精神状態を表しているとも感じられる。観ている方は何だかすごく疲れる展開だ。
そして、ソユーズの脱出ポッド内での「死を覚悟したシーン」。これがまた秀逸過ぎて涙が出る。
どこかの民間人の無線と偶然繋がったけど、いくらメーデーを発信しても「メーデーさん」と思われる始末。
無線の向こうから聞こえる犬の声。赤ちゃんの泣き声。子守唄。
そんな中、先に逝ってしまった娘に会えると目を閉じた。その瞬間・・・・。

ジョージ・クルーニー再登場!!!

えええぇぇぇぇぇ!!そりゃあ無いだろ!!!と、一瞬テンションがダダ下がりになり、「うわ!最悪!!今まで良かったのに、ここで都合よくクルーニー復帰なんて・・・何が奇想天外だよ!!」とガッカリしたその瞬間、もうクルーニー氏は画面から消えてます。
そうです。それはサンドラ・ブロックが死を決意した直後に見た幻でした。
その幻の励ましにもう一度気持ちを奮い立たせて、「絶対帰る!」と行動し始める姿にこっちも心を奪われます。

普通なら宇宙の中でステーションが破壊され、どこに何があるか良く分からないあんな大宇宙の中にポーンと放り出されたら、絶対帰って来れないですよ。
ましてやライアン博士は「宇宙の素人」に近いわけですよ。
それが最後には何と地球に帰還するんだから、「はやぶさ」帰還以上の奇跡ですよ。

そんな訳で、ちょいちょいと都合のいいシーンとか、有り得ねぇ〜と思うシーンはあるものの、IMAXで観る圧倒的な宇宙模様の美しさと「無重力で人間はどうなるのか?」という疑問に対してのアンサーシーン(ほとんど何も出来ないんだね)の興味深さ、そして「カット割」「音による盛り上げ」を排除し、「役者の表情すら宇宙服で隠してしまう」という普通の映画の「演技・演出の肝」をも使わない演出と、時折挟み込まれるサンドラ・ブロック視点の画は個人的にはとてもハマった。(そこが「体験する映画」としての評価を高めた要因)

「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない」と言う『エイリアン』のコピーは、この映画にこそ相応しいと感じ、その「宇宙」を少しだけ体感できた事に大満足しての5つ星です。
あ、その5つ星のうち、「IMAX 3D」だからという部分も星0.5個分くらいあります。
IMAXは無理でも、なるべく大きなスクリーンの劇場で、やや前目に座って(少し観辛くなるかもしれないが、宇宙に包まれる感を出すには前目の席の方がいい)、3Dで観る事をお勧めします。

◆パンフレット:A4判弱・52頁・800円

ゼロ・グラビティ

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【13-129】ゆめのかよいじ ★★☆☆☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
1週間の期間限定上映のゆめのかよいじを初日に鑑賞。

夏休み明け、父親を亡くした孤独な少女・宮沢真理(石橋)は、東京から新潟の山間部の高校に転校してくる。昔ながらの木造校舎や雄大な自然に癒やされた彼女はある日、数十年にわたり木造校舎をさまよう少女の精霊・岡部梨絵(竹富)と出会う。真理と梨絵の奇妙な交流が続いていく中、真理のクラスメート中島(白石)は、真理の不思議な行動に不安を覚える。

全編通して長閑である。
舞台挨拶で「マイナスイオンが良く出てる」的な誰かの発言もあったが、確かにゆったりと自然の中で進む話はヒーリング効果もありそうだ。
監督が「モノクロームの少女」の監督と同じと後で知って「あー、なるほどね」と妙に納得したのも「自然&ノスタルジィ」の色を強く感じた為だ。

そして内容の方はどうだったのか?
「モノクロームの少女」のレビューと似たような感想になってしまうのだが、何か今イチ盛り上がらないんだよな。
まあ田舎が舞台なだけに派手な事は全く望んでいないんですよ。
石橋杏奈は田舎の高校の先生として赴任・・・・と思ったらJK役かい!という突っ込みはさておき、「心が風邪をひきそうだから」という引越し理由も深掘りされる事無く(メンタルの何かなんだろうけど、劇中でそのような事を感じさせるシーンは皆無である)、竹富聖花が良く現れる「古い大時計」も、何の関係があるのか深掘りされる事も無く、川辺に居た少年(の「幽霊」)が誰なのかもサラっと流され、最初は虐めっ子キャラだったほんの少しぱるるに似ている「さつき」(注:クレジットは出演当時の芸名の「浅野かや」ですが、チラシなどの宣材では現在の芸名の「日置かや」名義になっています)ともいつのまにか仲良くなってるし、何か全てが薄いんだよね。

で、前述の少年だったり竹富聖花だったりは、要するに「黄泉がえり」的というか、単なる地縛霊なのか・・・という「あっち側の人」な訳なんだけど、どう落とすのかと思ったら、中越地震を持って来ちゃった。
正直、これは非常に違和感がある展開で、何か「東北だ福島だと言ってるけど、新潟も地震被害あったんだから!」という押しつけがましい雰囲気を感じてしまったのです。
その地震のおかげでちゃっかりまた東京に戻る杏奈ちゃん。
う〜ん、何かしっくり来ない。首を捻りながら劇場を後にしました。

さて、キャストですが、石橋杏奈はかわいいねぇ。
何か一気に劣化しそうな何かを感じながらも、今はとにかく最高です。
ましてやこの映画の撮影は3年前。JK役をやってるくらいだから若くて素晴らしい。

一方の竹富聖花。
こちらは今に比べるとどこか子供っぽさを残してるし、初演技と言うだけあってとにかく初々しい(悪く言えばド下手)です。
この2人が大写しのチラシデザインは素晴らしいね。個人的にかなりお気に入りのチラシです。
これだ映画本編も満足出来たら・・・というのが少し残念でした・・・。

◆パンフレット:販売無し

ゆめのかよいじ
左が新潟先行版。ちょこちょこと変わってます。

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【13-128】武士の献立 ★★★☆☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開初日の武士の献立を鑑賞。

春(上戸)は人並み外れた料理の才能と味覚を持っていたが、勝ち気過ぎてたった1年で婚家から離縁を言い渡される。加賀藩で料理方を務める舟木伝内(西田)に料理の腕を見込まれた彼女は、彼のたっての願いで伝内の息子安信(高良)のもとへ嫁ぐことに。だが、包丁侍の家に生まれた跡取り息子の夫は料理が大の苦手で……。

いきなりだが、自分はいわゆる日本史・時代劇の類に全く興味も無く、お城だ侍だ戦だといった事に1ミリも心は動かない。
なので、普通ならこの手の映画は観ないんだけど、ぶっちゃけ舞台挨拶に釣られたのと「武士の家計簿」なんていうのも観ていた(但し点は2つ星・・・)事もあり、グルメドラマ的な要素を期待して観に行った訳です。

冒頭から春が食材をピタリと当てる掴みを経て、まだ一目も見た事も無い西田敏行の息子である高良の元へ「再婚」する描写は時代劇ならでは。
勝ち気な性格が災いしてバツ1・・という設定なようだが、高良は年下。つまり姉さん女房になるわけだが、そうなるとアラ不思議。勝ち気という設定はどこへやら、夫を上手い具合に引っ張る「ええにょぼ」になっているではありませんか。

そんな感じで、料理シーンはそれなりに何度も出てきますが、本質的には「夫婦の絆」がテーマと言った所でしょうか。
「料理」というアイテムも夫婦愛を演出する道具でしかなく、更に中盤以降は中途半端に「改革派」と「保守派」の政治上の争いみたいなストーリーも盛り込まれるが、前述の通り元々「時代劇」に全く興味が無い自分にとっては、戦ネタは散漫な要素に映るだけの余計なものでした。
そんなネタを入れるくらいなら、高良くんの料理の腕前が上がって行く様や、料理に対する工夫を掘り下げてもらった方が良かったな〜と思うのは、やはりこの映画に「グルメ映画」としての要素を期待した結果でもあります。

そして肝心な料理の方ですが、折しも和食が無形文化遺産に登録された事も相まって、その美しい見た目と美味しそうな食材が・・・・・と言いたい所だが、時代も時代なので、現代人にはピンと来づらい料理な上に、全体的に上品な料理が多く、な〜んか「料理」という要素よりも「美術品」を観ているような気持ちもなり、思った程「お腹がすく」という事はありませんでした。
だって、柚餅子とかお麩を画に出されても、よだれが出てきますかね?
唯一、「美味そう!」と思ったのは、最後の方に出てきた貝焼きだけでしたね。

そしてそして、この映画を観た多くの人から不評を買っているのがエンディングのCharaの歌。
うん。確かに本編のテイストとは全然合っていない音楽で、「あ〜あ、またエンディングでやっちゃったよ」と思わせるに十分なものでした。
邦画って、何のパワーバランスか知らんが、こういう「全然合ってない」主題歌って多いよね。

それにしても、上戸彩はどの時代に居てもかわいいですね。
更に、成海璃子がもう人の嫁(しかも、その後出産までしているエピソードも語りにある)の役とは・・・と思っていたら、もう21歳になってたのか。
「大人っぽい子供」として何本もの映画で主役を演じていましたが、年相応になった今、本当の大人の女優として過渡期に入っている事をこの脇役に感じました。
一方で、たくさんの映画で「またこの子か!」というほど見かける「大森絢音」(上戸彩の子供時代)も、既にJCになってるとか!
う〜む、時代が過ぎるのが早いのかな。。。

◆パンフレット:B5判・52頁・700円

武士の献立

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【13-127】受難 ★★☆☆☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開初日の受難を鑑賞。

修道院で育った、天涯孤独で純粋無垢な女性・フランチェス子(岩佐)。社会に出たばかりの彼女は、どうして男と女は恋に落ちるのか、なぜセックスするのかを深く考え悩んでは、もんもんとする毎日を送っていた。そんな折、彼女の性器に人面瘡ができてしまう。しかも、その人面瘡は事あるごとにフランチェス子を「おまえはダメな女だ!」と口汚くののしる意地の悪い性格。情け容赦ない言葉の数々に打ちのめされながらも、人面瘡に古賀さんという呼び名を付けて一緒に暮らしていくが……。

まあ突拍子も無い設定だ。
喋るオ〇〇コという洋物ポルノはあったけど、R15指定とは言え、一般映画で「オ〇〇コに人の顔」とは思い切ったもんだ。
原作は1997年に直木賞候補になった小説と言うのも驚きだが、単純に映画として観ると、設定を生かしきれていないと言うか散漫と言うか、何だか集中できない映画でした。

こういう設定に対して「何で?」とか「有り得ない」という突っ込みは野暮なのは分かっております。
なので、「オ〇〇コに人面瘡」という設定は受け入れた上で観ていたのですが、そんな普通じゃない状況になった時に人はどうなるのか?人面瘡とどう絡んでいくのか?という点が興味の的になると思っていました。
確かに、ただの人面瘡でなく、やたらと口の悪い毒舌オヤジというキャラは立っていたものの、肝心のフランチェス子ちゃんは、案外それを受け入れちゃって、人前で騒動になる事もほとんどなく、もっぱら部屋の中での人面瘡との会話に時間を費やされるだけ。
結果として、映画のかなりの割合が岩佐真悠子のひとり芝居に頼る事にもなり、ストーリーに起伏が無いように思えます。

いや、いくつかサイドストーリーみたいのはあるんよね。
でも、例えば自室をラブホ代わりに貸し出すとかも、結局岩佐が間違えて夜這いされる(そこでオパーイを見せる)所に持っていくための「道具」に過ぎないとも思えるし、男に触れると、ちん〇んがジョワ〜って沸騰(?)しちゃうという超能力もエピソードとしては膨らまず・落ちずで中途半端。

で、肝心の人面瘡も、居なくなったと思ったらまた戻ったり、最後に「正体」が分かるのはいいんだけど、何でフランチェス子とハメハメして終わるのか、な〜んか掴み所が無い感じなんだよ・・・。
これも、最後に岩佐のオパーイを見せる為の「道具」何だとしたら、それはそれで効果は出ているけどね・・・。

他にも、マルとクスの双子との絡みも、件の夜這い以外には特に面白味も無いし、女友達がやれ中絶2回してますとか告白する下りは、もはや有っても無くてもどうでもいいと感じる始末です。
そんなわけで、序盤から「オ〇〇コ」台詞連発でどうなる事かとワクワクした割には、本編のテイスト自体は何か暗くてトロくて退屈でした。

それでも後半まで寝ずに観れたのは、ひとえに岩佐真悠子の裸に対する期待です(ド直球に書いちゃったwww)
もちろん、いくら何でもオ〇〇コは出せないのは当たり前ですが、後半から終盤にかけて、「夜這いラブシーン」「シャワーシーン」「全裸のまま外を全力疾走」そして最後の「古賀さんとのラブシーン」と複数個所でオッパイを出してます。
どんなオッパイなのか、観たい方は映画館にどうぞ・・・・と言いつつ、少し書くと「大きさは中の上で美乳」「乳首の色素薄っ!」。これ以上は自分でご確認ください(笑)

それにしても、ずっと処女を守り、誰にも「やりたい」と思われずに居ると言うキャラに岩佐真悠子はちょっとミスマッチだよな。。。。(それは禁句ですか?)

◆パンフレット:販売無し

受難

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【13-126】ザ・コール[緊急通報指令室] ★★★★☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
ファーストデーだと普段映画館に来ない層が来館し、モラルの低さを披露しに来るのにウンザリしているので、シネコンで上映されているようなメジャー作ではなくザ・コール[緊急通報指令室]を観る事に。

911緊急通報指令室のオペレーター、ジョーダン(ハル・ベリー)は、ある女性からの不法侵入者の通報が最悪な結果に終わり、自信をなくしていた。そんな折、少女ばかりをターゲットにする連続殺人鬼に拉致され、車のトランクに監禁された少女(アビゲイル・ブレスリン)からのSOSを受ける。携帯電話の通話だけを頼りに、ジョーダンはこれまでの知識と経験、能力の限りを尽くして少女の救出にあたるが……。

この手の映画だと「セルラー」が比較対象として挙げられそうだが、「セルラー」(及びリメイクの「コネクテッド」)を観ていない自分は、「96時間」を思い出しながら観ておりました。

主人公は911オペレータ。
ただでさえ電話オペレータなんてストレスMAXな職業なのに、更に人の命は係ってるわ、賃金はそれほど高くないわと散々な条件だが、主人公も自分がうっかりとコールバックしたおかげで犯人に気付かれて命を落とさせてしまった過去を持つという設定。
この過去の事件の描写が911オペレータの紹介であり、映画としての「掴み」でもあり、その後のシリアルキラーの顔見世でもある。
この掴みからしてナカナカの緊迫感で、その後の展開にワクワクさせられます。

そんな中、金髪が美しい一人の少女が事故を装った異常者に拉致監禁される。
事故時に自分のケータイを使っていたが(監禁の際に壊れた模様)、たまたま友人の忘れ物のプリペイド携帯を尻ポケットに入れていた事がその後のサスペンスに繋がる。
そして車のトランクに入れられた彼女とオペレータの会話・行動と、行方を追う警察、そして犯人の正体に近付こうとする警察が重なってかなりの緊迫感が継続する。
せっかくトランクの異変を警察に通報しても「運転手はどんな顔か見てやろう」と思う行動で犯人に気付かれたり、せっかくトランクからの脱出のために行動しても、その異変をドライバー(つまり犯人)に教えてしまったりという展開はもどかしいが、別に普通にやりそうな事なので不自然さは無いし、徐々に犯人像に近付く警察の捜査も理に叶っている事から非常に分かりやすい流れなのも面白さを増す。

そして遂に真犯人に辿り着いた警察。
ここからは急に「羊たちの沈黙」のような流れになっていく訳だが、なかなか拉致監禁現場が分からない。
そしてそこから先の展開が色々と賛否両論になっているようだが、自分は「んーー、ちょっとな〜・・・」とどちらかと言うと否定派。

まず、たかが一介の電話オペレータが急に凄腕捜査官かのような犯人のアジト追跡→発見という流れがしっくり来ない。
もちろん電話オペレータならではの「気付き」もあるわけだけど、それにしてもアッサリ感満載なのが減点ポイントです。

そして議論渦巻くラスト。
個人的には「アリ」だとは思うけど、ちょっと中途半端だよね。
やるなら「10倍返しだ!」くらい酷い目に遭わせてもいいし、いっそその場で殺しちゃうくらいでもいい。
そんな事を考えてしまう自分が性悪なのか、映画の方が優し過ぎるのか・・・??

そんなわけで、「リトル・ミス・サンシャイン」のあのお嬢ちゃんがすっかりいい歳のお姉さんになってブラ1枚で必死な姿に胸熱な気持ちでしたが、基本的に登場人物が極めて少ないので非常に分かりやすいです。

会場のヒューマントラストシネマ渋谷では、おもしろさ絶対保証キャンペーンの「つまらなかった方へ・・・ごめんなさい!!!」という「次回来場時1200円券」企画をやっていましたが、とりあえず面白かったので、この券は使わない事にします。

◆パンフレット:B5判・20頁・700円

ザ・コール

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【13-125】すべては君に逢えたから ★★☆☆☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
平日の22日が初日でしたが、1日遅れですべては君に逢えたからを鑑賞。

アパレル会社で働く山口雪奈(木村)と建設会社の仙台支社で働く津村拓実(東出)は遠距離恋愛中の恋人同士だが、お互いの多忙さから次第に擦れ違いが生じ始め………(『遠距離恋愛』)。
言い寄ってくる女性を全て疑うウェブデザイン会社の社長・黒田和樹(玉木)は、一人で過ごす方が気が休まる。そんな彼が、愛していた人を失った直後の佐々木玲子(高梨)と偶然出会い……(『イヴの恋人』)。


日本版『ラブ・アクチュアリー』を意識したのかとも思ったけど、結果から言うと、どのエピソードも薄っぺらいし予定調和だし、全然感動しませんでした。
まあ、こういう話しを中年のオッサンが観て感動してたら、それはそれでキモいですけどね。。。。

それでは順を追って感想を。
まず玉木&高梨の話(『イヴの恋人』)
何かさぁ、設定自体が現実感が無いんだよね。
会社のトップだか何だか知らんけど、パワハラまがいの暴君だし、レストランやバーで高梨と初めて会った時の態度も本当に嫌なヤツじゃん。
一方の高梨も、施設でチープな芝居をしている売れない俳優っていう設定だけど、その割には1人だけ美人度が高すぎて「売れない俳優」に見えないと言う不思議。
そんな2人がウルトラミラクルな偶然もあって最後にハッピーエンドになるんだけど、もう途中から「どうせこの2人はくっつくんだろ」って見えちゃうと、以降の展開が茶番にしか見えないと言う捻くれ精神まっしぐらな事になってしまいました。
もしかしたら、このエピソードは「高級焼肉弁当が愛を育てる」っていうコンセプトだったのか!?

次は木村&東出の『遠距離恋愛』。
これもさぁ、完全にスイーツ(笑)な話でしょ。
お花畑女と、何故か邪険な態度を取る男。
そんな2人が喧嘩して、どう考えても破局寸前なのに、最後は何も無かったかのように・・っていうかいきなりプロポーズシーンで落とすと言う予定調和。
こう言っちゃなんだけど、東出のイケメンぶりは建設現場には合ってないし、彼氏の会社の先輩が美人っぽいのを見て嫉妬するとか、もういつの時代のラブストーリーなの?という流れにウンザリしました。

次いで本田翼の『クリスマスの勇気』。
まず、本田翼は可愛いですよ。可愛いからこそ「全然自信が無い」「告白なんてとんでもない」っていう設定が全然しっくりこないんだよね。
で、結局は倍賞千恵子に煽られて「告白する!」ってなるまでの話・・・って言っても、その過程には何のドラマも無く、薄味極まりないエピソード(もっとハッキリ言うと、無くてもいいエピソード)でした。

次は『クリスマスプレゼント』。
これはラブストーリーじゃないね。高梨の劇を行う舞台としてあるだけかと思ったら、いちおうはオムニバスのストーリーの1つになってるのね。
これにしても、養護施設で暮らす子供のクリスマスの思い出に関するエピソードなんだけど、肝心の子供のバックボーンが何も描かれてないので、プレゼントをもらって喜んで・・という流れになっても「それがどした?」としか思えないのですよ。
クリスマスプレゼントをもらって嬉しいのは、どの子だって一緒だからね。ことさら養護施設を舞台にする意味もあまり感じられません。

次の『二分の一成人式』
もう一言で言うと「あざとい」です。
邦画の必殺泣かせのアイテム「病気」「子供」「動物」の中から2つをチョイスして組み合わせただけのお手軽な泣かせストーリーですよ。
全然余命3ヵ月に見えない(直前まで仕事してるし・・・)のもトホホだけど、このエピソードも短編にした事で、子供が反抗したり、またいい子に戻ったり、病気の事を知らされて泣いたり・・・という展開が急すぎて、必殺アイテム2つを駆使されてもさっぱり泣けなかったのは自分の性根が腐っているからなのでしょうか?
ちなみに、このエピソードでの大塚寧々は、玉木宏の姉の設定だそうです。そんなの分かんねーよ!(何か明確に分かるシーンありましたっけ?)

そして最後の『遅れてきたプレゼント』。
まあ出来すぎな感じはするけど、6本の中では一番ホッとさせられて及第点が付けられるエピソードでした。
まあ、これも6編の中では尺も短いし、薄いっちゃあ薄いんだけどね。
もう少しあのお菓子屋が「40年間も営業している」という事を明確にした上で、「今でもどこかで彼を待っている」と言う事を匂わせておくとより分かりやすい(と言うかベタ)になったかもね。

いや〜、しかし我ながら屈折してるね。
何か人の幸せが面白くないと言う酷い人なんでしょう。
特にオムニバス形式(「群像劇」かと思ったら、各エピソードの繋がりは非常に薄い)ゆえに、数十分でお手軽にくっついちゃう展開に白けてしまったんですが、逆に言えばお手軽なハッピーエンドを好むなら面白いでしょう。

あ、今回の丸の内ピカデリーは、舞台挨拶記事に書いた通り、2階の最後列でした。
どんな見え方だ!?と心配していましたが、思ったより全然見やすくて問題ありませんでした。

でもこの映画、肝心のクリスマスの頃には、もう上映が終了してんじゃねえかい??
(観たい方はお早めに)

◆パンフレット:B5判・44頁・700円

すべては君に逢えたから

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【13-124】もらとりあむタマ子 ★★★★☆
category: 2013年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開初日のもらとりあむタマ子を早速鑑賞。

東京の大学を卒業した23歳のタマ子(前田)は、父親がスポーツ用品店を営む甲府に戻って来る。彼女は特に就職活動をするわけでもなく、ほぼ毎日惰眠をむさぼり、ぐうたらな日々を送っていた。父親に仕事を探せとせっつかれても聞く耳も持たず、たまに起きているときはマンガやゲームに没頭していたが……。

いやいや、これは好みが分かれるっていうか、またアンチが騒ぐんじゃないかというか、独特の作品になってますね。
何たって、作品の大半が「食っちゃ寝、漫画読んでゲームしてまた寝る」みたいな自堕落な生活を送るタマ子の姿で占められるんだからね。

「もらとりあむ」なんて言う難しい(?)言葉を使ってはいるけど、要するにニートでしょ。
あんな街中(商店街では無い)にポツンとある個人商店のスポーツ用品店なんてリアルに考えればいつ潰れてもおかしくない。(ちなみに、あの「甲府スポーツ」は実在のお店www)
でも、そんな事は微塵も感じさせず、とりあえずニートの娘を食わしていけるだけの生活は送れている。
それをいい事に、「家事手伝い」にも満たない自堕落ぶりで、特に何するわけじゃなく、全体的に台詞尾少なくて、映画的にも何の盛り上がりも無いままコレといったオチも無く終わる。
強いて言えば、アクセサリー教室で富田靖子に思いのたけをボヤく前敦の長台詞シーンが見所なのか・・・??
う〜ん、やっぱり独特だ。観る人が観れば、こんなに退屈で不愉快な映画は無いんじゃないかとも思える。

しかし、尺が78分という短さと言う事と、前田敦子のニートが意外とハマってる事と、中学生役の「伊藤清矢」の存在がこの映画を最後まで見せてしまう源になっている。
特に注目なのは、知ってる人は知ってる有名な「前田敦子大食い」そのままの食べっぷりかな。
短尺とは言え、普通の食事シーン以外にもアイスや団子、プリンや何だか分からない緑の液体まで、まあ食うわ飲むわ。
冒頭のロールキャベツの食いっぷりからして大食いの地が出ちゃってるよね。

そして繰り返しだが、何故かタマ子とよく絡む中学生の「伊藤清矢」(と、後に自然消滅する彼女(?)の「奈良木未羽」ちゃん)の存在が絶妙な可笑しさを生んでいる。
この空気感は、ぜひ実際に作品を観て感じて欲しい所です。

物語自体に起伏が無いので、レビューもあまり膨らみませんが、グータラした前敦が観たい方は満足できると思いますよ。(自分もそのクチ)
ちなみに、この後の舞台挨拶で明かされましたが、最後に前敦と電話で話す「離れて暮らす母」の声も前敦本人だそうな。
全く気付かなかったよ・・・・・

最後に、エンドロールが終った後に、ちょっとしたオフショットが流れます。
これも前敦っぽい所が見えるので、絶対に途中で帰っちゃダメですぞ。

◆パンフレット:タブロイド判2つ折り(ロゴ入り厚手ビニール袋入り)・16頁・800円

もらとりあむタマ子

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