映画感想を中心とした管理人の戯言です。
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【10-134】バーレスク ★★★☆☆
category: 2010年の映画レビュー | author: moeru-movie
今日もフリーパスでバーレスクを鑑賞。

バーレスク・クラブ、それはセクシーなダンサーたちがゴージャスなショーを繰り広げる大人のためのエンタテインメントクラブ。
アリ(クリスティーナ・アギレラ)は歌手になる夢を追いかけて、テス(シェール)が経営するロサンゼルスのバーレスク・クラブで働きはじめる。
やがてアリの抜群の歌唱力と突出したダンスの才能が話題となり、クラブは大盛況を極めていく―。


元々あまりミュージカル(及びミュージカル仕立て)の映画は好んで観ないのですが、フリーパスがあったからという理由で鑑賞。
これって、一応は「サクセス・ストーリー」なのかしら??
映画の方は、「バーレスクのステージに立ちたい」というアリの夢が実現に向かって行く過程を軸に描かれて行く。
そう、まさに典型的なサクセス・ストーリーの展開。

しかし、物語半ばにして、この夢は早々に実現できてしまう。
まあね、あまり挫折とか壁とかに当たらず、比較的スンナリと(ハプニング的ではあるが)「自分が主役のショー」を行う事がどうなのよと思いながらも、この前半はかなり惹き込まれていましたよ。
アギレラの歌唱も迫力満点だし、シェールも素晴らしい。

じゃあ後半はどうなったのか?
日本的ベタドラマ展開だと、一旦どん底まで落ちるんだよね。
それが色恋沙汰だったり、ライバルからの僻みによる人間関係の崩壊だったり。
あるいは、「バーレスク」よりももっと大きな舞台への誘惑とかね。

この映画でも、そういう要素は当然あったし、更に店の存続の危機という「見せ場の部品」もあった。
実際、バーテンの兄チャンの家に居候している分際で、散らかすわ他の男とフラフラするわでアリが「嫌な奴」化していく過程を見るにつけ、人間関係で落ちて行くと思ってましたよ。

でも、それほどドロドロした所もなく、波乱度合いとしては極めて薄い感じで最後まで進んでいっちゃった。
この薄味な後半の展開は、自分にはちょっと物足りなかったです。
バーレスクの他のダンサーたちもキャラが立ってる人が少なかったし、ショーだってアリ1人じゃあ成り立たない訳なんだから、もうちょっと他のダンサーさんたちとの絡み(人間関係が壊れたり、友情みたいなもので助けられたり)があっても良かったんじゃないかなぁ。。。
(ある意味、「アギレラ中心」に絞ったが故の結果なのかも)
という事で、自分的には、「前半4点/後半失速して2点」という感想です。

キャストの方だが、まずはクリスティーナ・アギレラ。
歌手としての彼女の活躍は、自分はほとんど知りません。
でも、少なくともこの映画の中では、歌唱シーンはもちろん、演技面においても充分満足できるものでした。
彼女の歌声は力強さもあって、映画館の大画面&大音響でより映える感じです。

そしてシェールは貫禄あるね。
もう64歳になってるのもビックリだけど、画面上はそれを感じさせない。昔とほとんど変わってない。歌も素晴らしい。

レビューを見ると、割と好評価が目立ちますが、ミュージカルをあまり好まない自分だからこそという採点になってしまいました。
ただ、1つ言えるのは「この映画は映画館で観た方がいい!」って事だね。
やっぱり迫力が違いますよ。

◆パンフレット:A4版・38頁・600円

バーレスク

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【10-133】キック・アス ★★★★★
category: 2010年の映画レビュー | author: moeru-movie
今日はキック・アスを鑑賞。

NYに住むデイヴ(アーロン・ジョンソン)は、コミックオタクでスーパーヒーローに憧れる高校生。
ある日、インターネットで買った自前のスーツとマスクを身に付け、ヒーローとして街で活動を開始する。
特殊能力も武器もない彼は、初出動で犯罪者にやられてしまうが、彼の動画が見物人によって撮られ、やがて「キック・アス」の名で街中に知られるようになる。
しかしパトロールをしていたのは彼だけではなかった。
キック・アスは高度な訓練を受けた父娘デュオ「ヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)」と「ビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)」に出会い、犯罪帝国を仕切るフランク・ダミコを倒すため共に戦っていこうとする。


普段なら観ないでスルーしていそうな映画だったが、フリーパスがあるので、気軽に観てみたが・・・・
何じゃこりゃ!超面白ぇぇ!!

序盤は、イケてないアメコミヲタのヒーロー変身と、変身してもやっぱりのダメっぷりが淡々と描かれ、決してテンポはよくない。
その一方で、ビッグ・ダディとヒット・ガールの父娘は、出番は少ないながらも何やらタダモノではない雰囲気。

そうです!
このヒット・ガールこそがこの映画の面白さに大きく貢献しています!

素顔は一見いたいけな11歳。
しかし、ヒット・ガールのコスチュームに身を包めば、相手を躊躇無く殺しまくるキレ物。
いやね、11歳が殺しまくる(しかも、切株描写やらで、R15+の大きな要因となっている)なんてけしからんと思うのだが、相手はどいつもこいつも殺し屋だとかチンピラみたいなのばっかりなので、見ていても道徳心は痛みません。むしろ爽快感が湧き上がります。
そして「この腐れオ●●コ野郎!」と、"Cワード"を吐かせるのも相当に下品だけど、何故か爽快。
誕生日のプレゼントは、犬・・・よりもジャックナイフを欲するのもむしろカワイイ。

そして父ちゃん(ニコラス・ケイジ)は、見るからにバットマンのヒーロー。
この父娘こそが本当のヒーローのように位置付けられ、ヘタレのキック・アスの存在感は薄まるばかり?
と思いきや、凄腕と言っても所詮は11歳の子供。
終盤では絶体絶命のピンチに・・・・
そこで登場キック・アス!
現実感はまるで無いんだけど、それでも劇中の展開に惹き込まれて夢中になってる自分が居ました。

日本においても、できるだけ面倒に関わらないように「見て見ぬふり」がある意味一番王道な行動と見なされる日常。
しかし、ヒーローを夢見て、世の悪を許さず立ち上がる姿には、人間として忘れてはいけない何かを思い出させてくれます。

あと、この映画、何気に音楽もかなりイイです。
「夕陽のガンマン」の曲とかもビックリだし、凄惨な殺人シーンなのに軽く明るいポップな曲(なーなーなー♪なーななーなー♪ってヤツ最高!)を合わせたりと、色々とアゲアゲな感じになります。

最後に、1点注意ですが、この映画の終盤は、かなり激しい「点滅シーン」が続きます。
点滅が苦手な方は、気をつけてください。
(襲撃シーンだったけど、自分も点滅が苦手なタイプなだけに、目を逸らしたり、画面をチラチラ確認したりで大変でした)

あまりにも面白かったので、フリーパスが有効の間に、もう1回見に行こうかな・・・
※上映館が少ないのが残念ですが、神奈川ではTOHOシネマズ川崎や鴨居でもやってます!超オススメなのでぜひ!

◆パンフレット:A4版・24頁・700円

キック・アス
チラシもヒット・ガール中心だな・・・

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【10-132】SPAE BATTLESHIP ヤマト ★★★★☆
category: 2010年の映画レビュー | author: moeru-movie
満を持してという訳では無いが、今さらSPAE BATTLESHIP ヤマトを観た。

西暦2194年。外宇宙に突如現れた正体不明の敵・ガミラスによって投下された遊星爆弾により、人類の大半は死滅してしまう。
5年後、西暦2199年。地球は遊星爆弾の放射能によって汚染され、生き残った人間は地上を逃れ、地下で生活していた。かつてエースパイロットとして活躍した古代進(木村)も、いまは軍を退いていた。
あるとき彼はイスカンダル星から放たれた通信カプセルを発見し、その星には放射能除去装置が存在することを発見する。
地球防衛軍は最後の宇宙戦艦ヤマトを建造し、最後の希望=放射能除去装置を手に入れるため、遥かイスカンダルへ向けて出発する。
地球滅亡までわずか1年。いま、古代たち乗組員の壮絶なる戦いが始まった。


言わずと知れたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」(及び「さらば宇宙戦艦ヤマト」)の実写映画化だ。
自分は、いわゆる「リアル・ヤマト世代」なわけだが、実はほとんどアニメの方は見た事が無い。
専ら裏番組の「猿の軍団」を見ていたタイプなのである。
なので、原作の呪縛に囚われずに純粋に映画として見てみようという気持ちで臨んだわけです。

まあ、公開からずいぶんと経過している事もあり、あちらこちらでの感想・レビューを目にする機会も(不運ながら)あったわけだが、案の定、酷評も目立っていたので、自分も「突っ込んだろか」という気持ちもありました。

が!

すみません・・・思ったよりも結構面白かったんですけど・・・・おかしいですかね??

言ってみれば、ヤマトをベースに「アルマゲドン」「エイリアン」「スターシップ・トゥルーパーズ」といったSF洋画のエキスを混ぜこぜて、仕上げに「ベタ泣かせ」のエキスをどーんと入れて出来上がった映画ですよ。
一刻を争う最後の大事な場面で急に抱き合って2人の世界に入っちゃう所なんかは「海猿」でも御馴染みですし、危険な任務中なのに、酒くらって談笑なんていう脱力場面もありますよ。
でも・・・それでも、全体的には分かりやすかったんだよ。ベタだったんよ。ベタも結構好きなんよ!
まあ、最初から「あまり細かい所をウダウダと突っ込むよりも、楽しんだれや」と思ったのが良かったのかもしれません。

そして内容と共に大注目なのが、VFX。
結果から言うと、日本の映画にしては、かなりスケールの大きなVFXで、単純に「見て楽しむ」という点では満足度は高かったよ。
冒頭から迫力満点で、「秘密結社鷹の爪団」のバジェットメーターを横に置いたら、ものの数十秒で一番下まで行っちゃうくらいお金もかけていた事もあって、なかなか良かったですよ。
(まあハリウッド大作と比べるのは酷ってもんでしょう)

さて、キャストの方だが、木村くんは誰を演じても「木村拓哉」にしか見えないのは今に始まった事ではありません。それでいて、とにかく格好いい。
個人的には、(これも今に始まった事ではないが)滑舌が今イチなのは減点も、原作アニメの古代進とはずいぶんと違った「木村古代」というオリジナルキャラとして楽しめばいいでしょう。

そして、この映画のキーマンとも言えるのが黒木メイサ。
一言で言えば、強烈なツンデレです。
前半はバーで一人酒を食らい、男をグーパンチ一発で倒すという野蛮系キャラ。
「森雪って、そんなキャラじゃない!」と思いますが、これも「メイサ雪」というニューキャラと思えばいいんです。
そんな野蛮系が、後半は何でしょう!?急激に乙女化するではありませんか!もう堪らんな!
全くお色気が入る余地が無いと思われてましたが、人口呼吸&心臓マッサージを皮切りに、イスカンダルでは急に上半身肌蹴て(タンクトップのみ)スターシャになるわ、クライマックスでもテーブルの上に寝かされて胸の中に写真を入れられるわ、非常にソフトなエロも溜まりまへん!!

他にも主役級の役者さんが多数出てますが、まあ邦画にしては考えられないくらい、かなりの登場人物が死んでいきます。これじゃあ続編はもう無理なんじゃね!?という程ですよ。
そんな主役級のみなさん以外に、女性隊員役の「松本まりか」を見つけられたのは良かったです。

そして、アニメをほとんど見ていない自分でも良く知っている伊武雅刀のデスラー総統や、上田みゆきのスターシャなど、オリジナルの声優が出てるのも嬉しい所だし、オリジナルの音楽もアレンジこそ変えているものの、かなり色々な場面で使われていて、ノスタルジックな雰囲気に包まれます。

と言った感じで、オリジナルの「ヤマト」に思いいれも無く、もっとトホホな出来だろうと思ってた割には・・・という自分の感想でした。
しかし、エンドロールで森雪の子供が出てくるが・・・・
・いったい古代の波動砲はいつ雪に発射されたのか?
・あの子供ってせいぜい5歳前後だけど、たったそれだけで地球にあんなにも緑が戻るのだろうか??
という突っ込み所も都合よく「面白さ」に転嫁しちゃいましたよ。
(それにしても、Yahoo!映画のレビューの「役立ち度」上位の酷評っぷりは凄いですね。。。)

最後に、映画本編とは何の関係もありませんが、この映画を見るのをここまで引っ張ったのは理由があります。
それは、本日TOHOシネマズの1ヶ月フリーパスを発行しました!
さすがに貯まりに貯まったマイルが軽く6000マイルを超えており、引き換えるタイミングを見計らっていましたが、本日引き替えれば1/22公開映画まで見る事ができます。
ヤマトも一応舞台挨拶を申し込んではみたものの、無敵の当選率を誇る自分でも落選の憂き目に合い断念しました。
(もっとも、12/1の初日は平日なので無理だし、12/4の舞台挨拶も朝7:00の回で早過ぎるので無理っぽかったですが)
なので、フリーパスの発行を待ってからの鑑賞と決めていたのです。
ま、採点が甘いのも、無料鑑賞だという点が少しは関係あった??・・・・いやいや、あまり関係なくこの点です。

◆パンフレット:A4版・54頁・700円

SPAE BATTLESHIP ヤマト

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【10-131】相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜 ★★★☆☆
category: 2010年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開初日の相棒-劇場版II-を鑑賞。

日本警察の要所・警視庁本部内で、前代未聞の人質籠城事件が発生した!
人質は、田丸警視総監(品川)、長谷川副総監(國村)をはじめとした、各部の部長ら幹部12名。
現場となった会議室は機動隊と特殊捜査班SITによって完全に包囲されるが、犯人の動機は不明。要求もないまま、いたずらに時間が過ぎていくのだった。
いち早く事件に気づいたのは、偶然にも犯人の男と遭遇した神戸尊(及川)とその連絡を受けた杉下右京(水谷)。
右京は会議室内の様子を把握することが肝心と、鑑識の米沢守(六角)や元特命係の陣川公平(原田)の協力を得て、誰も予想しなかった奇策に出た。


えーっと、自分はドラマの『相棒』を全く見ておりません。
相棒映画の1作目は見ておりますが、まあ何と言うか、いわゆる「酷評」したら、コメント欄がかなり活発な事になったりもしました。
別にね、「相棒」というドラマを毛嫌いしてる訳じゃないんですよ。だいいち、見てないんだから嫌いも好きもありません。
そんな状態なんですが、舞台挨拶チケットが当たっちゃった事もあって、またしても観る事になりました。

で、結論から言うと、前作にも増してテレビドラマファン向けの映画の度合いが濃くなってますよね。
問題のラストは、自分が観ても何とも思わなかったけど、ドラマファンから見たら、そりゃあ賛否両論の衝撃のラストだったようで、温度差がありありと感じられます。

で、ドラマを見ていない自分から見ても、今回の作品って、色々ドラマゆかりの登場人物が出てきてはいるけど、何か顔見せ的な人も多くて(そのへんは『踊る大捜査線3』も同じだったが)、中途半端は感じがしたんじゃないかな。

話の方は、映画の1作目では、何だか無理矢理話のスケールを大きく引き伸ばしたが故に、良く考えると必然性や辻褄がぶっ飛んだ内容になってしまった(と自分は感じた)のとは裏腹に、今回はまたずいぶんと(映画にしては)地味でこじんまりとした感じでしたね。
でも、もともとドラマの方も、ハッキリ言って地味目な感じなので、身の丈に合ってると言えば合ってるでしょう。

そんな内容は、映画公開前のドラマとかを一切見ていない事もあってか、所々良く分からない所もありました。
(それはもしかしたら、単に自分の頭が悪いだけなのかも)
だいたいね、前の映画の時もそうだったけど、映画のサブタイトルが内容に合ってないでしょ!?
「警視庁占拠!特命係の一番長い夜」ってさ、そりゃあ占拠もしたけど、それはあくまでも、その後に続くドラマの序章だっただけでしょ。
全く予備知識を入れずに観た自分は、てっきり占拠した犯人と、特命係との虚虚実実のかけひきとか、そういう話なのかと思ってましたよ。(それじゃあ『交渉人』になってまうか!?)
実際は、そんな話では無く、言ってみれば警察内部の内輪揉め?的な話だったような気もします。

テレビの方は、元旦スペシャルで放送があるようですが、映画が元旦スペシャルドラマへの繋ぎになっているのでしょうか?
だとしたら、ドラマファンは年内に映画を見ておく事が必須になってしまいます。

そんなこんなで、ハッキリ言ってレビューを書いててもちっともテンションが上がりません。
それはきっと、ドラマを見てない者が感じる「置いてけぼり感」が如実に表れてしまっているのでしょう。
そんな自分から見て、「何じゃこりゃ」と思ったのが、聞き込みをする右京&神戸に対し、聞き込まれる側の中国人が2人を店の奥に誘い込んで何やら色々と聞き返そうとするシーン。
何かさぁ、この中国人ってアホだったでしょ?
追い詰めたはいいけど、相手(右京さんたち)を問い詰めるはずが、むしろ自分からベラベラと知ってる事をまくしたて、超墓穴を掘ってたような・・・・

という事で、ドラマファンの方は、できれば元旦前に見ておいた方がいいでしょう。
ドラマを見た事が無い人は、特に見る必要は無いと思われます。
あ、但し、及川ミッチーのムフフシーン(本編の展開とは何ら関係がない)があるので、及川ファンの人は見てもいいかも。

◆パンフレット:A4版・48頁・700円(雑誌風な作り)

相棒-劇場版II-

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【10-130】ばかもの ★★★★☆
category: 2010年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開初日のばかものを鑑賞。

三流大学に通い、中途半端な大学生活を送る大学生・ヒデ(成宮)は、強気な年上の女・額子(内田)の体にのめり込む毎日。
だがある日突然、額子から「結婚を決めた」と別れを告げられる。ヒデは大学を卒業し就職するが、日々の虚しさからアルコールに溺れていく。
一方の額子も事故に遭い、人生を変える大怪我を負う。別れから数年後、共に変わり果てた姿で2人は再会する――。


簡単に言えば「10年愛」という映画。
一応は、ヒデと額子の10年愛なのだが、ストーリーの中心はヒデの方。

この2人の関係は、これまた簡単に言っちゃうと、「童貞を奪われたヒデと、奪った年上のワイルド額子」ってな感じ。
ヒデからすると、額子との初体験はよっぽど良かったんだろうね。
その後もヤリまくる・ヤリまくるの猿のような日々。
※内田有紀は、下着姿まではあるが、裸はありません。
そんな快楽生活から突如別れを告げられてからはヒデの転落ストーリーだ。

ちょっと待て!

その後、お互いがお互いの事を忘れられないというストーリーなんだが、観終わってからふと考えた。
何が彼らをそこまで深く繋いでいたのか?
ヒデの方は、画面を見ている限りは年上女のカラダの虜になってるだけで、心の根っこに何かあったのかと言うと、そこまでの物は感じられなかった。
一方の額子の方も、結婚相手が居ながらも(その相手はさえない感じの男だったが)年下童貞クンのエキスを欲する肉食系という以上の物までは感じられなかった。
この2人の根っこがこの序盤でもっと匂わされていれば、後半のストーリーももう一つ厚みが出てきたのでは?と思えて残念でした。
それとも、そんな理屈じゃなく本能的なものだったり、あえて画面上は相手への『好き』というストレートな感情を見せないでおくのが狙いだったのか!?うーむ、それならそれもアリですけどね。

まあ、根っこは何であれ、酒に溺れ、仕事も適当になり、新しい彼女の白石美帆(真面目で美人でとってもいい娘です)をも泣かせるばかり。
この転落人生の中盤は、本当に痛々しいし、哀れでどうしようもない。
そしてヒデの大学の友人であった中村ゆり(個人的に、超好みなのだが、『ララピポ』の組み合わせと同じになった成宮&ゆりは感慨深い)の方は、宗教に溺れた挙句にxxxxxなんて!

ここで額子の母親(古手川さん)をメッセンジャー的に使って、再び額子と再会するヒデ。
※お母さんと頻繁に会いながらも、なかなか『額子はどうしてる?』と言い出せないヒデの心情表現は良かった。
予告編にもあるのでネタバレするが、額子は事故で左腕を失い、頭髪は白髪交じりの変わり果てた姿になっていた。

この再開後の終盤は、ネタバレを伏せておこう。
アルコール依存症だったヒデに対する額子の思い。
愛情をどう表現していいか分からなくて苦しい額子。

そんな額子がヒデに頼む。
「右手を洗ってほしい。自分じゃできない」「脇も剃って欲しい」と。
この後の入浴場面(しつこいですが、脱ぎはありません)での『額子の脇を剃るヒデ』の画は、何とも言えない愛情と悲しさと微妙なエロと、色々な物が混ざったいいシーンです。

そしてこの映画のもう一つの隠れた見所は「母子の関係」です。
古手川祐子と内田有紀母子の、距離を保ちながらも通じ合ってる感。
そして浅田美代子と成宮寛貴母子の間の、泣かされ・困らされながらも最終的には息子を信じる母の愛の強さ。

他の共演者も、それぞれいい味を出してました。
欲を言えば、白石美帆がいい思い出が無いままフェードアウトしたのが可哀想でした。
中村ゆりもねぇ・・・・もう少し見たかったよ(個人的好みで)

あとは、額子がヒデを誘ってエロ映画を見に行くシーンで、さりげなく自身の監督作である「ガメラ」のポスターを見せる(成宮くんもボソっと『ガメラ・・・』って呟いてたな)所や、年代の切れ目で挿入される俳句は、監督の作品(文字も監督のもの)だったりと、ちょっと遊んでます。
あ、犬の「ホシノ」の名演技も見逃せません。

成宮&内田(この2人も、月9『イノセント・ラブ』での共演経験あり)の渾身の芝居も見所なのは言うまでもないが、果たして誰が『ばかもの』なのか、何が『ばかもの』なのか、見終わってから良く反芻してみましょう。

◆パンフレット:B5版・28頁・700円

ばかもの

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【10-129】エクスペリメント ★★★☆☆
category: 2010年の映画レビュー | author: moeru-movie
先週公開のエクスペリメントを1週遅れで鑑賞。

職を失ったばかりのトラヴィスは、恋人ベイとインドへ旅行するため、被験者募集の広告を見て応募することに。日給1,000ドルで14日間、かなりの報酬だ。
温厚で人当たりの良いバリス、冴えないグラフィック・ノベル・ライターのベンジー、女好きのチェイスら24人の男たちがトラヴィスとともに選ばれた。その実験は単純なものだった。
刑務所と同じ環境で「看守役」と「囚人役」に分かれルールにそって過ごすこと。始まりはただの役割に過ぎなかったが、2日目には崩壊。対立する囚人役のトラヴィスと看守役のバリス。日ごとに極限状態に置かれていく彼ら。やがて、理性を逸し事件が起きる。それを見守る多数の監視カメラ。いったい何が起こったのか・・・?


2002年・ドイツ製のes[エス]のハリウッド版です。
自分は、公開当時esは映画館で観ていましたが、既に細かい所は忘れているという状態での鑑賞です。

全体を通してなのですが、確かに異常な状況での精神面での変化と言うものは感じ取れるんだけど、単に「ルールを守れない」「自分が悪いのに逆ギレする」というダメダメなオヤジ(主に囚人側)同士が案の定争い始めるというだけの話にも思えてしまいます。

何かですね〜、本来なら、最初は普通に穏やかに過ごしていたはずが、いつからか「権力を持つ」事で、人間として上になったと錯覚して壊れて行く様が見たかったんだけど、この囚人どもは、のっけから好戦的なんだよね。
で、看守側がルールに触れない程度に「体罰」を加えるといった感じで、前半は完全に看守目線でモンスター囚人を見ておりました。

そして後半は、エスカレートしていく体罰と壊れて行くバリスが中心なんだけど、この擬似刑務所にはルールがあったはずなのに、何だかあんまり(と言うか全然?)守られてないし、それでいて実験は中止にならない。
従って、しまいにはやりたい放題の暴動に・・・・という展開は、至極当たり前なようにも感じる。
あのルールって何だったの?嘘なの??
まあ、最後になって「赤ランプ」は点く訳なんですが、「今ごろ点いてどーする!?」と突っ込んでたのは私だけでしょうか・・・・

と言う事で、正直言ってes[エス]の方が断然上でした。
エイドリアン・ブロディ(筋肉質な体はセクシー)と、フォレスト・ウィテカーの芝居は見所があったし、冒頭から動物同士の生き残りを賭けた殺し合いフィルムを流す所なんかは「人間も大して変わんねーな」と思わせるし、悪くは無いんだけど、所々の違和感が個人的には減点となってしまいました。
それもこれも、es[エス]を観ているが故の事なのか・・・??

◆パンフレット:B5版・16頁・600円

エクスペリメント

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【10-128】ノルウェイの森 ★★★☆☆
category: 2010年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開初日のノルウェイの森を早速鑑賞。

高校時代の唯一の親友キズキ(高良)を突然の自殺で喪ったワタナベ(松山)は、新しい生活を求め東京の大学に行くが、あるときキズキの恋人だった直子(菊地)と偶然再会する。同じ悲しみを背負った二人は、大切なものを喪った者同士付き合いを深めていく。
しかし付き合いを深めるほど、次第に直子のもつ喪失感は深くなり、20歳になった直子は京都の療養所に入院することになる。
そんな折にワタナベは大学で、春を迎えて世界に飛び出したばかりの小動物のように瑞々しい女の子・緑(水原)と出会う。


えーっと、この映画の原作ですが、読んでません・・・どーん。
そんな人がこの映画を見たらどうなるのでしょう??

一言で言えば、訳が分かりません。
出てくる人は、多くの人は誰かを愛しながらも傷つき、壊れています。
そして、どいつもこいつも変人・変態に見えます(; ̄Д ̄)
何たって、普通の時の会話がエロ。エロ。そしてまたエロ。
そんなに付き合いが深くない男女の間の会話なのに、内容は股間の膨らみだったりヤリコンの話だったりしますww
なので、リアリティとか現代劇だとか思って見ると、完全に置いてけぼりを食らいます。
※ちなみに、SEXシーンとかもふんだんにありますが、誰も乳は見せてません。

この映画に限りませんが(「白夜行」のレビューでも書いたが)そもそも長編原作を綺麗に映画の尺に完全に収めるのは不可能なんですよね。
きっと原作では、登場人物の背景とか、話の流れとか、いろいろあった上での1シーンだろうに、ブッタ切って見せるから単なる変人のシーンに見えちゃう。全く罪作りなもんです。

恐らく、原作の方も独特の世界観が有った事が推測できますよ。
それを映像化するもんだから、映画の方も独特の間(これは松ケンが舞台挨拶でも語ってた通り)があり、しかし全体的には暗く、重い映画だとも言える。
正直、色んな意味で見てるのが辛くなってくる1本です。

しかし、絵は綺麗だ。
風景や空気はアートだし、1960年代終盤〜1970年くらいにかけての時代背景も実に細かい。
衣装や小道具もバッチリです。
「何だか良く分からないけど、独特の世界観を持ったお洒落な映画」って感じでしょうか。

何だか、ちっともレビューになってない駄文だと我ながら感じてきたので、キャスト話の方に移ってみよう。

まずは松ケン。
全体的には、少なくとも映画の雰囲気にはマッチしていたと思う。
肉食と草食を兼ね備えたキャラは、まさに松ケンならでは。
そして、序盤の菊地凛子と顔を向き合わせての長回しシーンに注目してほしい。
自分が観た限りでは、全く(もしくはそれに近いくらい)瞬きをしていないのである。
対する菊地凛子の方は、パチパチと瞬きをして、瞳もクリクリとせわしなく動いている(それが直子の心情を表わしていると理解した)のとは対照的な真っ直ぐなワタナベ。本当に印象的なシーンです。

次にその菊地凛子。
作品の中の「直子」に対して自分がイメージする女性像とはちょっと異なる感じがするし、冒頭のJK姿には無理があるが、中盤の草原での超長回しシーンは見応え充分。
5分以上は長回しだったんじゃないかな?しかも、ほとんど喋りっ放しなのは素晴らしい。

次いで水原希子。
水原本人の演技力といい、劇中の「緑」というキャラといい、何だか掴み所が無い感じである。
「小動物」と例えられている「緑」だけど、水原本人はあまり小動物にような感じはしませんね・・・・
あ、全然映画とは関係ないけど、「水原希子」で検索すると、やたらと「流出画像」にヒットします・・・(黒歴史?)

と、ここまでなら、映画の採点としては星2つです。しかし、実際は3つ付けてます。Why?
それは。。。。
初音映莉子です!

出番は少ないけど、監督が舞台挨拶で語ってた「オススメシーン」でもあるレストランでのシーン。

初音映莉子

これが個人的には、鳥肌立つくらい痺れるような「凄ぇぇっ!初音ちゃん、上手いっ!!」という芝居でした。

自分の彼氏(玉山)と一緒に「女を交換して寝た」というワタナベを追求するハツミ(初音)。
最初は冷静に淡々と話を聞いていたハツミの表情が、みるみるうちに不快感や怒りでいっぱいになる・・・、いや、顔は怒ってない。しかし、目だ。その目に痺れたよ。
何と言うか、その時の彼女の目に宿る「これ以上無い不快感」は、彼女の表情を実際にスクリーンで見てもらわないと、文章では上手く伝えられないよ。
このシーンもかなりの長回し(松ケンの激白中も、ずっと彼女の氷のような顔のアップのままです)なんだけど、その冷たく、凄まじいパワーを発する目線は、やっぱり瞬きをほとんどしていないのである。(そう考えると、これって演出なのかな?)
正直、このシーンだけを見たさに、もう1回映画を観てもいいくらい個人的にはドツボな名演技でした。

どうやら、というか案の定というか、賛否が分かれてる(「否」の方が多いみたい)1本ですが、挑戦してみたい方、初音映莉子の目の芝居を確かめたい方は、ぜひどうぞ。

◆パンフレット:ジャケットサイズ(LPレコードサイズで、実際にレコードケース的なものが付いてる)・44頁・700円

ノルウェイの森

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【10-127】酔いがさめたら、うちに帰ろう。 ★★★★★
category: 2010年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開2日目の酔いがさめたら、うちに帰ろう。を鑑賞。

塚原安行(浅野)は“戦場カメラマン”として、世界中を駆けまわってきた。
帰国後、人気漫画家の園田由紀(永作)と結婚し、ふたりの子供も生まれるが、安行はアルコール依存症となり妻に暴力を振るうようになる。
やがてふたりは離婚、安行は精神病棟への入院することに。そこで出会った人々との触れ合いと元妻の由紀の懸命な支えに安行は不思議な安堵感を覚え、穏やかな日々を取り戻すのだが…。(cinemacafe.netより)


「アルコール依存症」・・・一昔前は「アル中」と言われている"病気"。
この病気に罹った一人の男を巡る闘病記・・・・のはずが、全編通して悲壮感も無く、むしろ若干コミカルに描かれている。
ほとんど予備知識を入れずに観たのだが、いい意味で裏切られた感じで、淡々と抑え気味の演出も心地よくて、飽きずに最後まで集中して観られました。
さすが東陽一監督。

前半は、何度も酒を飲んでは昏倒・吐血⇒運ばれるという、端から観ると「こいつはダメ人間だな」と思わせる展開。
中盤以降は、アルコール病棟を中心に描かれるが、このへんは「クワイエット・ルームにようこそ」的だ。
スイッチが入ると、暴言を吐いたり、暴力的になったりという「症状」を盛り込みつつ、どこかしらホンワカした空気すらある病棟の患者たち。
そんなシーンを、特に過剰に盛り上げるでもなく、淡々と描き、そしてラストもコレといったオチは無く終わる。

終わってみると、この映画から、「母子」「夫婦」「父子」と色々な関係について考えさせられる。
実際のモデルである鴨志田穣氏の母のコメントがパンフに出てるが「映画の中の穣と現実の穣はまるっきり違います」だそうな。
映画の中ですら、おかあさんの苦労が窺えたが、確かに現実的には、もっと苦労があったでしょう。
それでいて、しっかりとケアする母親、そしてそれを演じた香山さんの好演は見応えあります。

そして「夫婦」の方は、嫁の永作さんがとても良い。
全体的に台詞は少なめで、動作や表情での表現と言う所も少なくない。
それでいて、旦那との大喧嘩シーンは激しいし、涙一つ見せずに気丈に振る舞っていても、終盤のキッチンのシーンでの「玉ねぎ切りながら泣き崩れ」のシーンは、胸に刺さる。

最後の「父子」。
また2人の子供がかわいいね。
オヤジよりもしっかり系のお兄ちゃんと、「おとしゃーん!」という声もカワイイ妹。
特に妹の森くれあチャンって、本当に可愛らしい(それでいて、数%だけブサイクエキスが入っているのが余計にかわいい)のが作品の清涼剤になってます。
「この子は人前で泣かない」と永作さんに言われる通り、本当は泣きそうなのに、クッと堪えてる表情なんて凄くいいですよ。(あの顔だけで★1つあげます)

アルコール病棟の患者さんたち(特に志賀さん、北見さん、光石さんがGJ。蛍さんも良かったな)も、声優以外では久々に見る柊瑠美チャン(ニッコリ顔萌え〜)、主治医の高田聖子さん、ちょっと見ない間に「肝っ玉母さん」みたいになりつつあった西尾さん、皆さんキャラが立ってて面白かったです。

見せようによっては、もっと暗くもなるし、もっと壮絶にもできるでしょう。
劇中でも「誰にも同情されない」と言われる「アルコール依存症」という病気。
その病気から抜け出せない「元夫」を気にかける「元妻」という、ある意味異常な関係も、何故か違和感無く見られてしまう。

この後、実際の鴨志田穣氏は、腎臓癌により42歳で逝去します。
映画ではそこまでは描かれていません。
ハッキリ言って、自分とは遠い位置にいるような現実感の無い家族の映画ですが、それでいて何だか心温まるものが残りました。

そんな映画を、日曜夕に見たわけですが、場内は10人以下でした。
109シネマズ川崎のチケットカウンターのお姉さんは、みんなヤマトのコスチューム(?)着てるし(関係ないって!)、もっと劇場に足を運んで観て欲しいな・・・・

◆パンフレット:B5版・32頁・600円

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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【10-126】武士の家計簿 ★★☆☆☆
category: 2010年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開初日の武士の家計簿を鑑賞。

代々加賀藩の御算用者(経理係)として仕えた猪山家の後取り息子、猪山直之(堺)は、家業のそろばんの腕を磨き、才能を買われて出世するが、当時の武家の慣習によって、出世する度に出費が増え続け、ついには家計は窮地に。
この事態に直之は、家族全員で質素倹約して膨大な借金の返済に充てる“家計立て直し計画”を宣言する。
体面を重んじる武士の世にあって、世間の嘲笑を浴びながらも、智恵と工夫で日々の暮らしを乗り越える猪山家の人々。
見栄や世間体を捨てても直之が守りたかったもの、そしてわが子に伝えようとした想いとは―。


はい。「ゲゲゲの女房」に続いて、また貧乏な話です。
と言っても、主人公一家は、元々ちゃんとした家柄であり、それなりの収入もある。
「借金返済」のために倹約するという話なので、特に悲壮感はありません。

何つーか、色々なテーマが盛り込まれてて、それぞれいいネタなんですよね。
「家族愛・親子愛」っていうのはかなり泣かせられる要素ではあるけど、特に盛り上げるという程でも無く、むしろ淡々と描いてる。
画面の節々には「武士のプライド」とか、「貧乏でも胸張って生きてる格好良さ」は良く出てるんだけど、決して押し付けがましくない。
「倹約・工夫」っていう点も、予告編でも流れた「鯛の絵」はどーんと見せても、他の工夫はどれだけ工夫されているのかのプロセスとか苦労があまり表に出ておらず、これまた平凡。
(料理の工夫はちょっと工夫具合が分かり難いか?)
出世すると、その分出費がかさんでいく武士の生活や、当時の「御算用方」というお仕事っぷりもさりげ無い感じ。
劇中、色々な人が亡くなって行くけど、それも過剰に泣かせようと言う演出は無い。
とにかく、これが森田監督の狙いなのかどうか分からないが、全体的に抑えた演出なのだ。

そういった演出が有りか無しかで言ったら、アリエッティなんですけどね・・・・悪くは無いし、露骨なベタ演出じゃないのが新鮮でもあります。
でも、それでも、自分にはそれが退屈要素に感じられちゃったんですよね。。。

そりゃあね、現代のニッポンでは、給食費を払うのをバックレるモンペやら、子供手当て目当てにxxxするxxxやら、この映画の一家の覚悟と努力を見習えよ!というメッセージも感じられます。
そして、「借金まみれ」なのに、支持率ばかりを気にしてばら撒き政策しかしない政府のヘタレっぷりへの風刺も感じます。

う〜ん、「いい素材」であり、「いい映画」なんだとは頭では分かっていても、自分には今イチ合わなかったかなぁ。
「家計簿」ってタイトルがついてる割には、劇中における「家計簿」の重要性は今ひとつ薄かったのも気になります。
そして、仲間由紀恵が姑で、嫁が藤井美菜・・・・いくら老けメイクをしても、美しい仲間さんは、どう見ても「藤井美菜の姉」だったのは皮肉です。

「ゲゲゲの女房」もそうだったけど、やっぱり貧乏ストーリーは、「貧乏を克服した後」も見せてこそ爽快感が得られるとも思っており、そういう意味ではこの作品も、「借金返済・その後」のバイオリズムが上を向いたエピソードももっと欲しかったと思えました。

しつこいけど、「悪い・駄目な作品」とは思えないんですけどね・・・自分の好みには合わなかったッス。

◆パンフレット:算盤型変型(算盤デザインのケース入り)・92頁(冊子並みに紙数は多いが、印刷は片面のみ)・800円

武士の家計簿

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【10-125】デスカッパ ★☆☆☆☆
category: 2010年の映画レビュー | author: moeru-movie
公開初日のデスカッパを早速鑑賞。

東京でアイドル歌手の夢に破れ故郷に戻った加奈子(平田)だが、帰省したその日、車を暴走させて村にやってきた若者たちが祖母をひき殺した上に村の守り神である河童地蔵も破壊し、海に突き落としてしまう。
やがて河童地蔵にまつられていた“河童様”が怒りのあまり長い眠りから目覚め、加奈子たちの前に現れるが……。


『片腕マシンガール』『東京残酷警察』に続く「TOKYO SHOCKシリーズ」第3弾と言われているこの作品だが、前2作のようなぶっ飛びスプラッターとは何やら違う雰囲気。
どことなく・・・というか、思いっきりB級トホホ映画の匂いがしまくってた訳だが、実際に見てみると、何つーかとんでもない映画を見てしまいました!!

今まで、予算が無いながらも趣向を凝らせたり、一生懸命に工夫する映画をたくさん観て来ましたが、この映画はもう全編通して無茶苦茶です。チープ過ぎます。
しかし、この映画を見に来ている人(自分も含め)は、そんな事は承知の上です。
出来の悪さを楽しむというか、思いっきり突っ込んでやろうというつもりで見に来ているので、駄作であればあるほど狂喜します。

映画の方は、アイドルになれずに帰郷した加奈子だが、その村にいる人がいきなり奇形の人だったりします。(掴みはOKです)
親がない加奈子が慕う祖母は、ウルトラマンのフジ隊員(桜井浩子)じゃないッスか!
が、祖母はキチガイ暴走団に無残にも轢き殺され、挙句の果てに"河童様"の祠も跳ねられて海の藻屑に・・・・。
この海ですが、巨大なメダカが泳いでますぅぅぅ!!(要するに水槽で撮ってます)
この出来事がきっかけで蘇った河童様が加奈子の前に姿を現しますが、「私のキュウリかじってるぅぅ!」「カワイィィ♪」と動じない加奈子。どうやら何かブッ飛んでます。

そしてこの河童様。
アイドル加奈子の「今夜あなたとトゥナイト」という曲が大好きで、この曲を聴くと、踊らずにはいられません。
ここで画面にはアイドル加奈子のPVが流れます(歌詞付き)。
・・・・・・平田さん、アナタもう30越えたんでしょうに、セーラー服まで着ちゃって、色んな意味でよーやりますなぁ。。。。
(他にも、劇中では意味もなく巫女さんや海女さんの格好をしてます)
そのPVは、ご丁寧に「ロケ地 神奈川・千葉」なんて映してます・・・・。

ここから物語は、「ハンギョラス」というクリーチャーを作るキチガイ一派が登場し、加奈子を拉致します。
そこで登場の河童様。
さあハンギョラス対デスカッパの対決か!?と思いきや、まずは延々とハンギョラスによる町の破壊シーンが繰り返されます。
正直言って、これは長かった・・・・(飽きました)
が、政府側の官僚(?)の女は、ウルトラマンAの南夕子隊員(星光子)じゃないですか!!
他にも、仮面ライダーストロンガーの荒木しげるや、あしゅら男爵(マジンガーZ)等、多数のアニメで声を演じている柴田秀勝など、オーバー40歳世代には懐かしすぎる面々がスクリーンを賑わせます。

そして始まったのが、ハンギョラスとデスカッパのプロレスごっこでした!!!(; ̄Д ̄)
もうここから先は、ストーリーを語るのも馬鹿馬鹿しい展開が続きます。
しかし、馬鹿馬鹿しい中にも、平田弥里の素晴らしいコスチューム(けっこう露出度高め)という見所もあります!

まあ、とにかく「あえて」なのか「ガチで」なのか分かりませんが、これでもか!と言わんばかりにチープでアホな映像が出てきます。
もはやそのレベルは、かつでのウルトラシリーズを下回る、言ってみれば「ウルトラファイト」そのものです。
そんなモノ(もはや「映画」とは呼べない)が劇場で有料公開されるのも凄けりゃ、金を払って見に来る客も凄い。(自分もだろ!←)
でも、やっぱり一番凄いのは平田弥里です。
30過ぎて、あのアイドルPV・・・平田さん、アンタ凄ぇよ・・・・。

え〜っと、この映画は、採点で星1つにしてますが、これはこの映画への最大級の賛辞だと解釈してください。
予想通りのスットコドッコイ&トホホっぷりでした。
とにかく、間違ってもこの映画にマトモなものを期待してはいけません。
今までの映画観を根底から覆すようなZ級パワーに必ずあなたも唖然とするはずです!
そうそう、この映画のもう1つの楽しみ方は「なべやかん探し」です。いったい何箇所に出てんだよ!!ww

なお、そんなデスカッパの前売券は、河童様のフィギュア付き(普通の前売より500円高い)を買った私ですが、そのフィギュアが好評(本当は売れ残ってたんじゃね?という突っ込みは厳禁)との事で、劇場では1体900円で販売されてました。
ご鑑賞の記念には、ぜひ河童様フィギュアをどうぞ。

◆パンフレット:A4版・8頁(ショボっ!)・450円(何と中途半端な価格じゃ)

デスカッパ

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