2009.12.30 Wednesday/03:53 |
【09-134】カールじいさんの空飛ぶ家 ★★★★☆ |
category: 2009年の映画レビュー | author: moeru-movie |
今回は、自己としては初鑑賞となるピクサーのカールじいさんの空飛ぶ家です。
カールは先立たれた愛する妻との思い出の残る家に1人で暮らす毎日。
妻の憧れであった探険家のマンツが発見した「パラダイスの滝」に連れて行けなかった事を後悔していた。
カールの家の周辺は再開発が進み、立ち退きを迫られていたが、カールはその気はまるで無し。
しかし、ある日カールはふとしたはずみで工事関係者に怪我をさせてしまい、老人ホーム行きを告げられる。
ホームに行く日。カールは家にたくさんの風船を付けて大空に舞い上がる。
その家には、「お年寄りお手伝いバッチ」をGETして自然探検隊員になろうとする少年ラッセルが紛れ込んでいた。
かくしてカールとラッセルは「パラダイスの滝」を目指して旅をする。
この映画、3D上映もありますが、今回はポイント鑑賞ゆえに2D・吹き替え版の鑑賞となります。
今までピクサーアニメはどうしてもお子様向けというイメージからスルーしていましたが、この映画はタイトル通りじいさんが主役であり、大人の鑑賞にも十分に堪えられると思って見ました。
結果から言うと、少なくともこの映画は、大人から子供まで幅広い層に愛される映画であったと評価します。
まず序盤のカールと妻エリーとの出会い〜結婚〜晩年までの回想シーン。
これが台詞は一切無く、画と音楽のみで進むのだが、良かったねぇ。
時間的には短い時間だったけど、文字通り走馬灯のように2人の生活ぶりや仲の良い所が感じられ、とても心に残ります。
そんなカールが思い出の残る家を出て老人ホームへ・・・行くはずがありません。
普通なら風船で家なんか持ち上がらんだろ!という突っ込みはかなりナンセンスです。
愛嬌があって憎めない太っちょ少年ラッセルとの絶妙のコンビは観ていて楽しいです。
そして中盤からは一転してインディ・ジョーンズばりと言っては大袈裟だが、アドベンチャー色強い冒険モノへと変わっていきます。
少年・冒険・異質な動物(この映画では珍鳥ケヴィン)という組み合わせは、子供向けの童話などでも良く見受けられるものです。
この映画で1つ強く感じた事は「明確な目標を持った行動の力強さ」でした。
カールは妻の夢である「パラダイスの滝に降り立つ」事、ラッセルは「バッチを得る」事(もっとも、途中からはその目標よりもケヴィンとの友情を守る事が目標になっていたが)、そして「悪役」であるマンツですら「自分を嘘つき呼ばわりした汚名を晴らすために珍鳥を捕まえる」という目標を持っています。
この各自の目的がガチンコでぶつかると思いきや、登場する犬たちが怖いやら間抜けやらといった憎めないキャラっぷりを発揮するのがいい緩衝材になって、とても面白い「じいさんと子供と動物のアドベンチャー・ロマン」に仕上がってました。
ただ、中盤で若干ではあるけどストーリーがダレたと言うか停滞した感じもしましたね。
終盤、カールは一大決心のもと、家を手放すわけだが、手放したと思った家の扱いがとても後味の良いものだったのも良かったです。
※付近のお客さんも「家が○○○にあって良かったね〜♪」とニッコリしてました。
そしてこの冒険を経た各自(動物含む)の変化が見えるラストも後味がいい。さすがディズニー作品です。
唯一後味が悪いと言えばマンツの扱い。救いようが無いのがかわいそうじゃないかと・・・・
今回、初めてピクサーアニメを観た印象としては、ジブリとはちょっと違って非常に優しくて鮮やかな色使いとキャラクターデザインがとても見やすいです。
3Dメガネをかけると若干色が暗くなるという事もあって、ピクサーに関してはそれほど3Dに拘らなくてもいいかもしれません。
あ、そう言えば映画の中で、エリーの「わたしの冒険ブック」が日本語表記だったんですが、これって日本語吹き替え版用の差し替えなんですかね?
だとしたら、けっこう気が利いてますな。(お子様にも分かりやすい)
◆パンフレット:B5幅角版・56頁・600円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
カールは先立たれた愛する妻との思い出の残る家に1人で暮らす毎日。
妻の憧れであった探険家のマンツが発見した「パラダイスの滝」に連れて行けなかった事を後悔していた。
カールの家の周辺は再開発が進み、立ち退きを迫られていたが、カールはその気はまるで無し。
しかし、ある日カールはふとしたはずみで工事関係者に怪我をさせてしまい、老人ホーム行きを告げられる。
ホームに行く日。カールは家にたくさんの風船を付けて大空に舞い上がる。
その家には、「お年寄りお手伝いバッチ」をGETして自然探検隊員になろうとする少年ラッセルが紛れ込んでいた。
かくしてカールとラッセルは「パラダイスの滝」を目指して旅をする。
この映画、3D上映もありますが、今回はポイント鑑賞ゆえに2D・吹き替え版の鑑賞となります。
今までピクサーアニメはどうしてもお子様向けというイメージからスルーしていましたが、この映画はタイトル通りじいさんが主役であり、大人の鑑賞にも十分に堪えられると思って見ました。
結果から言うと、少なくともこの映画は、大人から子供まで幅広い層に愛される映画であったと評価します。
まず序盤のカールと妻エリーとの出会い〜結婚〜晩年までの回想シーン。
これが台詞は一切無く、画と音楽のみで進むのだが、良かったねぇ。
時間的には短い時間だったけど、文字通り走馬灯のように2人の生活ぶりや仲の良い所が感じられ、とても心に残ります。
そんなカールが思い出の残る家を出て老人ホームへ・・・行くはずがありません。
普通なら風船で家なんか持ち上がらんだろ!という突っ込みはかなりナンセンスです。
愛嬌があって憎めない太っちょ少年ラッセルとの絶妙のコンビは観ていて楽しいです。
そして中盤からは一転してインディ・ジョーンズばりと言っては大袈裟だが、アドベンチャー色強い冒険モノへと変わっていきます。
少年・冒険・異質な動物(この映画では珍鳥ケヴィン)という組み合わせは、子供向けの童話などでも良く見受けられるものです。
この映画で1つ強く感じた事は「明確な目標を持った行動の力強さ」でした。
カールは妻の夢である「パラダイスの滝に降り立つ」事、ラッセルは「バッチを得る」事(もっとも、途中からはその目標よりもケヴィンとの友情を守る事が目標になっていたが)、そして「悪役」であるマンツですら「自分を嘘つき呼ばわりした汚名を晴らすために珍鳥を捕まえる」という目標を持っています。
この各自の目的がガチンコでぶつかると思いきや、登場する犬たちが怖いやら間抜けやらといった憎めないキャラっぷりを発揮するのがいい緩衝材になって、とても面白い「じいさんと子供と動物のアドベンチャー・ロマン」に仕上がってました。
ただ、中盤で若干ではあるけどストーリーがダレたと言うか停滞した感じもしましたね。
終盤、カールは一大決心のもと、家を手放すわけだが、手放したと思った家の扱いがとても後味の良いものだったのも良かったです。
※付近のお客さんも「家が○○○にあって良かったね〜♪」とニッコリしてました。
そしてこの冒険を経た各自(動物含む)の変化が見えるラストも後味がいい。さすがディズニー作品です。
唯一後味が悪いと言えばマンツの扱い。救いようが無いのがかわいそうじゃないかと・・・・
今回、初めてピクサーアニメを観た印象としては、ジブリとはちょっと違って非常に優しくて鮮やかな色使いとキャラクターデザインがとても見やすいです。
3Dメガネをかけると若干色が暗くなるという事もあって、ピクサーに関してはそれほど3Dに拘らなくてもいいかもしれません。
あ、そう言えば映画の中で、エリーの「わたしの冒険ブック」が日本語表記だったんですが、これって日本語吹き替え版用の差し替えなんですかね?
だとしたら、けっこう気が利いてますな。(お子様にも分かりやすい)
◆パンフレット:B5幅角版・56頁・600円
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
JUGEMテーマ:disneyPIXAR