2008.12.31 Wednesday/02:34 |
【141】ファニーゲーム U.S.A(ネタバレあり) ★★★★☆ |
category: 2008年映画レビュー | author: moeru-movie |
今日はファニーゲーム U.S.Aを鑑賞。
夏の休暇を湖の別荘で過ごそうと車を走らせる一家3人。
別荘に着き、食事の準備をするアン(ナオミ)をピーターという男が訪ねてくる。
隣家の遣いで、玉子をもらいに来たと言うピーターに玉子をあげるが、帰り際にその玉子を割ってしまう。
再度玉子をあげるアンだったが、今度は犬に飛びかかられたという理由でまた玉子を割ってしまう。そうこうしているうちにポールという男も合流。気味が悪くなったアンはピーターとポールを追い返そうとするが、突如男たちは残忍な本性を現し、一家3人を監禁。「12時間後にあなたたちが生きているか死んでいるか賭けをしよう」などと言いはじめる。。。。
映画には色々な効果があります。
感動させたり笑わせたり怖がらせたり。。。。。
この映画は何かというと、見ている人を不快にさせる映画です。
いやね、ハネケ監督の「ファニーゲーム」(オリジナルの方)での悪評(映画に対する悪評というよりも、映画の中で展開される内容に対する不快感)は知っていたのよ。
でも、どんだけ不快なのか体験したくて見てみたら、確かに不快でした。
とにかくキ○ガイ2人が理由もなく親子3人を蹂躙しちゃうんだから堪らない。
普通なら死亡フラグが立ちにくい動物・子供といったあたりから殺されちゃうっていうのも極悪だ。
更に、普通なら途中で形勢逆転して悪人を痛い目に合わせる場面があってもいい所なのにほとんど無し!
唯一そういうシーンがあるが、映画としては考えられないような邪道な手段でアレしちゃうのは絶句しました。
物語の前半で、これ見よがしに映し出される「船に忘れたナイフ」も結局は何の伏線にもならず、見ているこっちも心底ガッカリ脱力します。
そんな絶望的なシーンに限って長回しでじっくり見せるもんだから、本当に見ていて痛々しくて胸糞悪い。
(本当に延々とワンカットで続く画は見ていて辛い)
が、実は直接的な暴力シーンは殆ど画面には映し出されない。
ナオミ・ワッツが裸にされるシーンも、○○が射殺されるシーンも、画面には映らないんよ。
なのにこの不快加減は何という事なのだろう。。。。。
この映画を見て「いったい監督は何を訴えたいんだ!」と思っても不思議ではない。
わざわざ人が不快になる話を不快になる演出で撮るなんて、真性のサドじゃね?と思ってしまうが、よくよく考えると、この映画を見て不快に思えば思うほど「ああ、自分はきっと正常なんだ」と安心したりする。
これが何も感じなかったり、犯人側視点で「もっとやれ!」みたいに思っちゃったら危ないです。
なーんて言う事を考える間もなく不快感のみが包み込むので、正直言ってフツーの映画好きの方にはオススメできません。
ラストも「また繰り返し」パターンだし、エンドロールに至っては何の音楽も効果音も無し。
無音でスタッフロールが流れ、「少しは救われるオチがエンドロール後にあるに違いない」という期待もアッサリと裏切られます。
大多数の人が不快に思うであろう話をゲーム感覚という演出で見せきったハネケ監督には参りました。
もう勘弁してください。。。。。
よろしければポチっと投票お願いします。⇒
夏の休暇を湖の別荘で過ごそうと車を走らせる一家3人。
別荘に着き、食事の準備をするアン(ナオミ)をピーターという男が訪ねてくる。
隣家の遣いで、玉子をもらいに来たと言うピーターに玉子をあげるが、帰り際にその玉子を割ってしまう。
再度玉子をあげるアンだったが、今度は犬に飛びかかられたという理由でまた玉子を割ってしまう。そうこうしているうちにポールという男も合流。気味が悪くなったアンはピーターとポールを追い返そうとするが、突如男たちは残忍な本性を現し、一家3人を監禁。「12時間後にあなたたちが生きているか死んでいるか賭けをしよう」などと言いはじめる。。。。
映画には色々な効果があります。
感動させたり笑わせたり怖がらせたり。。。。。
この映画は何かというと、見ている人を不快にさせる映画です。
いやね、ハネケ監督の「ファニーゲーム」(オリジナルの方)での悪評(映画に対する悪評というよりも、映画の中で展開される内容に対する不快感)は知っていたのよ。
でも、どんだけ不快なのか体験したくて見てみたら、確かに不快でした。
とにかくキ○ガイ2人が理由もなく親子3人を蹂躙しちゃうんだから堪らない。
普通なら死亡フラグが立ちにくい動物・子供といったあたりから殺されちゃうっていうのも極悪だ。
更に、普通なら途中で形勢逆転して悪人を痛い目に合わせる場面があってもいい所なのにほとんど無し!
唯一そういうシーンがあるが、映画としては考えられないような邪道な手段でアレしちゃうのは絶句しました。
物語の前半で、これ見よがしに映し出される「船に忘れたナイフ」も結局は何の伏線にもならず、見ているこっちも心底ガッカリ脱力します。
そんな絶望的なシーンに限って長回しでじっくり見せるもんだから、本当に見ていて痛々しくて胸糞悪い。
(本当に延々とワンカットで続く画は見ていて辛い)
が、実は直接的な暴力シーンは殆ど画面には映し出されない。
ナオミ・ワッツが裸にされるシーンも、○○が射殺されるシーンも、画面には映らないんよ。
なのにこの不快加減は何という事なのだろう。。。。。
この映画を見て「いったい監督は何を訴えたいんだ!」と思っても不思議ではない。
わざわざ人が不快になる話を不快になる演出で撮るなんて、真性のサドじゃね?と思ってしまうが、よくよく考えると、この映画を見て不快に思えば思うほど「ああ、自分はきっと正常なんだ」と安心したりする。
これが何も感じなかったり、犯人側視点で「もっとやれ!」みたいに思っちゃったら危ないです。
なーんて言う事を考える間もなく不快感のみが包み込むので、正直言ってフツーの映画好きの方にはオススメできません。
ラストも「また繰り返し」パターンだし、エンドロールに至っては何の音楽も効果音も無し。
無音でスタッフロールが流れ、「少しは救われるオチがエンドロール後にあるに違いない」という期待もアッサリと裏切られます。
大多数の人が不快に思うであろう話をゲーム感覚という演出で見せきったハネケ監督には参りました。
もう勘弁してください。。。。。
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